netvault: backup ビルトイン・プラグインnetvault: backup...

NVG-129-8.5-JP-01 03/08/10

NetVault: Backupビルトイン・プラグイン

バージョン 8.5

ユーザーズ・ガイド

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NetVault: Backup ビルトイン・プラグイン・ユーザーズ・ガイド

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第 1 章：概要 5

• NetVault Backup ビルトイン・プラグインの概要 ............................................................ 5• 本ガイドについて ............................................................................................................... 6• 対象ユーザ .......................................................................................................................... 6• 参考資料 ............................................................................................................................ 7• テクニカル・サポート ........................................................................................................ 7• 製品ドキュメントのアップデート情報 ............................................................................... 7

第 2 章： Consolidate Incremental Backups プラグイン 9

• 使用可能なコンソリデート・バックアップの方法 ............................................................. 9• バックアップ・ジョブ方式を用いた増分バックアップのコンソリデート ....................... 10

- バックアップ・データの選択 ........................................................................................................ 10- バックアップ・オプションの設定 ................................................................................................. 11- ジョブの最終設定と実行 ............................................................................................................... 11

• バックアップ・セット方式を用いた増分バックアップのコンソリデート ....................... 12• コンソリデート・バックアップ・ポリシーの作成 ........................................................... 13• コンソリデート実行後のセーブセットのリストア ........................................................... 14

第 3 章： Data Copy プラグイン 15

• 使用可能なデータ・コピーの方法 .................................................................................... 15• バックアップ・ジョブ方式を用いたデータ・コピーの作成 ............................................ 15

- バックアップ・データの選択 ........................................................................................................ 16- データ・コピーの種類の設定 ........................................................................................................ 17- バックアップ・オプションの設定 ................................................................................................. 18- ジョブの最終設定と実行 ............................................................................................................... 19

• バックアップ・セット方式を用いたデータ・コピーの作成 ............................................ 19• データ・コピー・ポリシーの作成 .................................................................................... 21• データ・コピーのリストア .............................................................................................. 22

目次

目次4

第 4 章： NetVault Databases プラグイン 23

• デフォルト設定の構成 ......................................................................................................23• NVDB バックアップの実行 ...............................................................................................25

- バックアップ・データの選択 ....................................................................................................... 25- バックアップ・オプションの設定 ................................................................................................. 26- ジョブの最終設定と実行 ............................................................................................................... 26

• NVDB バックアップのリストア ........................................................................................27- 前提条件 ......................................................................................................................................... 27- リストア対象データの選択 ............................................................................................................ 28- リストア・オプションの設定 ........................................................................................................ 29- ジョブの最終設定と実行 ............................................................................................................... 29

第 5 章： Raw Device プラグイン 31

• デフォルト設定の構成 ......................................................................................................31• Raw デバイスのバックアップ ..........................................................................................32

- 前提条件 ......................................................................................................................................... 32- バックアップ・データの選択 ........................................................................................................ 32- バックアップ・オプションの設定 ................................................................................................. 33- ジョブの最終設定と実行 ............................................................................................................... 34

• Raw デバイスバックアップのリストア ...........................................................................34- 前提条件 ......................................................................................................................................... 34- リストア対象データの選択 ............................................................................................................ 35- ジョブの最終設定と実行 ............................................................................................................... 35

• 他のディスクおよびパーティションへのデータのリロケート .........................................36• 他のヘテロジニアス・クライアントへのデータのリストア .............................................37

- 前提条件 ......................................................................................................................................... 37- リストア手順 ................................................................................................................................. 37

NetVault: Backup コア・ビルトイン・プラグイン・ユーザーズ・ガイド

5

第 1 章：

概要この章では、NetVault Backup ビルトイン・プラグインについて説明します。この章の構成は以下の通りです。

NetVault Backup ビルトイン・プラグインの概要

本ガイドについて

対象ユーザ

参考資料

テクニカル・サポート

製品ドキュメントのアップデート情報

1.1.0 NetVault Backup ビルトイン・プラグインの概要

NetVault Backup（NVBU）サーバおよびヘテロジニアス・クライアント・ソフト

ウェアの標準インストールには、以下のプラグインが組み込まれています。

File System PluginFile System Plugin を使用すると、重要なファイル・システム・データの復旧率が高まり、複雑なバックアップおよびリカバリ用スクリプトを記述する手間が省けます。このプラグインは、複数のリカバリ・シナリオに対応した柔軟なバックアップ・ポリシーの設定、構成および作成を行う、中心的なコンソールとして機能します。バックアップは、フル、増分、差分のいずれかを必要に応じて選択でき、バックアップの整合性は Volume Shadow Copy Services（VSS）によって確保されます。リストア操作を一元化することは、ダウンタイムを削減して業務の継続性を向上させ、高速かつ信頼性の高いデータ・リカバリ操作を最低限の操作で実行可能にします。

Consolidate Incremental BackupsConsolidate Incremental Backups プラグインを使用するとフル・バックアップを頻繁に実行しなくてもフルおよび増分バックアップからセーブセットを複合しフル・バックアップを生成することがきます。こうした複合したセーブセットは、その後行う増分バックアップのベースとして使用されます。たとえば、最初のフル・バックアップの実行後、月曜から金曜日は増分あるいは差分バックアップを行うようにし、これらのコンソリデート・ジョブは土曜日に行い、その結果を、翌週以降の増分あるいは差分バックアップのベースとして使用する、といったスケジューリングが可能です。ただし、Consolidate Incremental Backups プラグインの機能は、データの実際のバックアップを行うのではなく、既存のセーブセットを 1 つにまとめた複合セーブセットを作成することです。

第 1 章概要

6

Data Copy プラグイン

Data Copy プラグインは、オフサイトでのストレージおよびディスク・ス

テージングを行うためのもので、これを利用すると、ピークとなる時間帯を外してバックアップのコピーや移動作業をスケジューリングすることが可能となり、バックアップ・ウィンドウを縮めることができます。データ・コ

ピーのジョブは、独立して実行させることも可能ですが、定期実行するバックアップのコピーや移動用のバックアップ・ポリシーに含めて実行させることも可能です。ただし、Data Copy プラグインの機能は、データの実際の

バックアップを行うのではなく、既存のセーブセットのコピーを作成することです。 NVBU Databases プラグイン

NetVault Databases プラグインの機能は NVBU サーバを保護することで、

これを利用すると、システムの障害発生時に運用中の NVBU サーバを復旧

する上で重要なシステム・データのバックアップが行えます。 Raw Device プラグイン

Raw Device プラグインの機能は物理ディスクを保護することで、これを利

用すると、スクリプトを利用せずにマスター・ブート・レコード（MBR）、

システム・パーティション、および個々のユーザ・パーティションのバックアップとリカバリを GUI 操作により簡単に実行できます。

1.2.0 本ガイドについて

本ガイドは、NVBU ビルトイン・プラグインの使用法について解説しています。ここでは、Consolidate Incremental Backups プラグイン、Data Copy プラグイ

ン、NetVault Databases プラグイン、および Raw Device プラグインに関する包

括的な情報が確認できます。ただし File System Plugin の使用法については、本

ガイドで解説していません。 File System Plugin について詳しくは『NetVault Backup File System Plugin ユーザーズ・ガイド』を参照してください。

1.3.0 対象ユーザ

本ガイドは、バックアップ管理者および、バックアップ計画の構築と実装にたずさわるその他の技術者を想定して記述されています。前提として、NVBU サーバ

およびクライアントを実行するオペレーティング・システムについての十分な知識があることが必要です。


7

1.4.0 参考資料

『NetVault Backup インストレーション・ガイド』－ NVBU サーバおよびクラ

イアント・ソフトウェアのインストールについての詳細が解説されています。『NetVault Backup アドミニストレーターズ・ガイド』－ NVBU の使用法およ

び全機能が包括的に解説されています。

『NetVault Backup コンフィギュレータ・ガイド』－ NVBU におけるユーザ設

定およびデフォルト設定の変更法が解説されています。

『NetVault Backup CLI リファレンス・ガイド』－コマンド・ライン・ユー

ティリティについての詳細が解説されています。

これらのガイドは、BakBone の Web サイトからダウンロードできます。

http://www.bakbone.co.jp/support/product_documentation.html

1.5.0 テクニカル・サポート

技術サポートに関するお問い合わせは、下記の Web サイトをご確認の上、お問

い合わせ窓口よりお願いいたします。

http://www.bakbone.co.jp/support/contact_support.html

1.6.0 製品ドキュメントのアップデート情報

製品ドキュメントのアップデートに関する情報は、BakBone Software Knowledge Base を参照してください。ビルトイン・プラグインのバージョン 8.5に関する BakBone Software Knowledge Base は、下記のリンクよりご確認いた

だけます。

http://kb.bakbone.com/5205

第 1 章概要

8


9

第 2 章：

CONSOLIDATE INCREMENTALBACKUPS プラグイン

この章では、Consolidate Incremental Backups プラグインの使用法について説明

します。この章の構成は以下の通りです。

使用可能なコンソリデート・バックアップの方法

バックアップ・ジョブ方式を用いた増分バックアップのコンソリデート

バックアップ・データの選択

バックアップ・オプションの設定

ジョブの最終設定と実行

バックアップ・セット方式を用いた増分バックアップのコンソリデート

コンソリデート・バックアップ・ポリシーの作成

コンソリデート実行後のセーブセットのリストア

2.1.0 使用可能なコンソリデート・バックアップの方法

Consolidate Incremental Backups プラグインを使用すると、File System Pluginが実行する増分バックアップについて、以下の方法のコンソリデート・バックアップが利用できます。

バックアップ・ジョブバックアップ・ジョブ方式のコンソリデートでは、特定のバックアップ・ジョブ方式に対する増分バックアップのコンソリデーション操作が行えます。この方法が推奨されるのは、臨時のコンソリデート・ジョブを行いたい

場合です。たとえば、バックアップ・スケジュールを変更する前、増分バッ

クアップに用いたメディアを再利用する場合、あるいはアーカイブを作成する場合などがこれに該当します。

バックアップ・セット

バックアップ・セット方式を利用すると、特定のバックアップ・シリーズにおいて使用可能な最新のセーブセットに対する、すべての増分のコンソリデーション操作が行えます。この方式が利用できるのは、1 つのセレクショ

ン・セットを用いてバックアップが実行されている場合だけです。バック

アップ・セット方式が推奨されるのは、コンソリデーション・ジョブを定期実行する場合です。コンソリデート・バックアップ・ポリシーは、この方式

を用いることで作成されます。

第 2 章Consolidate Incremental Backups プラグイン

10

重要： Consolidated Incremental Backup プラグインによる NVSD とのコンソリ

デートを行う増分バックアップについては、［重複排除機能を有効にする］を無効にすることが推奨されています。こうすると、増分バックアップのコンソリ

デーション・プロセス中にコンソリデート・フル・バックアップに対する重複排除処理が重なり不要なオーバーヘッドが発生することを防ぎます。

2.2.0 バックアップ・ジョブ方式を用いた増分バックアップのコンソリデート

バックアップ・ジョブ方式を用いた増分バックアップのコンソリデーション操作は、以下の手順に分かれています。




重要：コンソリデート・バックアップ・ジョブの定義および実行が行えるのは、NVBU サーバからだけです。

2.2.1 バックアップ・データの選択

バックアップ・データを選択するには、次の手順を実行します。

1. ツールバーまたは［大きなボタン］パネルの［バックアップ］をクリックして、［NVBU バックアップ］ウィンドウを表示させます。あるいは、［操作］

メニューで、［バックアップ］をクリックします。

2.［選択］タブで、NVBU サーバあるいはクライアントのノードを開きます。［選択］タブでノードを開くには、次のいずれかを行います。

ノードをダブルクリックする

ノードを右クリックして［開く］を選択する

3. プラグインの一覧にある［Consolidate Incremental Backups］のノードを

開きます。図 2-1:

バックアップ・ジョブ方式でのデータ

選択

4.［バックアップ・ジョブ］ノードを開きます。


11

5. コンソリデート・バックアップを行う NVBU クライアントを開きます。

6. バックアップ・ジョブの一覧で、バックアップ・データのコンソリデートを行う増分バックアップを選択します。

2.2.2 バックアップ・オプションの設定

［バックアップオプション］タブをクリックして、以下のパラメータを設定します。

図 2-2:ConsolidateIncremental

Backups プラ

グインのバックアップ・オ

プション

［クライアントで Consolidate を実行］－デフォルトの設定では、データの

コピー・ジョブは NVBU サーバで実行されます。この設定を無効にして

NVBU クライアントでジョブを実行させるには、ターゲットとなるクライ

アントを［クライアントで Consolidate を実行］の一覧で選択します。

2.2.3 ジョブの最終設定と実行

バックアップ・ジョブの最終設定をして実行するには、次の手順を実行します。

1.［スケジュール］、［ソース］、［ターゲット］、［詳細設定］のタブをクリックして、必要なオプションを設定します。これらは、すべての NVBU プラグイ

ンに共通するオプションです。これらのオプション設定について詳しくは、

『NetVault Backup アドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

2. ジョブのタイトルを、［NVBU リストア］ウィンドウの右上にある［ジョブ・

タイトル］ボックスに入力します。このタイトルは、ジョブの進行やデータ

の復元状態を監視する際に識別しやすい名称にしておきます。

3. ツールバーで［実行］をクリックします。あるいは、［実行］メニューで、

［バックアップ・ジョブ実行］をクリックします。

ジョブの進行状況およびログを確認するには、［NVBU ジョブ］および

［NVBU ログ］をそれぞれ表示させます。この機能について詳しくは



12

2.3.0 バックアップ・セット方式を用いた増分バックアップのコンソリデート

バックアップ・セット方式を用いて増分バックアップのコンソリデートを行うには、次の手順を実行します。






3. プラグインの一覧にある［Consolidate Incremental Backups］のノードを

開きます。図 2-3:

バックアップ・セット方式でのデータ

選択

4.［バックアップ・セット］ノードを開きます。

5. 増分バックアップのコンソリデートを行う NVBU クライアントを開きます。

6. セレクション・セットの一覧で、バックアップの実行に用いたセットを選択します。

7. デフォルトの設定では、データのコンソリデート・ジョブは NVBU サーバ

で実行されます。この設定を無効にして NVBU クライアントでジョブを実

行させるには、［バックアップオプション］タブをクリックします。ター

ゲットとなるクライアントを［クライアントで Consolidate を実行］の一

覧で選択します。

8. ジョブの最終設定と実行を行います。詳しくは 11 ページ「ジョブの最終設

定と実行」を参照してください。


13

2.4.0 コンソリデート・バックアップ・ポリシーの作成

次の実行例では、Client-1、Client-2、Client-3 という 3 つのクライアントでコン

ソリデート・バックアップ・ジョブを実行するポリシーを作成しています。この

ジョブは、File System Plugin を用いて、フルおよび増分バックアップのコンソ

リデートを行うものです。ここで、Client-1、Client-2、Client-3 が属すクライア

ント・グループは、Group1 という名称で既に存在しているものとしています。フルおよび増分バックアップの作成に用いたバックアップ・セレクション・セットは、TstBackupSelectionSet という名前です。コンソリデート・ジョブの実行

時刻は、土曜日の午前 11 時にスケジュールします。

1.［管理］メニューで［ポリシー管理］をクリックします。

2. ツールバーで［新規ポリシー］をクリックし、［NVBU ポリシー・エディ

タ］ウィンドウを表示させます。あるいは、［ファイル］で［新規ポリシー］

をクリックします。 3.［ポリシー］ボックスで、ポリシーの名前を入力します。

4.［ジョブ名］ボックスで、ジョブのタイトルを入力します。

5.［セット管理］をクリックして［NVBU セット管理］ウィンドウを表示させ

ます。

6. 以下の手順で、必要なセレクション・セットを作成します。

a.［バックアップオプション］タブをクリックします。［クライアントで

Consolidate を実行］パラメータにおけるデフォルト設定のセレクショ

ンを、ConsolidationOptionsSet として保存します。

b.［スケジュール］タブをクリックします。ジョブ実行用のスケジュール設

定として土曜日の午前 11 時を指定し、セレクションを

ConsolidationScheduleSet として保存します。

c.［ソース］タブをクリックします。ソース・デバイスおよびメディアのオ

プションを設定し、セレクションを ConsolidationSourceSet として保存

します。

d.［ターゲット］タブをクリックします。ターゲット・デバイスおよびメ

ディアのオプションを設定し、セレクションを ConsolidationTargetSetとして保存します。

e.［詳細設定］タブをクリックします。必要なオプションを設定し、セレク

ションを ConsolidationAdvOptionsSet として保存します。

7.［NVBU ポリシー・エディタ］ウィンドウで以下のパラメータを設定します。

a.［選択］の一覧で、TstBackupSelectionSet を選択します。

b.［選択オプション］の一覧で、ConsolidationOptionsSet を選択します。

c.［ソース］の一覧で、ConsolidationSourceSet を選択します。


14

d.［ターゲット］の一覧で、ConsolidationTargetSet を選択します。

e.［スケジュール］の一覧で、ConsolidationScheduleSet を選択します。

f. ［詳細設定］の一覧で、ConsolidationAdvOptionsSet を選択します。

8. ツールバーで［クライアント追加］をクリックします。あるいは、［ポリ

シー］メニューで、［クライアント追加 / 削除］をクリックします。

9.［ポリシー・クライアント管理］ウィンドウで、［使用可能］の下にあるGroup1 を選択して、左矢印をクリックします。

10.［NVBU ポリシー・エディタ］ウィンドウで、ツールバーの［ポリシー保

存］をクリックします。あるいは、［ファイル］で［ポリシー保存］をク

リックします。

2.5.0 コンソリデート実行後のセーブセットのリストア

NVBU において、オリジナルのフル・バックアップとコンソリデート後のセーブ

セットは区別されません。データのリストアには、どちらも使用できます。その

ための手順は共通しており、オリジナルのセーブセットの作成に用いたプラグインに依存します。データ・リストアの操作手順については『NetVault Backup File System Plugin ユーザーズ・ガイド』を参照してください。


15

第 3 章：

DATA COPY プラグイン

この章では、Data Copy プラグインの使用法について説明します。この章の構成

は以下の通りです。

使用可能なデータ・コピーの方法

バックアップ・ジョブ方式を用いたデータ・コピーの作成


データ・コピーの種類の設定



バックアップ・セット方式を用いたデータ・コピーの作成

データ・コピー・ポリシーの作成

データ・コピーのリストア

3.1.0 使用可能なデータ・コピーの方法

Data Copy プラグインを使用すると、バックアップ・セーブセットのコピー作成

について、以下の方法が利用できます。

バックアップ・ジョブ

バックアップ・ジョブの方式では、特定のセーブセットのコピー作成が行えます。この方法が推奨されるのは、1 つのセーブセットに対する臨時のコ

ピー・ジョブを行いたい場合です。バックアップ・セット

バックアップ・セットの方式を利用すると、特定のバックアップ・シリーズにおける最新のセーブセットに対するコピー操作が行えます。この方式が利

用できるのは、1 つのセレクション・セットを用いてバックアップが実行さ

れている場合だけです。バックアップ・セットの方式が推奨されるのは、

データ・コピー・ジョブを定期実行する場合です。データ・コピー・ポリ

シーは、この方式を用いることで作成されます。

3.2.0 バックアップ・ジョブ方式を用いたデータ・コピーの作成

バックアップ・ジョブ方式を用いた特定のセーブセットのコピー作成は、以下の手順に分かれています。


データ・コピーの種類の設定

第 3 章Data Copy プラグイン

16



重要：データ・コピー・ジョブの定義および実行が行えるのは、NVBU サーバか

らだけです。


選択したセーブセットのコピーを作成するには、次の手順を実行します。



2.［選択］タブで、NVBU サーバのノードを開きます。［選択］タブでノード

を開くには、次のいずれかを行います。



3. プラグインの一覧にある［Data Copy］のノードを開き、次のノードを表示

させます。図 3-1:

バックアッ

プ・ジョブ方式でのデータ

選択



4.［バックアップ・ジョブ］ノードを開きます。

5. セーブセットの作成に用いたプラグインのノードを開きます。

6. コピーまたは移動するセーブセットを選択します。


17

3.2.2 データ・コピーの種類の設定

［バックアップオプション］タブをクリックします。［Data Copy］にある以下の

オプションのいずれか 1 つを選択します。

図 3-2: Data Copy

プラグインのバックアッ

プ・オプション

［フル・バックアップをコピーして、独立したインデックス情報を持つコ

ピーを作成］－このオプションは、オフサイト・ストレージのコピーを作成

する場合に推奨されます。これを用いると、フル・バックアップと増分バッ

クアップとの間のリンクが削除され、コピーの保存期間を新規に設定できます。これが使用できるのは、フル・バックアップだけです。データ・コピーによるバックアップでは、目的のバックアップをセグメント分割し、これらのセグメントをターゲットのバックアップ・デバイスにコピーします。リストアの過程で NVBU が復元するのは、プライマリかセカンダリのコ

ピーだけです。プライマリとセカンダリのバックアップ・セグメントは独立し

ています。そのため、プライマリ・コピーが暗号化されていなくても、セカン

ダリ・コピーあるいはデータ・コピーでは暗号化を使用できます。

［オリジナルのバックアップ・セーブセットの名前を使用］－デフォルト

既定の Data Copy プラグインは、個々のコピーに新規のセーブセット名

を割り当てます。この名前はジョブ・タイトルを基に作成されます。［オ

リジナルのバックアップ・セーブセットの名前を使用］チェック・ボックスを選択するとこの設定は無効にされ、オリジナルのセーブセット名がコピーに割り当てられます。


18

［バックアップの複製］－このオプションは、セーブセットを他のメディア

に移動する場合に推奨されます。この方式でコピーされたセーブセットは、

オリジナルのセーブセット情報を保持します。これは、フルおよび増分バッ

クアップの両方のコピーで使用できます。

バックアップの複製では、目的のコピーをセグメント分割し、これらのセグメントをバックアップ・デバイスに保存します。プライマリとセカンダリの

セグメントの間には、リストアの過程での互換性が生じます。この場合、プ

ライマリ・バックアップを暗号化せずにセカンダリ・コピーを暗号化するといった使用法はできませんが、これはリストアの過程で、暗号化されていないセグメントと暗号化されているセグメントを併用することが不可能になるからです。

増分バックアップのコピーは、リストアの過程で、オリジナルのフル・バックアップを必要とします。リストア・ウィンドウに表示されるのは、コピー

とオリジナルのセーブセット 1 つだけです。

［ストリームにメディア共有を許可］－ここでのオプションに［スト

リームにメディア共有を許可］を併用すると、同一のメディアに対するデータのコピーおよび書き込み時に、複数のデータ・ストリームを 1 つ

の連続したデータ・ストリームとして変換します。これによりデータ・

コピーに必要なメディア・アイテム数を減らすことができます。そうで

ない場合、個々のストリームごとに別々のメディアに書き込まれます。


［バックアップオプション］タブで以下のパラメータを設定します。

［移動］－新規のコピー作成ではなくデータを移動させるには、［移動］

チェック・ボックスを選択します。このジョブが終了すると、Data Copy プ

ラグインは、オリジナル・バックアップのセーブセット情報を削除します。

［バックアップ寿命］－コピーの保存期間を指定するには、［バックアップ寿

命］における以下のパラメータを設定します。

［オリジナルの寿命を使用］－オリジナルのセーブセットの保存期間を使

用する場合は［オリジナルの寿命を使用］を選択します。

［［詳細設定］タブの寿命を使用］－コピーの保存期間をユーザ指定する

場合は、［［詳細設定］タブの寿命を使用］を選択します。具体的な保存

期間は［詳細設定］タブで指定します。これらのオプション設定につい

て詳しくは、『NetVault Backup アドミニストレーターズ・ガイド』を参

照してください。

［クライアントでデータ・コピーを実行］－デフォルトの設定では、データ

のコピー・ジョブは NVBU サーバで実行されます。他のクライアントで

ジョブを実行する場合は［クライアントでデータ・コピーを実行］を選択します。


19



1.［スケジュール］、［ソース］、［ターゲット］、［詳細設定］のタブをクリックして、必要なオプションを設定します。これらは、すべての NVBU プラグ

インに共通するオプションです。これらのオプション設定について詳しく

は、『NetVault Backup アドミニストレーターズ・ガイド』を参照してくだ

さい。

重要：［詳細設定］タブの［暗号化を有効にする］オプションが使用できるデータ・コピーの方式は［フル・バックアップをコピーして、独立したインデックス情報を持つコピーを作成］だけです。オリジナルのセーブセットが暗号化されて

いる場合、［暗号化を有効にする］チェック・ボックスの指定にかかわらず、データ・コピーにより暗号化されたセーブセットが自動的に作成されます。よっ

てこのオプションが役立つのは、暗号化されたオリジナル・セーブセットのコピーを作成するときだけです。コピー用に［暗号化を有効にする］チェック・

ボックスが選択されていても、暗号化されたセーブセットは再暗号化されません。こうしたコピーからデータをリストアするには、オリジナル・セーブセット

の暗号化キーを使用する必要があります。

2. ジョブのタイトルを、［リストア］ウィンドウの右上にある［ジョブ・タイトル］ボックスに入力します。このタイトルは、ジョブの進行やデータのリ

ストア状態を監視する際に識別しやすい名称にしておきます。






3.3.0 バックアップ・セット方式を用いたデータ・コピーの作成

バックアップ・セット方式を用いてコピーを作成するには、次の手順を実行します。




を開くには、次のいずれかを行います。



3. プラグインの一覧にある［Data Copy］のノードを開いて、以下のノードを

表示させます。


20

図 3-3: バックアッ

プ・セット方式でのデータ

選択



4.［バックアップ・セット］ノードを開きます。

5. セーブセットの作成に用いたプラグインのノードを開きます。

6. セレクション・セットを選択します。

7. データ・コピーの種類を選択します。詳しくは 17 ページ「データ・コピー

の種類の設定」を参照してください。

8.［コピー・タイプ］でセーブセットの種類を選択します。

［常にセットの最後のフル・バックアップを取得］－このオプションを選

択すると、選択されたセレクション・セットを用いて実行された前回のフル・バックアップをコピーします。このオプションが使用できるのは、フ

ル・バックアップだけのバックアップ計画か、あるいはフル・バックアップだけのコピーを作成する場合です。

注意：［常にセットの最後のフル・バックアップを取得］は、NetWare Thin Clientプラグインを用いたバックアップと互換性がありません。 Data Copy プラグインが

ターゲットとするのは、フルか増分かに関わらず、最後のバックアップです。

Data Copy プラグインは、NDMP レベル 0 のフル・バックアップとレベル 1-9 の

増分バックアップを識別することはできません。 Data Copy プラグインでは、どの

レベルの NDMP バックアップもフル・バックアップとして表示されます。そのた

め、最新のセーブセットのコピーを作成しようとすると、［フル・バックアップをコピーして、独立したインデックス情報を持つコピーを作成］オプションと［常にセットの最後のフル・バックアップを取得］オプションが選択されている場合、Data Copy プラグインは、指定したセレクション・セットを使用して実行したレベ

ル 0 のバックアップではなく、最後のバックアップ（すべてのレベル）のコピー

を作成してしまいます。


21

［タイプに関係なくセットの最新のバックアップを取得］オプション－このアイテムを選択すると、増分バックアップかフル・バックアップかに関わらず、最後に実行されたバックアップがコピーされます。この方

法が推奨されるのは、フルおよび増分のバックアップを実行して、定期的にコピーを作成する場合です。

9. バックアップ・オプションを設定します。詳しくは 18 ページ「バックアッ

プ・オプションの設定」を参照してください。

10.ジョブの最終設定と実行を行います。詳しくは 19 ページ「ジョブの最終設


3.4.0 データ・コピー・ポリシーの作成

次の実行例では、Client-1、Client-2、Client-3 という 3 つのクライアントでデー

タ・コピー・ジョブを実行するポリシーを作成しています。このジョブは、File System Plugin を用いて、フルおよび増分バックアップのコピーを行うものです。ここで、Client-1、Client-2、Client-3 が属すクライアント・グループは、Group1という名称で既に存在しているものとしています。オリジナルのフルおよび増分

バックアップの作成に用いたバックアップ・セレクション・セットは、TstBackupSelectionSet という名前です。コピー・ジョブの実行時刻は、毎日午

後 10 時にスケジュールします。

1.［管理］メニューで［ポリシー管理］をクリックします。

2. ツールバーで［新規ポリシー］をクリックし、［NetVault ポリシー・エディ

タ］ウィンドウを表示させます。あるいは、［ファイル］で［新規ポリシー］

をクリックします。 3.［ポリシー］ボックスで、ポリシーの名前を入力します。

4.［ジョブ名］ボックスで、ジョブのタイトルを入力します。

5.［セット管理］をクリックして［NVBU セット管理］ウィンドウを表示させ

ます。

6. 以下の手順で、必要なセレクション・セットを作成します。

a.［バックアップオプション］タブをクリックして、以下のオプションを選択します。

［バックアップの複製］

［ストリームにメディア共有を許可］

［タイプに関係なくセットの最新のバックアップを取得］

［オリジナルの寿命を使用］

セレクションを DatCopyOptionsSet として保存します。


22

b.［スケジュール］タブをクリックし、毎日午後 10 時にジョブを実行する

セットを作成します。セットを DataCopyScheduleSet として保存しま

す。

c.［ソース］タブをクリックします。ソース・デバイスおよびメディアのオ

プションを設定し、セレクションを DataCopySourceSet として保存し

ます。

d.［ターゲット］タブをクリックし、ターゲット・デバイスおよびメディアのオプションを設定します。セットを DataCopyTargetSet として保存し

ます。

e.［詳細設定］タブをクリックし、必要なオプションを設定します。セット

を DataCopyAdvOptionsSet として保存します。 7.［NVBU ポリシー・エディタ］ウィンドウで以下のパラメータを設定します。

a.［選択］の一覧で、TstBackupSelectionSet を選択します。

b.［ソース］の一覧で、DataCopySourceSet を選択します。 c. ［選択オプション］の一覧で、DatCopyOptionsSet を選択します。

d.［ターゲット］の一覧で、DataCopyTargetSet を選択します。

e.［スケジュール］の一覧で、DataCopyScheduleSet を選択します。

f. ［詳細設定］の一覧で、DataCopyAdvOptionsSet を選択します。

8. ツールバーで［クライアント追加］をクリックします。あるいは［ポリシー］メニューで、［クライアント追加 / 削除］をクリックします。これに

より［NVBU ポリシー・クライアント管理］ウィンドウが表示されます。 9.［使用可能］の下にある Group1 を選択して、左矢印をクリックします。

10.［NVBU ポリシー・エディタ］ウィンドウで、ツールバーの［ポリシー保

存］をクリックします。あるいは、［ファイル］で［ポリシー保存］をク

リックします。

3.5.0 データ・コピーのリストア

NVBU において、オリジナルのセーブセットとそのコピーは区別されません。データのリストアには、どちらも使用できます。そのための手順は共通してお

り、オリジナルのセーブセットの作成に用いたプラグインに依存します。デー

タ・リストアの操作手順については『NetVault: Backup APM/Plugin User's Guide』を参照してください。


23

第 4 章：

NETVAULT DATABASESプラグイン

この章では、NetVault Databases プラグインの使用法について説明します。この

章の構成は以下のとおりです。

デフォルト設定の構成

NVDB バックアップの実行




NVDB バックアップのリストア

前提条件

リストア対象データの選択

リストア・オプションの設定


4.1.0 デフォルト設定の構成

NetVault Databases（NVDB）プラグインには、Database Device、Logs Device、Reports Device 用に NVDB バックアップ時のディスク容量をチェックする、

Database Integrity Checker が組み込まれています。これらのディレクトリが存

在するデバイス（ドライブあるいはパーティション）の空きスペースが最低レベルを下回ると、警告のログが残されます。デフォルト設定における最低レベル

は、以下の値が使われています。

Database Device － NVDB サイズの 20%Logs Device －既存のログファイルの合計サイズの 10%Reports Device －レポート・データベースの合計サイズの 10%

デフォルト値を変更するには、次の手順を実行します。

1. 以下のいずれかの操作で、［設定］ウィンドウを表示させます。

NVBU コンフィギュレータを使用－ NVBU コンフィギュレータ・ユーティ

リティを起動します。［プラグイン・オプション］タブをクリックし、

［NetVault データベース・バックアップ］サブタブをクリックします。

第 4 章NetVault Databases プラグイン

24

リモート設定を使用－ NVBU サーバで［NVBU クライアント管理］ウィ

ンドウを表示させます。［クライアント］にある NVBU サーバを右クリッ

クして、［設定］を選択します。リモート設定の［プラグイン・オプショ

ン］タブをクリックし、［NetVault データベース・バックアップ］サブタ

ブをクリックします。

NVBU Console を使用－［NVBU バックアップ］ウィンドウを表示させ、

NVBU サーバ・ノードを表示させます。プラグインの一覧で、［NetVault Databases］を右クリックして、［設定］を選択します。

2. 以下のパラメータを設定します。

図 4-1: NetVault

Databases プ

ラグインの設定ウィンドウ

［警告が出る前のデータベース・デバイスの最小空きスペース］－これはdb ディレクトリが存在するドライブあるいはパーティションに必要な最小の空きスペースを指定するためのパラメータです。この指定は、NVDBの合計サイズのパーセント値で行います。このパラメータのデフォルト値は、NVDB サイズの 20% です。 db ディレクトリに必要な空きスペースの最小要件を変更するには、数値ボックスのパーセント値を変更するか、新規の値を直接入力します。

［警告が出る前のログ・デバイスの最小空きスペース］－これは logs ディレクトリが存在するドライブあるいはパーティションに必要な最小の空きスペースを指定するためのパラメータです。この指定は、NVDB システム・ログの合計サイズのパーセント値で行います。このパラメータのデフォルト値は、ログ・ファイル・サイズの 10% です。 logs ディレクトリに必要な空きスペースの最小要件を変更するには、数値ボックスのパーセント値を変更するか、新規の値を直接入力します。

［警告が出る前のレポート・デバイスの最小空きスペース］－これはreports ディレクトリが存在するドライブあるいはパーティションに必要な最小の空きスペースを指定するためのパラメータです。この指定は、レポート・データベースの合計サイズのパーセント値で行います。 reports ディレクトリに必要な空きスペースの最小要件を変更するには、数値ボックスのパーセント値を変更するか、新規の値を直接入力します。

3.［実行］をクリックして設定を適用させ、［OK］をクリックしてウィンドウ

を閉じます。


25

4.2.0 NVDB バックアップの実行

NVDB は、NVBU サーバおよび設定ファイルの保管場所として機能します。 NVBU サーバを保護するには、定期的に NVDB のバックアップが必要です。 NVDB バッ

クアップが存在すれば、何らかの災害が発生した際に NVBU サーバのリカバリが

可能となります。 NVDB バックアップについては、すべてのジョブの完了後に毎日

実行するスケジュールを組み、専用のバックアップ・メディアあるいはメディア・グループを用意することを推奨します。 NVDB バックアップは、以下の手順に分か

れています。




注意：その他のジョブの処理中は、NVDB バックアップは実行できません。

4.2.1 バックアップ・データの選択バックアップ・データを選択するには、次の手順を実行します。



2.［選択］タブで、NVBU サーバのノードを開きます。［選択］タブでノードを

開くには、次のいずれかを行います。



3. プラグインの一覧にある［NetVault Databases］のノードを開きます。図 4-1:

NVDB バック

アップ方式でのデータ選択

4.［NetVault データベース］ノードを選択します。


26


［バックアップオプション］タブをクリックして、以下のパラメータを設定します。

図 4-2:NetVault

Databases プ

ラグインのバックアッ

プ・オプション

［バックアップの前にデータベース・テーブルをチェックします］－ NetVault Databases プラグインには、Scheduler および Media データベース用の、構

造、エンティティ、参照先の整合性を検証する Database Integrity Checkerが組み込まれています。これは、処理中に何らかの不整合性やエラーを検出

すると、警告またはエラーのログを残します。 NVDB バックアップを行う前

に Database Integrity Checker を実行させるには、［バックアップの前にデー

タベース・テーブルをチェックします］チェック・ボックスを選択しておく必要があります。

［バックアップの後にデータベース・テーブルを圧縮します］－ NVDB プラグ

インには、更新と削除の結果生じた空きスペースを解放する Database Compaction ユーティリティも組み込まれています。またこれは、エラーや不

整合性を生じたレコードの削除も行います。 NVDB バックアップの実行中に

データベースの圧縮を行わせる場合は、［バックアップの後にデータベース・テーブルを圧縮します］チェック・ボックスを選択しておきます。

重要： NVSD Device を削除すると、NVSD に格納されたバックアップに関連する

すべての情報が、NVDB バックアップ時のデータベース圧縮により削除されます。こうしたバックアップを使用する場合は、NVBU Machine Name を同じにして該

当する NVSD Device を NVBU サーバに追加し、バックアップをインポートする

ためのデバイス・スキャンを実行しなければなりません。 NVSD を使用する必要は

ないが、NVDB 中のバックアップ情報は保持しておきたいという場合は、NVSD Device を削除するのではなく［オフライン］オプションを使用します。



1.［スケジュール］、［ターゲット］、［詳細設定］のタブをクリックして、必要なオプションを設定します。これらは、すべての NVBU プラグインに共通する

オプションです。これらのオプション設定について詳しくは、『NetVault Backup アドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。


27

2. ジョブのタイトルを、［リストア］ウィンドウの右上にある［ジョブ・タイトル］ボックスに入力します。このタイトルは、ジョブの進行やデータの復元

状態を監視する際に識別しやすい名称にしておきます。






4.3.0 NVDB バックアップのリストア

NVDB リストアが必要となるのは、以下のような場合です。

NVBU サーバのディザスタ・リカバリを実行する

NVBU 設定を新規の物理システムに移動させる

NVBU アップグレード時にシステム設定を移動させる

NVDB バックアップのリストア操作は、以下の手順に分かれています。

前提条件


リストア・オプションの設定


4.3.1 前提条件

リストア手順を実行するには、事前に以下の作業を完了する必要があります。

1. ターゲット・マシンに対する、NVBU サーバ・ソフトウェアのインストー

ル。 NVBU ソフトウェアのバージョンは、オリジナルの NVBU サーバと同

じものである必要があります。 2. 自動デバイス設定のウィザードまたは手作業による、NVBU サーバへの

バックアップ・デバイスの追加。 NetVault クライアントの追加方法について

詳しくは、『NetVault Backup アドミニストレーターズ・ガイド』を参照し

てください。

3. NVDB バックアップ・メディアの読み込み。こうしたメディアは、新規の

NVBU Domain にて Foreign として認識されます。メディアをスキャンして

内容を読み込ませるには、メディアのドライブを右クリックして［スキャン］を選択します。


28

4.3.2 リストア対象データの選択

1. ツールバーまたは［大きなボタン］パネルの［リストア］をクリックして、［NVBU リストア］ウィンドウを表示させます。あるいは、［操作］メニュー

で、［リストア］をクリックします。


を開くには、次のいずれかを行います。ノードをダブルクリックする


3. プラグインの一覧で［NetVault Databases］ノードを開き、このプラグイ

ンで作成されたセーブセットをすべて表示させます。

4. セーブセットの一覧で、最新のセーブセットを開きます。

5. 以下の手順で、データを選択します。

図 4-3:NVDB リスト

アのデータ選択

a. 対象となるセーブセットのコンポーネントをすべて選択します。

b. 履歴通知をリストアするには、［通知］ノードを開きます。［一般通知］

ノードを選択して、一般通知により生成された通知をリストアします。［オペレータメッセージ］ノードを選択して、オペレータ・メッセージ・ログをリストアします。履歴通知のリストアが不要な場合、この手順は

不要です。

c. 履歴の定義済みおよびカスタム・レポートをリストアするには、［レポート・データベース］ノードを開きます。必要なレポートの種類を選択し

ます。履歴レポートのリストアが不要な場合、この手順は不要です。


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4.3.3 リストア・オプションの設定

［リストアオプション］タブをクリックして、以下のパラメータを設定します。

図 4-4:NetVault

Databases プ

ラグインのリストア・オプ

ション

［リストア前にデータベース・テーブルのレポートを空白にする］－レポー

ト・データベース中の既存のデータを削除させる場合は、［リストア前にデータベース・テーブルのレポートを空白にする］チェック・ボックスを選択したままにしておきます。データベース・テーブル中の既存のデータを保

持し続けたい場合は、このチェック・ボックスの選択を解除します。


リストア・ジョブの最終設定をして実行するには、次の手順を実行します。

1. ジョブのタイトルを、［リストア］ウィンドウの右上にある［ジョブ・タイトル］ボックスに入力します。


［リストア実行］をクリックします。

3. GUI の操作ウィンドウを閉じます。このジョブの実行中は、ジョブの監視を

しないようにしてください。

重要：リストアが完了すると、NVBU Service が停止します。サービスを再起動

させるには、手作業による NVBU コンフィギュレータまたは CLI ユーティリ

ティでの操作が必要です。


30


31

第 5 章：

RAW DEVICE プラグイン

この章では、Raw Device プラグインの使用法について説明します。この章の構

成は以下の通りです。

デフォルト設定の構成

Raw デバイスのバックアップ

前提条件




Raw デバイスバックアップのリストア

前提条件



他のディスクおよびパーティションへのデータのリロケート

他のヘテロジニアス・クライアントへのデータのリストア

前提条件

リストア手順

5.1.0 デフォルト設定の構成

Raw Device プラグインのサポートする Windows ディスクは 256 個ですが、

［NVBU バックアップ］ウィンドウの［選択］タブには、デフォルト設定の場合、

64 ディスクまでしか一覧されません。 64 以上のディスクを［選択］タブに表示

させるには、次の手順を実行します。

1. 新規のテキスト・ファイルを開きます。

2. このファイルに以下のスタンザを追加します。

[Browse]

Maximum Disks=256

3. このファイルを「nvraw.cfg」という名前で .../config ディレクトリに保存し

ます（「...」は、NVBU のインストール・ディレクトリです）。

第 5 章Raw Device プラグイン

32

5.2.0 Raw デバイスのバックアップ

Raw デバイスのバックアップは、以下の手順に分かれています。

5.2.1 前提条件

ここでの操作を実行するには、事前に以下の作業を済ませておく必要があります。

Linux/UNIX の場合は、対象となるディスクでファイル・システムをアンマ

ウントしておきます。

Windows の場合は、対象となるディスクが使用中でないことを確認します。

Windows の場合は、ディスク管理ユーティリティが実行中でなく、すべて

のエクスプローラが閉じられていることを確認します。

重要： Raw Device プラグインは、GPT（GUID Partition Table）スタイルのパー

ティションをバックアップすることはできません。サポートしているのは、MBR（Master Boot Record）スタイルのパーティションだけです。


バックアップ・データを選択するには、次の手順を実行します。






3. プラグインの一覧にある［Raw Device］のノードを開きます。

4. 以下の手順で、データを選択します。

a. Linux/UNIX1.ルート・ディレクトリ・ノードを開きます。

2.ディレクトリ・ツリーで［/dev］ノードを開きます。

3.対象となるディスクを選択します。

4.対象となるパーティション・デバイス・ファイルを選択します。


33

b. Windows図 5-1:

Windows でのRaw Devicesプラグインによるデータ選

択

1. 物理ディスク全体をバックアップする場合は、［物理ディスク <n>］ノードを選択します。

2.Master Boot Record（MBR）およびシステム・パーティションだけを

バックアップする場合は、［物理ディスク <n>］ノードを展開して、

［マスターブートレコード & システムパーティション］を選択しま

す。

3.パーティション単位でバックアップする場合は、［物理ディスク <n>］ノードを展開して、必要な［パーティション <n>］ノードを選択しま

す。


Windows の場合、［バックアップオプション］タブをクリックして、以下のパラ

メータを設定します。

図 5-2:Windows での

Raw デバイス

のバックアップ・オプショ

ン

［レポートされたディスクサイズのバックアップ］－デフォルト設定の Raw Device プラグインは、OS からディスクのサイズを要求し、報告されたサイ

ズ分のデータをバックアップします。このオプションを用いると、報告され

たものと同じサイズであれば、たとえ実際のデータのサイズが異なっていても、データを任意の物理ディスクにリストアすることができます。

［コンテンツ全体をバックアップ］－このオプションを用いると、実際の値

と報告されたディスク・サイズが異なっていても、報告されたディスク・サイズとは無関係に、コンテンツ全体をバックアップできます。


34



1.［スケジュール］、［ターゲット］、［詳細設定］のタブをクリックして、必要なオプションを設定します。これらは、すべての NVBU プラグインに共通

するオプションです。これらのオプション設定について詳しくは、『NetVault Backup アドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

2. ジョブのタイトルを、［リストア］ウィンドウの右上にある［ジョブ・タイトル］ボックスに入力します。このタイトルは、ジョブの進行やデータの復

元状態を監視する際に識別しやすい名称にしておきます。






5.3.0 Raw デバイスバックアップのリストア

Raw デバイスバックアップのリストア操作は、以下の手順に分かれています。

重要： Raw Device プラグインは、クロスプラットフォームでのリストアは行え

ません。 Windows クライアントの Raw デバイスバックアップを Linux クライア

ントにリストアすることは不可能です（その逆も同様）。

5.3.1 前提条件

ここでの操作を実行するには、事前に以下の要件を満たしておく必要があります。

ディスク全体をリストアする場合は、対象となるディスクをアンマウントし

ておきます。対象となるディスクは、ソース側のディスクと同じかそれ以上

のサイズが必要です。

特定のパーティションをリストアする場合は、対象となるパーティションは

ソース側のパーティションと同じサイズが必要です。容量の異なるパーティ

ションへのリストアを行うと、リストアの終了時に、「リストアのパーティションが、バックアップ・パーティションの容量と異なります」というメッセージが表示されます。そのようなリストアは機能しない可能性があり、再

インストールや再フォーマットが必要になることがあります。


35

5.3.2 リストア対象データの選択

リストア対象データを選択するには、次の手順を実行します。

1. ツールバーまたは［大きなボタン］パネルの［リストア］をクリックして、［NVBU リストア］ウィンドウを表示させます。あるいは、［操作］メニュー

で、［リストア］をクリックします。


を開くには、次のいずれかを行います。ノードをダブルクリックする


3. プラグインの一覧で［Raw Device］ノードを開き、このプラグインで作成

されたすべてのセーブセットを表示させます。個々のセーブセットには、

ジョブ・タイトルに続けてセーブセットの ID とバックアップのタイムスタ

ンプが記されたラベルが付けられています。

4. 必要なバックアップ・セーブセットを展開して、その内容を表示させます。

5. 必要なディスクを選択するか、あるいは上位ノードを展開して目的のパーティションを必要なだけ選択します。


リストア・ジョブの最終設定をして実行するには、次の手順を実行します。

1.［ソース］、［スケジュール］、［詳細設定］のタブをクリックして、必要なオプションを設定します。これらは、すべての NVBU プラグインに共通する

オプションです。これらのオプション設定について詳しくは、『NetVault Backup アドミニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

2. ジョブのタイトルを、［リストア］ウィンドウの右上にある［ジョブ・タイトル］ボックスに入力します。


［リストア実行］をクリックします。

警告：リストアの実行中は、対象ドライブにアクセスしないようにしてください。そうした行為を行うと、リカバリが失敗し、パーティション・データが破壊

されます。ジョブの進行は、［NVBU ジョブ］あるいは［NVBU ステータス］

ウィンドウで確認できます。


36

5.4.0 他のディスクおよびパーティションへのデータのリロケート

Raw Device プラグインはリストアの過程で、同じ NVBU ヘテロジニアス・クラ

イアントにある他のディスクあるいはパーティションに、データをリロケートさせることができます。こうした方式によるデータのコピーあるいは移動が役立つ

のは、オリジナルのディスクが破損したり、既存のデータを上書きしたくない場合です。このタイプのリストアには、以下の条件が付随します。

Windows の場合は、個々のパーティションを再作成することなく、MBR を他

のディスクにリストアできます。

MBR は任意のディスクにリロケートすることができますが、そのディスク上

のゼロ（0）パーティションにコピーされなければなりません。

バックアップのリロケート先となるディスクあるいはパーティションを指定

するには、ターゲット側のディスクおよびパーティション番号を使用します。

バックアップのリストア先を他のディスクまたはパーティションとするには、次の手順を実行します。

1. 必要なデータを選択します。詳しくは 35 ページ「リストア対象データの選

択」を参照してください。

2. 置き換えるコンポーネントを右クリックして［名前変更］を選択します。

3.［リストア変更］ウィンドウで、［パス名移動］チェック・ボックスを選択します。

4.［パス名移動］チェック・ボックスの横にあるボックスには、次の情報を入力します。

Linux/UNIX新しいディスクへのフル・パスを入力します。

Windowsデータを他のディスクにリロケートさせる場合は、対象となるディス

ク番号を入力します。たとえば［Disk 1］あるいは［1］と入力しま

す。データを他のパーティションにリロケートさせる場合は、対象となる

ディスク番号およびパーティション番号を入力します。たとえば

［Disk 1 Partition 4］あるいは［1 4］と入力します。

5.［OK］をクリックします。




37

5.5.0 他のヘテロジニアス・クライアントへのデータのリストア

Raw Device プラグインは、データのリストア先を他の NVBU ヘテロジニアス・

クライアントとする機能も有しており、これはサーバの移動やディザスタ・リカバリに利用できます。データを他の NVBU ヘテロジニアス・クライアントにリロ

ケートする操作は、以下の手順に分かれています。

前提条件

リストア手順

5.5.1 前提条件

ここでの操作を実行するには、事前に以下の作業を済ませておく必要があります。

ターゲット・マシンに対する、NVBU サーバあるいはクライアント・ソフ

トウェアのインストール。詳しくは『NetVault Backup インストレーショ

ン・ガイド』を参照してください。

NVBU サーバへのクライアントの追加。詳しくは『NetVault Backup アドミ

ニストレーターズ・ガイド』を参照してください。

5.5.2 リストア手順

データを他のクライアントにリストアするには、次の手順を実行します。

1. 必要なデータを選択します。詳しくは 35 ページ「リストア対象データの選

択」を参照してください。

2. 異なるパーティションあるいはディスクへのデータのリロケートについて詳しくは、36 ページ「他のディスクおよびパーティションへのデータのリロ

ケート」を参照してください。

3.［クライアント指定］タブをクリックします。

4. NVBU クライアントの一覧で他のマシンを選択します。




38

netvault: backup ビルトイン・プラグインnetvault: backup...

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