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Provide 01 V O L U M N 2019 NOVEMBER T M S A機 TOKYO METAL STAMPING ASSOCIATION 一般社団法人 東京都金属プレス工業会

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Page 1: ProvideProvide 01 05 若さで理事として参画した増田昭男氏( 増田製作所) もその一人であった。増田氏はその後、健康保険組合 と厚生年金基金の設立に尽力し、青年部の創設も推進

Provide 01V O L U M N

2019 NOVEMBERT M S A 機 関 誌

TOKYO METAL STAMPING ASSOCIATION一般社団法人 東京都金属プレス工業会

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03P r o v i d e 0 1

東京都金属プレス工業会の軌跡 第1回本会の発足とその時代背景(上)官公庁だよりFrom Public Offices

4つの重点施策 経済産業省 製造産業局 素形材産業室

プレス工業における労働災害防止厚生労働省 東京労働局

ICTの導入・活用に対する支援東京都 産業労働局

事業紹介Business introduction

型管理の適正化に向けた取組みとTMSAアクションプラン(株)事業革新パートナーズ

会員紹介Member introduction

IKEDAブランドの創出とティア1.5 を目指す(株)池田製作所

プレススクール 第 1回Press school

突然だが「お豆腐用の箸」

会員情報Member information

高速ダンデムライン・システムの実用化(株)アマダオリイ

世界の製造業のための「WEB」×「人」のコミュニティを目指す「エミダス工場検索エンジン」(株)NCネットワーク

会員名簿Membership list 

発刊にあたってVOLUMN 01

C O N T E N T S

Provide01

V O L U M N 01

2019 NOVEMBER

T M S A 機 関 誌

Provide TMSA機関誌2019年 11月  一般社団法人東京都金属プレス工業会は、令和元年 11月 18 日をもって創立

55 周年を迎えました。これもひとえに会員各位のご支援とお力添えの賜物と深く感謝しております。本会はこれを契機に、新しい時代へ向けて更なる会員サービスの向上と、収益事業の拡大に努めてまいります。 TMSA機関誌「Provide」は、季刊とし官公庁情報をはじめ、本会事業の取り組み、中小製造業を取り巻く動静、会員企業の動向などを随時紹介していきます。乞うご期待ください。           TMSA機関誌「Provide」編集部

〔発 行〕一般社団法人 東京都金属プレス工業会     〒130-8553 墨田区両国 4-30-7 金属プレス会館 4F     TEL 03-5624-1921 FAX 03-5624-1920     http:www.tmsa.or.jp Email:[email protected]

〔発行人〕河野正樹

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04 P r o v i d e 0 1

本会の発足とその時代背景(上)

近促法の指定業種を目標に団結

1960 年代の日本の産業界は、資本の自由化を間近に控え、国際競争力の強化が課題となっていた。金属プレス業界も例外ではなく、とくに中小・零細企業が多い本業界は、直接、間接を問わず経営体質の近代化、合理化が求められた。しかし、プレス業界は下請工業という立場から、発注元との系列的なつながりがあるため、それまで同業者間の横の連絡はほとんどなかった。50 年代後半に関西に近畿プレス加工工業会が発足したが、本業の近代化を推進するためではなく、親睦団体の域を出なかった。これに対し、業界の意思を正確に反映できる組織の必要性が全国各地で問われるようになったのは、1963(昭和 38)年頃のことである。プレス工業会設立に向けた動きは、関西から上がり、愛知、そして東京に波及した。しかし、ある県では、下請企業の団結により、その発言力が強化されることを恐れた大手企業から圧力をかけられるなど、各地域で反対や妨害に遭遇した。東京での工業会設立に向けての活動は、全国組織化への動きと軌を一にしながら 1964 年春から始まった。業界の近代化を進めるには、「中小企業近代化促進法(以下、近促法)の指定業種になることが望ましい」との考えから、まずはそれを本会の目標に定め、併せて機械購入時の優遇税制である割増償却の実施を求めていくことにした。当時のプレス業界では、「他者との交流に必要性を感じず、我が道を行く」タイプの経営者が少なくなく、会員集めに苦労したが、神永清治氏(初代会長/ドラゴン金属㈱)や高橋重雄氏(第 2代会長/㈱ハネダ)らが中心となって組織化を進めた結果、設立総会が開かれた同年 11 月 18 日時点で 172 社が集まった。かくして本会とその上部組織の全国プレス工業総連合会(現日本金属プレス工業協会、以下日金協)は発足し、日金協のもとに東部 *1、中部 *2、西部 *3 の 3 ブロックが設けられた。

何をするにもお金がなかった

設立時の参加企業数は都内の金属プレス業の総数から見ると、多少少な目ではあるものの、その分、高い志を持った経営者たちが集まった。32 歳(当時)の

 東京五輪の興奮冷めやらぬ 1964(昭和 39)年11 月、東京都金属プレス工業会(以下、本会)は設立された。それから 55年、本会が業界の発展に果たした役割は大きく、いまやプレス産業はわが国製造業のサポートインダストリーとして重要な地位を占めるまでになった。しかし、本会が軌道に乗るまでの道のりは決して平坦ではなく、中でも混迷の渦中にあった創生期を乗り越えたのは、先人たちの知恵と努力の賜物であった。機関誌復刊にあたり、増田昭男本会名誉会長へのヒアリングを通して、2回にわたり当時の状況を振り返る。

上写真:1964 年当時の東京オリンピック風景

東京都金属プレス工業会の

第   回軌跡 1

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若さで理事として参画した増田昭男氏(㈱増田製作所)もその一人であった。増田氏はその後、健康保険組合と厚生年金基金の設立に尽力し、青年部の創設も推進した。1967(昭和 42)年からは副会長として 18 年間、1985(昭和 60)年からは 8 年間にわたり本会第 5代会長を務め、1989(昭和 64)年からの 3 年間は日金協の会長も兼務した。そして 1993(平成 5)年からは本会の名誉会長の職にある。「入会の直接のきっかけは、父親の時代から親交のあった高橋重雄様からお誘いを受けたことでしたが、もともと私は、企業には自助努力だけでは解決できないことがあり、工業会設立の趣旨には大いに共鳴しました」と増田氏は振り返る。本会は設立翌年の 1965(昭和 40)年には会員数は270 社となり、総務、組織、事業の 3委員会を常設した。しかし、こうして器は出来上がったものの、運営には四苦八苦した。「何をしようにもお金がない。やむを得ず身銭を切ろうという話になると、今度はまるで潮が引くように人がいなくなってしまうのです」と増田氏。第一目標に定めた「近促法の指定」の獲得も一筋縄にはいかなかった。組織ができて日が浅く、合理的な経営や業界内での協業体制が進んでいなかったためだ。そこで、本会では会員に対する啓蒙と併せて所轄官庁の通産省(現経済産業省)と粘り強く交渉し、1967(昭和 42)年、悲願であった近促法の指定業種になることができた。

健保、年金基金の設立に向け奔走

「私は長年にわたり本会と日金協の役員を務めまし

たが、いま振り返っても、大したことはできなかった。唯一誇りに思うのは、本会の健康保険組合と厚生年金基金の制度化に貢献できたことです」(増田氏)。本会の組織が確立されると、会員の中から福利厚生の一環として、健康保険組合の設立を希望する声が高まった。そこで当時、事業委員長だった増田氏が重責を担うことになったのだ。しかし、「健保をつくれと言われても、どうやってつくればいいのか見当もつかない。思案の末、すでに健康保険組合を立ち上げていたプラスチック工業会にノウハウを伝授してもらったのです」(同)。連日、連夜、増田氏が通い詰めた甲斐あって 1968(昭和 43)年、本会の健康保険組合は設立された。健保ができると、次は厚生年金基金である。「こっちは厚生省(現厚生労働省)の管轄で、東京都よりもかなり厳しかった。当時、本会は任意団体であったため、結局、私を含め 3人で個人保証と企業保証をせざるを得なかったのです」(同)。厚生年金基金は 1970(昭和45)年に設立できたが、そのとき得た教訓から社団法人の取得を急ぎ、2年後の 1972(昭和 47)年、日金協よりも一足早く、社団法人として東京都の認可を得た。「会の運営を巡りいろいろなことがありましたが、辛いと思ったことは一度もありません。本会に加盟したことで都内全域に友人ができ、日金協に加盟したことで全国に友人ができたことが、私にとって何よりの財産です」と増田氏は語っている。

日金協発足時のブロック体制と加盟都府県*1 東部:東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、新潟*2 中部:愛知、静岡、岐阜、三重、富山、石川*3 西部:大阪、兵庫、広島、岡山、福岡、愛媛

01 初代会長の神永清治氏02 第 2 代会長 ・高橋重雄氏(左) と昭和 43 年当時の増田昭男 名誉会長

01 02

東京都金属プレス工業会の 軌跡

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06 P r o v i d e 0 1

F r o m P u b l i c O f f i c e s

官公庁だより

東京労働局では、管内の労働災害防止のための主要な

対策等を定めた「第 13 次東京労働局労働災害防止計画」

(計画期間:平成 30 年度~令和 4 年度。以下、「13 次防」

という。)に基づき、労働災害防止の取組を行っている。

本稿では、その内容及びプレス工業における労働災害防

止について紹介する。

13 次防においては、「Safe Work TOKYO」の下、「トッ

プが打ち出す方針 みんなで共有 生み出す安全・安心」

をキャッチフレーズに、労働災害による死傷者数を計画

期間中に 5%以上減少させて 9,345 人以下とすること

を目標としている。

しかしながら、計画の初年度である平成 30 年の都内

における休業 4 日以上の死傷者数は、3 年連続で増加し

て 10,486 人となり、10 年ぶりに 1 万人を超える極め

て憂慮すべき状況である。

このうち、金属プレス製品製造業における休業 4 日

以上の死傷者は前年と同数の 26 人であり、平成 28 年

の 19 人と比べ増加傾向にある。そのうち 6 割以上にあ

たる 17 人はプレス機械をはじめとした機械への「はさ

まれ・巻き込まれ」災害である。プレス機械等への「は

さまれ・巻き込まれ」は重篤な災害につながることが多

く、17 人のうち 6 人は休業 2 か月以上の負傷である。

中には指を切断した事例も散見される。

プレス機械等への「はさまれ・巻き込まれ」の発生プ

プレス工業における労働災害防止

4つの重点施策

厚生労働省 東京労働局

経済産業省 製造産業局 素形材産業室

 日本の素形材産業は、自動車、産業機械をはじめとし

た幅広い製造業に対し、品質、コスト、納期のいずれの面

でも高水準の製品を供給し、日本の戦後復興から高度成

長、その後、成熟期に至る現在においても産業競争力の

源泉を担い、日本経済を支えている基盤的な産業である。

 経済産業省では、素形材産業が今後も更なる発展を遂

げ、引き続き日本経済を牽引していただけるよう、4 つ

の取組を重点的に進めている。

 一つ目は、外国人材の受入である。本年 4 月から、

素形材産業において、特定技能外国人の受入を開始した。

対象者は、技能実習 2 号修了生(技能実習生として 3

年経過した方)または製造分野特定技能 1 号評価試験(仮

称。今年度中に実施予定。)合格者である。本制度を活

用し、人手不足の解消とともに、外国人との協働を可能

とする柔軟性ある企業組織を構築し、内なる国際化につ

なげていただきたい。

 二つ目は、取引適正化、とりわけ、型管理の適正化で

ある。積年の課題である型管理の適正化に向け、本年 8

月に「型取引の適正化推進協議会」を設置し、廃棄・返

却年数や保管費用項目の目安の設定を進めている。業界

別に、協議や契約などの手続的側面、具体的な年数に関

する実体的な側面の双方において、具体的な内容が提示

できる見込みである。単に個社間における適正な取引関

係の確保に留まらず、サプライチェーン全体にとって不

要な資産との決別を図り、未来の事業活動に向かってい

く重要なステップとして機能するよう、産業界全体に浸

透させていきたい。

 三つ目は、海外新市場展開である。製造業大国であり

イノベーションの中心地である米国、そして、新製品を

生み出す最上流にある試作品製作。今後 10 年を見据え

た場合の新事業展開のフィールドとして、「米国試作品

市場チャレンジ」ミッションを実施する。経済産業省・

JETRO 共催で 11 月 13 日~ 16 日にかけて、シカゴを

中心に、有力展示会視察、現地商談会等を行うこととし

ている。本年度から来年度、再来年度にかけて拡大して

いく予定であり、チャレンジの波を業界全体に広げてい

きたい。

 四つ目は、金属積層造形の高度化である。世界でしの

ぎを削っている金属積層造形技術の高度化を日本がいち

早く実現すべく、本年度から新たな研究開発をスタート

させている。こうした取組を通じ、日本の素形材産業が

金属加工の新手法を世界に先駆けて手にできるように

し、競争力を高めてまいりたい。

 こうした取組の一つ一つは、日々の地道な活動こそが

重要となる。経済産業省素形材産業室として、今後も引

き続き皆様と共に二人三脚で施策を進めてまいりたい。

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F r o m P u b l i c O f f i c e s

官公庁だより

ICT の導入・活用に対する支援東京都 産業労働局

東京都産業労働局では、東京の産業を活性化し、雇用

の確保を図るためのさまざまな施策を推進している。ま

た、農林水産業や観光産業の振興にも取り組んでいる。

今回は、中小企業施策として実施している生産性向上に

向けた ICT(IoT、AI 等)(以下「ICT」と略します。)

の導入・活用に対する支援についてご紹介させていただ

く。今後、人手不足が一層深刻化し、労働力減少が見込

まれる中、企業における生産性向上は喫緊の課題になっ

ている。第 4 次産業革命ともいわれる技術革新の進展は、

中小企業のあらゆる事業活動において生産効率を高め、

新たな事業展開の創出にもつながるものと期待されてい

る。すでに ICT やロボットなどの最先端技術を導入・

活用し生産性向上に取り組まれている方もいらっしゃる

と思うが、多くの方が活用方法や効果が分からず、導入

に踏み切れていないのではないか。都では都内中小企業

における ICT の導入・活用を推進していくため、次の

ような取組を行っている。

❶ IoT・AI 経営相談窓口ICT について、あるいは生産性向上における ICT の

活用方法等について相談ができる

❷導入前適正化診断企業の現場へ専門家を派遣し現状の業務プロセスにお

ける課題の洗い出し、今後 ICT を活用してどのように

効率化を図っていくのか、あるいはどのように製品・サー

ビスの価値を高めていくのかといったアドバイスを行う

❸普及啓発セミナーICT の活用による生産性向上のヒントや中小企業にお

ける取組事例を紹介する

❹ 合同研究会経営課題解決に役立つ製品機器やサービスの紹介と専

門家による具体的相談の場を提供する

❺導入機器診断本格的に機器導入を検討している企業を対象に実施する。

このほか、導入事例や製品・サービス等の情報、関連

事業を紹介する〔ポータルサイト http://www.tokyo-

kosha.or.jp/iot/〕を開設し、さまざまな情報を発信し

ている。

こうした一貫した取組により、中小企業における ICT 技

術を有効に活用した生産性向上の推進を支援している。

なお、一部支援メニューには先着順による申し込みや

申請条件を伴うものがある。詳細は、下記まで問い合わ

せをお願いしたい。また、ロボットの導入・活用に関する

相談等も実施しているので、併せてご利用いただきたい。

《連絡先(事業実施団体)》公益財団法人東京都中小企業振興公社

〔ICTに関すること〕総合支援課 ☎ 03(3251)7881

〔ロボットに関すること〕経営戦略課 ☎ 03(5822)7250 ポータルサイト

ロセスとして、①設備的要因、②人的要因がある。

設備的要因は、プレス機械等に備えられていなければ

ならない安全装置等が有効に機能しない状態を指す。

人的要因は、安全装置等が有効ではない状態で作業者

がプレス機械等を使用してしまう、または機械の電源を

切らずに掃除や調整を行ってしまう状態等を指す。

金属プレス製造業における労働災害の被災者を経験年

数別に分析すると、経験年数 1 年未満の被災者が多い

一方で、経験年数 20 年以上の被災者も散見される。

作業に対する練度が低い未熟練労働者の被災と併せ、

熟練労働者が作業への「慣れ」からくる省略行動をとっ

てしまうことが考えられる。

以上から、機械への「はさまれ・巻き込まれ」災害を

防ぐには、プレス機械等の安全装置等が有効に機能する

状態を事業者の責任の下で日常的に維持することはもち

ろんのこと、各々の作業者の立場に合った適切な安全衛

生教育を繰り返し行うことが重要となる。

当局では「機械設備の安全化対策」に加え、「未熟練

労働者」「外国人労働者」「派遣労働者」及び「高年齢労

働者」等に配慮した安全衛生管理・教育等に関して、あ

らゆる機会を通じて指導・周知に取り組んでいる。

厚生労働省が作成する各種マニュアル類のほか、当局

において周知用リーフレット等も作成している。東京都

金属プレス工業会の会員各位におかれては、これらマ

ニュアル等も参考に、事業場の安全衛生管理活動の充実

に一層努めていただくようお願い申し上げる。

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下請取引適正化への取組み最新動向

㈱事業革新パートナーズは、2017 年末より、東京都金属プレス工業会会員各位のご協力の下、下請適正取引に関するアンケート調査および訪問ヒアリングを行ってきた。調査結果によると、2016 年に「未来志向型の取引慣行に向けて(世耕プラン)」が公表されて以降、政府・業界による集中的な取組みのおかげで、この 2 ~ 3 年は親事業者の対応にも変化が見られ、一部の企業では型の返却・廃棄が着実に進んでいるという。その一方で、型の廃棄申請を受入れてはもらえたものの、半年以上廃棄判断に関する返信が来ない、親会社が外資系と合併したため日本の習慣には対応してもらえない等々、自社努力だけではこれ以上進展させることができないという壁に直面している企業も多々ある。

こうした停滞感は、金属プレス業界に限ったことではなく、鋳造、鍛造、ダイカスト・・・素形材業界全体に遍く広がっている。この状況に終止符を打つべく、今年 8 月には、経済産業省・中小企業庁が「型取引の適正化推進協議会」を立上げ、型取引ルールの明確化に向けて動き出した。2019 年 9 月現在、協議会の下に作業部会、分科会(自動車、産業機械、電機電子)が設置され、自動車メーカーから部品、素形材まで、サプライチェーン全体を巻込み、「型廃棄を促進させるための目安はどうあるべきか」、「補給品対応となった後の型についての保管費用についてはどうあるべきか」について活発に議論が進められている。今秋には型廃棄・返却と保管に関する目安の暫定版が公表され、パブリックコメントを求める流れである。

TMSAアクションプランの役割

2017 年、2018 年と、東京都金属プレス工業会では、2 度にわたり、下請取引適正化を促すための具体的方法 を 記 し た 独 自 行 動 計 画:TMSA(Tokyo Metal Stamping Association)アクションプランを策定した。弊社は今年、経済産業省の委託を受け、素形材 4 団体

(金属プレス、鋳造、鍛造、ダイカスト)企業を対象に型取引の目安策定のための実態調査を行っているが、素形材企業各社と議論をさせていただく中で、「業界一丸となった動き」を求める声がますます増えていると感じる。本来、取引のための交渉は、発注側・受注側ともに対等に行われるものであるが、実際にはそうはいかない。どうしても受注者側の立場が弱くなりがちな環境・慣習を打破するためには、業界が一枚岩となって具体的な解決法を提示し、個社の取組みをフォローしていく必要があり、そのために「TMSAアクションプラン」が存在する。「TMSA アクションプラン・第 3 版」(2020 年に発行予定)には、政府・業界最新動向、新たな型取引ルール、各社取組み事例を盛り込み、より具体的で効果的なアクションを提示する構えだ。

今回、型取引に関するルールが明確化され、本取組みが全国展開されれば、東京都金属プレス工業会のこれまでの取組みを参考としたい企業、団体も出てくるだろう。その時には、ぜひ、皆さまの経験やノウハウを共有いただきたい。この取組みが、サプライチェーン全体の取組みへと昇華できれば、日本製造業の持続可能性を高める素晴らしいアクションとなろう。

型管理の適正化に向けた取組みとTMSAアクションプラン(株)事業革新パートナーズ

〔シニアコンサルタント 石﨑奈保子〕

事業紹介Business

introduction

多くの金型が屋外に放置されている

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IKEDAブランドの創出とティア1.5を目指す

(株)池田製作所

㈱池田製作所(群馬県太田市、池田剛一社長)は、自動車部品の金型設計・製作とプレス加工のメーカーだ。ドラムブレーキや倍力装置、ショックアブソーバー、ステアリング部品などが生産の中心だが、近年はシャーシー部品やシート部品をはじめ、モーター部品、ミッション部品などの精密部品などにも業務の幅を広げている。海外進出も早く、現在では米国、タイ、中国に 100% 出資子会社を持つほか、タイとベトナムにも関連会社がある。

得意先は約 50 社あり、その多くはティア 1 である。生産品はホンダ、スバル、トヨタ、日産などすべての国産自動車メーカーの車種に使われているが、業態は直接、自動車メーカーとの取引は行わないティア 2 である。プレス加工はブランクを順送プレスで打ち、ロボット、トランスファで流す工法が中心。なかには、ロボットラインに冷間鍛造が組み込まれた斬新なラインもある。

そんな同社が目標にするのは、「IKEDA ブランドの創出とティア 1.5 を目指す」ことだ。ちなみに「ティア 1.5」とは池田社長による造語だという。この言葉にはさまざまな意味が込められているが、ひと言で言えば「普通のティア 2 とは違って、ティア 1 さんがお困りのとき、自動車メーカーに対して『池田製作所という会社がある』と言ってもらえるような会社にすること」(池田社長)である。「海外で現地調達が難しいときにも、当社の 4 極体制による支援が行えるようにしていきたい」とも。「ティア 1.5」の目標に向かい目下、さまざまなチャ

レンジをしている。その 1 つが検査室の強化、拡充だ。室内にはラインレーザセンサ搭載の 3 次元測定機をはじめ、3D スキャナ型 3 次元測定機、表面粗さ・輪郭

形状複合測定機など、ティア 2 はもちろん、ティア 1でもめった見られない最新試験機がずらり並ぶ。その一番の目的は、得意先の指示に基づく量産加工だけでなく、開発初期段階から顧客と共に歩み、それにより請負業からの脱出を図ることだ。「プレス会社がプレス設備を導入するのは当たり前のことだが、それだけでは差異化は生まれない。お客様より上のレベルの検査機を揃えてこそ、意味がある」(池田社長)。

人材教育にも熱心だ。その成果が実り、金属プレス加工技能士の技能検定では特級 2 人、1 級 55 人の合格者を輩出している。同社の直接雇用者は 180 人なので3割が1級以上ということだ。また品質管理検定(QC検定)では 1 級 1 人、2 級 19 人、3 級には実に 128 人が合格。有資格者は対象者の 95% にのぼるという。

教育は海外からの研修生(現在は技能実習生)にも分け隔てなく行う。こうした教育成果が実ったエピソードもある。ベトナム人の第 1 期研修生でレーバン・チェンという優秀な男がいた。しかし研修生なので、ある時期が来たら帰国しなければならない。そこで本人と相談のうえ、ベトナムに池田製作所の現地法人を設立し、社長に就任してもらった。初めはオフィス業務だけだったが、2011 年に板金の㈱渡辺製作所(群馬太田市、渡辺知宣社長)、切削の㈱柿沼製作所(群馬県邑楽郡千代田町、柿沼正博社長)の県内 2 社との共同出資で 3 社の頭文字をとった IWK ベトナムを設立。現在もレーバン氏はその会社の社長を務めており、同社が受け入れた技能実習生の目標になっているという。

このほか、システム化の面では品質システムや生産管理システムの確立に取り組み、また技術面では軽量化や省人化、板鍛造技術を加速させるなど、全社一丸となって「ティア 1.5」実現の取り組みに励んでいる。

会員紹介Member

introduction

検査室には最新の試験機が並ぶ

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Press school

プレススクール

Press school 第   回1プレススクール

講師

突然だが「お豆腐用の箸」 日々、新しい技術開発や既存技術に磨きをかけている皆さまは、現在の「プレス加工」・「板金加工」などが突然出現したものではないことは容易に想像つくであろう。例えば、「板金」が古代の櫛に源流を見るとも言われているように、技術は脈々と人々の暮らしに寄り添うように発展したものである。このことは、我々に技術の源流(ここでは、原理・原則)を、大切にすることの重要性を示唆しているのではないだろうか。さらに、これらの「原理・原則」を「覚える知識」から「使える知識」にするためには、技術・技能者らが自らの言葉やイメージで解釈して理解することが必要不可欠ではないだろうか。 今回は、生産現場で生じていることと身近な出来事が如何に、共通の原理・原則の土台の上に築き上げられたものであるかを考えてみよう。

小渡邦昭《塑性加工教育訓練研究所 所長》Kuniaki KOWATARI

突然だが「お豆腐用の箸」

皆さん、日々使われている箸に「お豆腐用」というのがあることは、ご存じだろうか。 「お箸文化」である日本ならではないだろうか。他にも「うどん・そば用」・「ラーメン用」・「丼・ごはん用」・「納豆用」などがある。では、「お豆腐用の箸」には、どのような工夫がされているだろうか。お豆腐は柔らかくて、崩れやすいものである。ですから、お豆腐をつまむ先端が細い箸では、お豆腐が崩れやすい。つまり、太めで四角形状先端の面でお豆腐をつまむことで、細い箸よりは、つまむ力を箸の面で受けることになり、崩れ難くなっているのではないだろうか(図 1)。

「プレス加工」と「お豆腐用の箸」

「プレス加工」の原理・原則に「お豆腐用の箸」の解説は、場違いと思われる方々もおられるのではないだろうか。でも、「お豆腐の箸」の対する視点を変えてみる。「お豆腐を崩れない(切れない)ようにする。」ことは、崩れる(切れる)条件を、理解しているからこそ生みだされた工夫である「箸の形状」ではないだろうか。「切る」というキーワードは、我々の身近な「プレス加工」で「切断」に通じるものではないだろうか。ハサミで「紙を切る」際に、ハサミの刃の部分が丸まっているならば、上手に切れないことは皆さん経験され、ご存じである。同様に金属の薄板を切断するプレス加工でも、使い込んだパンチの刃部に丸みがある場合は切難いことは、包丁での切断と同じで容易に理解できる(図 2)。このように、身近な出来事と「モノづくり」現場での技術的な出来事に共通点を見出すことは、非常に興味深いのではないだろうか。

人は本来(原始時代から)

人間は、本来、生きるために必要なことは、自らの知恵と力で行ってきた。つまり、技術の世界と生活の

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Press school

プレススクール

世界を意識して区別することなく、同じ土俵での出来事として互いに補完しあって、生きてきたのではないだろうか。例えば、肉を 2人で分けるために、手では時間と労力を必要とするため、より効率的にするために、必要な道具として石斧を考えだした。さらには、より効率的・正確に「切り分ける」ための、道具の改善を続けて、より使い勝手のよいものを手にして来たのではないだろうか。しかしながら、技術の進歩と共に、分業化が進み、「作る人」と「使う人」の分断により、本来、ヒトが持っている能力を使う機会が少なくなってきたのではないだろうか。それにより、多くの人々は、技術が身近から離れ、多くの便利な道具を「使う人」になってきたのではないか。だから、「技術は難しい」と思い、従来は、同じレベルに位置していた「技術の世界」を、日々の生活の世界より一段高い位置に押し上げてしまったのではないかと思われる。

土台は同じ

日々の生活をする人々の多くが、技術の世界を支えているのも事実である。つまり、一段高い位置に押し上げた「技術」も、原始からの人の営みを考えるならば、どんな技術でも「生活の世界」と土台は同じではないだろうか(図 3)。しかしながら、同じ土台と言われても、容易に技術の世界に入ることは難しいのも事実である。それは、「技術は、土台を構築されている現象や原理・原則が緻密に積み上げられている」ために、その理解に大きなギャップ(壁)が存在しているからではないかと思われる。ですから、ここでは、遠く、さらには一段押し上げた技術の理解のために、出来上がった大きな壁を登るための道筋(緻密に作り上げられた技術の翻訳)を生活レベル現象で見直すことで、遠ざかった技術の世界を身近に感じることが可能になるのではないだろうか(図 4)。 

図1 お豆腐用の箸 図 2 はさみで考える

図 3 共通の土台 図 4 技術が遠く離れた世界へ

豆腐 豆腐

豆腐用の箸 一般の丸箸

挟む力

挟む力の影響範囲

豆腐用の箸 金切りはさみ プレス加工

技術の世界

共通の土台

日常生活

「一人に人がすべてを行った世界」では、技術と生活とは一体化で区別は行われない。

上下刃のすき間で切味が異なる。すき間をクリアランスという。

この開きで、被加工材を少しずつ切り進む。この開きを「シャー」と言う。これにより、切断する時間を要するが、少ない力で切断可能に。

刃が開くような感覚を得る…側方力の発生

加工力

加工力

パンチ・ダイ(金型)

金型の固定

被加工材

身近に感じられる

日常生活の出来事

「ものつくり」の現場で起きている出来事

身近に感じられれない

共通の土台         

科学・技術

日常生活

翻訳

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M e m b e r i n f o r m a t i o n

会・員・情・報

株式会社アマダオリイは、プレス加工機や自動化装置などを提供している。マシンのみならず、自動化ソリューションや成形加工システムの提案を通して、お客さまの役に立ちたいと願っている。当社では、デジタル電動サーボプレス SDEシリーズと搬送装置の 2軸高速協調サーボロボット RHQシリーズの融合により、トランスファ方式と同等の生産性と段取り時間を実現した新発想の高速タンデムライン・システムを開発した。近年、高張力鋼板を使用した厚板丸物部品での平坦度、形状度に対する要求精度が高まっている。現状では、プレス加工後に切削加工を施しているが、切削レスが可能な設備提案が必要となっていた。従来から主流となっている 1スライドの大型トランスファプレスでは、シムによる各工程の下死点調整に膨大な時間を要するという問題が切削レスを妨げていた。一方、1金型 1プレス方式のタンデムライン・システムでは、下死点調整も容易に行え、偏心荷重の影響を受けにくいことが特徴。さらに搬送装置とマシンの協調制御運転と、技術革新で 3分以内になった自動金型交換のシングル段取りにより、トランスファ方式と同等の生産性を実現した。

高速タンデムライン・システムの特長

❶トランスファプレスと同等の生産性の実現デジタル電動サーボプレス SDEと搬送装置 2軸高速協調サーボロボット RHQの組み合わせにより、従来の交互断続運転から協調連続運転とすることで生産タクト 35min-1 を実現。

❷業界初となるシングル段取りの実現段取り換え対象となる金型、搬送用クランプフィンガー、中間アイドル受け台とも外段取り方式を基本とした装置構成とすることで、3分以内で自動段取り換えが可能。❸搬送タイミング設定の自動化の実現複数の干渉位置ティーチング作業により、システム側が搬送タイミングを自動設定可能。従来、目視判断されていた搬送タイミング設定を自動設定することで、オペレータの負担作業を軽減。❹�各ステージに最適なスライドモーションによる連動運転の実現協調制御運転時のプレス運転モードを安全一工程運転とすることで、加工内容により異なるプレススライドモーションが設定可能。これにより、高張力鋼板等の難加工材の加工を実現。本システムは、金型交換装置のない状態ではあったが、新型サーボプレス SDE-8018i Ⅲの 3台ライン構成でMF-TOKYO2019 に出展し、生産タクト 35min-1での高速搬送デモは、お客さまの注目を集めた。

高速タンデムライン・システムの実用化800kNプレスラインで 35min-1 を達成(株)アマダオリイ

神奈川県伊勢原市石田 200 TEL 0463-96-3321 (代)

プレスマシン、プレス周辺装置、ばね成形機の開発・製造・販売サービス

事業内容

ATC付き高速タンデムライン・システム

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M e m b e r i n f o r m a t i o n

会・員・情・報

世界の製造業のための「WEB」×「人」のコミュニティを目指す「エミダス工場検索エンジン」(株)NCネットワーク

東京都台東区柳橋 1-4-4 ツイントラスビル 8 階TEL 03-5822-1480

私たちNCネットワークはおかげさまで創業 23 年目を迎える。日本では約 1万 8,000 の工場が登録、中国・タイ・ベトナムなどのアジアの工場情報を合わせると約 5万社の工場データが蓄積され、新たな加工委託先を探す目的での月間アクセスが約 150 万件ある。日本では、特定企業からの下請構造からの脱却、例えば、家電から新たに自動車、航空産業など新たな業界へのチャレンジを目的とした情報発信ツールとして長くご利用いただいているが、最近は人財採用のために学生や学校からのアクセスを増やすための情報発信補足機能や、自社の PRを通じて製品や言葉使い、対象とする業界などを学ぶ若手教育ツールとして活用頂いている事例も徐々に増えている。最近は若手や海外からの閲覧が増えていることから、モバイル対応や自社のホームページのアクセス管理機能強化への開発投資も強化している。例えば、皆さまのホームページでモバイル対応が遅れ、対応を検討している皆さまには是非ご活用いただきたい機能だ。アクセス管理機能においては、エミダス工場検索のページに掲載されている会社情報だけでなく、自社のホームページのアクセス数を同じ画面で、かつモバイルからも確認いただける。大手の〇〇自動車、〇〇重工業など、誰が自社のページを見ているかなどのデータも詳細に確認できるようになった。

会費は月 1万円、5万円となっているが、月 5万円の会員様には、専門のWEBマーケティング担当者が定期的に会社に伺い、営業面・人財獲得面での課題を共有した上で、PR活動の結果共有や最適な情報登録などを一緒に取り組んでいる。海外においては、中国、タイ、ベトナムで年 1回の

「ものづくり商談会」の開催、フリーペーパーの発行を通じて、現地ローカル企業と日系企業、また在外日系企業の現地調達の情報収集のお手伝いを行っている。最近の米中貿易問題に関連するリスク分散の観点で中国法人を持つ日系企業のタイ・ベトナムへの移転、生産拠点分散などが進んでいる。また、現地企業のレベルも徐々に上がっているので、海外企業との積極的な業務提携などを検討している会社が増えている。タイでは、本年 5月にタイの日本人社長が経営するコンサルティング会社「アルベリーアジア社」に出資し、法律、税務などのよろず相談窓口、会計面でのサポートを行える体制を作った。これにより、タイでは経営全般の内部の管理面、また広報や販路拡大など対外的な情報発信の両面においてお手伝いが可能となった。以上、これらの機能を活用し、個々の企業様のお手伝いだけでなく、工業会様としての日本国内外でのPR や、将来の BCP 対策における情報共有などの取り組みのお手伝いをさせていただければと考えている。すでに登録いただいている企業も、登録いただいていない企業にも新しいNCネットワークの「エミダス工場検索エンジン」をぜひご活用いただきたい。

・ 日本で 18000 社が登録、月間 100 万件のアクセス実績を持つ工場検索エンジン「エミダス」の運営

・製造業データベースを活用した部品加工委託・アジアを中心とした製造業の海外進出販路開拓

事業内容

�5.5 万件の技術情報 総合計 18万台の設備情報

モバイル版企業紹介ページの一例

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阿部ハトメ㈱

㈲飯吉製作所

石井工業㈱

㈱内原製作所

㈱太田製作所

㈱大貫工業所

㈱改伸工業

㈲海神ドット釦工業所

㈱カツシカ

㈱川崎精工所

河政工業㈱

㈱河村機械工業所

ゴンドラ工業㈱

島村金属工業㈱

清水工業㈱

㈱墨田工業所

㈱関プレス

大金工業㈱

㈱ダイワ精機

東京発條㈱

㈲東和鉄工所

㈲豊岡製作所

日向工業㈱

日本フォーミング㈱

㈱ハネダユニテック

橋本金属工業㈱

橋本精密工業㈱

長谷川金属工業㈱

㈱パワー精密

㈱久永製作所

㈱福田工業

㈱フジキン

㈱マスコエンジニアリング

㈱増田製作所

森島金属工業㈱

㈱矢野製作所

㈱山本工場

青木電器工業㈱

㈱池田製作所

石田プレス工業㈱

㈱一戸

インター精工㈱

㈱エステイ

大島工業㈱

㈱岡部製作所

㈱岡本製作所

協立精工㈱

㈱クラフテックオカモト

㈱黒田製作所

国分プレス工業㈱

㈱蔵王松田

㈲坂井製作所

㈱坂本製作所

㈱サンテクス

㈱ジーテクト

㈱シゲル製作所

㈱渋谷製作所

清水工業㈱

㈱昭芝製作所

靜甲㈱

㈱ TSP

㈱テクノス

東亜工業㈱

日本クリーンシステム㈱

日本クリーンシステム㈱福島工場

㈱方南製作所

㈱ホリコー

㈱松田工業所

㈱丸和製作所

㈱三室製作所

㈱横山工業

㈲和気製作所

愛国工業㈱

㈱内田製作所

岡田鈑金㈱

オキナ電子工業㈱

㈱北嶋絞製作所

㈱キムラプレス工業所

共和発条㈱

㈱キョーワハーツ

㈱小嶋工業所

㈱櫻川製作所

㈱三伸興業所

㈱品川打抜製作所

城南鋼鉄工業㈱

昭和鋼機工業㈱

信州吉野電機㈱

星光工業㈱

タイメック㈱

㈱タカイ

橘鍛工㈱

中岡プレス工業㈱

日進精機㈱

日本圧延工業㈱

日本圧延工業㈱東京営業所

日本サーモ㈱

日本ジーティー㈱

㈲ばらだ製作所

富士工業㈱

㈱プロキオン

マゲテック㈱

㈱町山製作所

満留保電機㈱

三嘉工業㈱

㈲村山商事

目黒プレス工業㈱

㈱森中製作所

㈱吉野電機

㈱六合製作所

㈱赤羽金属製作所

㈱アライアクソン

㈲石井金属工業所

㈱内村製作所

㈱エイチワン

㈱正和加工

㈱進藤製作所

㈱スガヌマ

㈱泰成工業所

㈱タカハシテクノ

東京カール㈲

㈱豊島製作所

㈱中村製作所

㈲針谷製作所

㈲増田プレス工業

㈱松本製作所

㈱三雲製作所

㈱保井製作所

アイダエンジニアリング㈱

㈱アマダオリイ

植田機械㈱

㈱NCネットワーク

㈱岡本工作機械製作所

㈱関東機工

コマツ産機㈱

㈱シー・アイ・エム総合研究所

㈱事業革新パートナーズ

JMSA福祉企業年金基金

澁谷工業㈱

新日本印刷㈱

㈱ソディック

損害保険ジャパン日本興亜㈱

㈱高橋機械

DMG森精機㈱

東京都金属プレス工業健康保険組合

東京東信用金庫

㈲ナカコーシステム

㈱ナガセインテグレックス

㈱ピー・エイチ

双葉電子工業㈱

紅忠コイルセンター関東㈱

㈱マルカ

㈱ミスミ

三井住友信託銀行㈱

㈱メガテック

㈱山善

㈱ユタニ

㈱りそな銀行

城東地区部会

城西地区部会

城南地区部会

城北地区部会

賛助会員

会員名簿M e m b e r s h i p l i s t

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コマツ産機株式会社 営業本部 営業管理部 〒920-0225 石川県金沢市大野町新町1-1 TEL:076-293-4209 FAX:076-293-4354

http://sanki.komatsu

生産性の向上環境性の向上成形性の向上操作性の向上保守・管理性の向上

プレス加工の現場で効果を発揮するコマツのサーボ技術プレス加工の現場で効果を発揮するコマツのサーボ技術

「H1F2」との出逢いが「製造現場」を変える「未来」を変えるACサーボプレス「H1F-2」シリーズフルラインナップ

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