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「名大 MIRAI GSC業務成果報告書 (平成28年度) 国立研究開発法人科学技術振興機構協定事業 グローバルサイエンスキャンパス 国立大学法人名古屋大学

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「名大 MIRAI GSC」

業務成果報告書

(平成28年度)

国立研究開発法人科学技術振興機構協定事業

グローバルサイエンスキャンパス

国立大学法人名古屋大学

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本報告書は、国立研究開発法人科学技術振興機構と実施協定に基づき、国立大学法人名古屋大

学が実施した平成28年度グローバルサイエンスキャンパス「名大 MIRAI GSC」の成果を取

りまとめたものです。

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業務成果報告書

1.プログラム名 平成28年度グローバルサイエンスキャンパス

2.企 画 名 名大 MIRAI GSC

3.実施機関

住所:〒 464-8601 名古屋市千種区不老町

実施機関名:国立大学法人 名古屋大学

実施責任者名:総長 松尾 清一

4.連携機関

(共同機関)なし

(上記以外の連携機関)愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、三重県教育委員会、

静岡県教育委員会、東海四県公立高等学校長会、愛知県私学協会

5.本企画における

全体の目的、目標

1 真に独創的で、科学・技術の世界を牽引する研究者となる人材の養成を

目的とする。

① 真に国際舞台で活躍できる人材の育成は、大学に入学してからではす

でに遅く限界がある。そこで、本プログラムの3つのステージを通じて、

高校生のときからトップの人材育成をする。このためには、世界の最先端

で活躍している研究室での研究の様子を直に知り、また、そこの実際の実

験研修の経験をふまえての成果発表と議論が不可欠である。

② 国際舞台で研究者として活躍するためには独創力の養成と基礎学力の

研鑽はもとより、海外の研究者に負けない(研究を遂行するための)精神

的なタフネスさが必要である。そこで、本プログラムでは3つのステージ

それぞれにおいて、精神的なタフネスさの涵養にも重点をおく。

③ 国際舞台で必要な、斬れる語学力(科学のロジックで欧米人と十分に意

思疎通ができる語学力)を磨く。

2 本プログラムを通して、次のような人材を育てることを目標とする。

① ノーベル賞(物理学賞、化学賞、生理学・医学賞)を受賞したいと夢見る高い

志をもつ人材

② 自然科学への興味関心が高く、独創的な探求能力のある人材

③ 多分野横断的な思考力を有し、科学技術革新やイノベーションへの意欲を有す

る人材

④ 国際的に見て、真に独創的でイマジネーション豊かな研究者、さらには世界の舞

台でリーダーになり得る人材。 また、そうなりたいと高い志をもつ意欲的な人材

3 3つのステージ(第1ステージ:講義、第2ステージ:実験・実習の

滞 在型研修、第3ステージ:海外研修)で選抜・評価を行い、将来、

世界の科学・技術を牽引するリーダーを、高校生時代から発掘・育成す

る人材育成プログラムを構築する。

第3ステージ修了者の中からは、将来、イノベーションをもたらす科

学者や技術者が輩出し、さらにノーベル賞などの国際的な賞の受賞者を輩出

することを目標とする。

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6.業務計画に対する結果

(1)募集

5月 16日 募集要項の配布(HPにより)及び募集開始

5月 17日 東海四県公立高等学校長会及び愛知県私学協会へ募集の協力依頼

5月 31日 愛知県内の SSH校及び SGH校と名大との会議

6月 3日 第1回「コンソーシアム会議」

6月 7日 愛知県校長会理事会を通して愛知県内公立高等学校へ募集の協力依頼

6月 20日 事務局内で書類審査により、第1ステージ参加者 115人を決定

6月 24日 参加申込者に対し選抜結果を通知

応募者数(目標):100人

応募者数(実績):135人、うち学校推薦112人、一般応募23人

応募書類の内容により115名を選考し、<第1ステージ>受講者とした。

(2)教育プログラム

<第1ステージ>の概要

7月 9日(土) 第1回講義 ( 9時 30 分 受付開始)

10時 00分 開会式 挨拶 理事・副総長 國枝 秀世

10時 20分 諸連絡

10時 30分 講義1 「脂質は細胞の中で何をしているか」

講演者 (医学系研究科) 教授 藤本 豊士

11時 30分 レポート1 (12時 00 分 レポート回収、昼食休憩)

12時 45分 講義2 「材料の一生と科学との関わりを考える-炭素繊維強化樹脂

複合材料を例として-」

講演者 (工学研究科) 教授 田邊 靖博

13時 45分 レポート2 (14時 15 分 レポート回収、休憩)

14時 30分 講義3 「Gates for ions and molecules in the cell membranes」

講演者 (生命農学研究科) 准教授 MATURANA Andres Daniel

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15時 30分 レポート3 (16時 00 分 レポート回収)

7月 16日(土) 第2回講義 ( 9時 30 分 受付開始)

10時 00分 全体会 講話 高等研究院院長 篠原 久典

10時 20分 諸連絡

10時 30分 講義4 「身のまわりのミクロな世界:原子・分子レベルで世界を眺めると」

講演者 (トランスフォーマティブ生命分子研究所)

特任准教授 横川 大輔

11時 30分 レポート4 (12時 00 分 レポート回収、昼食休憩)

12時 45分 講義5 「脂質膜-生体内の核酸でも蛋白質でもない重要な存在-」

講演者 (理学研究科) 講師 滝口 金吾

13時 45分 レポート5 (14時 15 分 レポート回収、休憩)

14時 30分 講義6 「豊かな生活とみらいに向けたプラスチック」

講演者 (工学研究科) 准教授 佐藤 浩太郎

15時 30分 レポート6 (16時 00 分 レポート回収)

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7月 23日(土) 第 3回講義 ( 9時 30分 受付開始)

10時 00分 全体会 講話 教授 天野 浩 (2014年 ノーベル物理学賞受賞)

10時 20分 諸連絡

10時 30分 講義7「シンクロトロン放射光と蛋白質結晶学 -蛋白質の形の解明とその応用-」

講演者 (シンクロトロン光研究センター) 教授 渡邉 信久

11時 30分 レポート7 (12時 00 分 レポート回収、昼食休憩)

12時 45分 講義8 「宇宙の誕生から終焉まで」

講演者 (理学研究科) 准教授 松原 隆彦

13時 45分 レポート8 (14時 15 分 レポート回収、休憩)

14時 30分 講義9 「水素はなぜ体によいのか」

講演者 (医学系研究科) 教授 大野 欽司

15時 30分 レポート9 (16時 00 分 レポート回収)

<第1ステージ>の評価

次の観点別評価基準を参考に、観点別の点数を記入してから、合計点を記入する。

① 講義内容の理解度

よく理解している 5点 ほぼ理解している 3点

あまり理解できてない 1点 理解できてない 0点

② 独創性

とても独創的である 5点 まあ独創的である 3点

あまり独創的でない 1点 独創的でない 0点

③ 研究への意欲

とても意欲的である 5点 まあ意欲的である 3点

あまり意欲的でない 1点 意欲的でない 0点

④ 課題等への回答

的確な答えである 5点 まあ的確な答えである 3点

あまり的確でない 1点 的確でない 0点

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なお、特に内容の優れているもの(独創性に優れている。課題への回答がとてもユニーク

である。など)。また、ぜひ研究室での実験・実習に参加させたいと思えるものについて、

合計点の記入欄上部にSを記する。

<一次選抜>

上記の<第1ステージ>の評価を基に、第1ステージ受講者115人より第2ステージ2

9研究室へ進出する58人を選抜した。

また、第1ステージの最終日に、どのような分野(理学研究科、工学研究科、生命農学研

究科、医学系研究科)での研究・実習を希望するか、アンケート調査を行い、その内容を参

考に、第2ステージの各研究室へ配属するペアリングを行った。

<第2ステージ>の班編成及び研究テーマ

第2ステージは、8月1日から9日まで、本学の各研究室での5日間以上の実験・実習研

修である。研究は2人ずつのペアで行い、研究室からの指導と議論が十分に行えるようにし

た。

また、受講者 1人につき院生 1人程度をチューターとして配置し、受講者への指導・ケア

をきめ細やかに行った。各研究は2人ずつのペアで行うため、共同研究者と密に連携する、

という共同研究を推進する能力も培われるようにした。これは、国際的な研究者にとって最

も重要な資質の一つである。

【各研究室の研究テーマ】

研究室名 研究タイトル

1 反応プロセス工学 CPU の冷却を目的とした 尿素の溶解条件の検討

2 堀添研究室 アミンによる地球温暖化対策技術 実用化に向けて

3 分子化工 バイタルデータを使った冷房環境の快適性評価

4 大槻研究室 低融点の生体機能ガラスの合成

5 八島研究室

Synthesis of Poly(p-phenylene vinylene) in a

Helical Cavity of Amyloseand Investigation of It’

s Stability

6 鳥本研究室 低毒性量子ドット増感太陽電池の作製と変換効率の向上

7 未来材料・システム 磁気温熱療法用発熱体への応用に向けた磁性ナノ粒子の

合成

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8 岡崎研究室 分子シミュレーションによる Arの三態の研究

9 堀・飯島研究室 生物由来の医薬品開発をめざして

10 石原・浅沼研究室 鈴木-‐宮浦カップリング反応の優位性, 人工 DNAを用

いた一塩基多型の検出

11 固体磁気共鳴研 超伝導

12 細胞情報生物物理 サブミリ秒の時間域におけるウマアポミオグロビン中間

体の形成過程

13 銀河進化学 Extracting and mapping anisotropies in Cosmic

microwave background

14 素粒子物性 光速の測定とエーテルの観測 Measurement the speed

of light and observation ether

15 物理化学 ナノピーポッドの合成と 融合反応速度の評価

16 阿部研究室 蛍光変異 GFPの作成

17 生物無機化学 偽のタンパク質による 緑膿菌の増殖阻害

18 発生成長制御学(吉岡) Time-lapse analysis of chloroplast division of a

moss mutant that contains large chloroplasts

19 発生成長制御学(高木) 線虫 C. elegansの筋細胞の光操作による運動の解析

20 発生成長制御学(杉山) ショウジョウバエの巨大ミトコンドリアの体積と精子の

長さとの相関

21 分子/耐性菌制御学 DRUG RESISTANT BACTERIA FROM DAILY MEAL

22 分子生物学 リアルタイムPCRによる 神経芽腫モデルマウスの遺

伝子型決定

23 神経遺伝情報学 軟骨無形成症モデルマウスに対する薬剤治療効果の検討

24 環境労働衛生学 Carcinogenic risk of chromium, copper and arsenic

in CCA-treated wood

25 分子細胞学 出芽酵母接合突起におけるリン脂質の分布

26 生物システム工学 近赤外光を用いた糖度計測の仕組み

27 細胞ダイナミクス スイカ液胞膜のシトルリン輸送の研究

28 高分子生物材料化学 グリセロールの有効利用を目指したアセタール化反応

29 資源昆虫学 サクサンにおける核多角体病ウイルスの感染性の調査

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第2ステージでは、初日と最終日に受講生全員を対象にした共通の講義・研修を行った。

初日には、第1ステージでの講義を活かした独創的かつ論理的な実験・実習研修への取組み

等について、最終日には、英語による研究発表の極意等についての講義を実施した。

また、日本語もしくは英語で実験・実習研究を行った研究室の教員スタッフが、プログラ

ムの終了まで、担当したペアの受講生のメンターの役割を果たすことにより、個に応じたき

め細かな才能育成を行った。さらに、受講生 1人につき院生 1人程度がチューター役となり

実験・実習のフォローをするとともに、外国語に苦手意識をもつ受講生には個別にアドバイ

スを行うなど、実験・実習の最中から成果発表まで受講生一人一人への指導と配慮を行っ

た。

第2ステージでは29研究室に分かれて実験・実習を行うため、その進捗状況の把握や諸

問題の解決については、事務局が各研究室との連絡を密にして対応した。その体制は、理学

研究科、工学研究科、生命農学研究科、医学系研究科のチーフが中心になって、第2ステー

ジ開始後に、各研究科内での進捗状況について取りまとめ、それを事務局である高等研究院

がコーディネータを中心に統括した。

(3)二次選抜

<二次選抜>

第2ステージでの各研究室における実験・実習への取組みに対する評価及び発表会での評価に

より第3ステージへの進出者22人を選抜した。

各研究室での実験・実習への取組みについての評価は、ルーブリック評価で行った。

第2ステージ 実験・実習計画 《自己評価用ルーブリック》事前指導

1 研究テーマの設定

① 研究テーマはわかりやすく,研究内容を正確にイメージできる。

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② 研究テーマには,取り組む問題(どういう問題に取り組むのか)および問題解決の着眼点

(どういう着眼で取り組むのか)を含む。

2 研究の目的

③ 研究の目的について,どういう問題に取り組むのか,どうして取り組むのか,どういう着

眼で,何をやるのかを明確に示す。

3 結果の仮説

④ 取り組む問題に対する解答の予測を立てる。

4 実験の計画

⑤ 実験は取り組む問題に完全に答えることができるように計画する。

⑥ 実験条件の制御や対照実験を適切に設定する。

⑦ 実験手順が具体的かつ正確に示されており,実験計画をみれば,実験を円滑に行うことが

できるような計画にする。

⑧ 安全面や経済(費用)面に十分考慮する。

5 協同研究

⑨ 二人の意思疎通をしっかり取り、協同して研究に取り組む。

⑩ 研究に対する意見交換を活発に行い、アイデアを出し合い、より良い実験・実習を行うよ

うにする。

第2ステージ 実験・実習計画 《自己評価用ルーブリック》

理学 班 番

優秀(3点) 普通(1点) 努力が必要(0点)

テーマ設定(

6点)

□研究テーマはわかりやす

く,研究内容を正確にイメ

ージできるものになってい

る。

□研究テーマは概ね研究の内容

をイメージできるものになっ

ているが,少し短い/少し長

い/少しわかりにくい。

□研究テーマは研究内容をイメ

ージできるものになっていな

い(短すぎる/長すぎる/わ

かりにくい)

□研究テーマには,取り組む

問題(どういう問題に取り

組むのか)および問題解決

の着眼点が含まれている。

□研究テーマには,取り組む問

題,または問題解決の着眼点

が示されていない。

□研究テーマには,取り組む問

題および問題解決の着眼点が

示されていない。

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目的(

3点)

□研究の目的について,どう

いう問題に取り組むのか,

どうして取り組むのか,ど

ういう着眼で,何をやるの

かが明確に示されている。

□研究の目的について,どうい

う問題に取り組むのか/どう

して取り組むのか/どういう

着眼で/何をやるのかのいず

れかが示されていない。

□研究の目的について,どうい

う問題に取り組むのか/どう

して取り組むのか/どういう

着眼で/何をやるのかが示さ

れていない。

仮説(

3点)

□取り組む問題に対する解答

の予測がきちんと書かれて

いる。

□取り組む問題に対する解答の

予測は書かれているが,不十

分である/論理に問題があ

る。

□取り組む問題に対する解答の

予測が書かれていない。

実験計画(

12点)

□実験は取り組む問題に完全

に答えることができるもの

になっている。

□実験は取り組む問題に概ね答

えることができるものになっ

ているが,不十分である。

□実験は取り組む問題に答えら

れるものになっていない。

□実験条件の制御や対照実験

の設定が適切である。

□実験条件の制御や対照実験の

設定が不十分である。

□実験条件の制御,または対照

実験が設定されていない。

□実験手順が具体的かつ正確

に示されており,実験計画

をみれば実験を円滑に行う

ことができる。

□実験手順にはあいまい,また

は不正確な部分がある。

□実験手順はあいまいで,不正

確であり,実験を円滑に行え

るものでない。

□安全面や経済(費用)面が

十分に考慮されている。

□安全面や経済(費用)面が考

慮されているが,不十分であ

る。

□安全面,または経済(費用)

面が考慮されていない,また

は問題がある。

協同研究(

6点)

□二人の意思疎通をしっかり

取り、協同して研究に取り

組む。

□二人の意思疎通を取ることは

できたが、十分に協働して研

究することができなかった。

□二人の意思疎通がしっかり取

れず、協同して研究に取り組

むことができなかった。

□研究に対する意見交換を活

発に行い、アイデアを出し

合い、より良い実験・実習

を行うことができた。

□研究に対する意見交換はでき

たが、アイデアを出し合うこ

とができなかった。

□研究に対する意見交換を十分

に行うことができず、アイデ

アも出なかった。

第2ステージ 実験・実習 《採点者用ルーブリック①》

理学 班 番 、 番

優秀 普通 努力が必要

□タイトルはわかりやすく,研究

内容を正確にイメージできるも

のになっている。

□タイトルは概ね研究の内容を

イメージできるものになって

□論文のタイトルは研究内容を

イメージできるものになって

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いるが,少し短い/少し長い

/少しわかりにくい。

いない(短すぎる/長すぎる

/わかりにくい)

□タイトルには,取り組む問題

(どういう問題に取り組むの

か)および問題解決の着眼点

(どういう着眼で)が含まれて

いる。

□タイトルには,取り組む問題

/問題解決の着眼点が示され

ていない。

□タイトルには,取り組む問題

および問題解決の着眼点が示

されていない。

□何を前にして(背景),どうい

う問題に取り組むのか,どうし

て取り組むのか,どういう着眼

で,何をやるのかがきちんと示

されている。

□序論としての構成は概ねよい

が,何を前にして(背景)/

どういう問題に取り組むのか

/どうして取り組むのか/ど

ういう着眼で/何をやるのか

が示されていない。

□何を前にして(背景)/どう

いう問題に取り組むのか/ど

うして取り組むのか/どうい

う着眼で/何をやるのかが示

されておらず,ただの前置き

になってしまっている。

□取り組む理由は書かれている

ものの「興味を持ったから」

となっている。

□読者が研究を再現できるよう,

研究対象,材料・器具・試薬,

実験・観察・調査のねらい,実

験・観察・調査の方法・統計処

理の方法などが適切に記述され

ている。

□概ね読者が研究を再現できる

よう実験方法が記述されてい

るが,研究対象/材料・器

具・薬品/実験・観察・調査

のねらい/実験・観察・調査

の方法/統計処理の方法の記

述が不十分である,または記

述されていない。

□研究対象/材料・器具・薬品

/実験・観察・調査のねらい

/実験・観察・調査の方法/

統計処理の方法の記述不備が

あるまたは記述されておら

ず,読者が実験を再現するの

は困難である。

<コメント>

採点者氏名

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第2ステージ 実験・実習 《採点者用ルーブリック②》

優秀 普通 努力が必要

□わかりやすい形にまとめたデー

タ等が適切に示されている。

□まとめたデータが示されてい

るが,わかりにくい/適切で

ない形でまとめられている。

□わかりやすい形にまとめたデ

ータが示されていない。

□個々の結果の説明が十分に記述

されている。

□個々の結果の説明が記述され

ている。

□個々の結果の説明が不十分で

ある/記述されていない。

□個々の結果の要約が十分に記述

されている。

□個々の結果の要約が記述され

ている。

□個々の結果の要約が不十分で

ある/記述されていない

□個々の結果について,そのよう

な結果になった理由や,その結

果からいえることが論理的に議

論されている。

□個々の結果について,そのよ

うな結果になった理由や,そ

の結果からいえることが議論

されているが,論理に矛盾や

飛躍がある。

□個々の結果について,そのよ

うな結果になった理由や,そ

の結果からいえることが議論

されていない。

□取り組んだ問題への解答(結

論)がきちんと示されている。

□取り組んだ問題への解答(結

論)が示されているが,不十

分な点がある。

□取り組んだ問題への解答(結

論)が示されていない。

□参考文献が適切に記されてい

る。

□参考文献が記されてはいる

が,適切でない記述法になっ

ている。

□参考文献が記されていない。

□二人が意思疎通をしっかり取り

合い、協同して研究に取り組ん

でいた。

□二人は意思疎通を取るように

努力していたが、十分に協働

して研究することができなか

った。

□二人の意思疎通がしっかり取

れず、協同して研究に取り組ん

でいなかった。

□研究に対する意見交換を活発に

行って、アイデアを出し合い、

より良い実験・実習を行うこと

ができた。

□研究に対する意見交換はして

いたが、アイデアを出し合う

までには至らなかった。

□研究に対する意見交換を十分

に行うことができず、アイデア

も出なかった。

<コメント>

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採点者氏名

イ 発表会での採点・評価については、独創力、企画力、工夫力、持続力、プレゼン力、英語力を4段

階法で評価した。

《名大 MIRAI GSC 第2ステージ 成果発表会 要項》

1 目的

各研究室での実験・実習による研究成果や研究を通して学んだこと等を発表する。

また、この成果発表会での評価を主に、第2ステージでの各研究室における実験・実習への取組み

等の評価も加えて、第3ステージへの進出者を選抜する。

2 日時

平成28年8月12日(金) 13:00~17:15

3 会場

全体連絡会 理学南館 SHホール(坂田平田ホール)

成果発表会 理学A館 407、408、421講義室

4 審査員

化学系(407講義室):松本邦弘(理学研究科長)、北浦良(理学研究科准教授)、

池田素子(生命農学研究科教授)、Berthold Fischer(グローバル 30教員)

物理・化学系(408講義室):篠原久典(高等研究院院長)、竹内努(理学研究科准教授)、

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阿部智広(高等研究院特任助教)、Peter Butko(グローバル 30教員)

生物・医学系(421講義室):大隅圭太(理学研究科教授)、河内美樹(高等研究院准教授)、

久島周(医学系研究科特任助教)、Joyce Cartagena(グローバル 30教員)

5 発表手順

13:00 受講生は、理学南館SHホール(坂田平田ホール)へ集合する

林先生より発表について全体説明

13:15 審査員は、理学A館407講義室へ集合する

篠原先生より審査方法について説明

13:25 第1回、第2回の発表者は、それぞれ指定の会場へ移動する

13:30 第1回目の発表

発表者は、研究室ごとに2名でPPにより発表する。時間の流れは、

パソコン等の準備(2分) → 発表(10分) → 質疑(5分) → 採点(3分)

第 2回目の発表者は、第1回目の受講者と一緒に発表会場へ移動し、第 1回目の発表会を見学す

る。第 3回目の発表者は第 2回目の発表開始時間前に会場前へ移動し、第 1回目の発表者が退場し

たら会場へ入る。以下、同じ。

6 評価・採点基準

採点・評価については、① 独創力、② 企画力、③ 工夫力、④ 持続力、⑤ プレゼン力、⑥ 英語

力、の6つの項目ごとに4段階で評価し、審査員一人当たり 30点満点とする(別紙資料を参照)。

《第2ステージ 成果発表会 採点・評価基準》

第 研究室 番、 番 点

① 独創力 [ ]

とても独創的である 5点 まあ独創的である 3点 あまり独創的でない 1点

独創的でない 0点

② 企画力 [ ]

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とても企画力がある 5点 まあ企画力がある 3点 あまり企画力がない 1点

企画力がない 0点

③ 工夫力 [ ]

とても工夫している 5点 まあ工夫している 3点 あまり工夫していない 1点

工夫してない 0点

④ 持続力 [ ]

とても持続力がある 5点 まあ持続力がある 3点 あまり持続力がない 1点 持

続力がない 0点

⑤ プレゼン力 [ ]

とても良いプレゼンだ 5点 まあまあのプレゼンだ 3点 良いプレゼンでない 1点

プレゼンが悪い 0点

⑥ 英語力 [ ]

とても英語力に優れる 5点 まあ英語力に優れる 3点 英語力があまりない 1点 英

語力がない 0点

<コメント>

採点者氏名

<第3ステージ>の研修内容

10月 1日(土) 第 3ステージ 第 1日目 高等研究院カンファレンスホール、会議室

13:00 受講者集合 諸連絡

13:30 発表準備(発表はカンファレンスホール、練習は会議室)

14:00 第23研究室 15:45 第16研究室

14:15 第24研究室 16:00 第 5研究室

14:30 第28研究室 16:15 第 7研究室

14:45 第29研究室 16:30 第12研究室

15:00 第 6研究室 16:45 第13研究室

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15:15 第14研究室 17:00 発表終了

15:30 休憩

17:10 審査結果の発表(オーラル発表4ペア、ポスター発表7ペア)

17:30 終了

10月22日(土) 第 3ステージ 第 2日目 高等研究院カンファレンスホール、会議室

9:30 受講者集合 諸連絡

10:00 篠原先生の講義「英語による研究発表 質疑応答の極意」

11:00 質疑応答

11:30 昼食・休憩

12:15 ペアごとに準備

13:00 英語講習① オーラル発表は会議室、ポスター発表はカンファレンスホール

16:00 諸連絡

16:30 終了

10月29日(土) 第 3ステージ 第 3日目 高等研究院カンファレンスホール、会議室

9:30 受講者集合 諸連絡

10:00 オーラル発表4ペアの練習(カンファレンスホールで全員参加)

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11:00 ポスター発表7ペアの練習(2会場に分かれて実施)

12:15 昼食・休憩

13:00 英語講習② オーラル発表は会議室、ポスター発表はカンファレンスホール

16:00 諸連絡

16:30 終了

12月17日(土) 第 3ステージ 第 4日目 高等研究院カンファレンスホール、会議室

「科学三昧 in あいち」発表会(オーラル発表 1組、ポスター発表 10組)へ向けての練習

9:30 受講者集合 諸連絡

10:00 オーラル発表 1ペア(第1班)の練習

カンファレンスホールで全員参加

10:45 ポスター発表 10ペアの練習①(2会場に分かれて実施)

奇数の班はカンファレンスホール、偶数の班は会議室で行う。

12:15 昼食・休憩

13:00 ポスター発表 10ペアの練習②(2会場に分かれて実施)

2、5、6、9、10班はカンファレンスホール、3、4、7、8、11班は会議室

14:30 「科学三昧 in あいち」についての諸連絡

15:00 海外研修についての諸連絡

16:00 終了

12月27日(土) 第 3ステージ 第 5日目 「科学三昧 in あいち」研究発表大会 岡崎カンファレン

スホール

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「科学三昧 in あいち」は、SSH校に限らず愛知県下の科学に興味・関心の高い高校生が 300人ほど

集まる研究発表大会であり、名古屋大、豊橋技術科学大学さらには岡崎分子科学研究所などの先生も参

加した。

「名大 MIRAI GSC」 では、第 3ステージにおいてドイツのフライブルグ大学を訪問し、研究成果を英

語で発表した。その予行として、この「科学三昧 in あいち」において大学や研究所の先生の前で発表

し、発表の仕方や質疑応答のスキル等を磨いた。また、多くの高校生へ「名大 MIRAI GSC」の取り組み

を紹介し、来年度からの受講生募集の助けとした。

2月 4日(土) 第 3ステージ 第 6日目 高等研究院カンファレンスホール、会議室

9:00 大学院生等講師集合

9:30 開会 事務連絡

大学院生等講師による「ポスター発表」指導

9:30~10:00 研究紹介1分間スピーチの発表(3班~10班)

10:30~11:15 3班~5班 指導

11:15~12:00 6班~9班 指導

10:00 國枝副総長、杉山先生、マリア先生集合

海外研修引率者の紹介

國枝副総長よりお話

グループ別自己紹介(A マリア先生、B 杉山先生、C 熊崎)

10:30 杉山先生とマリア先生による「ステージ発表」指導

12:00 「ポスター発表」指導及び「ステージ発表」指導終了

<昼食休憩>

12:45 海外研修、下見の報告

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14:00 <休憩>

14:15 グループ別ミーティング(班長を中心に)

15:15 諸注意 今後の予定について

15:45 終了

2月18日(土) 第 3ステージ 第 7日目 理学南館

9:00 大学院生等講師集合

9:30 開会

事務連絡

9:40 研究紹介1分間スピーチの発表(3班~10班)

10:00 1班、2班 指導(SARAH)

3班~5班 指導(NGUYEN)、6班~9班 指導(LEONG)

10:45 <休憩>

11:00 10班、11班 指導(SARAH)

3班~5班 指導(LEONG) 、6班~9班 指導(NGUYEN)

11:45 全体指導

12:00 <昼食休憩>

12:45 海外研修旅行の最終説明

14:15 <休憩>

14:30 グループ別ミーティング(班長を中心に)

15:30 諸注意 今後の予定について

16:00 終了

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<海外研修>の目的及び内容

国際舞台で研究者として活躍するためには独創力の養成と基礎学力の研鑽はもとより、海

外の研究者に負けない(研究を遂行するための)精神的なタフネスさが必要であり、そのた

めにも国際舞台で必要な、斬れる語学力(科学のロジックで欧米人と十分に意思疎通ができ

る語学力)を磨くことが求められる。

そこで、第3ステージ進出者22人(うち1人は体調不良により参加を辞退)を対象に、本

学が緊密な提携関係にあるドイツ連邦共和国のフライブルク大学等へ研修旅行を行い、海外

の伝統ある大学の教育と研究に触れると共に、各自の研究成果を海外の聴衆に対し英語でプ

レゼンテーションを行い、質疑応答や討議等を体験させた。

達成度及び評価については、ポートフォリオ評価等が十分にできなかったため、アンケートの調査結果

を基に調べた。

海外研修の内容は以下の通りである。

3月 9日(木) <1日目>

08:00 中部国際空港・国際線出発ロビーJTBカウンター前に集合

09:15 結団式(空港待合室)

10:45 中部国際空港発《ルフトハンザドイツ航空 LH737便》

15:15 ドイツ・フランクフルト空港着(約 12 時間搭乗、日本との時差8時間)

入国審査(パスポートを提出し検察官が押印後受領する)→ 預けた荷物の受け取り

16:15 フランクフルト空港からフライブルクへ移動《専用バス》

19:15 フライブルク着、ホテル(Intercity Hotel Freiburg)へチェックイン

19:45 近くのスーパーマーケット(Edeka)で飲食物等を購入(全員で移動)

20:30 ホテル集合・点呼

20:45 班長会議(EFロビー前)

21:00 引率者会議

3月 10日(金) <2日目>

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06:00 朝食(EFレストラン)

-晴天時-

08:00 ロビーに集合、大聖堂へ出発《市電》

街中心(東方向)へ向かう市電へ乗車し、「Bertolds-brunnen」で下車

08:15 大聖堂の外観および大聖堂前の朝市見学

09:15 ホテル着

09:45 ロビーに集合、フライブルク大学図書館へ出発《徒歩》

10:00 フライブルク大学図書館着

10:15 フライブルク大学ウェルカムセミナー

12:00 昼食(大学カフェテリア、大学の招待)

13:30 キャンパスツアー

15:30 フライブルク市内見学及び夕食(全体及び班別行動)

20:30 ホテル集合・点呼(EFロビー前)

20:45 班長会議(EFロビー前)

21:00 引率者会

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3月 11日(土) <3日目>

07:00 朝食(EFレストラン)

08:00 ロビーに集合、ハイデルベルク大学へ出発《専用バス、現地ガイド 北井さん》

10:30 ハイデルベルク大学着《留学生 菊井さん合流》

ハイデルベルク大学及び市内見学、『哲学者の道』散策、昼食

14:00 ハイデルベルク出発

15:30 マウルブロン修道院着

16:30 マウルブロン修道院発

19:00 ホテル着、夕食(班別またはグループ行動)

20:30 ホテル集合・点呼(EFロビー前)

20:45 班長会議(EFロビー前)

21:00 引率者会議

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3月 12日(日) <4日目>

07:00 朝食(EFレストラン)

08:30 ロビーに集合、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(通称はチューリッヒ工科大学、エーテーハ

ー= ETH)へ出発《専用バス、現地ガイド 北井さん》

10:30 ETH博物館着、チューリッヒ市内見学(全体行動、昼食・飲物等を購入)

12:30 Winterthurへ出発

13:30 Technorama着、昼食

15:30 Technorama発、

途中、スイスのシャフハウゼン郊外にある「ラインの滝(Rheinfall)」を見学

18:30 ホテル着、夕食(班別またはグループ行動)

20:30 ホテル集合・点呼(EFロビー前)

20:45 班長会議(EFロビー前)

21:00 引率者会議

3月 13日(月) <5日目>

06:00 朝食(EFレストラン)

09:00 ロビーに集合、UWC Bosch Collegeへ出発《市電》

市電1番線「LASSBERGSTR」行きへ乗車し、「Emil-Gott-Str.」で下車

09:50 UWC Bosch College 着

10:10 クラスに分かれて学生ディスカッション

Subject 1 : Environmental Systems … 1、5、6、11 班 8人

Subject 2 : Geography … 2、7、9班 6人

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Subject 3 : Economics … 3、4、8、10班 7人

12:30 昼食(食堂、College の招待)

13:20 キャンパスツアー

14:00 UWC Bosch College 発

市電1番線「MOOSWEIHER」行きへ乗車し、「Bertolds-brunnen」で下車

15:00 フライブルク市内見学(全体及び班別行動)

18:00 ディナーパーティー(Kleiner Meyerh)

20:30 ホテル集合・点呼(EFロビー前)

20:45 班長会議(EFロビー前)

21:00 引率者会議

3月 14日(火) <6日目>

06:00 朝食(EFレストラン)

09:30 ロビーに集合、フライブルク大学へ出発《徒歩》

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09:45 フライブルク大学着

10:00 研究のプレゼンテーション、ポスター発表

12:30 昼食(大学カフェテリア、大学の招待)

14:00化学ラボ見学

15:30 フライブルク市内見学及び夕食(全体及び班別行動)

20:30 ホテル集合・点呼(EFロビー前)

20:45 班長会議(EFロビー前)

21:00 引率者会議

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3月 15日(水) <7日目>

06:00 朝食(EFレストラン)

07:00 ロビーに集合、ホテルのカードキーを回収、イヤホンガイドを持参

フランクフルト空港へ出発《専用バス》

10:30 フランクフルト空港着

13:35 フランクフルト空港発《ルフトハンザドイツ航空 LH736便》

飛行機の中でイヤホンガイドと《海外研修 アンケート調査Ⅰ・Ⅱ》を回収

3月 16日(木) <8日目>

09:25 中部国際空港着

10:00 解団式(国際線到着ロビー)

10:15 解散(国際線到着ロビー)

【フライブルク大学での研究発表】

2017年 3月 14日(火)10:00~13:00 フライブルク大学学長棟

出席者(審査員):フライブルク大学副学長 Gunther Neuhaus教授、Daniel Weiss教授(化学分野)、

Christiane Kutnar教授(物理分野)、Bernhard Breit教授(生物/医学分野)

発表形式:口頭発表4件(各10分間+質疑応答 5分間)、ポスタープレビュートーク7件(各1分

間)、ポスター発表7件(全1時間)

研究発表:

Formation Mechanisms of Folding Intermediates of Horse Apomyoglobin(口頭)1班

Extracting and mapping anisotropies in Cosmic microwave background(口頭)2班

Synthesis of Poly Para-phenylene Vinylene in a Helical Cavity of Amylose and

Investigation of Its Stability (口頭)10班

Designing Fluorescent Variant GFP(口頭)11班

The effects of meclozine for mouse model of achondroplasia(ポスター)3班

Toward using insect viruses as pesticides:Why can the nucleopolyhedrovirus kill an only

target insect?(ポスター)4班

Fabrication and Improvement in Conversion Efficiency of Low-Toxic Quantum Dot-Sensitized

Solar Cells (ポスター)5班

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Synthesis of magnetic nanoparticles for hyperthermia(ポスター)6班

Measurement of light speed and observation of ether(ポスター)7班

Carcinogenic risk of chromium, copper and arsenic in CCA-treated wood(ポスター)8班

Acetalization Reaction of Glycerol toward Synthesis of Bio-based Plastics(ポスター)9班

<海外研修>のアンケート調査及び結果

別表1を参照

フライブルグ大学での研究発表会は全て英語で行われ、現地の大学教授等に対し研究内容をパワーポ

イントやポスターで説明し、多くの質問に意欲的に答えていた。受講者の評価も極めて高く、満足度の

高い結果を得た。

一方、近隣に存在するインターナショナルスクールの UWCボッシュ校との交流では、受講者が3つの

会場に分かれ、現地の同年代の生徒と各研究テーマについてディスカッションを行った。しかし、多く

の受講者は自分の考えを英語で述べることができないため、改めて英会話の重要性を再認識した。それ

は「交流自体は良いことであるが、自分の取り組みに満足できなかった」というアンケート結果にも表

れている。

海外研修は、全ての参加者が「最上ランクのよい」という回答をしており、成果の大きな満足度の高

い結果を得た。

<成果発表会>

第3ステージの最終日として3月24日に「2016年度 名大 MIRAI GSC」成果発表会を実施した。当

日、開催された「第 2 回 コンソーシアム会議」において会議の委員等を対象に研究内容の発表、海外研

修の成果等を発表した。

また、「名大 MIRAI GSC」全般に対するアンケート調査を実施した。

別表2を参照

評価の高い項目としては、「10 『名大 MIRAI GSC』 に参加してよかったですか」に対して全員が

「最上ランクのよい」という回答であった。

また、「3 第2・第3ステージにおけるペアリングは、研究を進めるのに効果がありましたか」及

び「9 共同研究の意義や大切さを感じることができましたか」に対しても高い評価を得た。これは、本

企画の目標の一つである「研究者にとって最も重要な資質の一つである共同研究をする能力」の育成

が、ねらい通りに達成できたことを如実に示す。

さらに「7 英語の力(会話力、読解力)を身につけよう、という気持ちは高まりましたか」に対し

ても高い肯定的な回答であり、「国際舞台で必要な斬れる語学力(科学のロジックで欧米人と十分に意

思疎通ができる語学力)を磨く」という本企画の大きな目標の一つを達成できた。

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その一方、培われた姿勢・意欲として、「2 問題を発見する能力」及び「4 独創的な思考力」が他

の項目に比べて低く、今後、改善すべきところである。

(6)募集・選抜者の実績内訳(学生・性別・出身校・受講前受賞歴 などの属性)

【応募者の内訳】

<参加申込み> <第1ステージ> <第2ステージ> <第3ステージ>

高校名 男 女 計 男 女 計 男 女 計 男 女 計 SSH 校または

SGH 校

旭丘 6 13 19 1 6 7 1 4 5 1 2 3 SGH

千種 3 1 4 3 1 4 2 0 2 1 0 1

瑞陵 7 1 8 4 1 5 2 0 2 1 0 1

昭和 2 0 2 2 0 2 0 0 0 0 0 0

西春 3 0 3 3 0 3 1 0 1 0 0 0

一宮 0 2 2 0 1 1 0 1 1 0 0 0 SSH

一宮西 2 1 3 2 1 3 0 0 0 0 0 0

半田 0 1 1 0 1 1 0 1 1 0 0 0 SSH

豊田西 3 0 3 3 0 3 1 0 1 1 0 1 SSH

豐野 2 0 2 2 0 2 0 0 0 0 0 0

岡崎 13 11 24 13 11 24 5 8 13 2 2 4 SSH

刈谷 6 2 8 6 2 8 3 0 3 2 0 2 SSH

西尾 4 0 4 4 0 4 1 0 1 0 0 0

時習館 1 0 1 1 0 1 1 0 1 1 0 1 SSH・SGH

豊橋東 2 2 4 2 2 4 0 2 2 0 1 1

菊里 2 1 3 2 1 3 0 1 1 0 0 0

向陽 13 1 14 11 1 12 5 1 6 3 0 3 SSH

名大附 2 1 3 2 1 3 2 0 2 0 0 0 SSH・SGH

東海 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0

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淑徳 0 5 5 0 5 5 0 2 2 0 1 1

滝 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0

岐阜 4 2 6 4 2 6 2 2 4 1 0 1

岐阜北 0 1 1 0 1 1 0 1 1 0 1 1 SGH

多治見北 1 2 3 1 1 2 1 1 2 0 0 0

桑名 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0

静岡 0 1 1 0 1 1 0 1 1 0 0 0

浜松北 2 3 5 2 3 5 2 3 5 1 1 2

沼津西 2 0 2 2 0 2 1 0 1 0 0 0

江戸川学園 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0

合計 84 51 135 73 42 115 30 28 58 14 8 22

愛知県 73 42 115 63 34 97 24 20 44 12 6 18

岐阜県 5 5 10 5 4 9 3 4 7 1 1 2

三重県 1 0 1 1 0 1 0 0 0 0 0 0

静岡県 4 4 8 4 4 8 3 4 7 1 1 2

茨城県 1 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0

【応募者の受講前受賞歴】

平成27年度 あいち理数推進事業「知の探究講座」に参加 高校2年男子 1名

2012年2月 第5回ひとづくり・ものづくり 知恵と技こども競技大会 総合優秀賞 高校2年男子

1名

安城市中学生 科学省 かがくのひろば 1年 入賞「生物の走性」 2年入賞「イモリと,水温と湿度の

関係」高校2年男子 1名

名古屋市科学館主催の「燃料電池自動車プロジェクト」(H26-28)高校一年次から参加 高校2年

男子 2名

数学オリンピック地区表彰受賞数検準1級 素数の性質の研究 高校2年男子 1名

科学創作コンクール 理科自由研究部門 入賞(平成26年度)、科学創作コンクール 理科自由研究部

門 優秀賞(平成27年度) 高校2年男子 1名

レゴロボットの大会で東海大会準優(小学6年時) 高校2年男子 1名

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少年少女ロボットセミナーin名古屋 競技会 優勝 高校2年男子1名

高文連自然科学専門部研究発表会優秀賞「電解質水溶液中におけるローレンツ力の大きさと、磁

力、電流、水溶液の種類との関係性を調べる実験」、豊橋市高校生技術アイデア賞 アイデア部門奨

励賞「プレッシャースタディペン:勉強した時間だけスマートホンが使える」 高校2年男子1名

第48回岐阜市児童生徒科学作品展 銅賞(作品名:動く太陽系模型)高校2年男子 1名

一般社団法人静岡倶楽部 科学研究奨励賞 受賞(中学3年時)「なぜ人々にはそれぞれに好きな

味、美味しいと思う味があるのか」高校2年女子 1名

多治見市発明くふう展絵画の部 岐阜県議会議長賞 高校2年女子 1名

オオカナダモと光合成の研究 岐阜県科学作品中央展出品 高校1年女子 1名

ロボカップジュニア東海ブロック大会・サッカーBオープン 準優勝 高校1年 女子 1名

(5)学会発表、論文発表、受賞、マスコミ取材等の実績

【マスコミ取材】

2016年8月14日(日)中日新聞 「名大MIRAI GSC」成果発表会の取材記事 掲載

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7.業務項目別線表

業務項目(取組) 4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

コンソーシアムの運営

広報・募集活動

評価基準の作成計画

学内GSC会議

参加者の募集

第1ステージ

第2ステージ

成果発表会

第3ステージ

海外研修

外部評価委員会

第1回 6/3 開催 第2回

3/24 開催

8/1~8/9 実験

7/9、7/16、7/23 講義

8/12 開催

4/4、5/13、6/30、7/27、8/23、12/21、2/9 開催

10/1、10/22、10/29、12/17、2/4、2/18 開催

3/9~16 実施

5 月~6 月上旬

6 月中旬~下旬

2 次選抜

1 次選抜

3月下旬

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8.実施体制及び外部機関、学内他部署との連携等に係る効果や課題、その他について

① コンソーシアム会議を開催し、愛知県の公立学校だけでなく私立学校や岐阜県、三重

県、静岡県の教育委員会からの援助や指導をいただいた。今後、受講者の募集に良い影響

を与えてくれると期待している。今年度は、新たに名古屋市教育委員会へコンソーシアム

会議への参加を依頼する。

② 学内の各研究科の連携は、毎月のように学内会議を開催して企画内容の周知徹底を行

い、受講者の研究・研修に取り組む姿勢も良かったため、当初よりも協力的になってい

る。

③海外研修の成果は受講者の著しい成長だけでなく、海外の人々の日本の高校生に対する

評価を高め、とても意義のあるものであった。ぜひ来年度以降も実施したい。

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9.企画の成果とその分析、自己評価

9-1.当該年度における目標に対する実績

達成目標に対する実績の概要

区分 目 標 実 績

受講生

当該年度に新規に受け入

れる受講生数 60人 58人

※募集要項記載の各年度にお

ける新規受講生数を下回らな

いこと。

来年度に年度を越えて教

育プログラムを受ける受

講生数

20人 21人

※当年度に受け入れた受講生

のうち、来年度も継続して教

育プログラムを受ける受講生

の予定数。

受講生

が創出

する成

国際学会等での外国語に

よる今年度の研究発表件

(4 年間の延べ実績件

数)

2件

(10件)

0件

(0件)

※各国の研究者が集まり外国語

で行う学会・ワークショップ・

シンポジウム等における研究発

表を含みますが、日本語で行わ

れる学会等での外国語での発表

を含みません。

外国語論文発表の今年度

の件数(4 年間の延べ実

績件数)

2件

(10件)

0件

(0件)

※日本の学術雑誌に発表する外

国語論文を含みますが、国際的

な学術雑誌へのチャレンジを強

く期待します。

国際的な科学技術コンテスト等の日本国内予選等への参加数 (4 年間の延べ実績件数)

日本学生科学賞

(ISEF 予選)

5件

( 30件)

0件

( 0件)

高校生科学技術チャレ

ンジ(ISEF 予選)

10件

( 40件)

0件

( 0件)

科学技術オリンピック

(物理・化学等)

10人

( 40人)

1 人

( 1 人)

日本生物学オリンピック予選

1 件

その他 SSH 東海フェスタ 1 件

科学の甲子園 都道府県

代表選考会 参加人数

(4 年間の延べ人数)

15人

(60人)

9 人

(9人)

予選出場1件、全国大会実技

競技総合優勝1件

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9-2. 目標に対する自己評価

<達成目標の達成度>

1.達成できた、2.どちらかというと達成できた、3.どちらかというと達成できなかった、

4.達成できなかった から選択してください。

領域 自己評価・根拠

1.募集・選抜 自己評価:< ① ・ 2 ・ 3 ・ 4 >←1 つ選択

根拠)

① 各学校への周知や、募集要項の配布が年度当初にできなかったため、参加を希望する生徒は30人~50人と予想していたが、それを大きく上回る135人の申し込みがあった。

2.教育プログラム

の開発または改善と

実施

自己評価:< 1 ・ ② ・ 3 ・ 4 >←1 つ選択

根拠)

① 第1ステージから第2ステージ、さらに第3ステージへの選抜は、受講者

にとっては大きな精神的負担であったと推測するが、それにより、目標の一

つである「精神的なタフネスさの涵養」ができた。

② 第2ステージ以降のペアリングによる共同研究体制は、目標の一つである

「研究者にとって最も重要な資質の一つである共同研究をする能力」の育成

を図るものであり、アンケート結果等から、ねらい通りに達成できた。

③ 同様に、全体を通して「国際舞台で必要な斬れる語学力(科学のロジック

で欧米人と十分に意思疎通ができる語学力)を磨く」という目標の一つも達

成できた。

④ 課題としては、第2ステージにおける実験・実習研修のテーマをいかに決

めて研究するか、これについて、より良い方法を求めたい。

3.受講者の評価方

法の開発または改善

と実施

自己評価:< 1 ・ 2 ・ ③ ・ 4 >←1 つ選択

根拠)

① 一次選抜、二次選抜はともに良い評価ができて、次のステージへ進む相応

しい受講者を選抜することができた。

② 第3ステージにおいてポートフォリオ評価を企画したが、受講者にとって

研究内容を英会話で発表するのは大きな負担であったため、ポートフォリオ

評価を実施することができなかった。

③ 今年度は、第3ステージにおける評価方法について、ポートフォリオ評価または別の評価について研究したい。

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4.人材育成の達成

水準

自己評価:< ① ・ 2 ・ 3 ・ 4 >←1 つ選択

根拠)

① ファイナルステージ(海外研修)を受講した生徒は、アンケート調査の結果より、さらに自然科学を学び英語力を磨こうという気持ちがとても高く、また、自然科学の研究に対する意欲や海外への留学、国際社会への関心などが大いに高まった。

5.連携機関・共同

組織との連携・協力

関係の構築など、運

営体制について

自己評価:< 1 ・ ② ・ 3 ・ 4 >←1 つ選択

根拠)

① 順調にコンソーシアム会議を立ち上げ、開催することができた。これまで本学と連携の深かった愛知県の公立学校だけでなく、私立学校や岐阜県、三重県、静岡県の教育委員会からの援助や指導を得て協力関係になれたことは、今後の本企画にとって大いに有益である。

総合評価 自己評価:< 1 ・ ② ・ 3 ・ 4 >←1 つ選択

根拠)

① 受講生の満足度がとても高く、携わった本学の教職員からも多くの良い意見をいただいた。特に

ファイナルステージ(海外研修)へ参加した受講者のアンケート調査結果では「『名大 MIRAI

GSC』に参加してよかったですか」の質問に、全員(21人)が最上の「よい」という回答であった。

本企画を経験したことにより学習意欲が高まり、ぜひ海外留学をしたいという意欲を高めることが

できた。

② 本企画の目的である「真に独創的で、科学・技術の世界を牽引する研究者となる人材の育成」を

達成するために、

1.世界の最先端で実験研修の経験し、成果発表と議論を行う。

2.独創力の養成と基礎学力の研鑽はもとより、精神的なタフネスさの涵養を行う。

3.国際舞台で必要な、斬れる語学力(科学のロジックで欧米人と意思疎通ができる語学力)を磨

く。

以上の3点を重視して3つのステージを実施したが、その3点とも、十分に達成することができ

た。

③ 課題としては第3ステージにおける評価の在り方が不十分であり、ぜひ 2017 年度に研究し実施

したい。

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9-3.その他特記事項

① 現在の世界情勢を顧みると、海外研修は決して負担やリスクの低いものではないが、最新の情報

を得て細心の注意を払いながら実施したい。高校 2 年生での海外研修の成果は素晴らしいものがあ

る。

10.次年度への重点課題および対応策

① 第3ステージにおける評価の在り方を研究する。

② 第2ステージにおける実験・実習研修のテーマをいかに決めて研究するか、これについて、より

良い方法を求める。

③ 安全でより効果の得られる海外研修の実施について研究する。