inetsec intra wall マイグレーションキット ユー …...2000/01/20  · まえがき...

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Page 1: iNetSec Intra Wall マイグレーションキット ユー …...2000/01/20  · まえがき 本書は、iNetSec Smart FinderからiNetSec Intra Wallに移行するにあたって必要な操作について説明しています。本書をよくお読みになり、作業を行ってください。
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まえがき

本書は、iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行するにあたって必要な操作について説明しています。本書をよくお読みになり、作業を行ってください。

● 略称

本書では、以下のように製品名を略して表記しています。

製品名 略称

iNetSec Intra Wall マイグレーションキット マイグレーションキット

iNetSec Intra Wall マイグレーションツール マイグレーションツール

● 商標

Microsoft、Windows は、米国 Microsoft Corporation の、米国、日本およびその他の国における登録商標または商標です。その他、本書に記載されている商品名は、各社の商標または登録商標です。本製品のドキュメントに記載されている社名、システム名、製品名には、必ずしも商標表示(®、™)を付記しておりません。

● 本書で使用している著作物

● Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写真を使用しています。● 本書で使用している一部の画像データの著作権は富士通株式会社に帰属します。これらの画像データの複製・転用

を禁止します。

© PFU Limited 2017

2

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目次

第 1 章 概要 4

1.1 マイグレーションキットとは......................................................................................................41.2 移行の流れ ............................................................................................................................5

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する6

2.1 移行手順 ...............................................................................................................................62.1.1 別の PC に iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合 ....................................................62.1.2 同じ PC に iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合 ....................................................9

2.2 iNetSec Smart Finder の設定を変更する.................................................................................... 132.3 iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する ............................................................................... 142.4 iNetSec Intra Wall センサーを導入する ..................................................................................... 152.5 iNetSec Intra Wall マネージャーの情報をバックアップする ........................................................... 172.6 iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報を移行する............................................................. 192.7 iNetSec Intra Wall での運用を開始する ..................................................................................... 22

第 3 章 留意事項 23

第 4 章 マイグレーションツール実行時のエラーメッセージ 24

付録 A コマンドリファレンス 26

A.1 バックアップコマンド(pq_backup.exe) ................................................................................. 26A.2 リストアコマンド(pq_restore.exe)....................................................................................... 28A.3 イベント情報エクスポートコマンド(pq_export_event.exe) ....................................................... 30A.4 設定準備モード有効化コマンド(pq_standby_mode.exe) ........................................................... 31A.5 コマンド実行時のエラーメッセージ........................................................................................... 33

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第 1 章概要

iNetSec Smart Finder を運用している環境から、iNetSec Intra Wall を運用する環境に移行できます。また、iNetSec Smart Finder と iNetSec Intra Wall を併設運用している環境からも、iNetSec Intra Wall を単独で運用する環境に移行できます。移行には、マイグレーションキットを利用します。

1.1 マイグレーションキットとはマイグレーションキットは、以下のファイルで構成されます。

ファイル 説明

Readme.txt マイグレーションキット取扱説明書

Documents¥UsersGuide\iNSIW_Migration.pdf 本書

pq_iw_migration.exe iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報をiNetSec Intra Wall マネージャーに移行するためのツール

(以降、マイグレーションツールと表記)です。iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンで動作します。

マイグレーションキット(圧縮ファイル)は、Support Web(*)からダウンロードします。

*:Support Web は、iNetSec Intra Wall をご購入いただいているお客様向けの専用サイトです。

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1.2 移行の流れiNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する流れを説明します。ここでは、iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンとは別の PC に iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合を例に説明します。

1

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4

6

57

1 移行元の iNetSec Smart Finder マネージャーで、移行に必要な設定を行います。

2 移行先の iNetSec Intra Wall マネージャーを導入し、設定準備モードを有効にします。

3 移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じセグメント内に移行先の iNetSec Intra Wall センサーを導入し、正しく動作することを確認します。

4 移行元の iNetSec Smart Finder マネージャーが保持している情報を、移行先の iNetSec Intra Wall マネージャーに移行します。移行には、iNetSec Smart Finder および iNetSec Intra Wall のバックアップコマンド(pq_backup.exe)と、マイグレーションツールを使用します。

5 移行先の iNetSec Intra Wall の動作を設定します。

6 移行元の iNetSec Smart Finder センサーを停止します。

7 移行先の iNetSec Intra Wall マネージャーで設定準備モードを無効にし、iNetSec Intra Wall の運用を開始します。

第 1 章 概要1.2 移行の流れ

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第 2 章iNetSec Smart Finder から iNetSecIntra Wall に移行する

iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行します。

2.1 移行手順iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall への移行手順を説明します。iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する PC が、iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンかどうかによって操作が異なります。● iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンとは別の PC に iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する

詳細は、“2.1.1 別の PC に iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合” (6 ページ)を参照してください。● iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンに iNetSec Intra Wall を導入する

詳細は、“2.1.2 同じ PC に iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合” (9 ページ)を参照してください。

ヒント移行中は、すべての機能が使用できません。iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンとは別の PC に iNetSecIntra Wall マネージャーを導入すると、移行中の機能停止時間を短くできます。

2.1.1 別の PC に iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンとは別の PC に iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合の移行手順を説明します。

= 手順 =

1 必要に応じて、iNetSec Smart Finder マネージャーに、マイグレーションキットがサポートしている修正プログラムを適用します。マイグレーションキットがサポートしている iNetSec Smart Finder のバージョンについては、マイグレーションキット取扱説明書を参照してください。

重要マイグレーションキットがサポートしていないバージョンが適用されている場合、移行できません。

2 iNetSec Smart Finder のマネージャー管理画面で、iNetSec Intra Wall に移行するための設定を行います。iNetSec Intra Wall マネージャーや iNetSec Intra Wall センサーなどの機器の接続を事前に許可し、iNetSecSmart Finder のセンサー名およびセグメント名を設定します。詳細は、“2.2 iNetSec Smart Finder の設定を変更する” (13 ページ)を参照してください。

3 iNetSec Smart Finder と iNetSec Intra Wall を併設運用している場合、iNetSec Intra Wall マネージャーをアンインストールします。詳細は、『iNetSec Intra Wall ユーザーズガイド』を参照してください。a iNetSec Smart Finder のみの運用となります。

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4 iNetSec Intra Wall マネージャーを導入し、設定準備モードを有効にします。詳細は、“2.3 iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する” (14 ページ)を参照してください。a iNetSec Intra Wall マネージャーが導入され、機器の遮断が行われない状態になります。

5 移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じセグメント内に iNetSec Intra Wall センサーを導入し、iNetSec Smart Finder センサーと同じセンサー名を付けます。詳細は、“2.4 iNetSec Intra Wall センサーを導入する” (15 ページ)を参照してください。

6 iNetSec Smart Finder マネージャーが保持している情報をバックアップします。詳細は、『iNetSec Smart Finder ユーザーズガイド』を参照してください。a iNetSec Smart Finder のバックアップファイルが作成されます。

作成されるファイルは、iNetSec Smart Finder のバージョンによって以下のように異なります。

バージョン 作成されるファイル

V1.0 ● pq_bk_01.dat● pq_bk_01.md5

V2.0 ● pq_bk_02.dat● pq_bk_02.md5

7 6 で作成されたすべてのバックアップファイルを、移行先の iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンにコピーします。

8 iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報をバックアップします。マイグレーションツールを実行すると、移行前の iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報が削除され、iNetSec Smart Finder マネージャーの情報に置き換えられます。そのため、移行前の iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報をバックアップします。詳細は、“2.5 iNetSec Intra Wall マネージャーの情報をバックアップする” (17 ページ)を参照してください。

重要iNetSec Intra Wall のバックアップファイルは、iNetSec Smart Finder のバックアップファイルをコピーしたフォルダーとは異なるフォルダーに格納してください。

9 7 でコピーした iNetSec Smart Finder のバックアップファイルに含まれる設定情報を、iNetSec Intra Wallマネージャーに移行します。詳細は、“2.6 iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報を移行する” (19 ページ)を参照してください。

10 iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面で、iNetSec Smart Finder マネージャーで保持している情報が正しく移行されたことを確認します。● マイグレーションツール実行時に[移行情報の選択]で[全てを移行する]を選択した場合

以下の表のすべての情報を確認してください。● マイグレーションツール実行時に[移行情報の選択]で[個別に移行する]を選択した場合

以下の表のうち、[個別に移行する]でチェックを付けた情報を確認してください。

移行した情報 確認する画面

システム情報 [システム]画面 - [システム全体設定]タブ

セグメントグループ情報 ● [ユーザー]画面● [システム]画面 - [ユーザー固有設定]タブ● [センサー]画面 - [セグメント一覧]タブ● [セグメントグループ]画面● [システム]画面 - [セグメントグループ固有]タブ

機器情報 [機器]画面

イベント情報 [イベント]画面

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.1 移行手順

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11 iNetSec Smart Finder マネージャーの情報が iNetSec Intra Wall マネージャーに正しく移行されていない場合、以下の操作を行います。

1 8 で作成された iNetSec Intra Wall のバックアップファイルの情報を、iNetSec Intra Wall マネージャーにリストアします。

1 iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンで、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

2 コマンドが配置されているフォルダーに移動します。

cd iNetSec Intra Wallマネージャーのインストールフォルダー(*1)¥Bin

*1:iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダーの初期値は、「c:¥Program Files¥PFU¥iNetSec Intra Wall」です。

3 リストアコマンド(pq_restore.exe)を実行します。

pq_restore.exe リストアフォルダー名

重要● ネットワーク上のフォルダーを指定する場合は、Windows®の管理者権限でアクセスできるよう

に、あらかじめネットワークドライブを割り当ててください。● バックアップファイルの内容は変更しないでください。バックアップファイルの内容を変更して

リストアした場合は、リストア後に正常に動作しなくなる可能性があります。● リストアフォルダー名には暗号化されたフォルダーは指定できません。

実行例"C:¥backup"フォルダーにあるバックアップファイルの情報を iNetSec Intra Wall マネージャーにリストアする場合

pq_restore.exe "C:¥backup"

aバックアップファイルの情報が iNetSec Intra Wall マネージャーにリストアされます。

2 再度、5 の操作を行います。このとき、以下の点を確認してください。● 移行したい iNetSec Smart Finder と同じセグメント内に、iNetSec Intra Wall センサーがすべて設置さ

れているか● iNetSec Intra Wall センサーに、移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じネットワークアドレス

になる IP アドレスおよびサブネットマスクが設定されているか● NAT 環境の場合、移行元の iNetSec Smart Finder と移行先の iNetSec Intra Wall でセンサー名が一致し

ているか、および iNetSec Smart Finder と iNetSec Intra Wall の両方でそれぞれセンサー名が重複していないか

3 再度、6~10 の操作を行います。

12 iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面で、iNetSec Intra Wall の動作を設定します。詳細は、『iNetSec Intra Wall ユーザーズガイド』を参照してください。

13 移行中に iNetSec Smart Finder の機器情報およびイベント情報が更新された場合、必要に応じて、再度iNetSec Smart Finder マネージャーのバックアップを行い、最新の機器情報およびイベント情報を個別に移行します。

重要● 機器情報を再度移行する場合、移行前に iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面で行った設定のうち、

機器に関するすべての設定が上書きされます。● イベント情報を再度移行する場合、移行前に iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面で表示されていた

イベントが上書きされます。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.1 移行手順

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14 iNetSec Smart Finder センサーを取り外します。センサーを停止し、LED ランプがすべて消灯していることを確認してから、電源ケーブルを抜いてください。

15 すべての iNetSec Intra Wall センサーの適用状況が「反映済」となるのを待ってから、設定準備モードを無効にします。詳細は、“2.7 iNetSec Intra Wall での運用を開始する” (22 ページ)を参照してください。a iNetSec Intra Wall での運用が開始されます。

iNetSec Intra Wall センサーが遮断モードに設定されている場合、以降は機器の遮断が行われます。

2.1.2 同じ PC に iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンに iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合の移行手順を説明します。

= 手順 =

1 必要に応じて、iNetSec Smart Finder マネージャーに、マイグレーションキットがサポートしている修正プログラムを適用します。マイグレーションキットがサポートしている iNetSec Smart Finder のバージョンについては、マイグレーションキット取扱説明書を参照してください。

重要マイグレーションキットがサポートしていないバージョンが適用されている場合、移行できません。

2 iNetSec Smart Finder のマネージャー管理画面で、iNetSec Smart Finder のセンサーおよびセグメントに分かりやすい名前を付けます。iNetSec Smart Finder センサーを iNetSec Smart Finder マネージャーに追加した直後は、センサー名にはセンサーの LAN0 の MAC アドレス、セグメント名にはネットワークアドレスが設定されます。移行時に管理しやすいように、iNetSec Smart Finder センサーやセグメントに分かりやすい名前を付けます。

重要iNetSec Smart Finder を NAT 環境で利用している場合は、移行元の iNetSec Smart Finder センサーと移行先の iNetSec Intra Wall センサーの名前を一致させる必要があります。そのため、iNetSec Smart Finder センサーのセンサー名が重複しないように設定してください。

3 移行元の iNetSec Smart Finder センサーと移行先の iNetSec Intra Wall センサーのセグメント情報を対応付けた表(セグメント対応表)を作成します。移行元の iNetSec Smart Finder センサーと移行先の iNetSec Intra Wall センサーの対応付けを確認するため、以下の情報を記載した対応表を作成してください。

項目 備考

セグメント名 -

センサー名 iNetSec Smart Finder のセンサー名が分かりやすい名前になっていることを確認してください。NAT 環境の場合は、以下も確認してください。● 移行元の iNetSec Smart Finder と移行先の iNetSec Intra Wall で同じ名前が設

定されている● iNetSec Smart Finder と iNetSec Intra Wall の両方で、それぞれセンサー名が

重複していない

MAC アドレス -

IP アドレス 移行元の iNetSec Smart Finder と移行先の iNetSec Intra Wall で、同じネットワークアドレスになるように設定してください。移行元の iNetSec Smart Finder と移行先の iNetSec Intra Wall で同じ値を設定することをお勧めします。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.1 移行手順

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項目 備考

サブネットマスク 移行元の iNetSec Smart Finder と移行先の iNetSec Intra Wall で同じ値を設定してください。

4 iNetSec Smart Finder のシステム情報、セグメント情報、機器情報、およびイベント情報を収集します。移行後に iNetSec Smart Finder の設定情報が iNetSec Intra Wall に正しく移行されたかどうかを確認するために、移行元の iNetSec Smart Finder マネージャーで以下の情報を収集します。

システム情報を収集する場合iNetSec Smart Finder のマネージャー管理画面にアクセスし、システム設定画面の[システム全体設定]タブに表示されている設定情報をメモするか、または画面のコピーを作成します。

セグメント情報を収集する場合iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンで、以下のコマンドを実行してセグメント情報をエクスポートします。

pq_export_sensor.exe エクスポートファイル名 -a

機器情報を収集する場合iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンで、以下のコマンドを実行して機器情報をエクスポートします。

pq_export_device.exe エクスポートファイル名

イベント情報を収集する場合iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンで、以下のコマンドを実行してイベント情報をエクスポートします。

pq_export_event.exe エクスポートファイル名

iNetSec Smart Finder のコマンドについては、『iNetSec Smart Finder ユーザーズガイド』を参照してください。

5 iNetSec Smart Finder マネージャーが保持している情報をバックアップします。詳細は、『iNetSec Smart Finder ユーザーズガイド』を参照してください。a iNetSec Smart Finder のバックアップファイルが作成されます。

作成されるファイルは、iNetSec Smart Finder のバージョンによって以下のように異なります。

バージョン 作成されるファイル

V1.0 ● pq_bk_01.dat● pq_bk_01.md5

V2.0 ● pq_bk_02.dat● pq_bk_02.md5

6 すべての iNetSec Smart Finder センサーを停止します。

7 iNetSec Smart Finder マネージャーをアンインストールします。

8 iNetSec Intra Wall マネージャーを導入し、設定準備モードを有効にします。詳細は、“2.3 iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する” (14 ページ)を参照してください。a iNetSec Intra Wall マネージャーが導入され、機器の遮断が行われない状態になります。

9 iNetSec Smart Finder センサーを撤去します。

10 移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じセグメント内に iNetSec Intra Wall センサーを導入し、iNetSec Smart Finder センサーと同じセンサー名を付けます。詳細は、“2.4 iNetSec Intra Wall センサーを導入する” (15 ページ)を参照してください。

11 iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報をバックアップします。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.1 移行手順

10

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マイグレーションツールを実行すると、移行前の iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報が削除され、iNetSec Smart Finder マネージャーの情報に置き換えられます。そのため、移行前の iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報をバックアップします。詳細は、“2.5 iNetSec Intra Wall マネージャーの情報をバックアップする” (17 ページ)を参照してください。

重要iNetSec Intra Wall のバックアップファイルは、iNetSec Smart Finder のバックアップファイルをコピーしたフォルダーとは異なるフォルダーに格納してください。

12 5 で作成された iNetSec Smart Finder のバックアップファイルに含まれる設定情報を、iNetSec Intra Wallマネージャーに移行します。詳細は、“2.6 iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報を移行する” (19 ページ)を参照してください。

13 iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面で、iNetSec Smart Finder マネージャーで保持している情報が正しく移行されていることを確認します。以下の表のすべての情報を確認してください。

移行した情報 確認方法

システム情報 [システム]画面 - [システム全体設定]タブで、4 で作成したメモまたは画面コピーの内容が正しく移行されていることを確認します。

セグメント情報 [センサー]画面 - [セグメント一覧]タブで、3 で作成したセグメント対応表の内容、および 4 でエクスポートしたセグメント情報が正しく移行されていることを確認します。

機器情報 [機器]画面で、4 でエクスポートした機器情報ファイルの内容が正しく移行されていることを確認します。

イベント情報 [イベント]画面で、4 でエクスポートしたイベント情報ファイルの内容が正しく移行されていることを確認します。

14 iNetSec Smart Finder マネージャーの情報が iNetSec Intra Wall マネージャーに正しく移行されていない場合、以下の操作を行います。

1 11 で作成された iNetSec Intra Wall のバックアップファイルの情報を、iNetSec Intra Wall マネージャーにリストアします。

1 iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンで、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

2 コマンドが配置されているフォルダーに移動します。

cd iNetSec Intra Wallマネージャーのインストールフォルダー(*1)¥Bin

*1:iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダーの初期値は、「c:¥Program Files¥PFU¥iNetSec Intra Wall」です。

3 リストアコマンド(pq_restore.exe)を実行します。

pq_restore.exe リストアフォルダー名

重要● ネットワーク上のフォルダーを指定する場合は、Windows®の管理者権限でアクセスできるよう

に、あらかじめネットワークドライブを割り当ててください。● バックアップファイルの内容は変更しないでください。バックアップファイルの内容を変更して

リストアした場合は、リストア後に正常に動作しなくなる可能性があります。● リストアフォルダー名には暗号化されたフォルダーは指定できません。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.1 移行手順

11

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実行例"C:¥backup"フォルダーにあるバックアップファイルの情報を iNetSec Intra Wall マネージャーにリストアする場合

pq_restore.exe "C:¥backup"

aバックアップファイルの情報が iNetSec Intra Wall マネージャーにリストアされます。

2 再度、10 の操作を行います。このとき、以下の点を確認してください。● 移行したい iNetSec Smart Finder と同じセグメント内に、iNetSec Intra Wall センサーがすべて設置さ

れているか● iNetSec Intra Wall センサーに、移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じネットワークアドレス

になる IP アドレスおよびサブネットマスクが設定されているか● NAT 環境の場合、移行元の iNetSec Smart Finder と移行先の iNetSec Intra Wall でセンサー名が一致し

ているか、および iNetSec Smart Finder と iNetSec Intra Wall の両方でそれぞれセンサー名が重複していないか

3 再度、11~13 の操作を行います。

15 iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面で、iNetSec Intra Wall の動作を設定します。詳細は、『iNetSec Intra Wall ユーザーズガイド』を参照してください。

16 すべての iNetSec Intra Wall センサーの適用状況が「反映済」となるのを待ってから、設定準備モードを無効にします。詳細は、“2.7 iNetSec Intra Wall での運用を開始する” (22 ページ)を参照してください。a iNetSec Intra Wall での運用が開始されます。

iNetSec Intra Wall センサーが遮断モードに設定されている場合、以降は機器の遮断が行われます。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.1 移行手順

12

Page 13: iNetSec Intra Wall マイグレーションキット ユー …...2000/01/20  · まえがき 本書は、iNetSec Smart FinderからiNetSec Intra Wallに移行するにあたって必要な操作について説明しています。本書をよくお読みになり、作業を行ってください。

2.2 iNetSec Smart Finder の設定を変更するiNetSec Smart Finder で、iNetSec Intra Wall に移行するための設定を行います。

= 手順 =

1 iNetSec Smart Finder のマネージャー管理画面で、iNetSec Intra Wall マネージャーや iNetSec IntraWall センサーなどの接続を事前に許可します。以下の MAC アドレスを許可機器として登録します。● iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンの MAC アドレス● iNetSec Intra Wall センサーの MAC アドレス● アプリケーション監視のテスト用サーバの MAC アドレス(*)● アプリケーション監視のテスト用サーバにアクセスするクライアント PC の MAC アドレス(*)

*:アプリケーション監視を使用する場合

2 iNetSec Smart Finder のマネージャー管理画面で、iNetSec Smart Finder のセンサーおよびセグメントに分かりやすい名前を付けます。iNetSec Smart Finder センサーを iNetSec Smart Finder マネージャーに追加した直後は、センサー名にはセンサーの LAN0 の MAC アドレス、セグメント名にはネットワークアドレスが設定されます。移行時に管理しやすいように、iNetSec Smart Finder センサーやセグメントに分かりやすい名前を付けます。

重要iNetSec Smart Finder を NAT 環境で利用している場合は、移行元の iNetSec Smart Finder センサーと移行先の iNetSec Intra Wall センサーの名前を一致させる必要があります。そのため、iNetSec Smart Finder センサーのセンサー名が重複しないように設定してください。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.2 iNetSec Smart Finder の設定を変更する

13

Page 14: iNetSec Intra Wall マイグレーションキット ユー …...2000/01/20  · まえがき 本書は、iNetSec Smart FinderからiNetSec Intra Wallに移行するにあたって必要な操作について説明しています。本書をよくお読みになり、作業を行ってください。

2.3 iNetSec Intra Wall マネージャーを導入するiNetSec Intra Wall マネージャーを導入して、設定準備モードを有効にします。

= 手順 =

1 iNetSec Intra Wall マネージャーを導入します。詳細は、『iNetSec Intra Wall ユーザーズガイド』の「2.2 マネージャーを導入する」を参照してください。

2 必要に応じて、iNetSec Intra Wall マネージャーに、マイグレーションキットがサポートしている修正プログラムを適用します。マイグレーションキットがサポートしている iNetSec Intra Wall のバージョンについては、マイグレーションキット取扱説明書を参照してください。

重要マイグレーションキットがサポートしていないバージョンが適用されている場合、移行できません。

3 iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンで、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

4 コマンドが配置されているフォルダーに移動します。

cd iNetSec Intra Wallマネージャーのインストールフォルダー(*1)¥Bin

*1:iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダーの初期値は、「c:¥Program Files¥PFU¥iNetSecIntra Wall」です。

5 設定準備モード有効化コマンド(pq_standby_mode.exe)を実行して、設定準備モードを有効にします。

pq_standby_mode.exe

a 確認メッセージが表示されます。

6 「yes」と入力し、[Enter]キーを押します。a コマンドが実行されます。コマンドが正常に終了すると、「システム設定の更新が完了しました。」というメッ

セージが表示され、設定準備モードが有効になります。

重要設定準備モードが有効化されている間、機器が遮断されません。また、iNetSec Inspection Center と連携している場合は、設定準備モードが有効化されている間、検疫が実施されません。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.3 iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する

14

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2.4 iNetSec Intra Wall センサーを導入するiNetSec Intra Wall センサーを導入します。

= 手順 =

1 移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じセグメント内に iNetSec Intra Wall センサーを導入します。● 移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じネットワークアドレスになる IP アドレスおよびサブネットマ

スクを設定してください。● iNetSec Smart Finder のマネージャーマシンに iNetSec Intra Wall マネージャーを導入する場合、移行時に管

理しやすいように、移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じ IP アドレスおよびサブネットマスクを設定することをお勧めします。

iNetSec Intra Wall センサーを導入する方法については、『iNetSec Intra Wall ユーザーズガイド』を参照してください。

2 iNetSec Intra Wall でアプリケーション監視およびマルウェア振る舞い検知機能を使用する場合、設置したiNetSec Intra Wall センサーにスイッチのミラーポートが正しく接続されていることを確認します。

1 iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面で、[センサー]メニューをクリックします。a [センサー]画面の[センサー一覧]タブの内容が表示されます。

2 [セグメント一覧]タブをクリックします。a [セグメント一覧]タブの内容が表示されます。

3 設置した iNetSec Intra Wall センサーが管理しているセグメントの[アプリケーション監視]および[マルウェア振る舞い検知]の動作モードが、「ミラーポート未設定」となっていないことを確認します。

4 設置した iNetSec Intra Wall センサーが管理しているセグメントのチェックボックスにチェックを付けます。

5 [セグメント設定変更]ボタンをクリックします。a [セグメント設定変更]の内容が表示されます。

6 [アプリケーション監視]で[変更する]にチェックを付け、アプリケーション監視の動作モードを「監視」または「遮断」に設定します。

重要設定準備モードが有効化されている間は、アプリケーション監視の動作モードを「遮断」に設定しても機器が遮断されません(監視のみ行います)。

7 [OK]ボタンをクリックします。a 確認メッセージが表示されます。

8 [OK]ボタンをクリックします。a セグメントにアプリケーション監視の動作モードが設定されます。

9 アプリケーション監視の動作を確認します。詳細は、『iNetSec Intra Wall ユーザーズガイド』を参照してください。

3 導入した iNetSec Intra Wall センサーに、移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じセンサー名を付けるなど、管理しやすい名前を付けます。

重要iNetSec Smart Finder を NAT 環境で利用していた場合は、移行元の iNetSec Smart Finder と移行先のiNetSec Intra Wall のセンサー名を必ず一致させてください。また、iNetSec Smart Finder と iNetSec IntraWall の両方で、それぞれセンサー名が重複しないように設定してください。

iNetSec Intra Wall センサーに移行元の iNetSec Smart Finder センサーと同じセンサー名を付ける場合の手順は以下のとおりです。

1 iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面で、[センサー]メニューをクリックします。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.4 iNetSec Intra Wall センサーを導入する

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a [センサー]画面の[センサー一覧]タブの内容が表示されます。

2 導入した iNetSec Intra Wall センサーの[MAC アドレス]をクリックします。a [センサー詳細画面]画面が表示されます。

3 [センサー名]に移行元の iNetSec Smart Finder センサーの名前を入力し、[OK]ボタンをクリックします。a iNetSec Intra Wall センサーの名前が変更されます。

4 [セグメント一覧]タブをクリックします。a [セグメント一覧]タブの内容が表示されます。

5 [絞り込み検索]で、[センサー名]に変更した iNetSec Intra Wall のセンサー名を入力し、[絞り込み検索]ボタンをクリックします。a [セグメント一覧]の表示が、入力したセンサー名で絞り込まれます。

6 導入した iNetSec Intra Wall センサーが管理しているセグメントの[IP アドレス]をクリックします。a [セグメント詳細画面]画面が表示されます。

7 [ネットワークアドレス]および[サブネットマスク]が、移行元の iNetSec Smart Finder センサーのセグメントと同じ値になっていることを確認します。

重要移行元の iNetSec Smart Finder センサーのセグメントと異なる[ネットワークアドレス]および[サブネットマスク]を設定していると、正しく移行されません。

4 [セグメント一覧]タブをクリックします。a [セグメント一覧]タブの内容が表示されます。

5 [セグメント一覧]で、移行したい iNetSec Smart Finder と同じセグメント内に、iNetSec Intra Wall センサーがすべて設置されていることを確認します。iNetSec Intra Wall センサーが設置されていないセグメントがある場合、iNetSec Intra Wall センサーを導入してください。

ヒントここでセンサー名以外の項目を設定しても、マイグレーションツールの実行時に情報が削除され、移行元の iNetSecSmart Finder マネージャーの情報に置き換えられます。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.4 iNetSec Intra Wall センサーを導入する

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2.5 iNetSec Intra Wall マネージャーの情報をバックアップするマイグレーションツールを実行すると、移行前の iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報が削除され、iNetSec Smart Finder マネージャーの情報に置き換えられます。そのため、移行前の iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報をバックアップします。● すべての情報をバックアップする

iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall への移行に失敗した場合に備えて、移行前の iNetSec Intra Wall マネージャーが保持しているすべての情報をバックアップします。

● イベント情報をバックアップする移行前の iNetSec Intra Wall が保持しているイベント情報を記録として残しておく場合、CSV 形式ファイルにバックアップします。

■ すべての情報をバックアップするiNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall への移行に失敗した場合に備えて、移行前の iNetSec Intra Wall マネージャーが保持しているすべての情報をバックアップします。

= 手順 =

1 iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンで、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

2 コマンドが配置されているフォルダーに移動します。

cd iNetSec Intra Wallマネージャーのインストールフォルダー(*1)¥Bin

*1:iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダーの初期値は、「c:¥Program Files¥PFU¥iNetSecIntra Wall」です。

3 バックアップコマンド(pq_backup.exe)を実行します。

pq_backup.exe バックアップ先のフォルダー名

重要● iNetSec Smart Finder のバックアップファイルが格納されているフォルダーとは異なるフォルダーを指定

してください。● ネットワーク上のフォルダーを指定する場合は、Windows®の管理者権限でアクセスできるように、あらか

じめネットワークドライブを割り当ててください。● バックアップ先のディスクに 10G バイト以上の空き容量があることを確認してからコマンドを実行してく

ださい。ディスクに十分な空き容量がない場合は、不完全なバックアップファイルが作成されることがあります。

● コマンドの実行中も、マネージャーサービスは停止されません。

実行例iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報を"C:¥backup"フォルダーにバックアップする場合

pq_backup.exe "C:¥backup"

a 指定したフォルダーにバックアップファイルが作成されます。

ヒント● コマンドが失敗した場合は、指定したフォルダーが作成された状態で終了します。● バックアップファイルの内容は変更しないでください。バックアップファイルの内容を変更してリスト

アした場合は、正常に動作しなくなる可能性があります。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.5 iNetSec Intra Wall マネージャーの情報をバックアップする

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■ イベント情報をバックアップする移行前の iNetSec Intra Wall が保持しているイベント情報を記録として残しておく場合、CSV 形式ファイルにバックアップします。

ヒントiNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall にイベント情報が正しく移行された場合、移行前の iNetSec IntraWall が保持しているイベント情報がすべて削除されます。

= 手順 =

1 iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンで、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

2 コマンドが配置されているフォルダーに移動します。

cd iNetSec Intra Wallマネージャーのインストールフォルダー(*1)¥Bin

*1:iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダーの初期値は、「c:¥Program Files¥PFU¥iNetSecIntra Wall」です。

3 イベント情報エクスポートコマンド(pq_export_event.exe)を実行します。

pq_export_event.exe バックアップファイル名

重要ネットワーク上のフォルダーを指定する場合は、Windows®の管理者権限でアクセスできるように、あらかじめネットワークドライブを割り当ててください。

実行例"C:¥eventList.csv"ファイルにイベント情報をバックアップする場合

pq_export_event.exe "C:¥eventList.csv"

a iNetSec Intra Wall マネージャーで保持しているすべてのイベント情報が指定したファイルにバックアップされます。バックアップされるファイルの形式は以下のとおりです。

カラム番号

項目名 値の形式

1 発生日時 YYYY/MM/DD hh:mm:ss または YYYY/MM/DD hh:mm:ss ± hh:mm

2 イベント ID XXXXXXXX(8 文字)

3 レベル 以下のいずれか● ERROR● WARNING● INFO

4 セグメントグループ 32 文字までの文字列(システム全体のイベントは「-」)

5 メッセージ 1280 文字までの文字列

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.5 iNetSec Intra Wall マネージャーの情報をバックアップする

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2.6 iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報を移行するiNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報を iNetSec Intra Wall マネージャーに移行します。設定情報の移行には、マイグレーションツールを使用します。

重要● 以下の場合、マイグレーションツールを実行できません。- iNetSec Intra Wall マネージャーが併設運用モードでインストールされている場合- iNetSec Intra Wall のセンサー分散設置機能が有効になっている場合

● マイグレーションツールの実行中は、以下の操作をしないでください。- iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダー(*1)¥Bin 配下にあるコマンドの実行- iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面へのログインおよび操作

*1: iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダーの初期値は、「c:¥Program Files¥PFU¥iNetSec Intra Wall」です。

= 手順 =

1 iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンに、管理者権限でログインします。

2 マイグレーションキットを展開したフォルダーにあるマイグレーションツール(pq_iw_migration.exe)をダブルクリックします。a iNetSec Smart Finder から移行する情報を設定する画面が表示されます。

3 iNetSec Smart Finder マネージャーから移行する情報を設定します。

1 [移行元バックアップファイルの格納フォルダーの指定]で、[参照]ボタンをクリックし、iNetSec SmartFinder マネージャーのバックアップファイルが格納されているフォルダーを指定します。

重要● ネットワーク上のフォルダーは指定できません。● 指定できるフォルダーのパスの長さは、128 文字以内です。

2 [移行に使用する一時領域の格納先フォルダーの指定]で、[参照]ボタンをクリックし、移行中のデータを一時的に格納するフォルダーを指定します。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.6 iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報を移行する

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重要● ネットワーク上のフォルダーは指定できません。● 指定できるフォルダーのパスの長さは、128 文字以内です。● 指定するフォルダーには、20G バイト以上(*)の空き容量が必要です。

*: iNetSec Intra Wall のインストールフォルダーに 10G バイト以上、移行に使用する一時領域の格納フォルダーに 10G バイト以上

● 指定するフォルダーに、Users グループまたはマイグレーションツールを実行するユーザーの権限が付与されていることを確認してください。

3 [移行情報の選択]で、iNetSec Smart Finder マネージャーから iNetSec Intra Wall マネージャーに移行する情報を選択します。● 全てを移行する

iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報をすべて iNetSec Intra Wall マネージャーに移行する場合に選択します。この項目を選択すると、iNetSec Intra Wall マネージャーで保持している情報が削除され、iNetSec SmartFinder マネージャーの情報に置き換わります。移行される iNetSec Smart Finder の情報、および削除される iNetSec Intra Wall の情報は以下のとおりです。

項目 移行される iNetSecSmart Finder の情報

(マネージャー管理画面)

削除される iNetSecIntra Wall の情報(マネージャー管理画面)

備考

システム情報 システム設定画面 - [システム全体設定]タブ

[システム]画面 - [システム全体設定]タブ

移行される情報は、iNetSec SmartFinder と iNetSec Intra Wall の両方で設定できる情報のみです。

セグメントグループ情報

● ユーザー管理画面(システム設定画面 -[ユーザー固有設定]タブの情報を含む)

● センサー管理画面 -[セグメント一覧]タブ

● セグメントグループ管理画面(システム設定画面 - [セグメントグループ固有設定]タブの情報を含む)

● [機器]画面● [ユーザー]画面([シス

テム]画面 - [ユーザー固有設定]タブの情報を含む)

● [センサー]画面 - [セグメント一覧]タブ

● [セグメントグループ]画面([システム]画面- [セグメントグループ固有設定]タブの情報を含む)

● セグメント情報については、iNetSec Smart Finder とネットワークアドレスおよびサブネットマスクが一致する iNetSecIntra Wall のセグメントに情報が移行されます。NAT 環境など、ネットワークアドレスおよびサブネットマスクが一致するセグメントが複数存在する場合は、センサー名も一致するセグメントに情報が移行されます。

● iNetSec Intra Wall にのみ表示される項目については、初期値が設定されます。

機器情報 機器管理画面 [機器]画面 ● 機器の承認ステータスは以下のとおり移行されます。-「許可」または「拒否」の場合

個別設定が有効になった状態で移行されます。

-「未承認(検出)」または「未承認(申請中)」の場合移行先の iNetSec Intra Wallで設定したポリシーに基づいて制御されます。

● iNetSec Intra Wall に移行元のiNetSec Smart Finder のセグメントと一致するセグメントが存在しない場合、そのセグメントで検知された機器情報は、[機器]画

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.6 iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報を移行する

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項目 移行される iNetSecSmart Finder の情報

(マネージャー管理画面)

削除される iNetSecIntra Wall の情報(マネージャー管理画面)

備考

面の[検知セグメント]に「-」と表示された状態で移行されます。

● iNetSec Inspection Center と連携している場合、移行前の承認ステータスによって、移行後の検疫実施のポリシーが異なります。-「許可(検疫除外)」の場合

検疫実施のポリシーは「検疫しない + 個別設定」となります。

-「許可(検疫除外)」以外の場合検疫実施のポリシーは「検疫する + 個別設定」となります。

イベント情報 イベント参照画面 [イベント]画面 -● 個別に移行する

iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報を個別に iNetSec Intra Wall マネージャーに移行する場合に選択し、移行する情報にチェックを付けます。この項目は、[全てを移行する]を選択し、iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報をすべてiNetSec Intra Wall マネージャーに移行した後で iNetSec Smart Finder で新たに機器が検出されるなど、iNetSec Smart Finder が保持している情報に変更があり、情報を再度移行したい場合に選択します。- システム情報- セグメントグループ情報- 機器情報- イベント情報

ヒント● 機器情報を個別に移行する場合、iNetSec Intra Wall マネージャーに存在しないセグメントグループ

の機器情報は移行できません。● セグメントグループ情報を移行する前にイベント情報を移行した場合、移行先の iNetSec Intra Wall

に存在しないセグメントグループのイベントは「(削除されたセグメントグループ)」と表示されます。イベント情報にセグメントグループを対応付ける場合は、セグメントグループ情報を移行した後にイベント情報を移行してください。

● iNetSec Inspection Center 検疫連携が有効になっている iNetSec Smart Finder からシステム情報を移行する前に機器情報のみを移行する場合は、iNetSec Intra Wall の iNetSec Inspection Center連携機能が無効のままとなるため、検疫に関する設定情報が移行されません。

4 [次へ]ボタンをクリックします。a 設定内容を確認する画面が表示されます。

5 設定内容を確認し、[開始]ボタンをクリックします。a 「移行情報の選択で表示されている情報に iNetSec Intra Wall の設定が置き換わります。よろしいですか?」

というメッセージが表示されます。

6 [はい]ボタンをクリックします。a 設定した内容に従って、iNetSec Smart Finder マネージャーで保持している情報が iNetSec Intra Wall マ

ネージャーに移行されます。移行が正常に完了すると、「iNetSec Intra Wall にデータの移行が完了しました。」というメッセージが表示されます。

7 [完了]ボタンをクリックします。a 画面が閉じます。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.6 iNetSec Smart Finder マネージャーの設定情報を移行する

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2.7 iNetSec Intra Wall での運用を開始する設定準備モードを無効にし、iNetSec Intra Wall での運用を開始します。

= 手順 =

1 iNetSec Smart Finder センサーが停止および撤去されていることを確認します。

2 iNetSec Intra Wall のマネージャー管理画面で、[センサー]メニューをクリックします。a [センサー]画面の[センサー一覧]タブの内容が表示されます。

3 すべての iNetSec Intra Wall センサーの適用状況(機器情報、アプリケーション情報、センサー情報、システム情報)が「反映済」となるのを待ちます。

4 設定準備モードを無効にします。

1 iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンで、コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

2 コマンドが配置されているフォルダーに移動します。

cd iNetSec Intra Wallマネージャーのインストールフォルダー(*1)¥Bin

*1:iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダーの初期値は、「c:¥Program Files¥PFU¥iNetSec Intra Wall」です。

3 設定準備モード有効化コマンド(pq_standby_mode.exe)を実行します。

pq_standby_mode.exe -reset

a 確認メッセージが表示されます。

4 「yes」と入力し、[Enter]キーを押します。a コマンドが実行されます。コマンドが正常に終了すると、「システム設定の更新が完了しました。」とい

うメッセージが表示され、設定準備モードが無効になります。設定準備モードが無効化されると、機器の遮断が開始されます。

重要iNetSec Smart Finder センサーを停止せずに iNetSec Intra Wall の設定準備モードを無効にした場合、遮断した機器に表示される画面が表示されないことがあります。

第 2 章 iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する2.7 iNetSec Intra Wall での運用を開始する

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第 3 章留意事項

iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に移行する場合の留意事項について説明します。● iNetSec Smart Finder マネージャーが日本語以外の言語でインストールされている場合、環境を iNetSec Intra Wall

に移行できません。● iNetSec Smart Finder で以下の機能を使用している場合、これらの機能の設定情報は iNetSec Intra Wall に移行でき

ません。- 資産管理ソフトウェア連携- 利用申請認証機能(Active Directory)- チャート機能- 個別提供機能個別提供機能を使用している場合に設定情報を移行するときは、弊社サポートセンターにお問い合わせください。

● 以下の情報は、移行先の iNetSec Intra Wall センサーで検知した情報および iNetSec Intra Wall マネージャーで設定した情報のまま、変更されません。- センサー情報- セグメントの「IP アドレス」、「サブネットマスク」、および「デフォルトゲートウェイ」

● iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall にセグメント情報を移行する場合、iNetSec Smart Finder とネットワークアドレスおよびサブネットマスクが一致する iNetSec Intra Wall のセグメントに情報が移行されます。NAT 環境など、ネットワークアドレスおよびサブネットマスクが一致するセグメントが複数存在する場合は、センサー名も一致するセグメントに情報が移行されます。

● iNetSec Smart Finder センサー 1 台に設定されている複数のセグメントを、2 台以上の iNetSec Intra Wall センサーに分割して移行する場合は、iNetSec Smart Finder とネットワークアドレスおよびサブネットマスクが一致するiNetSec Intra Wall のセグメントに情報が移行されます。

● セグメントグループ情報を移行する前にイベント情報を移行した場合、移行先の iNetSec Intra Wall に存在しないセグメントグループのイベントは「(削除されたセグメントグループ)」と表示されます。イベント情報にセグメントグループを対応付ける場合は、セグメントグループ情報を移行した後にイベント情報を移行してください。

● iNetSec Smart Finder から iNetSec Intra Wall に iNetSec Inspection Center 連携機能の設定情報を移行する場合、検疫のログイン状態は移行されません。移行後に、クライアント機器から再度検疫ログインしてください。

● iNetSec Smart Finder から役割を持つ機器を移行する場合、移行後に iNetSec Intra Wall センサーが役割を判定するまでは機器に移行前の役割が表示されます。

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第 4 章マイグレーションツール実行時のエラーメッセージ

マイグレーションツールの実行時に表示される、エラーメッセージの意味と対処方法について説明します。

メッセージ 意味と対処方法

実行環境が不正なため、処理を続行できません。

iNetSec Intra Wall のマネージャーマシンの実行環境が不正であるため、マイグレーションツールを実行できません。iNetSec Intra Wall マネージャーが正しくインストールされているコンピュータで、管理者権限で実行してください。

SQL サーバサービスが起動していません。

SQL サーバサービスが起動していません。SQL サーバサービスを起動して、再度実行してください。

指定された移行元のバックアップファイルが正しくありません。

指定したフォルダーに、以下のいずれかのバックアップファイルがありません。

移行元の iNetSec Smart Finder のバージョンが V1.0 の場合● pq_bk_01.dat● pq_bk_01.md5

移行元の iNetSec Smart Finder のバージョンが V2.0 の場合● pq_bk_02.dat● pq_bk_02.md5

指定したフォルダーにすべてのバックアップファイルを格納して、再度実行してください。

指定された移行元のバックアップファイルはサポートしていません。

マイグレーションキットがサポートしていない iNetSec Smart Finder のバージョンで作成されたバックアップファイルが指定されています。マイグレーションキットがサポートしている iNetSec Smart Finder のバージョンでバックアップファイルを作成してください。マイグレーションキットがサポートしている iNetSec Smart Finder のバージョンについては、マイグレーションキット取扱説明書を参照してください。

実行しているユーザーは移行に使用する一時領域の格納先フォルダーを利用する権限がありません。

移行に使用する一時領域の格納先フォルダーに指定したフォルダーにUsers グループまたはマイグレーションツールを実行しているユーザーの権限が付与されていないため、移行できません。指定したフォルダーにUsers グループまたはマイグレーションツールを実行するユーザーの権限を付与して、再度実行してください。

指定された移行に使用する一時領域の格納先フォルダーは移行に使用できないため、別のフォルダーを指定してください。

移行に使用する一時領域の格納先フォルダーに指定したフォルダーに、すでに作業用フォルダーが存在しているため、移行できません。別のフォルダーを指定して、再度実行してください。

データベースに問題が発生しました。処理を中断します。

移行元のデータベースまたは移行先のデータベースで何らかの問題が発生しています。移行に使用する一時領域の格納先フォルダーを変更して、再度実行してください。問題が再度発生する場合は、iNetSec Intra Wall マネージャーの保守情報を収集し、弊社サポートセンターにお問い合わせください。

この環境では本ツールが使用できません。最新版のマイグレーションツールを使用してください。

移行先または移行元のマイグレーションツールのバージョンが一致していません。最新版のマイグレーションツールを入手し、再度実行してください。

センサー名、ネットワークアドレス、およびネットマスクが一致するセグメントが複数存在します。

センサー名、セグメントのネットワークアドレスおよびサブネットマスクがすべて一致しているセグメントが複数存在しています。iNetSec SmartFinder マネージャーと iNetSec Intra Wall マネージャーの両方で、それぞ

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メッセージ 意味と対処方法れセンサー名、ネットワークアドレスおよびサブネットマスクが一致するセグメントが複数存在する場合は、異なるセンサー名に変更してください。

iNetSec Smart Finder マネージャーのインストール言語は日本語以外をサポートしていません。

iNetSec Smart Finder マネージャーが日本語以外の言語でインストールされています。このメッセージが表示される場合は、弊社サポートセンターにお問い合わせください。

iNetSec Intra Wall のサポートしていない設定が有効化されています。

このメッセージが表示される場合は、弊社サポートセンターにお問い合わせください。

エラーが発生しました。(ExceptionMessage)

iNetSec Intra Wall マネージャーの保守情報を収集し、弊社サポートセンターにお問い合わせください。

iNetSec Inspection Center 連携で使用するポート番号(8110)が、既にiNetSec Intra Wall センサーで使用されているため、移行できません。

センサーで使用するポートに「8110」を指定している場合、 iNetSec Inspection Center と連携できません。iNetSec Intra Wall マネージャーを再インストールし、マネージャーとセンサー間で使用するポート番号に「8110」以外のポート番号を指定してください。

第 4 章 マイグレーションツール実行時のエラーメッセージ

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付録 Aコマンドリファレンス

iNetSec Intra Wall のコマンドについて説明します。iNetSec Smart Finder のコマンドについては、『iNetSec Smart Finder ユーザーズガイド』を参照してください。

● バックアップコマンド(pq_backup.exe)iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報をバックアップします。

● リストアコマンド(pq_restore.exe)バックアップした情報を iNetSec Intra Wall マネージャーにリストアします。

● イベント情報エクスポートコマンド(pq_export_event.exe)iNetSec Intra Wall マネージャーで保持しているすべてのイベント情報を CSV 形式ファイルにエクスポートします。

● 設定準備モード有効化コマンド(pq_standby_mode.exe)設定準備モードを有効または無効に設定します。

● コマンド実行時のエラーメッセージコマンド実行時に出力されるメッセージのレベルには 2 種類あります。

A.1 バックアップコマンド(pq_backup.exe)iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報をバックアップします。

● 仕様

コマンド名pq_backup.exe

配置先iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダーの Bin フォルダー配下

引数

バックアップ先のフォルダー名バックアップファイルを格納するフォルダー名を指定します。この引数は省略できません。指定したフォルダーが存在しない場合、フォルダーが作成されます。すでにフォルダーが存在する場合は、フォルダーの内容が上書きされます。

[-s]システム連携などで、コマンドの復帰値を参照して処理を変える場合に指定します。コマンドの復帰値はエラー内容に応じて変わります。

実行例iNetSec Intra Wall マネージャーが保持している情報を"C:¥backup"フォルダーにバックアップする場合

pq_backup.exe "C:¥backup"

復帰値

引数「-s」を省略した場合

0:正常終了1:異常終了

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引数「-s」を指定した場合

0: 正常終了1: データベースのアクセスに失敗しました。2: ファイルのアクセスに失敗しました。3: 実行環境が不正なため処理を続行できません。5: フォルダーの指定形式に誤りがあります。6: コマンドがすでに実行されています。7: ディスク容量が不足しています。8: SQL サーバが起動していません。12:コマンドの引数に誤りがあります。

ヒントコマンドの復帰値は、Windows®の環境変数 ERRORLEVEL に保存されます。復帰値を確認するには、コマンド実行後に、環境変数 ERRORLEVEL を参照してください。以下に例を示します。

> echo %ERRORLEVEL%0

出力メッセージコマンド実行時にコマンドプロンプトに出力されるメッセージの意味と対処については、“A.5 コマンド実行時のエラーメッセージ” (33 ページ)を参照してください。

● コマンドの留意事項

● コマンドを実行するには、Windows®の管理者権限が必要です。● iNetSec Smart Finder のバックアップファイルが格納されているフォルダーとは異なるフォルダーを指定してく

ださい。● ネットワーク上のフォルダーを指定する場合は、Windows®の管理者権限でアクセスできるように、あらかじめ

ネットワークドライブを割り当ててください。● バックアップ先のディスクに 10G バイト以上の空き容量があることを確認してからコマンドを実行してくださ

い。ディスクに十分な空き容量がない場合は、不完全なバックアップファイルが作成されることがあります。● コマンドの実行中も、マネージャーサービスは停止されません。● コマンドが失敗した場合は、指定したフォルダーが作成された状態で終了します。● バックアップファイルの内容は変更しないでください。バックアップファイルの内容を変更してリストアした場

合は、正常に動作しなくなる可能性があります。

付録 A コマンドリファレンスA.1 バックアップコマンド(pq_backup.exe)

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A.2 リストアコマンド(pq_restore.exe)バックアップした情報を iNetSec Intra Wall マネージャーにリストアします。

● 仕様

コマンド名pq_restore.exe

配置先iNetSec Intra Wall マネージャーのインストールフォルダーの Bin フォルダー配下

引数

リストアフォルダー名事前にバックアップしたファイルが格納してあるフォルダー名を指定します。この引数は省略できません。

[-s]システム連携などで、コマンドの復帰値を参照して処理を変える場合に指定します。コマンドの復帰値はエラー内容に応じて変わります。

[-force]設定内容が同期されていないセンサー(*1)があっても、強制的にリストアします。

*1:[センサー]画面の[センサー一覧]タブの[システム情報]が「未反映」と表示されています。

この引数は、バックアップファイルまたは現在の環境のいずれかでセンサー分散設置機能が有効であり、iNetSec Intra Wall センサーに異常があるなどの原因ですべての iNetSec Intra Wall センサーの設定が同期できない場合にのみ使用します。通常は使用しないでください。

実行例"C:¥backup"フォルダーにあるバックアップファイルの情報を iNetSec Intra Wall マネージャーにリストアする場合

pq_restore.exe "C:¥backup"

復帰値

引数「-s」を省略した場合

0:正常終了1:異常終了

引数「-s」を指定した場合

0: 正常終了2: ファイルのアクセスに失敗しました。3: 実行環境が不正なため処理を続行できません。4: 指定したフォルダーが存在しません。5: フォルダーの指定形式に誤りがあります。6: コマンドがすでに実行されています。7: ディスク容量が不足しています。8: SQL サーバが起動していません。10:ファイルの形式に誤りがあります。12:コマンドの引数に誤りがあります。14:入力データに誤りがあります。99:内部エラーが発生しました。

付録 A コマンドリファレンスA.2 リストアコマンド(pq_restore.exe)

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ヒントコマンドの復帰値は、Windows®の環境変数 ERRORLEVEL に保存されます。復帰値を確認するには、コマンド実行後に、環境変数 ERRORLEVEL を参照してください。以下に例を示します。

> echo %ERRORLEVEL%0

出力メッセージコマンド実行時にコマンドプロンプトに出力されるメッセージの意味と対処については、“A.5 コマンド実行時のエラーメッセージ” (33 ページ)を参照してください。

● 留意事項

● コマンドを実行するには、Windows®の管理者権限が必要です。● ネットワーク上のフォルダーを指定する場合は、Windows®の管理者権限でアクセスできるように、あらかじめ

ネットワークドライブを割り当ててください。● バックアップファイルの内容は変更しないでください。バックアップファイルの内容を変更してリストアした場

合は、リストア後に正常に動作しなくなる可能性があります。● リストアフォルダー名には暗号化されたフォルダーは指定できません。● iNetSec Smart Finder のバックアップデータはリストアできません。● コマンドを実行すると、動作中の SQL サーバ、IIS アプリケーションプール、マネージャーが停止され、リストア

が完了した時点で再起動します。ただし、コマンドの実行前に停止していたサービスは再起動されません。

付録 A コマンドリファレンスA.2 リストアコマンド(pq_restore.exe)

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A.3 イベント情報エクスポートコマンド(pq_export_event.exe)iNetSec Intra Wall マネージャーで保持しているすべてのイベント情報を CSV 形式ファイルにエクスポートします。イベント情報は、発生日時でソートされてエクスポートされます。

● 仕様

コマンド名pq_export_event.exe

配置先マネージャーのインストールフォルダーの Bin フォルダー配下

引数

エクスポートファイル名エクスポートするファイル名を指定します。この引数は省略できません。ファイルがすでに存在している場合は、ファイルの内容が上書きされます。

実行例"C:¥eventList.csv"ファイルにイベント情報をエクスポートする場合

pq_export_event.exe "C:¥eventList.csv"

復帰値

0: 正常終了1: データベースのアクセスに失敗しました。2: ファイルのアクセスに失敗しました。3: 実行環境が不正なため処理を続行できません。8: SQL サーバが起動していません。11:ファイルの指定形式に誤りがあります。12:コマンドの引数に誤りがあります。99:内部エラーが発生しました。

ヒントコマンドの復帰値は、Windows®の環境変数 ERRORLEVEL に保存されます。復帰値を確認するには、コマンド実行後に、環境変数 ERRORLEVEL を参照してください。以下に例を示します。

> echo %ERRORLEVEL%0

出力メッセージコマンド実行時にコマンドプロンプトに出力されるメッセージの意味と対処については、“A.5 コマンド実行時のエラーメッセージ” (33 ページ)を参照してください。

● 留意事項

● コマンドを実行するには、Windows®の管理者権限が必要です。● ネットワーク上のフォルダーを指定する場合は、Windows®の管理者権限でアクセスできるように、あらかじめ

ネットワークドライブを割り当ててください。

付録 A コマンドリファレンスA.3 イベント情報エクスポートコマンド(pq_export_event.exe)

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A.4 設定準備モード有効化コマンド(pq_standby_mode.exe)設定準備モードを有効または無効に設定します。

● 仕様

コマンド名pq_standby_mode.exe

配置先マネージャーのインストールフォルダーの Bin フォルダー配下

引数

[-reset]設定準備モードを無効にします。

[-reset -force]設定内容が同期されておらず、設定準備モードが有効になっていない iNetSec Intra Wall センサー(*1)があっても、強制的に設定準備モードを無効にします。

*1:[センサー]画面の[センサー一覧]タブの[システム情報]が「未反映」と表示されています。

この引数は、バックアップファイルまたは現在の環境のいずれかでセンサー分散設置機能が有効であり、センサーに異常があるなどの原因ですべてのセンサーの設定が同期できない場合にのみ使用します。通常は使用しないでください。

[-p]設定準備モードの設定内容を表示します。

実行例

設定準備モードを有効にする場合

pq_standby_mode.exe

設定準備モードを無効にする場合

pq_standby_mode.exe -reset

設定準備モードの設定内容を表示する場合

pq_standby_mode.exe -p

復帰値

0: 正常終了1: データベースのアクセスに失敗しました。3: 実行環境が不正なため処理を続行できません。6: コマンドがすでに実行されています。8: SQL サーバが起動していません。12:コマンドの引数に誤りがあります。99:内部エラーが発生しました。

出力メッセージコマンド実行時に出力されるエラーメッセージの意味と対処方法は以下のとおりです。

付録 A コマンドリファレンスA.4 設定準備モード有効化コマンド(pq_standby_mode.exe)

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メッセージ 意味と対処方法

全センサー全ての適用状況が反映済になってから実行してください。

同一セグメント内のすべての iNetSec Intra Wall センサーに設定が反映されていないため、設定準備モードを無効にできません。すべてのiNetSec Intra Wall センサーの[システム情報]が「反映済」となるのを待ってから、再度コマンドを実行してください。センサー異常時など、同一セグメント内に設定が同期できない iNetSecIntra Wall センサーがある場合は、引数に「-force」を指定して、強制的に設定準備モードを無効にすることもできます。

● 留意事項

● コマンドを実行するには、Windows®の管理者権限が必要です。● コマンドを実行するには、すべての iNetSec Intra Wall センサーで設定準備モードの設定が反映されており、[セ

ンサー一覧]タブの[システム情報]が「反映済」となっている必要があります(引数に「-force」を指定する場合を除く)。

● 設定準備モードを有効化(pq_standby_mode.exe を実行)または設定準備モードを無効化(pq_standby_mode.exe -reset を実行)すると、iNetSec Intra Wall マネージャーマシンで動作中の IIS アプリケーションプール、マネージャーサービスが停止され、処理が完了した時点で再起動されます。ただし、コマンドの実行前に停止していたサービスは再起動されません。

● 設定準備モードが有効化されている間、機器が遮断されません。また、iNetSec Inspection Center と連携している場合は、設定準備モードが有効化されている間、検疫が実施されません。

付録 A コマンドリファレンスA.4 設定準備モード有効化コマンド(pq_standby_mode.exe)

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A.5 コマンド実行時のエラーメッセージコマンド実行時に出力されるメッセージのレベルには 2 種類あります。● INFO● ERRORINFO レベルのメッセージは、コマンド処理の実行状態を示します。対処は不要です。ここでは、ERROR レベルのメッセージの意味と対処方法について説明します。

● ERROR レベルのメッセージの意味と対処方法

メッセージ 意味と対処方法

実行環境が不正なため、処理を続行できません。

マネージャーマシンの実行環境が不正であるか管理者権限がないため、コマンド処理を実行できません。マネージャーが正しくインストールされているコンピュータで、管理者権限で実行してください。

フォルダーが存在しません。 リストアコマンドおよびマネージャー保守情報収集コマンドのパラメーターに指定したフォルダー名が存在しません。存在するフォルダー名を指定して、再度コマンドを実行してください。

バックアップファイルの内容が正しくありません。

コマンドのパラメーターに指定したバックアップフォルダー内のデータが、マネージャーのバックアップファイルではありません。マネージャーのバックアップファイルを格納したフォルダー名を指定して、再度コマンドを実行してください。

フォルダーの指定が正しくありません。

以下の場合は、このエラーメッセージが出力されます。● パラメーターで指定したフォルダーへのアクセス権限がない場合● 指定したフォルダー名が 231 バイト以上の場合● リストアの場合は、フォルダーがバックアップコマンドでバックアップさ

れたフォルダーではない場合指定したフォルダーを確認して、再度コマンドを実行してください。

バックアップに失敗しました。 マネージャーで使用しているデータベースファイルを、マネージャー以外の機能で参照している可能性があります。マネージャーで使用しているデータベースファイルの参照を中止して、再度コマンドを実行してください。

リストアに失敗しました。 リストアに失敗しました。リストア前の状態に戻ります。このメッセージが出力された場合は、バックアップコマンドで作成されたバックアップファイルであるかを確認してください。リストアコマンドを再実行してください。

バックアップまたはリストアが既に動作中です。

バックアップコマンドまたはリストアコマンドがすでに動作中です。動作中のバックアップまたはリストアが完了するまで待機してください。

センサー分散設置機能が有効なバックアップデータをリストアする場合は、全センサーの適用状況が反映済になってから実行してください。

同一セグメント内のすべてのセンサーに設定が反映されていないため、リストアできません。同一セグメント内のすべてのセンサーの[システム情報]が「反映済」となるのを待ってから、再度コマンドを実行してください。センサー異常時など、同一セグメント内に設定が同期できないセンサーがある場合は、引数に「-force」を指定して、強制的に設定準備モードを無効にすることもできます。

センサー分散設置機能が有効なバックアップデータをリストアする場合は、設定準備モードを有効にしてから実行してください。

設定準備モードが有効になっていないため、リストアできません。設定準備モードを有効にしてからコマンドを実行してください。詳細は、『iNetSec Intra Wall ユーザーズガイド』を参照してください。

ディスク容量が足りないため、バックアップに失敗しました。

コマンド実行に必要な空き容量が不足しています。ディスクの空き容量を確認し、再度コマンドを実行してください。

付録 A コマンドリファレンスA.5 コマンド実行時のエラーメッセージ

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メッセージ 意味と対処方法

ディスク容量が足りないため、リストアに失敗しました。

コマンド実行に必要な空き容量が不足しています。ディスクの空き容量を確認し、再度コマンドを実行してください。

SQL サーバサービスが起動していません。

SQL サーバサービスが起動していません。SQL サーバサービスを起動してから再度コマンドを実行してください。

パラメーターの指定に誤りがあります。

パラメーターの指定に誤りがあります。コマンドのパラメーターを確認し、再度コマンドを実行してください。

ファイルの指定が正しくありません。 以下の場合は、このエラーメッセージが出力されます。● パラメーターで指定したファイルへのフォルダーにアクセス権限がない

場合● パラメーターで指定したファイルへのフォルダーパスが存在しない場合● 指定したフォルダー名が 229 バイト以上の場合(相対パスの場合は、絶

対パスに変換後のパス名)● フォルダー名として使用できない文字(「"」「<」「>」「|」)が指定された

場合指定したファイルを確認し、再度コマンドを実行してください。

イベント情報のエクスポートに失敗しました。

イベント情報のエクスポートでエラーが発生しました。以下の場合は、このエラーメッセージが出力されます。● パラメーターで指定したファイルにアクセス権限がない場合● データベースへの接続に失敗した場合指定したファイルを確認し、再度コマンドを実行してください。

付録 A コマンドリファレンスA.5 コマンド実行時のエラーメッセージ

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iNetSec Intra Wallマイグレーションキット ユーザーズガイド

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発行日: 2017 年 2 月発行責任: PFU Limited

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