tel for good(社会貢献活動)が提案した designing the human-centric iot...

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TEL FOR GOOD 活動件数(2019 年度総数 178 件) 地域別割合 重点分野別割合 TOKYO ELECTRON SUSTAINABILITY REPORT 2020 TOKYO ELECTRON SUSTAINABILITY REPORT 2020 53 54 世界各地の取り組み TEL は、東北大学の訪問滞在型研究センターで 実施するプログラム「知のフォーラム」を 2013 度の発足時から全面的に支援しています。 2020 年度のテーマプログラムには、 TEL と東北大学 が提案した Designing the Human-Centric IoT Society が採択されました。 IoT 社会で予想され る課題を克服し、 Well-being な人中心の未来社 会を実現するため、産学協働で研究しています。 なお、 2019 10 月にはこのテーマプログラム のキックオフシンポジウムが開催されました。 TEL Robot Combat は、 2016 年度から科学技術を専攻する大学生お よび大学院生を対象におこなっているロボットのコンテストです。こ のイベントではロボットの機動性、安定性、精度、創造性などを評価す る セ ッ シ ョ ン が あ り、ロ ボ ッ ト の 能 力以外にデザイン性も評価の対象と なっています。 TEL は産学協同を通じ て、学 生 た ち が ス キ ル と 能 力 を 開 発 す る 機 会 を 創 出 し、企 業 や 団 体 と の アイデア交換の場を提供しています。 TEL の国内製造拠点では、人材育成や地域貢献を目的として職場体験学 習を毎年開催しています。この活動は、参加者の皆さまが産業や企業の役 割、また仕事の意義などについて理解を深める機会となっています。具体 的には、工場見学や名刺交換などのマナ ー研修、3DCAD を使った設計やウェー ハの製品チェック、また物流工程の現場 における学習など、実務に則した内容で 実施しています。 Tokyo Electron Europe では、毎年 11 月に開催されるチャリティーイベ ント「Children in Need」に参加しています。このイベントは、病気や障がい をもつ子どもたちの生活向上のためにおこなわれています。従業員が手づ くりケーキを社内で販売し、その売上金 にさらに寄付金を上乗せし、マッチング ギフトとして贈呈しました。また、 2019 年度には「Funny Hats Competition」を 開催し、イベントを盛り上げました。 物理学は現代の科学技術の基盤であるとの認識のもと、 TEL では全国の 優秀な中高生が参加する「物理チャレンジ」を2019 年度の第 15 回大会よ り支援しています。物理チャレンジは物理の面白さに触れながら、多彩な プログラムに参加するコンテストで す。第1 チャレンジの出場者約1,200 名から、上位 100 名が第2チャレン ジに進み、最終的には 5 名が 2020 年度国際物理オリンピック・リトア ニア大会の日本代表選手として選抜 されました。 Tokyo Electron Shanghai)は、上海市張江ハイテクパークが主催する 公益ランニングイベントに参加しています。このイベントは同地区内に 所在する企業で働く従業員の健康促進や、人とのつながりを通じて、相互 扶助のコミュニティをつくることを 目的としておこなわれています。ま た、イベント当日は上海 Giving Tree Community Center への寄付もおこ なわれ、 2019 年度に参加した従業員 41名は運営をサポートし、 8,000 元の 寄付金を集めました。 「知のフォーラム」  2020 テーマプログラム活動 全国物理コンテスト「物理チャレンジ」 Fun Run TEL Robot Combat 職場体験の支援 Children in Need 日本 日本 中国 台湾 日本 欧州 東京エレクトロン テクノロジーソリューションズでは、岩手県奥州市 が締結した「企業の森づくり」活動に関する協定の一環として、岩手事業所 周辺での植林活動に取り組んでいます。この活動は 2019 年度には 9 年目 を迎え、毎年従業員とその家族で協力し、約 700 本の苗木を植樹していま す。周辺地域の緑化や環境保全を目的としておこなわれ、一部の中学校に おいては、 CSR 活動事 例として、活動の写真 が社会の教科書に掲 載されました。 2019 4 月、 Tokyo Electron America では Earth Month (環境月間) の一環として、従業員が事業所近くのロッククリークパークの清掃や、オ フィスまでの道のゴミ拾いをおこないました。当日公園を訪れていた方々 にも参加していただき、約30 名で200ものゴミを収集し、地域の美化に貢献す ることができました。このイベントへの 参加は、自分たちのコミュニティと環境 について考えるきっかけとなりました。 Keep Portland Beautiful 「企業の森づくり」植林活動 米国 日本 TEL FOR GOOD (社会貢献活動) TEL FOR GOOD の展開 東京エレクトロン(TEL)の社会貢献活動は、ステークホルダーの皆さまとの信頼関係を深めながら、さまざまな取り組みを通じて 地域社会の発展と社会課題の解決に貢献することを目的としています。私たちは、科学とイノベーション・人材育成・環境・地域支 援を 4 つの重点分野と定め、グローバルに展開しています。 TEL FOR GOOD (テル・フォー・グッド)は、私たちの社会貢献活動を表す新しいブラ ンドネームです。 2018 年度より、世界各地で TEL グループの主催する社会貢献イベント や各種プログラム、寄附やボランティア活動などの総称として運用しています。 4 つの重点分野 科学と イノベーション 人材育成 環境 地域支援 日本 126 70.8%台湾 21 11.8%欧州 12 6.7%米国 10 5.6%韓国 6 3.4%中国 3 1.7%地域支援 116 65.2%環境 28 15.7%人材育成 28 15.7%科学とイノベーション 6 件(3.4%

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Page 1: TEL FOR GOOD(社会貢献活動)が提案した Designing the Human-Centric IoT Societyが採択されました。IoT社会で予想され る課題を克服し、Well-beingな人中心の未来社

TEL FOR GOOD活動件数(2019年度総数 178件)

地域別割合重点分野別割合

TOKYO ELECTRON SUSTAINABILITY REPORT 2020 TOKYO ELECTRON SUSTAINABILITY REPORT 202053 54

世界各地の取り組み

TELは、東北大学の訪問滞在型研究センターで実施するプログラム「知のフォーラム」を 2013年度の発足時から全面的に支援しています。2020年度のテーマプログラムには、TELと東北大学が提案した Designing the Human-Centric IoT Societyが採択されました。IoT社会で予想される課題を克服し、Well-beingな人中心の未来社会を実現するため、産学協働で研究しています。なお、2019年 10月にはこのテーマプログラムのキックオフシンポジウムが開催されました。

TEL Robot Combatは、2016年度から科学技術を専攻する大学生および大学院生を対象におこなっているロボットのコンテストです。このイベントではロボットの機動性、安定性、精度、創造性などを評価するセッションがあり、ロボットの能力以外にデザイン性も評価の対象となっています。TELは産学協同を通じて、学生たちがスキルと能力を開発する機会を創出し、企業や団体とのアイデア交換の場を提供しています。

TELの国内製造拠点では、人材育成や地域貢献を目的として職場体験学習を毎年開催しています。この活動は、参加者の皆さまが産業や企業の役割、また仕事の意義などについて理解を深める機会となっています。具体的には、工場見学や名刺交換などのマナー研修、3DCADを使った設計やウェーハの製品チェック、また物流工程の現場における学習など、実務に則した内容で実施しています。

Tokyo Electron Europeでは、毎年 11月に開催されるチャリティーイベント「Children in Need」に参加しています。このイベントは、病気や障がいをもつ子どもたちの生活向上のためにおこなわれています。従業員が手づくりケーキを社内で販売し、その売上金にさらに寄付金を上乗せし、マッチングギフトとして贈呈しました。また、2019年度には「Funny Hats Competition」を開催し、イベントを盛り上げました。

物理学は現代の科学技術の基盤であるとの認識のもと、TELでは全国の優秀な中高生が参加する「物理チャレンジ」を2019年度の第 15回大会より支援しています。物理チャレンジは物理の面白さに触れながら、多彩なプログラムに参加するコンテストです。第 1チャレンジの出場者約 1,200名から、上位 100名が第2チャレンジに進み、最終的には 5名が 2020年度国際物理オリンピック・リトアニア大会の日本代表選手として選抜されました。

Tokyo Electron (Shanghai)は、上海市張江ハイテクパークが主催する公益ランニングイベントに参加しています。このイベントは同地区内に所在する企業で働く従業員の健康促進や、人とのつながりを通じて、相互扶助のコミュニティをつくることを目的としておこなわれています。また、イベント当日は上海 Giving Tree Community Centerへの寄付もおこなわれ、2019年度に参加した従業員41名は運営をサポートし、8,000元の寄付金を集めました。

「知のフォーラム」 2020テーマプログラム活動

全国物理コンテスト「物理チャレンジ」

Fun Run

TEL Robot Combat

職場体験の支援

Children in Need

日本

日本

中国

台湾

日本

欧州

東京エレクトロン テクノロジーソリューションズでは、岩手県奥州市が締結した「企業の森づくり」活動に関する協定の一環として、岩手事業所周辺での植林活動に取り組んでいます。この活動は 2019年度には 9年目を迎え、毎年従業員とその家族で協力し、約 700本の苗木を植樹しています。周辺地域の緑化や環境保全を目的としておこなわれ、一部の中学校においては、CSR活動事例として、活動の写真が社会の教科書に掲載されました。

2019年 4月、Tokyo Electron Americaでは Earth Month(環境月間)の一環として、従業員が事業所近くのロッククリークパークの清掃や、オフィスまでの道のゴミ拾いをおこないました。当日公園を訪れていた方々にも参加していただき、約30名で200㎏ものゴミを収集し、地域の美化に貢献することができました。このイベントへの参加は、自分たちのコミュニティと環境について考えるきっかけとなりました。

Keep Portland Beautiful 「企業の森づくり」植林活動米国 日本

TEL FOR GOOD(社会貢献活動)

TEL FOR GOODの展開 東京エレクトロン(TEL)の社会貢献活動は、ステークホルダーの皆さまとの信頼関係を深めながら、さまざまな取り組みを通じて

地域社会の発展と社会課題の解決に貢献することを目的としています。私たちは、科学とイノベーション・人材育成・環境・地域支

援を4つの重点分野と定め、グローバルに展開しています。

 TEL FOR GOOD (テル・フォー・グッド)は、私たちの社会貢献活動を表す新しいブラ

ンドネームです。2018年度より、世界各地でTELグループの主催する社会貢献イベント

や各種プログラム、寄附やボランティア活動などの総称として運用しています。

4つの重点分野

科学とイノベーション 人材育成 環境 地域支援

日本 126件(70.8%)

台湾 21件(11.8%)

欧州 12件(6.7%)

米国 10件(5.6%)

韓国 6件(3.4%)

中国 3件(1.7%)

地域支援 116件(65.2%)

環境 28件(15.7%)

人材育成 28件(15.7%)

科学とイノベーション 6件(3.4%)