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Williards ~ ビリヤード上達支援システム~
ゲーム時のイメージとシステムの全体図
背景 あなたはビリヤードをやったことはありますか?やったことはあるという人は多いでしょう。では、あなたの周りにビリヤードを継続的に行っているという人はいますか?この質問に「はい」と答えられる人はあまりいないでしょう。このように日本ではあまりなじみのないビリヤードですが、世界を見てみると割と幅広く普及しています。それは、ビリヤードが子供から高齢者まで楽しめる、生涯スポーツであるからでしょう。ではなぜ日本ではビリヤードが普及しないのでしょうか。私たち内藤プロジェクトでは、この問題について考えていくことにしました。
目的 内藤プロジェクトでは、なぜビリヤードが日本であまり普及していないのか考えてみました。するといくつかの問題点が浮かび上がってきました。一つ目は、練習する環境を用意することが困難であるということです。具体的には、ビリヤード台を置くスペースがなかったり、上級者のテクニックを間近で見ることができないといったことです。二つ目は、ビリヤードにはどのようなルールがあるのかということが、よくわからないということです。私たち内藤プロジェクトでは、このような問題点の解決を目指していくいことを目的としました。
具体的なシステム ビリヤードの現在の問題点を踏まえて、私たち内藤プロジェクトでは、ビリヤードの練習支援システムを作る事によって、より多くの人々にビリヤードを楽しんで貰おう と考えました。具体的には、ゲーム感覚で楽しめるビリヤードのシミュレーターを作ることで、自宅でも気軽にビリヤードの練習が可能なシステムを作ることにしました。
4つの機能の具体的説明
ゲーム機能Wiiのリモコンを使用して、画面上でビリヤードを実際のプレイ感覚に近い状態でプレイすることができる機能です。詳細としてはパソコンにBluetooth機器によってWiiリモコンを接続し使用します。ゲーム画面はOpenGLにて3Dで描画され視点変更などに自由度を持たせることでよりリアルのプレイに近づけます。ゲームの内容の面では、オーソドックスなナインボール他、様々なルールで遊ぶことを可能にし、実在するビリヤードのゲームに対応させます。
テクニック集ビリヤードにおけるテクニックを初級~上級までにわけてアニメーションも交えて理解しやすいように説明する機能です。その時CGの利点を生かし視点変更や視覚効果もまじえることでより理解しやすくします。また確認したテクニックをより深く理解するために、それに対応する練習問題にもその場で移行することができます。
ルール説明ビリヤードをやったことのない人からを対象とし、ビリヤードの基本的なルールを、アニメーションを交えながらわかりやすく説明する機能です。このときCGの利点を生かし視点変更や視覚効果もまじえることでより理解しやすくします。内容は習熟度ごとにチャプターに分けて段階的に見る事ができます。
練習システムを利用する人のビリヤード上達を支援する機能です。具体的には利用者自身が練習したいシチュエーションを細かく設定し、ゲームをプレイすることができます。それらのデータは保存することもでき、何回でも自分の想定した練習を同じパラメータで行うことができるます。また、その際弄れるパラメータとしてはボールの数や、各ボールの位置などを好きに変えられるようにします。また、予めシチュエーションが定められた問題集的要素もプラスし、それをクリアしていくことで、ビリヤード技能の上達を効率的に支援します。それらの問題集はテクニック集とリンクすることで、より一層の上達を狙うことができます。
プロジェクト担当教員 内藤 豊昭 プロジェクト代表者 斉藤 悠一郎 プロジェクトメンバー 天野 喜将 木所 文彦 坂本 亘 鈴木 聡樹 中上 文人 山本 洋二郎
メインメニュー・ビリヤードの練習モード、ルール説明のイメージ図
① トップ画面
⑤ 練習問題プレイ画面
⑥ 見るルールの選択
② 初期画面
③ ユーザ配置画面
⑦ ルール説明画面
④ 練習問題の選択画面
ゲームプレイ時とテクニック動画の画面イメージ
① ゲーム開始画面
② プレイヤーの位置の移動
③ 視点切り替え
④ 視点切り替え後
⑤ プレイ中画面
⑥ テクニックアニメーション選択
⑦ テクニックアニメーション再生画面
システム完成までのスケジュール
達成状況
4月から初めの2ヵ月間、私たちのプロジェクトでは、3Dアニメーションを作成するのに必要なOpenGLについて、教科書に基づいて学習しました。OpenGLの学習を進めながら、プロジェクトの企画の見直しや、目的を決定しました。ここで、OpenGLの基本的なプログラミングを身につけ、プロジェクトの企画を定めました。6月から、本格的な作業を始めました。Wiiリモコン解析班、基礎プログラム班、調査班の3グループに分かれ、各自で与えられた役割を進めました。
現在、Wiiリモコン班はWiiリモコンでのボタン入力を、C++で読み込ませることに成功し、基礎プログラム班は、ビリヤードのアニメーションを、ブレイクショット、壁との当たり判定、玉同士の当たり判定まで実装しました。調査班は、ビリヤードに関する知識や、テクニック、ルールを調査し、Wiiリモコン解析班と基礎プログラム班の成果物を基にして、企画書の作成を進めました。
今後の見通し
今後も、3グループに分かれて、作業を進めていく予定です。Wiiリモコン解析班は、Wiiリモコンの動きを、プログラムに読み込ませる方法を解析し、基礎プログラム班は、調査班の調べたテクニックやルールを、プログラムに反映させ、テクニック集やビリヤードゲームの作成を進めます。調査班は、プログラムの絵コンテ等で、全体の具体的な構成を考えます。11月中には、各班の成果物を一つにし、ビリヤード上達支援システムを完成させます。
現在の達成状況と今後の見通し