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ベルパーチ 設計・施工マニュアル ベルパーチ 設計・施工マニュアル

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ベルパーチ

設計・施工マニュアル

ベルパーチ 設計・施工マニュアル

はじめに

ベルパーチは、木造もしくは鉄骨造建築物を対象にした外装仕上げ材です。モルタル目地を詰めて仕上げる 「目地詰めタイプ 」と目地の要らないブリック形状の 「ブリックタイプ 」があります。施工方法は、張り付けモルタルを使用せずに、下地材となる専用のベースサイディング(タイル取り付け用の特殊加工を施した窯業系および金属系下地材)に、裏面に係止溝をもつタイルを引っ掛けて接着剤で固定する乾式工法です。建物の構造・外壁の断熱方法・タイルの種類・防耐火構造認定により、各種システムを用意しています。本マニュアルでは、木造適用、鉄骨造適用および金属系下地ベースサイディング1Dのシステムについて記します。

特徴●引っ掛け方式のため、施工不良などによるタイルの剥離の心配が少ない。

●構成が単純なことから施工効率が高い。●専用技術を必要としないため容易に施工できる。●モルタル下地に比べ壁面重量が軽くなる。●耐久性・耐水性などの壁面性能に優れている。

! 注 意施工中および施工後の事故防止のため、このマニュアルに沿って正しい施工をしてください。※本マニュアルでは、タイル剥離防止など、施工後のお客様(第三者)に害が及ばないよう安全を図るために、以下のことを規定しています  1. 建物および地域の適用範囲  2. タイル・接着剤・下地材・システム専用部材など  3. 施工方法

この設計・施工マニュアルでは、各現場・各部位における納まり詳細の全てを網羅することはできませんので、主な代表例を記載してあります。本書掲載以外の納まりご採用につきましては、商品性能の維持・外壁機能の発揮・不具合発生の防止・品質保証契約条件などを考慮され、注意事項編に記載した免責事項をふまえた上でご判断いただきますよう、お願い申し上げます。

2011年版 改訂のポイント(2010年版から改訂した内容)主な改訂点は下記の通りとなります。

1. シーリング材の変更  ●高耐候性シーリング材へ変更をしています2. ベースサイディング1Dシステムについて、外張り断熱向け工法の変更  ●適用範囲、胴縁留付けビスの種類などを変更しています

(注意)ベルネストロングブリックタイプは、3月31日付けにて廃番になります。

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

1

1.注意事項1 安全衛生作業における注意点2 部材保管・納入時の注意3 施工上のポイント4 設計・施工における禁止事項5 維持管理のポイント6 免責事項

2.システムの構成

3.構成材料1 構成部材一覧表2 ベースサイディング形状図3 タイル形状図4 構成部材形状図

4.共通編1 外壁通気構法のポイント2 寒冷地標準構法のポイント3 補修方法

5.木造編1 システム構成図2 適用範囲3 工程図4 施工手順5 各部の納まり

1・土台部2・軒天部3・出隅部4・入隅部5・オーバーハング部6・縦ジョイント部7・開口部8・ポーチ柱部9・笠木部およびバルコニー床防水との取り合い部10・垂壁部11・下屋部12・他部材との取り合い部13・鈍角出隅部14・妻壁端部の切断パネルの施工方法

6 チェックリスト

6.鉄骨造編1 システム構成図2 適用範囲3 商品工構法仕様4 工程図 5 施工手順

*H90通気金具の使用方法6 各部の納まり

1・土台部2・軒天部3・出隅部4・入隅部5・オーバーハング部6・縦ジョイント部7・開口部8・笠木部およびバルコニー床防水との取り合い部9・下屋部10・他部材との取り合い部11・鈍角出隅部12・妻壁端部の切断パネルの施工方法

7 チェックリスト

7.部材の施工方法1 副構成部材の施工方法

1・土台水切り55の施工方法2・通気土台水切り55の施工方法3・バルコニー水切り55の施工方法4・通気見切り縁(35・45)の施工方法5・垂壁用通気見切り縁(17・25)の施工方法6・中間水切り(35・45)の施工方法7・縦見切り縁の施工方法8・長尺スターターの施工方法9・開口水抜き部材の施工方法

2 工具

8.ベースサイディング1D1 注意事項2 構成材料3 外張り断熱編4 充填断熱編

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2

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

「安全は全てに優先する」という言葉の通り、施工工事においても安全を第一に考えた施工でなければなりません。施工工事に当たり災害発生を未然に防止し、安全でかつ快適な作業環境を作るため安全衛生心得、規則を守ってください。

1.安全衛生心得● 安全第一に徹すること。

● 作業服は上下正しく着用すること。

● 作業場の整理整頓を行うこと。

● 作業者相互の安全確認を行うこと。

● 健康状態を十分確認すること。

● 電動工具、空気圧工具の安全性チェックを行うこと。

2.安全衛生規則● 安全ヘルメット(墜落保護用)を着用すること。(労働安全衛生規則第539条)

● 滑りやすい履き物を使用しないこと。(建設業労働災害防止規程第25条)

● 墜落の恐れがあるときは、安全帯を着用すること。(労働安全衛生規則第520条)

● 足場の安全性を確認すること。

● 切断作業の際、長時間多量の粉塵を吸収すると健康を損なう恐れがあります。集塵装置付カッター並びに局所排気装置、防塵マスクの着用、うがい手洗いの励行、切断片の安全な処分等に留意してください。

納入時の注意1.積み降ろしの際には、ものに当てたり、落としたりして角などを損傷しないように十分注意してください。

2.持ち運びは、垂直に小端立てにして運んでください。

3.積みの際は平積みにしてください。

4.車両運搬時には、急ブレーキの時などの損傷を防ぐため、ロープを掛け、角は必ず当て板をしてください。

保管時の注意1.屋内の平らな場所に置いてください。やむを得ず屋外に置く場合は、風雨を避けるため、ポリエチレンなどの防水シートを被せ、シートが飛ばないように養生してください。

2.地面に直接置かないでください。やむを得ない場合は、パネルや角材を用いて飼木をしてください。(飼木はベースサイディング1枚につき5本以上敷いてください。)

3.現場に保管する場所は、なるべく施工場所に近い屋内の安全な所を選び、注意して積み重ねてください。

安全衛生作業における注意点1

部材保管・納入時の注意2

1.注意事項 - 1 安全衛生作業における注意点/2 部材保管・納入時の注意

3

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

◆胴縁は必ず取り付けてください胴縁には以下の5つの機能がありますが、いずれも建物を長持ちさせるための重要な機能です。ベルパーチシステムは、いずれもこの胴縁仕様を標準仕様としておりますので、本マニュアルに明記されている仕様で胴縁の取り付けを必ず行ってください。

   ■胴縁サイズ・ピッチ    18×45mm以上(継ぎ手、入隅、開口横、出隅部等:18×90mm以上)・@500mm以下

◆防水処理をしっかり行ってください防水は、外壁の重要な機能の一つですが、その処理が不十分ですと家財等に損害を与え、甚大な被害に発展していく事は自明の事です。ベルパーチシステムは、商品自体と下地防水処理の2段階で水の浸入を防ぐ“二重防水システム”を取り入れておりますが、特に下地防水処理は内部への水の浸入を防ぐ重要なポイントとなりますので、本マニュアルに記載されているように防水紙・防水テープの取り付けを確実に行ってください。また、後付けのサンルームや庇などを施工する場合は、外壁との取り合いの防水について事前に十分検討してください。(外装材表面に直付けされますとタイル表面、目地部などからの伝い水が、サンルーム内部・庇下部などに伝わります。)

● 耐火建築物への施工(図-1)耐火構造が要求される建築物への施工はできません。

胴縁の機能

①防水、排水、排湿②通気③不陸調整④留め付け強度の向上⑤構造躯体の挙動緩和

図-1

図-3

図-2

● 常時水のかかる場所への施工(図-2)多量の水分や熱の影響により、吸水や乾燥などの過酷な条件がかかり、反りや凍害の原因となります。

● 裏面から雨のかかる場所や塀などへの施工(図-3)裏面からの吸水や乾燥の繰り返しにより反りや凍害の原因となります。

設計・施工における禁止事項4

施工上のポイント3

次のような部位や施工方法での使用はトラブルの原因となりますので、行わないでください。 禁 止

1.注意事項 - 3 施工上のポイント/4 設計・施工における禁止事項

4

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

● 傾斜のあるパラペットへの施工(図-4)垂直な面に比べて、屋根に近い過酷な条件となります。

凍害や雨漏りの原因となります。

● 集合煙突への施工(図-5)煙突内で発生した水分がモルタルを通して外部へしみだし、下地サイディングの裏面から吸水して反りや凍害の原因となります。

● 外勾配の笠木への施工(図-6)パラペット部の笠木を外勾配にすると雨水が外壁面を多量に流れて汚れの原因となります。

● 基礎部のモルタルへの埋め込み施工(図-7)・毛細管現象によって吸水し、凍害やカビなどの原因となります。

・結露水等の排出ができなくなり、土台部からの漏水の原因となります。

・躯体圧縮荷重に対するクリアランスが無くなるため、反り発生の原因となります。

図-4

図-6

図-5

図-7

● 内付けサッシの使用内付けサッシでは持ち出し寸法が限定されるため、納まりません。防水上問題がありますので、外付けサッシ(もしくは半外付けサッシ)を使用してください。また、サッシ外面のつたい水などによりサッシ両端が汚れたり、寒冷地などでは外壁面に結氷して凍害の原因にもなります。

● 換気口での接続パイプ周りのシールの不備接続パイプと外壁材の間のシールが不完全な場合、壁体内に排気が漏れ壁体内結露を起こしたり外壁材表面に流れ出すことにより、断熱性能の低下、構造躯体の含水率上昇、外壁材の凍害等を引き起こす危険性が高まります。(図-8)接続パイプは外壁材表面より突出させ、パイプと外壁材の間にシーリングを確実に充填してください。(図-9)

● 透湿防水シートの施工の不備透湿防水シートの施工の不備は直接漏水事故の原因となります。透湿防水シートや防水テープの施工は確実に行ってください。

1.注意事項 - 4 設計・施工における禁止事項

図-9

防水テープ

透湿防水シート

外挿型ベントキャップ

シーリング

外装材

接続パイプ

図-8

接続パイプ

外装材

透湿防水シート

防水テープ

内挿型ベントキャップ

漏気

結露

5

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

● 指定以外の材質・サイズの胴縁や主要構成部材以外の釘・ビスの使用ベースサイディングの留め付け強度が確保できずに、タイル面の反りの原因となります。胴縁は指定のものを、釘・ビスは主要構成部材を使用してください。

● 規定を超える胴縁間隔への施工壁面にはタイルの重量が掛かってきますので、規定を超える胴縁間隔では釘・ビスでの留め付け強度を確保することができません。

 <胴縁間隔の規定>

● 胴縁幅90mm未満でのベースサイディング継ぎ手部の施工(図-10)ベースサイディング継ぎ手部での胴縁の幅が90mm未満ですと、ベースサイディング端部からの釘・ビス打ち寸法が不足し、端部の割れが生じる原因となります。

図-12

図-13

図-14

● 間柱上でのベースサイディングのジョイント(図-12)間柱上でベースサイディングの縦ジョイントを設定すると、釘・ビスの留め付けが胴縁にしか効かないため、十分な留め付け強度が得られません。脱落・反りなどの原因になります。

● ベースサイディングの乱張り施工(図-13)ベースサイディングの合じゃくり部や取り合い部でシーリングの施工不良などが起こり、雨漏り等の原因となります。

● 指定以外の接着剤の使用接着性能が確保できないものや、サイディング材との相性が悪いものがあり、剥離などの原因となります。

● 水濡れしたサイディングへの施工サイディング施工時の雨水・融雪水等での水濡れがあると、接着性能の低下や壁面の反りの発生等の原因となります。

●外張断熱工法の建築物への施工(図-14) 断熱材の厚み分留め付けが効かず、胴縁が浮いた状態となるため、外装仕上げ面での動きが大きくなり仕上げ材が損傷する恐れがあります。窯業系ベースサイディングの場合の外張断熱については別途特殊仕様の施工マニュアルを用意しております。また、金属系ベースサイディング(TBS-1D)の場合の外張断熱の工法は、巻末に記載しております。

釘・ビス留め(木造)

TBS-1NA,2RA 500mm以下

金具留め(鉄骨造)

TBS-1SA 606mm以下

図-11

● ベースサイディングジョイント部の突き付け施工(図-11)ベースサイディングのジョイント部を突き付けて施工するとシーリングが打てなくなり、目地追従性が悪く、雨漏りや凍害・反りの原因となります。

図-10

90mm未満

間柱

縦胴縁

1.注意事項 - 4 設計・施工における禁止事項

断熱材

6

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

外装材の性能を長期間維持し、美観を保つためには建築時の標準施工法による施工はもちろんのこと、入居後も適切なメンテナンスを進めていただくことが重要です。もし、適切な維持管理がなされず放置されますと、外装材のみならず建物自体の寿命を縮める結果にもなります。正しい施工と適切な維持管理を是非とも実施していただくようお願いいたします。

<日常の維持管理とお手入れ方法>●ホコリや汚れの清掃の際には、布や柔らかいブラシを使用し水洗いで清掃してください。

※金属タワシ・金属ブラシなどの硬いものは使用しないでください。

※シンナーなどの薬品や高圧洗浄機などの機器は使用しないでください。

<点検・メンテナンスについて>●メンテナンス工事は家を建築された住宅会社様を通じて専門業者により対処してください。

●化粧シーリングは、一液型変成シリコーン系をご使用してください。シリコーン系はタイルの表面を汚す恐れがあるので絶対に使用しないでください。

●メンテナンス時には、窯業系の破風板・鼻隠し・幕板および金属部材の点検、塗り替えをおすすめします。

■点検時期●建築後3年後を初回の目安とし、それ以降も1年ごと程度で点検を行ってください。

●地震・台風などの後には、その都度点検を行ってください。

■点検ポイント外装材

●外装材を外部からの衝撃など何らかの理由により破損した場合には、住宅会社様を通じ専門業者により補修してください。破損した外装材を取り外して新しい外装材を施工してください。また、地震等により釘(ビス)部のクラックが発生した場合は、破損した外装材を張り替えてください。

シーリング部

●シーリング部にクラック、肌わかれ、切れ等が入った場合は、住宅会社様を通じ専門業者により補修してください。(3~5年を目安に点検してください。)

金属製役物等

●水切り、見切り材等の金属製役物が錆びたり塗膜がはがれてきた場合は、住宅会社様を通じ専門業者により再塗装をしてください。住宅のメンテナンス時等に合わせて同時に塗り替えを行ってください。

■メンテナンスのポイントシーリング部

●クラック、肌わかれ、切れ等の部分のシーリングを除去し、プライマーを塗り、同種のシーリング材で充填してください。*シーリングの材質等が問題となってクラックが入ったり切れたりした場合は、シーリングの材質を検討してから補修を行ってください。

維持管理のポイント5

<増改築の際は>● 既存の建物の増改築によって新築の建物を接続する場合、必ずエキスパンションジョイントなどで縁を切って施工してください。● 建物の挙動の違いによって問題が起こりやすいので、既存の建物が同じ外装材を使用している場合も同様にエキスパンションジョイントを使用してください。●その他、増改築・メンテナンス等については、住宅会社様・施工業者様など専門業者により行ってください。

<設備機器や後付け部材などを取り付けるときは>● 看板、設備機器、サンルーム、風除室などを外装材施工後に取り付ける場合は、必要に応じて一旦外装材を取り外すなど、適切な工事を行ってください。取り付けの際は、外装材に直接固定することはさけて必ず取り付け下地に固定してください。必要に応じて補強を行ってください。下地防水について適切な処理が必要です。住宅会社様・施工業者様により行ってください。

<その他>●外装材が破損する場合がありますので、外壁面にボールをぶつけるなどの衝撃を与えないようにしてください。● 土台部、大屋根等で積雪が外装材にかぶるところや入隅部の吹きだまりのできるところは、早急に積雪を除去するようにしてください。●屋根からの雨だれ等により、外装材に常時雨水のはね上がりが起きないように工夫してください。

注意事項

1.注意事項 - 5 維持管理のポイント

7

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

弊社商品は、住宅等の外装材として十分満足しうる品質を備えていますが、正しい施工と維持管理が行われることによってはじめて耐久性や耐候性、その他の諸性能が発揮されるものです。正しい施工と適切な維持管理をぜひとも実施していただくようお願いします。

なお、万一製品に不具合が生じた場合は、次の免責事項をふまえたうえで対応いたしますのでご相談ください。

(1)壁体性能の品質低下に関係のない経年による外観上の変化(ベースサイディングにまたがるタイルの目地幅の変化)。

(2)保証期間経過後に申し出たもの、または保証期間内に生じたものでも発見後1年以上申し出がなかった場合

(3)建物・躯体の構造および仕様に起因する場合

(4)当社の定める設計基準に反して設計がなされた場合

(5)当社の定める施工基準に反する施工、その他施工上の瑕疵、または施工者の不法行為、債務不履行等による場合

(6)純正部材・部品または指定部材・部品を使用しなかった場合

(7)当社の製品以外の部材による場合

(8)伝い水による汚れの付着、釘部や金属製の化粧部材(水切り・出隅 等)の錆やもらい錆、カビ、藻類などによる外観上の変化による場合

(9)入居者(管理者を含む)または第三者による維持管理不行き届き並びに故意・過失による場合

(10)外装工事完了後の増改築や補修または設備機器・看板等の取り付け工事等による場合

(11)建物自体の変形や変位による場合

(12)内部結露による下地材の腐食、経年変化による下地材の反り・くるいなどによる場合

(13)天災(周りの戸建住宅が過半被害を受ける自然災害や不可抗力)又は地盤・周辺環境・公害などに起因する場合

(14)施工基準に反する保管・取り扱いなど、施工管理が十分になされなかったことによる場合

(15)初期の損傷又は不具合を発見したにもかかわらず、長期間放置したために生じた拡大損害の場合

(16)施工当時実用化された技術では予測することが不可能な現象による場合

(17)内部結露または伝い水によって基材に損傷が生じた場合

(18)保証書発行申請書類の内容と事実が異なる場合

(19)外装工事以外の工事上の不具合による場合

(20)補修塗装及び釘頭のタッチアップなどの補修用塗料使用箇所

(21)金属タワシ・金属ブラシなど不適当な器具および薬品を用いた洗浄、または不適当な高圧洗浄などによる損傷の場合

(22)特殊環境地域(温泉場、焼却炉付近、特殊ガス・熱・酸・アルカリ・塩類を発生する施設や工場、塩害地区、海・湖・河川等の周辺で常時しぶきがかかるような地域、煙塵及び金属粉・石粉が堆積する地域)における損傷の場合

(23)保証書の発行手続に不備があった場合

(24)保証書発行後であっても保証条件を満たしていなかった場合

(25)その他、当社の責に帰さない事由による場合

その他、ご不明の点などありましたら弊社営業窓口までご相談ください。

免責事項6

1.注意事項 - 6 免責事項

8

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

2.システムの構成

ベルパーチシステムは、下地となるベースサイディング、付属部材、および仕上げ材となるタイル、接着剤、目地材で構成されています。ベースサイディングは、防火、防水等の外壁機能に、タイルの取り付け機能を付加した窯業系下地材です。仕上げとなるタイルは裏面に特殊な裏足加工をし、専用接着剤の併用により、ベースサイディングへの確実で容易な施工を可能にしました。タイルは、空目地で仕上げるブリックタイプと目地モルタルを詰めて仕上げる目地詰めタイプがあります。

■ベルパーチシステムは、建物の構造、タイル種類により使用できるシステム・工法が区分されています。

適用建物構造 ベースサイディング 工法 適用タイル 防耐火構造認定

木   造

TBS-1NA 釘・ビス留めブリックタイプ目地詰めタイプ

木下地防火構造適合品外壁45分準耐火構造適合品

TBS-2RA 釘・ビス留め目地詰めタイプ

専用木下地防火構造適合品

外壁45分準耐火構造適合品

鉄骨造

TBS-1SA 金具留め※ブリックタイプ目地詰めタイプ

木下地防火構造適合品外壁45分準耐火構造適合品外壁1時間準耐火構造適合品※

TBS-1SA 通気金具留め不燃下地防火構造適合品外壁45分準耐火構造適合品外壁1時間準耐火構造適合品※

ブリックタイプ目地詰めタイプ

※外壁1時間準耐火構造とする場合(木造で金具留め施工する場合を含む)の施工マニュアルを別途ご用意しております。

■ベルパーチシステムは他に以下に示すものがあります。

ベースサイディング1D

木造外張断熱 ブリックタイプ金属系のベースサイディングTBS-1Dを、外張断熱の木造住宅に使用したシステムです。

木造充填断熱 ブリックタイプ金属系のベースサイディングTBS-1Dを、充填断熱の木造住宅に使用したシステムです。

木造外張断熱向けベースサイディング1NA

木造外張断熱 ブリックタイプ窯業系のベースサイディングTBS-1NAを、外張断熱の木造住宅に使用したシステムです。

システム システム概要適用建物構造 適用タイル

※ベースサイディング1Dの工法については、巻末に記載しています。また、木造外張断熱向けベースサイディング1NAの工法については専用の施工マニュアルを別途ご用意しております。

TBS―2RAシステム(釘・ビス留め)

TBS―1NAシステム(釘・ビス留め)

TBS―1SAシステム(通気金具留め)

9

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

ベルパーチシステム・工法は、用途に合わせ以下に示すシステムがあります。

木造用

透湿防水シート(F-W)

ステンレスリング釘

接着剤(TTS-100)

タイル(ブリックタイプ)

縦胴縁

ベースサイディング(TBS-1NA)

透湿防水シート(F-W)

ステンレスリング釘

セメントモルタル目地材(イナメジ)タイル(目地詰めタイプ)

縦胴縁

ベースサイディング(TBS-2RA)接着剤(TTS-100)

2.システムの構成

151.5

70

420

428

3030

12+4.5mm厚

70

420

428

303012+4.5mm厚

図は <TBS-2RA+目地詰めタイプ>システム重量と仕上り厚

タイル 目地材 接着剤 ベースサイディング

システム重量(kg /㎡) タイル種類による 4~ 6 0.5 17.4

仕上がり厚(mm) タイル種類による - - 12

図は <TBS-1NA+ブリックタイプ>システム重量と仕上り厚

タイル 接着剤 ベースサイディング

システム重量(kg /㎡) タイル種類による 0.5 17.4

仕上がり厚(mm) タイル種類による - 12

図は <TBS-1SA+ベルパーチブリックタイプ>システム重量と仕上り厚

タイル 接着剤 ベースサイディング H90通気金具

システム重量(kg /㎡) タイル種類による 0.5 22.1 -

仕上がり厚(mm) タイル種類による - 16 15

H90通気金具

透湿防水シート(F-W)

接着剤(TTS-100)

タイル(ブリックタイプ)

ベースサイディング(TBS-1SA)

70

151.5

435

420

303016+4.5mm厚

鉄骨造用

※システム重量および仕上り厚は、表中のタイル、接着剤、ベースサイディングの合計です。

※システム重量および仕上り厚は、表中のタイル、目地材、接着剤、ベースサイディングの合計です。

※システム重量および仕上り厚は、表中のタイル、接着剤、ベースサイディングの合計です。

10

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

<タイル>

主要構成部材外壁としての品質・意匠・機能を維持するために必要な部材です。必ずご使用ください。

<木造>品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考

窯業系ベースサイディング接着剤

留め付け釘

留め付けビス

シーリング材

入隅材

ベースサイディング1NA TBS-1NA 木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板 3,030×420mm 2枚/梱 ブリックタイプ、目地詰めタイプ共用ベースサイディング2RA TBS-2RA 木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板 3,030×420mm 2枚/梱 目地詰めタイプ用タイル固定用接着剤 TTS-100 エポキシポリウレタン系樹脂 容量:320ml 20本/梱CEリング釘50 50OR(700)ステンレス(SUS304) バラ釘 φ2.4×50mm 700本/梱連結釘(斜め連結)50MR ステンレス(SUS304) φ2.4×50mm 10巻/梱連結釘(垂直連結・逆巻き)50DR ステンレス(SUS304) φ2.4×50mm 10巻/梱ステンレススクリュー釘 F-K50 ステンレス(SUS304) バラ釘 φ2.5×50mm 500本/梱木用ビス

ハットジョイナーS

片ハットジョイナーS

F-SN41

F-TJS

F-TJSK

ステンレス(SUS410) ディスゴ処理 φ3.8×41mm 1000本/梱

高耐候性シーリング材 TTS-2H 変成シリコーン系 低モジュラス容量:320ml プライマー付 20本/梱

ジョイナー

ガルバリウム鋼板 H=4mm L=2,000mm ボンドブレーカー付き 20本/梱

捨て入隅50 K-IK50 ガルバリウム鋼板 L=3,050mm 5本/梱補修部材 補修用プライマー F-PM 溶剤系 容量:150ml ハケ付 1缶/梱

<鉄骨造>品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考

ベースサイディング接着剤

金具

留め付けビス

ジョイナー

シーリング材

入隅材

ベースサイディング1SA TBS-1SA 木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板 3,030×420mm 2枚/梱 ブリックタイプ、目地詰めタイプ共用タイル固定用接着剤 TTS-100 エポキシポリウレタン系樹脂 容量:320ml 20本/梱

H90通気金具 K-HJ90T 溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウム合金めっき鋼板専用ドリルビス105本 移動防止部材40個同梱 100個/梱

ドリルビス F-TN60 ステンレス(SUS410) SG処理 φ5.0×60mm 300本/梱ドリルビス F-TN30 ステンレス(SUS410) SG処理 φ4.0×30mm 500本/梱通気ハットジョイナー F-TJJTN ガルバリウム鋼板 H=20mm L=2,000mm 20本/梱通気片ハットジョイナー F-TJJTK ガルバリウム鋼板 H=20mm L=2,000mm 20本/梱

高耐候性シーリング材 TTS-2H 変成シリコーン系 低モジュラス容量:320ml プライマー付 20本/梱

捨て入隅50 K-IK50 ガルバリウム鋼板 L=3,050mm 5本/梱補修部材 補修用プライマー F-PM 溶剤系 容量:150ml ハケ付 1缶/梱

ガルバリウム鋼板 H=4mm L=2,000mm ボンドブレーカー付き 20本/梱

3.構成材料 - 1 構成部材一覧表

品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考

タイル

ベルネスト 二丁掛ブリックタイプ BNST- ***

二丁掛形状、その他役物 カタログ参照ベルパーチ

オールドパッセ[目地詰めタイプ] BEL- ***テッセラ[ブリックタイプ] BRKW- ***

ベルニューズ ブリックタイプ BRKN- ***

11

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

副構成部材外壁としての品質・意匠・機能を補完するための推奨部材です。

品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考

目地材

見切り縁

イナメジBHシリーズ イナメジBH2-20KGイナメジBH3-20KG 既製調合セメント目地モルタル 20kg/袋 乾式外装材専用

イナメジアルファシリーズ

イナメジアルファ1-20KGイナメジアルファ2-20KG 既製調合セメント目地モルタル 20kg/袋

バックアップ材

バックアップ材 F-U10N 発泡ポリエチレン H6×W10 L=2,000mm 50本/梱バックアップ材 F-U13N 発泡ポリエチレン φ13mm 150m/巻 1巻/梱

通気見切り縁35 K-MAT35/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mmジョイント部材8個同梱 8本/梱

通気見切り縁35用出隅 K-MDAT35/BL、W アルミ押出成形品 ジョイント部材10個同梱 5個/梱通気見切り縁35用入隅 K-MIAT35/BL、W アルミ押出成形品 ジョイント部材4個同梱 2個/梱

通気見切り縁45 K-MAT45/BL アルミ押出成形品 L=3,030mmジョイント部材8個同梱 8本/梱

通気見切り縁45用出隅 K-MDAT45/BL アルミ押出成形品 ジョイント部材10個同梱 5個/梱通気見切り縁45用入隅 K-MIAT45/BL アルミ押出成形品 ジョイント部材4個同梱 2個/梱通気見切り縁用エンドキャップ K-MATC/BL EPDM 左右各2個 4個/梱 通気見切り縁35、45用

のエンドキャップ

コバ面用塗料ウェットタイプ F-WCT100 アクリルシリコン溶液 容量:100ml 1缶/梱 タイル切断面処理用

縦見切り縁 K-TMK/BL ガルバリウム鋼板 グラスウール充填 L=3,030mm 4本/梱縦見切り縁用エンドキャップ K-TMKC/BL EPDM 上下各1個 2個/梱

垂壁用通気見切り縁17 K-TMA17/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mm 4本/梱

垂壁などで、縦曲を使用する場合の通気見切り縁垂壁用通気

見切り縁25 K-TMA25/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mm 4本/梱

仕上げ部材

小口シーラー F-SL アクリル共重合樹脂 容量:500ml ハケ付 1缶/梱

水切り金物

土台水切り55 K-MA55/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mmジョイント部材8個同梱 8本/梱

土台水切り55出隅 K-MDA55/BL、W 樹脂成形品 5個/梱土台水切り55入隅 K-MIA55/BL、W 樹脂成形品 2個/梱通気土台水切り55 K-TK55/BL、W ガルバリウム鋼板 L=3,030mm 10本/梱 出入偶部は加工してご使用ください土台水切り55用エンドキャップ K-MAC55/BL、W 樹脂形成品 左右各2個 4個/梱 土台水切り55、通気土台水

切り55用のエンドキャップ

バルコニー水切り55出隅 K-MDBA55/BL、W アルミ押出成形品 ジョイント部材4個同梱 2個/梱

バルコニー下端、垂壁などで使用する場合の水切り

バルコニー水切り55入隅 K-MIBA55/BL、W アルミ押出成形品 ジョイント部材4個同梱 2個/梱

バルコニー水切り55用エンドキャップ K-MBAC55/BL EPDM 左右各2個 4個/梱

中間水切り35 K-TM35/BL、W ガルバリウム鋼板 L=3,030mm 4本/梱中間水切り45 K-TM45/BL、W ガルバリウム鋼板 L=3,030mm 4本/梱

バルコニー水切り55 K-MBA55/BL、W アルミ押出成形品 L=3,030mmジョイント部材4個同梱 4本/梱

スターター 長尺スターター K-STL ガルバリウム鋼板 L=1,820mm 10本/梱 鉄骨造での金具張り始めガイド

1本目地用

3.構成材料 - 1 構成部材一覧表

12

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

スペーサー

スペーサー5N F-SP5N 発泡PP 45×45mm t=5mm 22個/本粘着テープ付(L=1,000mm) 20本/梱

スペーサー2N F-SP2N 発泡PP 45×45mm t=2mm 22個/本粘着テープ付(L=1,000mm) 20本/梱

スペーサー10 F-SP10 発泡PP 45×45mm t=10mm 22個/本粘着テープ付(L=1,000mm) 10本/梱

スペーサー15 F-SP15 発泡PP 45×45mm t=15mm 22個/本粘着テープ付(L=1,000mm) 6本/梱

開口水抜き部材 F-WD ポリエチレン樹脂 30個/梱幅500mm以上の開口上部では、排水のために使用してください

透湿防水シート F-W 特殊ポリエチレンW=1m 50m/巻 1巻/梱

防水テープN F-T50N 両面粘着テープ ブチルゴムW=50mm t=0.5mm 20m/巻 10巻/梱

工具 切断刃 FK-TIP100 φ100mm t=1.6mm ダイヤモンドチップソー 1枚/梱 窯業系ベースサイディング用切断刃

コアドリル FK-80DCR φ80mm 1個/梱

3.構成材料 - 1 構成部材一覧表

その他

通気部材(土台用)F-TB1000 ポリエチレン製 L=1,000mm 20本/梱

13

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

A部

B部

C部

12

16.5

24.5

70

70

70

420

428

420

428

70

45.5

20 131.5

3030

品番:TBS-1NA 材質:木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板形 状

4.5 70

防水シール

75

24.5

8

12 4.5

70

44

26

2

60°

19.5

9

6 6

A部詳細 B部詳細 C部詳細

151.5

3.構成材料 - 2 ベースサイディング形状図

14

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

A部

B部

C部

12

16.5

24.5

70

70

70

70

420

   

428

70

45.5

420

428

3030

A部詳細 B部詳細 C部詳細

品番:TBS-2RA 材質:木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板形 状

4.5

4.512

70

44

2

26

60°

5 7 防水シール

824.5

19.5

9

6 6

3.構成材料 - 2 ベースサイディング形状図

15

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

形 状

16

A部

B部

C部20.5

45.5

70

70

70

70

70

24.5

420

3030

420

435

4.5

435

70

20 131.5151.5

品番:TBS-1SA 材質:木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板

3.構成材料 - 2 ベースサイディング形状図

B部詳細

16

26

20.5

60°

4.5

A部詳細

防水シール

16

6.8 9.2

24.5

15

87

C部詳細

1645.5

22.5

16.8

5.7

19.5

4.5 7.5

20.5

16

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

※ここでの形状は、標準的な形状です。詳しくはカタログ等をご覧ください。

二丁掛タイプ 調整用平 曲右(接着)

曲左(接着) 縦曲50(接着) 箱曲50(接着)

長縦平 長縦平曲(接着) 断面形状

72

225

72

240

72

164

50

50

72

164

152

5073

152

5050

212

73

212

5050

ブリックタイプ

3.構成材料 - 3 タイル形状図

72 50°

28

23

21

17

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

※ここでの形状は、標準的な形状です。詳しくはカタログ等をご覧ください。

二丁掛タイプ 二丁掛タイプ曲右(接着) 二丁掛タイプ曲左(接着)

縦平 縦平曲(接着) 縦曲45(接着)

箱曲45(接着) 断面形状

目地詰めタイプ

15

60

220

164

50

60

50164

60

3.構成材料 - 3 タイル形状図

60

50°

1626

18

50

200

5060

200

45

5050

150

6045

150

18

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

接着剤

木造用留め付け部材(釘・ビス)

鉄骨造用留め付け部材(金具・ビス)

タイル固定用接着剤

TTS-100

高耐候性シーリング材

TTS-2H

CEリング釘50 連結釘(斜め連結)

50OR(700) 50MR

ステンレススクリュー釘 木用ビス

F-K50 F-SN41

連結釘(垂直連結・逆巻き)

50DR

H90通気金具

K-HJ90T

シーリング材 補修部材

ベースサイディングへのタイル固定用接着剤

エポキシポリウレタン系樹脂

木造用板体留め付け釘

ステンレス(SUS304)

溶融亜鉛・アルミニウム・マグネシウム・合金めっき鋼板

ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS410)+ディスゴ処理ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS304)

20本/梱

700本/梱

100個/梱

500本/梱 1000本/梱10巻/梱 10巻/梱

20本/梱

木造用板体留め付け釘 木造用板体留め付けビス木造用板体留め付け釘(釘打ち機用)

鉄骨用TBS-1SA板体の留め付け

木造用板体留め付け釘(釘打ち機用)

ベースサイディングの板間用シーリング材

変成シリコーン系 低モジュラス

15

90

φ 5

50

φ 2.4

50

φ 5.5

φ 2 .5

容量:320ml アダプター1個同梱 容量:150ml、ハケ1本同梱容量:320mlプライマー1缶、アダプター1個、ハケ1本同梱   

ベルパーチ補修用プライマー

F-PM

1缶/梱

タイル補修時に使用

溶剤系

φ 2.4×50mm バラ釘

ドリルビス

F-TN60

ステンレス(SUS410)+SG処理

300本/梱

鉄骨造用板体留め付けビス

φ 5.0×60mm バラ

ドリルビス

F-TN30

ステンレス(SUS410)+SG処理

500本/梱

部材の鉄骨造用留め付けビス

30

φ 11

φ 4

φ 4.0×30mm バラ移動防止部材40個同梱ドリルビス105本同梱

φ 2.4×50mm 200本/巻 φ 2.4×50mm 300本/巻 φ 2.5×50mm バラ釘 φ 3.8×41mm バラ

ジョイナーハットジョイナーS

F-TJS

ボンドブレーカー付き

ガルバリウム鋼板

20本/梱

片ハットジョイナーS

F-TJSK

ボンドブレーカー付き ボンドブレーカー付きボンドブレーカー付き

ガルバリウム鋼板

20本/梱

50φ 2.4

φ 5

135.334

捨て入隅50

K-IK50

ガルバリウム鋼板

5本/梱

入隅部の防水

5050

L=3,050mm

入隅材

H=4mm L=2,000mm H=4mm L=2,000mm H=20mm L=2,000mmH=20mm L=2,000mm

通気ハットジョイナー

F-TJJTN

通気金具留め施工用ジョイナー使用部位:縦ジョイント部

釘留め施工用ジョイナー使用部位:縦ジョイント部

ガルバリウム鋼板

20本/梱

10

5020

48 60

5 φ

9 φ

20本/梱

通気金具留め施工用ジョイナー使用部位:開口部、入隅部、軒天部等

釘留め施工用ジョイナー使用部位:開口部、入隅部、軒天部等

通気片ハットジョイナー

F-TJJTK

ガルバリウム鋼板

20

1040

50

φ5

φ2.4

10

450

4

40

10

41

φ 3.8

φ 7

ベルパーチ主要構成部材

3.構成材料 - 4 構成部材形状図

19

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

副構成部材

3.構成材料 - 4 構成部材形状図

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

スペーサー

目地材 仕上げ部材 その他

その他 バックアップ材 その他

スペーサー2N

F-SP2N

バックアップ材 バックアップ材 透湿防水シート 防水テープN

F-U10N F-U13N F-W F-T50N

不陸調整用

発泡PP(粘着テープ付)

20本/梱

L=2,000mm

L=1,000mm1本から22個とれます

L=1,820mm

50本/梱 1巻/梱 1巻/梱

F-SP10

スペーサー10

発泡PP(粘着テープ付)

L=1,000mm1本から22個とれます

10本/梱

鉄骨造通気金具留め工法時の不陸調整、水切り等の裏打ち材

スペーサー15

F-SP15

発泡PP(粘着テープ付)

L=1,000mm1本から22個とれます

6本/梱

鉄骨造通気金具留め工法時の不陸調整、板体の釘・ビス打ちの裏打ち材

スペーサー5N

F-SP5N

発泡PP(粘着テープ付)

L=1,000mm1本から22個とれます

20本/梱

不陸調整、板体の釘・ビス打ちの裏打ち材

イナメジBHシリーズイナメジ BH2-20KGイナメジ BH3-20KG

既製調合セメント目地モルタル

1袋/梱

軟式外装材専用目地モルタル

イナメジアルファシリーズイナメジアルファ1-20KGイナメジアルファ2-20KG

既製調合セメント目地モルタル

1袋/梱

1本目地用

シーリングバックアップ シーリングバックアップ 躯体の防水・防風・透湿シート 開口周りなどの防水

φ 13mm 150m/巻

1000

45

45

2

10005

45

45 45

1000

10

45

45

1000

45

15

106 φ 13

20kg/袋 20kg/袋

発泡ポリエチレン 発泡ポリエチレン 特殊ポリエチレン ブチルゴム 両面粘着タイプ

W=1m 50m/巻

1000

W=50mm t=0.5mm 20m/巻

10巻/梱

開口水抜き部材

F-WD

ポリエチレン樹脂

30個/梱

開口上部の水抜き部材

30

12

8

通気部材(土台用)

F-TB1000

L=1,000mm 

ポリエチレン樹脂

20本/梱

土台部の通気

1000

21

20

コバ面用塗料ウェットタイプ

F-WCT100

アクリルシリコン溶液

1缶/梱

タイル切断面処理用透明塗料

容量:500ml ハケ付 容量:100ml

小口シーラー

F-SL

アクリル共重合樹脂

1缶/梱

板体の小端面吸水止め

スターター長尺スターター

K-STL

ガルバリウム鋼板

10本/梱

最下段部金具取り付け時のガイド

50

5

1820

20

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

土台水切り 通気土台水切り

バルコニー水切り

中間水切り

土台水切り55 土台水切り55出隅

K-MA55/BL.W K-MDA55/BL.W

バルコニー水切り55入隅 バルコニー水切り55用エンドキャップ

K-MIBA55/BL.W K-MBAC55/BL

樹脂成形品

アルミ押出成形品

8本/梱

L=3,030mm ジョイント部材8個同梱

左右各2個

EPDM

2個/梱 4個/梱

5個/梱

バルコニー水切り55の入隅役物 バルコニー水切り55のエンドキャップ

中間水切り35

K-TM35/BL.W

L=3,030mm

4本/梱

上下接合部の水切り部材

中間水切り45

K-TM45/BL.W

L=3,030mm

4本/梱

上下接合部の水切り部材

土台水切り55の出隅役物

土台水切り55入隅

K-MIA55/BL.W

樹脂成形品

2個/梱

土台水切り55の入隅役物土台部の水切り材

35

90

35

90

K-MBA55/BL.W

バルコニー水切り55

アルミ押出成形品

4本/梱

バルコニー部の水切り材

L=3,030mm ジョイント部材4個同梱

バルコニー水切り55出隅

K-MDBA55/BL.W

アルミ押出成形品

2個/梱

バルコニー水切り55の出隅役物

ジョイント部材4個同梱 ジョイント部材4個同梱85

10

26.5

土台水切り55用エンドキャップ

K-MAC55/BL.W

樹脂成形品

左右各2個

4個/梱

通気土台水切り55のエンドキャップ

91.5

56.5

アルミ押出成形品

土台部の水切り(床下換気用)

通気土台水切り55

K-TK55/BL.W

10本/梱

ガルバリウム鋼板

L=3,030mm 

65

120120

65

ガルバリウム鋼板 ガルバリウム鋼板

55

89.5

50

50

50

69.569.5

15.265.5

56.5

91.5

54

60 97.4

85

80.5

44

10

10060

35

10060

45

土台部

バルコニー部

ジョイント部

*土台水切り55出隅と土台水切り55入隅は、通気土台水切り55と光沢が異なり色の差があります。

*土台水切り55用エンドキャップは土台水切り55と通気土台水切り55両方に使用できます。

3.構成材料 - 4 構成部材形状図

21

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

軒天部

オーバーハング部 ジョイント部

*通気見切り縁用エンドキャップは通気見切り縁35と通気見切り縁45両方に使用できます。

3.構成材料 - 4 構成部材形状図

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

品名

品番

形状

用途

仕様

入数

通気見切り縁

通気見切り縁

垂壁用通気見切り縁 縦見切り縁

工具

通気見切り縁35

K-MAT35/BL.W

K-MAT45/BL

通気見切り縁45

K-TMA17/BL.W

垂壁用通気見切り縁17

アルミ押出成形品

8本/梱

8本/梱

L=3,030mm ジョイント部材8個同梱

L=3,030mmジョイント部材8個同梱

4本/梱

縦見切り縁用エンドキャップ

K-TMKC/BL

上下各1個

EPDM

2個/梱

縦見切りのエンドキャップ垂壁部の通気見切り縁

軒天部の通気見切り縁

軒天部の通気見切り縁

L=3,030mm 

垂壁用通気見切り縁25

K-TMA25/BL.W

アルミ押出成形品

4本/梱

垂壁部の通気見切り縁L=3,030mm 

縦見切り縁

K-TMK/BL

ガルバリウム鋼板 グラスウール充填

4本/梱

縦ジョイント部の見切り部材L=3,030mm 

アルミ押出成形品

アルミ押出成形品

K-MDAT45/BL

通気見切り縁45用出隅

ジョイント部材10個同梱

5個/梱

通気見切り縁45の出隅役物

アルミ押出成形品

K-MIAT45/BL

ジョイント部材4個同梱

通気見切り縁45の入隅役物

通気見切り縁45用入隅

2個/梱

アルミ押出成形品

通気見切り縁35用出隅

K-MDAT35/BL.W

ジョイント部材10個同梱

5個/梱

通気見切り縁35の出隅役物

アルミ押出成形品

通気見切り縁35用入隅

K-MIAT35/BL.W

ジョイント部材4個同梱

2個/梱

通気見切り縁35の入隅役物

アルミ押出成形品

通気見切り縁用エンドキャップ

K-MATC/BL

左右各2個同梱

通気見切り縁のエンドキャップ

4個/梱

EPDM

45

186 18674 74

45

62

70

30

45

35

176

17674 74

35

30

64

11.5

75

17

コアドリル

FK-80DCR

φ 80mm

1個/梱

タイル・板体の穴開け

25

75

70

62

30

35

45 45.845 27.820 25

19.844.3

13

サイディング用切断刃

FK-TIP100

ダイヤモンドチップソー

1枚/梱

窯業系ベースサイディング用切断刃

φ 100mm t=1.6mm

22

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

[共通編]

!""#$#%&!'((((")$!#'*

 1 外壁通気構法のポイント +,-+. 2 寒冷地標準構法のポイント +/ 3 補修方法 +0

4.共通編

23

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

外壁通気構法

外壁通気構法の効果

外壁通気構法の原理

外壁を施工する上で、一般地・寒冷地共に外壁通気構法を標準仕様とします。

● 内部結露の発生のしやすい寒冷地、積雪地では、壁体内の通気により断熱材や木材に含まれている湿気を放出し、断熱性能を向上させ、住まいの耐久性を向上させます。一般地域では、夏季の外壁内の蓄熱を防止し冷房効果を高め、湿気を防止するのに役立ちます。

■通気の吸気口と排気口の設置方法● 設置方法1 通気層が軒裏に連通し、有孔板や軒裏排気 口などから排気される。主に温度効果による。

● 冬季 壁体内の湿った空気を通気層からスムーズに屋外に排出 して、内部の結露を防止します。そして、この効果に より構造材を乾燥させ、住宅の耐久性を向上させます。● 夏季 日射熱が外壁や壁体内に蓄熱されないように、通気層 から熱気を放出し、室内温度の上昇を防いで住宅の冷房 効果を上げます。

● 設置方法2 通気層が小屋裏に連通し、小屋裏排気口に より排気される。温度効果と風効果による。

 水蒸気は雨水に比べて極めて小さい粒子であるため、防湿層を設けても防ぐことができず壁体内に浸入してきます。そのため、壁体内から水蒸気を追い出す対策を考えなければなりません。 屋内側に透湿抵抗の大きい防湿層を設けて湿気を遮断し、屋外側に抜けやすくすることが内部結露防止の基本となります。さらに外壁材の裏面に通気層を設けて、上下に開放部を作り、水蒸気が外側に拡散していくための道を作るものです。

※)住宅金融支援機構の工事仕様書においては、「壁体内の水蒸気を外気などへ放出するために、窯業系サイディング張りは壁体内通気を可能とする構造とすること」としています。外壁通気構法は、壁体内の水蒸気を放出するために最も効果の高い構法です。

注)外壁通気構法の詳細については、日本窯業外装材協会発行の住宅とサイディング「住宅の品質・耐久性向上と外壁通気構法」を参照ください。

設置方法1軒天井有孔板から湿気等の排気

設置方法2小屋裏・棟からの湿気等の排気

水切り

土台

基礎

軒天

胴差

縦胴縁

アルミサッシ

透湿防水シート

垂木

野地板

破風板屋根

ベルパーチブリックタイプ

ベルパーチブリックタイプ

断熱材防湿シート内装材

防火ダンパー

外装材通気層

透湿防水シート

土台水切り外気

土台水切り

透湿防水シート

通気層外装材

内装材防湿シート断熱材

外気

4.共通編 - 1 外壁通気構法のポイント

通気

暖房

冬冷気

透湿防水シート

湿気

湿気

防湿シート

熱気

通気

夏 蓄熱

透湿防水シート防湿シート

冷房

24

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

■木造 外壁は胴縁仕様による外壁通気構法とします。

■鉄骨造 外壁はH90通気金具による外壁通気構法とします。

吸気(土台部) 排気(軒天) 排気(軒裏・小屋裏・棟)

吸気(土台部) 排気(軒天)

■吸気口・排気口の設置方法(納まり)

4.共通編 - 1 外壁通気構法のポイント

吸気口

通気層

外装材

通気層

通気見切り縁

外装材

外装材

通気層

吸気口外装材

通気見切り縁

通気層

外装材

通気層

軒裏換気

小屋裏換気

25

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

寒冷地またはその他山間部など、結露・凍害が起こりやすい地域では、以下のポイントも踏まえ、標準施工を行ってください。

● 適用地域北海道、東北六県、新潟県、富山県、石川県、福井県、栃木県(北西部)、群馬県(北部)、山梨 県、長野県、岐阜県(下呂周辺以北)、滋賀県(彦根市以北)、京都府(園部町・京北町周辺以北)、兵庫県(和田山以北)、紀伊山地、中国山地、四国山地、九州山地、その他山間部など、結露・凍害が起こりやすい地域

3.サッシ●寒冷地のサッシは、結露防止のため二重サッシや 断熱サッシを使用してください。●サッシの結露水が外壁面に流れ出すのを防ぐため、 サッシは外壁面からの出を30mm以上確保してく ださい。●開口幅500mm以上のサッシ上部は結露水等の 排出のため、開口水抜き部材(F-WD)を使用し、  水抜き処置を施してください。

寒冷地域

内装材

床材

縦胴縁

防湿防水シート

断熱材

断熱材

ベースサイディング

透湿防水シート

通気止

土台

基礎

防湿シート

大引根太

150

防湿シート

半雪割り加工

1.土間の防湿処理●床下防湿シートを敷き詰めた上から、乾燥した砂を 押さえとして50mm程度敷き詰めてください。●防湿シート接合部は、150mm以上重ねてください。

2.室内の防湿処理●外部に面する室内部の壁面を防湿シートですき間な く張ってください。●特に寒冷地では天井材の上、床材の下に防湿シート をすき間なく張ってください。●接合部は150mm以上重ね、粘着テープで貼り合わせ てください。●土台部と根太との接合部にすき間ができないように 通気止めを打ちまわし、床下から湿気が壁体内に流入 するのを防いでください。

4.換気フード● 換気フードの周りは結露が発生しやすいため、その選定と取り付け、 構造には十分注意してください。特に、接続 パイプは外壁材表面より突出させ、パイプと 外壁材の間にシーリングを確実に充填してください。接続パイプと 外壁材の間のシールが不完全な場合、壁体内に排気が漏れ壁体内結露を起こしたり外壁材表面に流れ出すことにより構造躯体の含水率上昇、外壁材の凍害等を引き起こす危険性が高まります。

5.笠木部●バルコニーの笠木は大きめに張り出すか、内側に傾斜させて、外壁に水が伝わらないようにしてください。

●笠木の下は、透湿防水シートをオーバーラップさせ、笠木取付け部に防水テープを捨て張りするとともに、通気にも配慮してください。

6.その他●可能な限り、軒の出、土台基礎高さを確保することをおすすめします。

●小屋裏、軒天部の換気については十分換気ができる よう工夫してください。●屋根などの落雪が直接壁面に当たらないよう配慮して ください。●屋根面が壁面の途中で切れる場合の屋根軒先は半雪割 り加工し、氷雪や雨水が壁面に集中しないように 屋根工事において処置してください。●出窓部、垂直パラペット部も通気できるように 配慮してください。傾斜パラペットや煙突等の 外周に使用しないでください。

4.共通編 - 2 寒冷地標準構法のポイント

接続パイプ

外装材透湿防水シート

防水テープ内挿型

ベントキャップ

漏気結露

防水テープ透湿防水シート

外挿型ベントキャップ シーリング

外装材

接続パイプ

笠木は内側へ傾斜 防水テープ

26

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

接着剤

部分的に割れたタイルは交換して補修してください。

■接着剤除去● ベースサイディングに残った接着剤をカッター等で きれいに除去してください。

● ベースサイディングの表面塗膜が傷ついた場合は、補修用プライマー(F-PM) もしくは高耐候性シーリング材(TTS-2H) に同梱されているプライマーを塗布し、乾燥させてください。

■タイル取り付け● 支持片の下に接着剤を塗布し、タイルを支持片に引っか けます。ベルパーチブリックタイプは、上段のタイル下 に差し込むようにしていったん押し上げてから、支持部 に引っかけます。

■目地詰め(目地詰めタイプ)● 接着剤硬化後(1日以上経過後)、目地モルタルを詰めて 清掃してください。

■タイルを取り除く● タイル中央部を金槌で割り、タイルを除去します。目地 詰めタイプの場合は、同時に目地モルタルも取り除いて ください。

タイルを取り外す際には、手袋、長袖、保護眼鏡等を着用してください。※タイルの破片でケガをする恐れがあります。

4.共通編 - 3 補修方法

注意事項

27

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

 1 システム構成図 !"#!$ 2 適用範囲 %& 3 工程図 %' 4 施工手順 %!#(( 5 各部の納まり ()#)"  ・土台部 ()  ・軒天部 (*  ・出隅部 (+  ・入隅部 ("  ・オーバーハング部 ($  ・縦ジョイント部 )&  ・開口部 )'#)!  ・ポーチ柱部 )%  ・笠木部およびバルコニー床防水との取り合い部 )(  ・垂壁部 ))  ・下屋部 )*  ・他部材との取り合い部 )+  ・鈍角出隅部 )" ・妻壁端部の切断パネルの施工方法 )" 6 チェックリスト )$

,--./01-02345136-0

[木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ][木造建築用ベルパーチ]

5.木造編

28

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

ベースサイディング(TBS-1NA)+ベルパーチブリックタイプ

5.木造編 - 1 システム構成図

サッシ

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

捨て入隅50

バルコニー水切り55柱

間柱

縦胴縁18×90以上

通気見切り縁

接着剤(TTS-100)

ベースサイディング(TBS-1NA)

曲り

シーリング材(TTS-2H)

土台水切り55

ベルパーチブリックタイプ

長縦平

ハットジョイナーS

片ハットジョイナーS

防水テープ

縦胴縁18×90以上

29

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

ベースサイディング(TBS-2RA)+ベルパーチ目地詰めタイプ

5.木造編 - 1 システム構成図

ハットジョイナーS

縦胴縁18×45以上

サッシ

透湿防水シート

縦胴縁18×90以上捨て入隅50

間柱

バルコニー水切り55

通気見切り縁

縦平

ベルパーチ目地詰めタイプ

土台水切り55

接着剤(TTS-100)

ベースサイディング(TBS-2RA)

曲り

シーリング材(TTS-2H)

片ハットジョイナーS

防水テープ

縦胴縁18×90以上

30

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 2 適用範囲

木造においてベルパーチシステム(窯業系ベースサイディング)は以下の条件で使用できます。

地上3階建て以下かつ高さ13m以下の建物に使用できます。一般地域・寒冷地域共に胴縁仕様による通気構法を採用ください。外張断熱工法の建物は適用外です※。

※別途特殊仕様の施工マニュアルを用意しております。

■国土交通大臣認定〈防耐火構造の認定番号〉

(認定取得:NPO法人住宅外装テクニカルセンター)商品名 防耐火区分 認定番号 名称

TBS-1NATBS-2RA

準耐火構造45分 木造軸組 QF045BE-9226 両面窯業系サイディング張/木造・鉄骨造外壁木造枠組

防火構造 木造軸組 PC030BE-9201 窯業系サイディング表張/せっこうボード裏張/木造外壁木造枠組

TBS-1SA 準耐火構造1時間 ※ 木造軸組 QF060BE-9225 両面窯業系サイディング張/木造・鉄骨造外壁木造枠組※準耐火1時間構造とする場合は金具留め工法とし、通気層内にファイアーストップ (INAX品番:K-FIS) を設置する必要があります。仕様の詳細については施工マニュアルを別途ご用意しております。

〈材料認定番号〉

商品名 認定区分 認定番号 名称TBS-1NA、2RA 準不燃材料 QM-0639 木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板TBS-1SA

●上記の防耐火認定情報は変更される場合があります。最新の情報はビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ(http://iinavi.inax.co.jp/kijunho/nk-top.php)」 をご確認ください。●認定書(写し)は次のサイトよりダウンロードできます。なお、ダウンロードは建築確認申請を行う設計様、建設会社様ご自身で取得手続きを行ってください(ダウンロードサービスをご利用になる場合は簡単なユーザー登録が必要です)。

・防耐火構造認定番号(国土交通大臣認定) ・・・ JTC(NPO法人住宅外装テクニカルセンター)サイト(http://www.jtc.or.jp/tech/bango.html)

・材料認定番号(国土交通大臣認定) ・・・ 弊社ビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ 」(http://iinavi.inax.co.jp/kijunho/nk-top.php)

■建物・下地・タイル項目 TBS-1NA TBS-2RA

建物 構造 木造高さ 地上3階建て以下かつ高さ13m以下

下地

柱 ・間柱、スタッド (芯材 ) 間隔 500mm以下

胴縁 サイズ 18mm×45mm以上 (ただし 、継ぎ手部 、出入隅部 、開口部横等は18mm×90mm以上 )

間隔 500mm以下 { 柱・間柱、スタッド (芯材 ) 上に固定 }適用タイル

ブリックタイプ ○ ×目地詰めタイプ ○ ○

※)表中 ○→適用可 、×→適用不可

 上記条件を確認した上で、ベルパーチシステムを選定してください。

31

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

※この工程図は一般的な工程を示したものであり、工事責任区分を示したものではありません。※点線内は外壁工事の範囲外ですので、建物毎の契約責任において予め責任区分を明確にしておいてください。

5.木造編 - 3 工程図

●ブリックタイプの場合 ●目地詰めタイプの場合

構造体(P32)

ベースサイディング の割り付け(P32)

土台水切り の取り付け(P33)

タイル水平方向の割り付け(P40)

開口部のタイル割り付け(P41)

タイルの縦墨出し(P41)

接着剤塗布(P42)

点  検(P44)

目地詰め(P43)

タイルの取り付け (P42)

タイルの取り付け(P42)

化粧シーリング(P44)

ベースサイディング の加工(P37)

ベースサイディング の取り付け(P37)

シーリング(P39)

各種金物(捨て入隅・見切り縁等)の

取り付け(P36)

防水テープ透湿防水シート

 張り付け(P34)

胴縁の取り付け(P35)

32

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 4 施工手順

●構造体

添え木

500以下500以下

間柱

土台

コンクリート基礎

構造体● 間柱は30×105mm(和室の場合は30×75mm)以上を使用し、心々500mm以下で取り付けてください。

● 入隅部には胴縁が取り付けられるように、添え木を設けてください。● 枠組壁工法では、面材を構造用合板9mm以上としてください。

施工のポイント● 管柱、間柱、通し柱、桁、胴差は外面合わせにして凹凸のないように調整してください。

● ボルト頭、補強プレート類は座掘して納めてください。● 施工時および施工直後の構造体の挙動(沈み込み等)を考慮し、適切な養生期間を確保してください。

ベースサイディングの割り付け(タイル垂直方向の割り付け)

● タイルの割り付けは、建物の主な軒天部 ( 複数の場合は最も長く続く部分 )を基準とします。

● 軒天際で平タイルを割り込む場合、ベースサイディング (TBS-1NA・2RA) のスタート位置は、軒天から70mm( タイル働き幅 )の倍数とします。

● 軒天際を通気見切り縁で納める場合は、通気見切り縁分を下表のように考慮します。

軒天際の納め 軒天からのベースサイディングのスタート位置

見切り縁なし 70mmの倍数

通気見切り縁ブリックタイプの場合 70mmの倍数+15mm目地詰めタイプの場合 70mmの倍数+10mm

※軒天レベルのオーバーハング部で垂壁用通気見切り縁を使用して縦曲 (標準品 ) で納める場合には、土台部のベースサイディングのスタート位置は通気見切り縁を使用する場合と同様です。

※通気見切り縁、垂壁用通気見切り縁の施工の詳細は、 「 部材の施工方法 」P.91-92を、納まりの詳細は納まり図P.46およびP.49を参照ください。

●壁面の高さが高く、ベースサイディングの積み上げ段数が多くなると、製品および施工の誤差により割り付け寸法よりも若干大きくなることがあります。この場合、軒天部では縦平を使用した納まりとしてください。

軒天

スタート位置

軒天

スタート位置

●ベースサイディングのスタート位置<見切り縁未使用の場合>   <通気見切り縁使用の場合>

70の倍数

70の倍数+10

70の倍数+15

軒天の最下点 通気見切り縁

35 5

10

ベースサイディングスタート位置

窓サッシの選定● 半外付けタイプ、もしくは外付けタイプをご使用ください。外壁厚さ、胴縁の厚さを考慮し、必要な持ち出し寸法があるサッシを選定してください。

● サッシのつばの立ち上がり寸法は25mm以上のものを使用してください。

●タイルの割り付け基準

33

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 4 施工手順

土台水切りの取り付け● ベースサイディングの割り付けに従って土台水切り55(K-MA55)を取り付けてください。

● ベースサイディングとは10~15mmのすき間が開き、かつタイル下端と水切りの間のすき間が10mm以上開くようにしてください。

● ベースサイディング下端から40mm上がった位置に土台水切り55の上端をあわせると10mmのすき間が開きます。

● 土台-基礎間で床下換気を行う場合には、通気が確保されるように通気土台水切り(K-TK55)を取り付けてください。

●土台水切り55

●通気土台水切り55

■タイルとの位置関係● タイルの垂直方向の割り付けは、ベースサイディングの取り付け時に確定します。タイル毎に位置関係が変わりますので、割り付けに際し現場にて十分確認してください。

● ブリックタイプと目地詰めタイプはタイルの下端の位置が5mm異なるように設計されています。

目地詰めタイプ ブリックタイプ

5

10

375

48.5

72

19.5

024.5

70

60

55.5

ベースサイディング

土台水切り55

10~15

10以上

通気土台水切り55

ベースサイディング

10~15

10以上

34

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

 ベルパーチシステムは、通常の風雨ではベースサイディングの合じゃくり部およびシーリングで雨水の浸入を防ぐことができます。 しかし、暴風時には壁面の内外で圧力差が生じるため、合じゃくり部や他部材との取り合い部等よりベースサイディング裏面に水が浸入することも考えられます。浸入した水が室内に入り込まないようにするのが透湿防水シート、防水テープです。 ベルパーチシステムでは上記のように“二重防水システム”を取り入れておりますので、漏水事故を避けるため、透湿防水シートおよび防水テープ工事は確実に行ってください。また、開口上部や土台水切り部等の水の溜まりやすい部分では、浸入した水が直ちに外部へ排出されるような構造としてください。500mm幅以上の開口上部でシーリングを行う場合は、開口水抜き部材を使用してください。

防水テープ・透湿防水シート張り付け

● 防水テープは F-T50NまたはNYG協会推奨品で幅50㎜以上の両面粘着タイプのものを使用してください。

● 開口周りや設備配管周りでは、透湿防水シートを張る前にサッシ枠や設備配管などに両面防水テープを貼り、透湿防水シートを密着させてください。防水テープは右図の順で貼り付けます。

● 開口左右の防水テープは、開口上部の防水テープより突出しないよう貼り付けてください。

● 防水テープはローラーなどで圧着してください。特に、四隅の重ね部は入念に圧着してください。

● 透湿防水シートは、F-WまたはNYG協会推奨品を使用してください。プラスチック系フィルムは内部結露が発生し易いので、使用しないでください。

● 透湿防水シートの張り方は横張りを原則とし、下から順に張り上げてください。透湿防水シートの上下の重なりは90mm以上としてください。

● 入隅部では、特に隙間、破れなどの防水上の欠陥を生じさせないように二重張りとしてください。

● 出隅部では通しで張ってもかまいません。● 透湿防水シートを継ぐ際は以下のように重ねてください。

面材がない場合 面材がある場合一般部 柱・間柱1スパン分 150mm以上入隅部 隅部左右とも1スパン分 隅部左右とも柱幅程度出隅部 角部左右とも柱幅程度● 透湿防水シートは水切りの立ち上がりに被せてください。その際、透湿防水シートの下端が水切りの立ち上がり下端の上方15mm程度の位置にくるようにしてください。

● 透湿防水シートの下端は、風によるばたつき防止のため、両面防水テープを介して固定してください。( 通気部材など長尺の部材で押さえられる場合は必要なし。ただし、下屋部では防水上必要。)

● 透湿防水シートはたるみのないように張り、万一破損した場合はその箇所から雨水等が入り込まないように重ね張りするなどの処置を行ってください。

●開口部

●入隅部 <面材がない場合>

施工のポイント透湿防水シート・防水テープによる下地防水処理は、建物内部への水の浸入を防ぐ重要なポイントとなりますので、透湿防水シート・防水テープの施工は確実に行ってください。

5.木造編 - 4 施工手順

●出隅部 <継がない場合> <継ぐ場合>

<面材がある場合>

●一般部<面材がない場合>

90以上

透湿防水シート

柱・間柱の間隔

防水テープ

90以上

150以上

透湿防水シート

面材防水テープ

50以上

防水テープ

防水テープ

50以上

50以上 50以上

22

1

3

<面材がある場合>

35

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

胴縁の取り付け● ベースサイディングの下地組みは胴縁を縦方向に入れてください。

● 胴縁のサイズは、18×45mm以上を使用し、500mm以下間隔に入れてください。

●ベースサイディング縦ジョイント部は、18×90mm以上の胴縁を使用してください。また、出・入隅部、開口横も同寸法の胴縁を使用してください。

● ベースサイディング縦ジョイント部の18×90mm以上の胴縁を留め付ける際は、本柱上としてください。

●柱・間柱に300mmピッチ以下で釘留めし、縦ジョイン ト、出隅部の胴縁は本柱上に2列で留め付けてください。

●出隅部

● 開口部は窓下の腰壁や窓上部の通気を確保するために、窓周りのベースサイディングの納まりを考慮しながら胴縁にすき間を設けて、放湿拡散が十分に行われるように配慮してください。● ベースサイディングが開口部の上下で、割り付け幅100mm以下となる場合は、補強胴縁を取り付けてください。

●開口部周り

●ジョイント部

透湿防水シート

胴縁留め付け釘2列

縦胴縁18×90以上

縦胴縁18×90以上

添え木

胴縁留め付け釘1列

透湿防水シート

透湿防水シート

縦ジョイント部縦胴縁18×90以上

胴縁留め付け釘2列

●入隅部

5.木造編 - 4 施工手順

縦ジョイント部縦胴縁18×90以上

縦胴縁18×45以上

500以下500以下

間柱

透湿防水シート

①胴縁について・JASS11に規定されているすぎ、まつ、べいつが、べいまつ、えぞまつ、とどまつをご使用ください。

・胴縁の留め付けは、長さ65mm以上のステンレス釘または鉄釘、あるいは必要保持力のあるビスとし、300mmピッチ以下で柱、間柱上に留め付けてください。・胴縁に使用する材料は、乾燥材を使用してください。②タイルの仕上りを美しくするためには、下地精度(胴縁面の精度)が大きく影響します。下地の不 陸・突出物をスペーサーで調整してから施工してください。(下地の凹凸は2mm以内としてください)

ラワン等の腐朽し易く、割れ易い材質のものは胴縁として不適当です。サイディングの剥落事故を招く恐れがありますので、絶対に使用しないでください。

施工のポイント

! 警 告

30mm程度

30mm程度

30mm程度

30mm程度

開口部

開口部

胴縁18×90以上

胴縁18×90以上

<割付幅が 100 ㎜以下となる場合>

36

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 4 施工手順

■通気部材の施工● 通気構法には通気部材(F-TB1000)が使用できます。通気部材は18mm~21mmの胴縁に使用することが可能な防虫・通気用の部材です。

● 胴縁施工後に通気部材をカッターナイフ等で切断して胴縁間にはめ込んでください。

● 施工方法は、両面テープで仮固定した後、落下防止のため必ず釘打ちして胴縁厚さまで打ち込んでください (1箇所/本 )。リング釘を使用しますと、厚さ方向の調整が難しいので注意してください。

土台水切り55

通気部材

●枠組壁工法の場合

500以下500以下

縦ジョイント部縦胴縁18×90以上

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

■枠組壁工法への施工ポイント● 枠組壁工法では、帯金物の湾曲を抑えるため屋根施工後できる限り期間をあけ、外壁工事直前に帯金物を取り付けるようにしてください。

● 胴縁は下地のスタッド(芯材)に確実に留め付けてください。下地幅が不足する箇所は、補助材や添え木を設けるなどして、構造用合板部分のみへの留め付けとならないようにしてください。

● 補助材や添え木を設けるのが困難な場合、下図の箇所についてのみ構造用合板のみへの留め付けを可とします。

● 留め付けは、木ビス (φ4.2×40mm以上 )を使用します。

●帯金物を回避する場合

スタッドがダブルの位置に縦ジョイント部を設定し、90㎜幅以上の胴縁を留め付けてください。シングル位置とせざるをえない場合は構造用合板のみへの留め付けとなるためビスを使用します。

帯金物

木ビスL=40以上

縦胴縁18×45以上

構造用合板

スタッド

釘L=65以上

●出隅部スタッド

構造用合板

木ビスL=40以上

縦胴縁18×90以上

●入隅部

構造用合板

かい木

スタッド木ビスL=40以上

縦胴縁18×90以上●縦ジョイント部

木ビスL=40以上釘L=65以上

スタッド76 38

縦胴縁18×90以上構造用合板

面材は、胴縁留付けビスの必要保持力の確認が取れている構造用合板9mm厚以上としてください。

施工上の注意

各種金物 (捨て入隅・見切り縁等 )の取り付け● 入隅部には、捨て入隅50を釘で留め付けてください。(P.48参照)

● 必要に応じて、通気見切り縁・縦見切り縁等を取り付けてください。

*)他にも各種金物を用意しています。各種金物の取り付け方法・使用方法等の詳細は、「部材の施工方法(P.87~)」を参照ください。

37

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 4 施工手順

ベースサイディングの加工

■切断について● ベースサイディングの切断には必ず防塵マルノコと切断定規を使用してください。

● 切断機は使用される電圧が低下すると十分な能力が発揮できません。電圧が低下する場合は、100Vに補正する昇圧器をご使用ください。

● 専用の切断刃をご使用ください。

■切り欠き部・小幅物について● 切断した箇所が小幅物になりますと折れやすくなりますので、100mm以下とならないようにしてください。 100mm以下の小幅物が出る場合は切断して、継ぎ張りをし継ぎ手箇所はジョイナーを介してシーリング処理をしてください。

● 複雑な小幅物ができますと、施工能率も悪くなり、雨仕舞いも不完全になりやすいので、考慮して割り付けてください。

● 開口部周りの切り欠き部が、板幅の1/2以下になるようにしてください。切り欠きが1/2以上となる場合は切断 して、継ぎ張りし、継ぎ手箇所はジョイナーを介してシ ーリング処理をしてください。

■切断面の処理について● ベースサイディングの切断面でシーリング処理を行わない部分については、吸水止めのため小口シーラー(F- SL)を塗布してください。

●小幅物

100mm以上

ベースサイディング

切断刃

ダイヤモンドチップソーFK-TIP100

●切り欠き部

板幅

板幅の1/2以下

開口部

ベースサイディングの取り付け

■墨出し● 基準墨から、ベースサイディング1段目の取り付け水平墨を出してください。水平墨の位置はベースサイディングの下端位置からベースサイディング全幅 (428mm)の寸法分上がったレベルとします。

● 2 段目以降はベースサイディングの働き幅 (420mm)のピッチに墨を出してください。

■ジョイナーの取り付け● シーリングのバックアップとして指定のジョイナーを挟み込みながらベースサイディングを取り付けます。ジョイナーは釘で留め付けてください。(P.39参照)

●ベースサイディングの 1段目の墨出し位置

全幅

38

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 4 施工手順

■ベースサイディングの留め付け

● 下方より上方へと目地ズレのないように留め付けを行なってください。

● 下地に不陸がある場合は、薄板などをベースサイディングの裏面に挟み込んで調整してください。

● 留付けに使用する釘およびビスは下表のものを使用してください。

釘・ビスの品番 用途50MR 連結釘(斜め連結)※50DR 連結釘(垂直連結・逆巻き)※50OR(700)手打ち用ステンレスリング釘F-K50 手打ち用ステンレススクリュー釘F-SN41 板体留め付け用ビス

● 手打ちで釘留めする場合で釘が曲りやすいときは、先孔を開けるか、手打ち用のステンレススクリュー釘(F-K50)を使用します。

● 留め付けは垂直方向(板幅)に対して3箇所 ( 両端部および中央部 )、胴縁ごと (500mmピッチ以下)に行ってください。

● ベースサイディング端部の留め付け位置は、端 (合いじゃくり部を除く )から25~ 35mmとしてください。

● 留め付け位置を右図のようにベースサイディング支持片部 (突出部 ) とすれば、留め付け位置は上下端 (合いじゃくり部を除く )から25~ 35mmに納まります。

● 出隅部分の留め付けは、ベースサイディング端部から25~ 35mmの位置、および 60~ 70mmの位置の2列としてください。(P.47参照)

● ベースサイディングの張り精度は±1.0mm/2m以内としてください。

※ 釘打ち機を使用する際は、ベースサイディングが破損しないよう圧力調整を行ってください。

50MR

●釘留め付け位置1000 1000 1000 1000

柱 間柱

透湿防水シート

ベースサイディング

継手部

420

500 500 500 500

420

TBS-1NA の場合

420

500

25~35500

450

420

500 25~35 25~35

TBS-2RA の場合

50

φ5

φ2.4

F-K50

50OR

φ5.5

50

φ2.5

■枠組壁工法への施工ポイント

● 下地(スタッド、添え木 ) をねらって留め付けますが、やむをえず下地から外れる場合は木用ビス(F-SN41)を使用し胴縁および構造用合板に留め付けてください。

●帯金物を回避する場合

帯金物

木ビスL=40以上

木用ビスF-SN41

縦胴縁18×45以上

構造用合板

スタッド

釘L=65以上

《ダブルスタッドの箇所(原則)》

●縦ジョイント部 ●入隅部《シングルスタッドの箇所》 《下地追加が困難な場合》

構造用合板

かい木スタッド

木ビスL=40以上

縦胴縁18×90以上

木用ビス(F-SN41)

木用ビス(F-SN41)

木ビスL=40以上

縦胴縁18×90以上

スタッド

縦胴縁18×90以上

ステンレスリング釘

釘L=65以上

スタッド 3876

39

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

シーリング● 防水処理のため、シーリングを縦ジョイント部、出入隅部、軒天部、サッシ周り、他部材 (クーラー、電気、水道、配管、換気口周り等 )との取り合い等に打設します。

● シーリング処理は、ジョイナーまたはバックアップ材を使用してください。三面接着を防ぎ、シールの耐久性と変形性能が向上します。

● 下表の箇所では指定のジョイナーを使用してください

部位 指定ジョイナー縦ジョイント部 ハットジョイナーS(F-TJS)開口周り、入隅部、軒天部 など 片ハットジョイナーS(F-TJSK)

● シーリング材は、低モジュラスの変成シリコン系シーリング材TTS-2Hを使用してください。

● 付属のプライマーをシーリング打設面に必ず塗布し、プライマーが乾燥 (30 分以上 ) した後にシーリング処理を行ないます。(プライマーの塗布はシーリング打設の当日に行ってください。時間を置きすぎるとホコリの付着や雨水によりプライマーの効果 ( 接着増強 ) が薄れます。)

● シーリング打設後は必ずヘラ等で押さえが必要です。

● 幅 500mm以上のサッシ上部は結露水等の排出のため、開口水抜き部材 (F-WD) を使用してください。( 施工方法等はP96-97を参照 )

● 土台水切り、バルコニー水切りとベースサイディングの取り合い部は、排水のためシーリングは行いません。ただし、バルコニー水切りとベースサイディングの取り合い部は、右下図のように、バルコニーのつけねから50mm程度バルコニー水切りの奥まで防水のためシーリングを充填してください。

●縦ジョイント部のシーリング

●出隅部のシーリング

タイル支持部

シーリング材

タイル支持部

シーリング材

ハットジョイナーS

●開口部のシーリング

50 900mm 900mm 50

開口水抜き部材

5.木造編 - 4 施工手順

● ベースサイディングの切断面でシーリング処理を行わない部分については、吸水止めのための小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

● 接着剤(TTS-100)は、シーリング材としては使用できません。

● シーリング材には必ず専用シーリング材 TTS-2Hをご使用ください。プライマーも必ず付属のものをご使用ください。

● TTS-2Hはフィルムパックとなっており、施工には、同梱のホルダー・アダプター・ノズルが必要です。使用方法の詳細は同梱資料を参照してください。

注意事項

●バルコニーつけねでのシーリング箇所 (バルコニー水切りを使用した場合)

50mm程度

ベースサイディング

シーリング処理

バルコニー表側

シーリング

バルコニー水切り

40

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

■縦目地調整● タイルの水平方向の割り付けは出隅を基準として行います。縦目地幅の調整は下表に示す範囲内で行ってください。

● 縦目地幅および調整範囲

目地詰めタイプ 7.5±3mmブリックタイプ 2.5±1mm

●出隅-入隅間の割り付け

曲がり平物 壁仕上げ寸

法 ( 外 - 内)

切り物切り物

●ベルパーチブリックタイプ/出隅 (方法1)

●ベルパーチブリックタイプ/出隅 (方法2)

タイル水平方向の割り付け

■出隅-出隅間の割り付け● 出隅-出隅間の割り付けは、基準目地幅内で割り付けられない場合は、右図のように左右いずれかの出隅役物に隣接するタイルを切り物とします。なお、タイルの切り物は2/3以下とはしないでください。

● 柱型や、出隅-出隅間の距離が短い場合は2/3以下の切り物が発生する場合があります。このような場合は、心割 りとし、両サイドの出隅横に切り物を入れて調整します。

● 切り物による調整は、開口がある場合は開口の上下で行うと切断枚数が減り、目立ち難くなることがあります。

■出隅-入隅間の割り付け● 出隅-入隅間の割り付けは、入隅を切断して納めます。

■入隅-入隅間の割り付け● 入隅-入隅間の割り付けは、どちらか一方の入隅を切り物とするか、心割りして両端に切り物を入れます。

■タイル切断箇所● 切り物は出隅役物に隣接する平タイルを切断(方法1)するか、出隅役物の長辺を切断(方法2)してください 。

● 小さな切り物が入り見苦しい場合には、平タイルを2枚に分けて切断してください。

■出隅-出隅間の割り付け

曲がり

切り物壁仕上げ寸法(外-外)

曲がり

曲がり

切り物

曲がり

切り物1/2 1/2

壁仕上げ寸法(外-外)

5.木造編 - 4 施工手順

切り物

ベルパーチブリックタイプ

切り物

ベルパーチブリックタイプ

注意事項●タイルの突きつけ施工は絶対に行わないでください。ベースサイディングの縦ジョイント部は、季節間変動で若干の動きがあり、タイルの干渉による割れカケの原因になります。

●ブリックタイプの場合、縦方向の通し目地は避けてください。タイルの寸法バラツキにより、目地が通りません。

41

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 4 施工手順

● 開口横は、切り物で納めます。

● 開口部の上下、バルコニーの上部等で、垂直方向の割り付けが合わない場合は、縦平を切断して納めてください。

● 縦平は、平物の割り付けにこだわらず、開口の中心から心割りで割り付けます。 サッシの幅に合わせて縦平を割り付けてください。必要に応じて端部の縦平を切断加工して納めてください。また切り物の幅が小さくなる場合は、切断加工はしないでサッシ幅より縦平をはみ出して納める方法もあります。その際は、はみ出し寸法をタイル幅の1/2程度とすることをお奨めします。

● 水平方向の割り付けは、実際にタイルを掛けて調整を行うと間違いを防ぐことができます。

● 水平方向の割り付けに合わせ4枚分程度に垂直墨を出してください。

●タイルの墨出し

開口部のタイル割り付け

タイルの縦墨出し

カット

カット

1/21/2

1/2 1/2

タイル4枚分

胴縁

42

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 4 施工手順

● 接着剤は必ず専用の接着剤(TTS-100)を使用してください。

専用接着剤TTS-100

● 専用接着剤はフィルムパックとなっており、施工には同梱のホルダー・アダプター・ノズルが必要です。使用方法の詳細は同梱資料を参照してください。

● 接着剤のノズルを図のように2方向から斜めに切り、コーキングガンを用いてベースサイディング支持片部(突出部)の下側に5mm程度盛り上がるよう接着剤を塗布してください。1m2当りの接着剤使用量の目安は下表のとおりです。

接着剤の必要量(m2当り)1本

● 1回の塗布面積は、接着剤の表面に皮膜が張る前(15分程度)にタイルが張り付けられる面積としてください。

● 接着剤塗布前にベースサイディングの表面が乾燥していることを確認してください。

接着剤塗布 ●接着剤塗布

接着剤

接着剤

タイルの取り付け● 垂直墨に合わせてタイルを支持片に引っかけ、ベースサイディングに密着させてください。接着剤塗布部は、十分に押さえ込んでください。

● 下から順に張り上げてください。

● 目地直しは張り付け後30分以内に行ってください。

! 注 意溶剤、スクレーパーおよびカッターナイフなどを使用する場合は、保護具などを着用し注意して作業を行ってください。

接着剤

接着剤

注意事項接着剤は、タイル全幅が確実に接着するよう、かすれなどがないように連続的に塗布してください。特に、支持片への引っかかりが少ない場合(小幅の切り物や曲がり役物短辺などの施工)は注意してください。

施工のポイントタイル表面に接着剤が付かないよう注意して作業を行ってください。万一タイル表面に接着剤が付着した場合は、接着剤が固まった後に、スクレーパーおよびカッターナイフを使用しタイルを傷付けないように接着剤表面を削り取り、残りをアセトン等の溶剤でなるべく接着剤の付着範囲を広げないように除去してください。

43

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 4 施工手順

● セメントモルタル目地材による目地詰めは、目地詰めタイプのみ行います。

● 目地材は以下のものをご用意しております。ベルパーチはタイル表面の凹凸が大きいため塗り目地では施工できません。必ず1本目地詰めを行ってください。

品 名 品 番

イナメジBHシリーズ イナメジBH2-20KG、BH3-20KG

イナメジアルファシリーズ(1本目地用) イナメジアルファ1-20KG、2-20KG

● 目地材の取り扱いについては、梱包材裏面の使用法、および注意事項に従ってください。

● 目地材の混練は、梱包等に記載してある取扱い説明書に従ってください。

● 目地材は一本目地詰めで施工します。目地詰め用のチューブを用いるか、または目地コテに目地材をのせて詰め込み、目地押さえをしてください。

● 目地詰めは接着剤硬化後(1日以上)行ってください。

● 寒冷期に目地詰めを行う場合、目地の色ムラが発生しやすいため、モルタルが締まるまで放置し、表層部をかき落としてから目地押さえする必要があります。

● タイル表面および目地表面の汚れを除去する為、水洗いと酸洗い(工業用塩酸を水で20倍程度に薄めたもの)を行ってください。

● サッシ廻り、入隅部は化粧シーリングを行うため、セメント目地は詰めないでください。また、土台水切りとのすき間も必ず空目地としてください。

■タイルの加工● タイルカッターまたはダイヤモンドホイール等のタイル専用加工具を用いて切断してください。

● 切断幅が20mm以下の場合には、ダイヤモンドホイールで切断してください。

● タイルの孔開けは、ダイヤモンドホールソーを使ってください。

●タイルカッター

●ダイヤモンドホールソー

目地詰め(目地詰めタイプ)

注意事項酸洗いを行う際には、必ず、手袋、長袖、保護メガネ等を着用し、酸が体に触れないように注意してください。

施工のポイント● 施工条件(混練水量が多い、スポンジが多くの水分を含んでいる等)や環境条件(特に、冬期間等)に よって、目地部分が白っぽくなったり、色ムラを生じることがあります。

● 目地詰めの際のタイル表面の拭き取りを十分に行わないと、タイル面に目地残りが生じ、仕上りを損なう場合があります。目地詰め後のスポンジでの拭き取りでタイル表面の目地材を残さないようにしっかりと拭き取ってください。

● 目地部の色ムラ・タイル面の目地残り等を除去するため、水洗いと酸洗いを確実に行ってください。

 ただし、酸洗いを行うと、目地表面に砂粒がやや多く見える仕上りになる場合があります。

44

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 4 施工手順

化粧シーリング● 壁面の防水は、タイル面ではなくベースサイディング面で確保します。ベースサイディング面でのシーリング処理を確実に行っておいてください。化粧シーリングはタイル面での化粧材として考えてください。

点検● 施工箇所と図面を照合し、外観検査を行い、引き渡します。

※)P.59のチェックリストを参照ください。

●ブリックタイプの納まり■ブリックタイプの場合● ブリックタイプの場合は、他部材との取り合いはほぼ突き合わせ(1~3mm程度)とし、水抜けを考え空目地とします。

■目地詰めタイプの場合● サッシ周り、入隅部、他部材との取り合いに化粧シーリング処理を行ってください。

● シーリング材は変成シリコーン系を使用してください。シリコーン系はタイル表面を汚すおそれがあるので絶対に使用しないでください。

● シーリング材の色は、タイルの目地色か、サッシ等の枠材の色に合わせます。

● 開口幅500mm以上のサッシ上部では開口水抜き部材を使用し、タイルとサッシの取り合いは2~8mmのすき間を設け、シーリングしないでください。(開口水抜き部材の施工方法についてはP.96-97参照)

●目地詰めタイプの納まり

10mm

サッシ

ベルパーチ目地詰めタイプ(縦平)

ベルパーチ目地詰めタイプ

2~8mmサッシ

化粧シーリング

サッシ

ベルパーチ目地詰めタイプ(縦平)

ベルパーチブリックタイプ

1~3mm

1~3mm

サッシ

45

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

土台部● 軒天際で平タイルを割り込む場合、垂直方向のタイル割り付けは70mm×N倍で軒天から割り出し、タイルの下端(ベースサイディングのスタート位置)を決定します。

● 軒天際を通気見切り縁で納める場合は、通気見切り縁分を下表のように考慮します。

軒天際の納め 軒天からのベースサイディングのスタート位置見切り縁なし 70mmの倍数

通気見切り縁ブリックタイプの場合 70mmの倍数+15mm目地詰めタイプの場合 70mmの倍数+10mm

※ 軒天レベルのオーバーハング部で垂壁用通気見切り縁を使用して縦曲 ( 標準品 ) で納める場合には、土台部のベースサイディングのスタート位置は通気見切り縁を使用する場合と同様です。

● タイルの割り付けに合わせて土台水切り55(K-MA55)を取り付けてください 。土台水切りとベースサイディング下端には、10~15mmのすき間を設けてください。

● 土台水切りとベースサイディングの取り合い部は、排水のためシーリングはせず開けておいてください。

● ブリックタイプの場合は、タイル下端がベースサイディング下端より5mm下がります。

● ベースサイディングの小口面(切断面)は吸水止めのため、小口シーラー(F- SL)を塗布してください。

基礎

土台

土台水切り55

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1NA)

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

ステンレスリング釘

防水テープ※

通気部材

ベルパーチブリックタイプ

土台水切り55

ベースサイディング (TBS-1NA)

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

土台

基礎

●ブリックタイプ ●目地詰めタイプ

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

目地材

ベルパーチ目地詰めタイプ

土台水切り55

土台

基礎

ベースサイディング(TBS-2RA)

ステンレスリング釘

5.木造編 - 5 各部の納まり

防水テープ ※

防水テープ ※

通気部材

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。通気部材などで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

46

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

軒天部● タイル割り付けは、主な軒天部(複数ある場合は最も長く続く部分)を基準とします。

● 最上部のベースサイディングは、タイル割り付けに合わせて切断して納めてください。

● 軒天とタイルの取り合いは、見切り縁を使用するか、化粧シーリング処理を行います。ただし、通気を確保するため、軒天に対して胴縁を先付けとし、軒裏・小屋裏換気がとれる納まりとしてください。また、通気見切り縁(35・45)などを使用して換気することもできます。通気見切り縁(35・45)の施工方法については「部材の施工方法P.91」を参照してください。

● 軒天との取り合いがタイルの平物で納まらない場合は、縦平を使用してください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

●ブリックタイプ(軒裏・小屋裏換気の場合)

●ブリックタイプ(通気見切り縁を使用する場合)

各部の納まり/軒天通気

通気見切り縁

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1NA)

間柱

縦胴縁18×45以上

軒天

小口シーラー

透湿防水シート

5.木造編 - 5 各部の納まり

通気見切り縁 桁

ステンレスリング釘

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング(TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ

軒天

小口シーラー

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1NA)

縦胴縁18×45以上透湿防水シート

軒天 桁

ステンレスリング釘

ベルパーチブリックタイプ縦平

片ハットジョイナーS

1~3

1~3

シーリング

47

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

出隅部

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1NA)

透湿防水シート

縦胴縁18×90以上

ステンレスリング釘2列打ち

シーリング

●ブリックタイプ

● 出隅部のベースサイディングは、シーリング材(TTS-2H)を打設してください。また、シーリング打設部には必ず付属のプライマーを前もって塗布してください。

● 出隅部では、ベースサイディング端部から25~35mmおよび60~70mmの部分に2本釘を留め付けてください。

5.木造編 - 5 各部の納まり

ステンレスリング釘

ベースサイディング(TBS-1NA)

25~35mm

60~70mm

透湿防水シート

シーリング

縦胴縁18×90以上

ベルパーチブリックタイプ

48

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

入隅部● 入隅には添え木を入れ、縦胴縁は幅広(90mm幅以上)のものを使用してください。

● ベースサイディング取り付け前に、捨て入隅50(K-IK50)を取り付けてください。

● ベースサイディングはどちらか一方をのみ込ませ、シーリング処理を行います。打設部は必ずプライマーを塗布してください。

● 入隅のタイルはどちらか一方をのみ込ませ、ブリックタイプは空目地、目地詰めタイプは化粧シーリング仕上げとします。

●目地詰めタイプ●ブリックタイプ

5.木造編 - 5 各部の納まり

片ハットジョイナーS

ステンレスリング釘

透湿防水シート

縦胴縁18×90以上

シーリング

添え木

ベースサイディング(TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ

捨て入隅50

片ハットジョイナーS

シーリング

捨て入隅50

ベースサイディング(TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ

添え木

縦胴縁18×90以上

ステンレスリング釘

透湿防水シート 透湿防水シート

ステンレスリング釘

縦胴縁18×90以上

添え木

柱片ハットジョイナーS

ベルパーチ目地詰めタイプ

ベースサイディング(TBS-2RA)

捨て入隅50化粧シーリング

シーリング

目地材

49

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

■バルコニー水切り55を使用する場合● オーバーハング部はバルコニー水切り55(K-MBA55)を用いて納めます。軒天からタイルが割り付けられない場合は 、バルコニー水切り55とタイルの縦平を使用し、縦平のタイル下端を切断して納めます。

● バルコニー水切り55とベースサイディングとの間は10~15mmのすき間を設けてください。

● バルコニー水切り55とベースサイディング下端との間はシーリングしないでください。

● ベースサイディングの切断面は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

ベースサイディング(TBS-1NA)

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

ベルパーチブリックタイプ

バルコニー水切り55

通気見切り縁

軒天材

オーバーハング部

■縦曲を使用する場合● オーバーハング部で縦曲を使用して納める場合は、必ず垂壁用通気見切り縁17・25(K-TMA17・25)を用いて納めます。垂壁用通気見切り縁17・25の施工方法については「部材の施工方法P.92」を参照してください。

● 縦曲は、ベースサイディング小口面と縦曲底面を同一の接着剤を用いて接着してください。

70 10~15

透湿防水シート縦胴縁18×45以上

軒天材

通気見切り縁

ベースサイディング(TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ

ステンレスリング釘

小口シーラーバルコニー水切り55

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

小口シーラー

防水テープ※

軒天材

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

通気見切り縁

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1NA)

縦曲50

ステンレスリング釘

接着剤 垂壁用通気見切り縁25

小口シーラー

縦胴縁 18×45以上

透湿防水シート

防水テープ※

■垂壁用通気見切り縁 25使用例

5.木造編 - 5 各部の納まり

小口シーラー

防水テープ ※

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。通気部材などで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

50

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

縦ジョイント部● ベースサイディングの縦ジョイント部は、幅広(90mm幅以上)の胴縁を使用してください。● 板間には必ずハットジョイナーS(F-TJS)を挿入してください。

●ブリックタイプ ●目地詰めタイプ

5.木造編 - 5 各部の納まり

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1NA)

透湿防水シート

縦胴縁18×90以上

ステンレスリング釘

シーリング

ハットジョイナーS

25~35ハットジョイナーS

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1NA)

透湿防水シート

ステンレスリング釘

縦胴縁18×90以上

25~35ハットジョイナーS

透湿防水シート

ベースサイディング(TBS-2RA)

ベルパーチ目地詰めタイプ

ステンレスリング釘 柱

縦胴縁18×90以上

目地材

シーリング

●ブリックタイプ

51

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

開口部● サッシは半外または外付けとしてください。また、胴縁(18mm以上)と外装材(ベースサイディング12mm+タイル)の厚さを考慮しサッシを選定してください。

● サッシのつばの立ち上がり寸法は25mm以上のものを使用してください。

● 外装材の厚さ(ベースサイディング+タイル)は、特殊形状のタイル(テッセラ等)を除けば30mm程度となります。サッシの出が50mm以下でかつサッシを柱面に取り付ける場合はタイルの切断面が露出することがありますので注意が必要です。この場合は、胴縁の上にサッシを取り付ける等の工夫が必要です。

5.木造編 - 5 各部の納まり

施工のポイント防水上の問題より、内付けタイプのサッシは使用しないでください。

防水テープ

透湿防水シート

50mm以上

30mm程度

胴縁18×90以上

■柱にサッシを取り付けた例(半外付けサッシ)

胴縁18×90以上

30mm以上

防水テープ

透湿防水シート

■胴縁の上にサッシを取り付けた例(半外付けサッシ)

25mm以上25mm以上

52

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

● 開口周りには防水テープを必ず施工し、サッシ枠と透湿防水シートを確実に密着させてください。

● ベースサイディングとサッシとの取り合いは片ハットジョイナーSを入れシーリング処理を行いますが、開口幅500mm以上のサッシ上部では結露水等の排出のため、開口水抜き部材を使用して水抜き処理をしてください。( 開口水抜き部材の施工方法はP.96-97を参照 )

● 開口水抜き部材の背面には浸入水や結露水の排水を妨げないようにするため 、片ハットジョイナーSを入れないでください。

● 開口上下のタイル割り付けが合わないときは、縦平を切断して納めてください。

● ブリックタイプの場合、タイルとサッシの取り合いは1~3mm程度のすき間を開け空目地とします。

5.木造編 - 5 各部の納まり

※図は半外付けサッシの場合で記載しています。

■縦断面図

防水テープ

半外付けサッシシーリング

ベルパーチブリックタイプ長縦平

片ハットジョイナーS

1~3

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング(TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ縦平

防水テープ

シーリング

開口水抜き部材

片ハットジョイナーS

ステンレスリング釘

ベースサイディング(TBS-1NA)

縦胴縁18×90以上

透湿防水シート

ベルパーチブリックタイプ ステンレスリング釘

防水テープ 片ハットジョイナーS

半外付けサッシ

シーリング

10

■開口左上部

■開口右下部

シーリング

防水テープ

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ステンレスリング釘

ベースサイディング(TBS-1NA)

開口水抜き部材片ハットジョイナーS

縦胴縁18×90以上片ハットジョイナーS

シーリング

防水テープ

ベースサイディング(TBS-1NA)

透湿防水シート

ステンレスリング釘

■平断面図

53

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

ポーチ柱部● ポーチ柱や袖壁は割り付け調整が行えないため取り付けが困難となります。あらかじめ柱に補助材を打ち回し、仕上り厚さを調整してください。仕上り厚さは、タイルとベースサイディングの組合わせにより異なります。

■内寸法(補助材の外-外での寸法)の計算方法タイル形状 内寸(補助材の外-外での寸法) (単位mm)

ブリックタイプ 216※1 -(タイル厚+12※2)×2目地詰めタイプ 222※1 -(タイル厚+12※2)×2

※ 1 タイル仕上がり時の外-外での寸法※ 2 ベースサイディングのベース厚(総厚-支持片高さ)

ブリックタイプの場合 目地詰めタイプの場合

シーリング

透湿防水シート

補助材

ベースサイディング(TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ曲右

ベルパーチブリックタイプ曲右

内寸

内寸

164 50

8

222

164 50

2

216

シーリング

透湿防水シート

補助材

内寸

ベルパーチブリックタイプ曲左ベルパーチブリックタイプ曲右

平断面●ブリックタイプ

ステンレスリング釘

5.木造編 - 5 各部の納まり

54

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

笠木部およびバルコニー床防水との取り合い部● バルコニー、ベランダ等の手すり壁頂部は笠木(別途)をかぶせて納めてください。● 笠木は大きめに張り出すか、内側に傾斜させて、外壁に水が伝わらないようにしてください。● 笠木の下は、透湿防水シートをオーバーラップさせ、笠木取付金具位置に防水テープを捨て張りするとともに、通気にも配慮してください。

● 笠木取り合い部でタイル割りが合わないときは、長縦平(縦平)を切断して納めてください。● 笠木天端部では防水について十分考慮し、透湿防水シートの固定にステープルなどは使用しないでください。● ベースサイディングの切断面は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

● 透湿防水シートは床防水立ち上がり上部に被せ、両面粘着タイプの防水テープで密着させてください。● 土台水切りは防水立ち上がりより上方に取り付けてください。● 防水テープおよび透湿防水シートは、水切りの下からのぞかないように施工してください。● 最下段の透湿防水シートの縦継ぎ手は、止水のため防水テープでつなぎ合わせてください。● 土台水切りとパネルの下端で10~15mmのすき間を設定し、このすき間はシーリングでふさがないようにしてください。

5.木造編 - 5 各部の納まり

ベルパーチブリックタイプ

ステンレスリング釘

土台水切り55

ベースサイディング(TBS-1NA)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

防水テープ

防水層

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング(TBS-1NA)

防水層

ベルパーチブリックタイプ

土台水切り55

防水テープ

●ブリックタイプ

30以上

30以上

ベースサイディング(TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ

ベルパーチブリックタイプ縦平

笠木(別途)

小口シーラー防水テープ(笠木取付金具位置に捨て張り)

ステンレスリング釘

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

シーリング

笠木

笠木取付金具

小口シーラー

ベルパーチブリックタイプ縦平

ベルパーチブリックタイプ

シーリング

ベースサイディング(TBS-1NA)

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート(オーバーラップさせる)

防水テープ(笠木取付金具位置に捨て張り)

55

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

垂壁部■バルコニー水切り55を使用する場合● 上裏部には、平タイルを施工しないでください。

● バルコニー水切り55とベースサイディングとの間は、10~15mm程度のすき間を設けてください。

● バルコニー水切り55とベースサイディング下端の間はシーリングしないでください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

■縦曲を使用する場合● 垂壁部で縦曲を使用して納める場合は、必ず垂壁用通気見切り縁17・25(K-TMA17・25)を用いて納めます。

垂壁用通気見切り縁17・25の施工方法については「部材の施工方法P.92」参照ください。

● 縦曲は、ベースサイディング小口面と縦曲底面を同一の接着剤を用いて接着してください。

ステンレスリング釘

ベースサイディング(TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

垂壁用通気見切り縁

接着剤

縦曲50

通気見切り縁35軒天

防水テープ※

防水テープ※

5.木造編 - 5 各部の納まり

ベースサイディング(TBS-1NA)

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

通気見切り縁35

接着剤

バルコニー水切り55

垂壁用通気見切り縁25

防水テープ※

ベルパーチブリックタイプ

●目地詰めタイプ

ステンレスリング釘

ベースサイディング(TBS-1NA)

バルコニー水切り55小口シーラー

ベルパーチブリックタイプ

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

垂壁用通気見切り縁25

接着剤

縦曲50

通気見切り縁35

軒天

防水テープ※

防水テープ※

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。通気部材などで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

56

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

下屋部● 庇、下屋根との取り合い部は、10~20mm程度のすき間を開けてください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング(TBS-1NA)

透湿防水シート

防水テープ

雨押え

ベルパーチブリックタイプ

10~20

アスファルトルーフィング

小口シーラー

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング(TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ

雨押え

アスファルトルーフィング

10~20

小口シーラー

ステンレスリング釘

防水テープ

●ブリックタイプ

5.木造編 - 5 各部の納まり

57

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

他部材との取り合い部● 他部材との水平ジョイント部は、中間水切り 35・45 を使用し、縁を切ってください。(中間水切り 35・45 の施工方法はP.93参照)

● 他部材との縦ジョイント部は、縦見切り縁を使用して納めてください。縦見切りとベースサイディング、他部材とのすき間はシーリング処理してください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

■水平ジョイント部例

他部材

小口シーラー

中間水切り35

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング (TBS-1NA)

ベルパーチブリックタイプ

ステンレスリング釘

胴差

縦胴縁18×90以上

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

ステンレスリング釘

ベースサイディング(TBS-1NA)

他部材

シーリング

縦見切り縁 2~310

25以上

ベルパーチブリックタイプ

片ハットジョイナーS

シーリング材

5.木造編 - 5 各部の納まり

縦胴縁18×45以上

他部材 透湿防水シート

胴差

中間水切り35

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1NA)

■縦ジョイント部例

58

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

5.木造編 - 5 各部の納まり

鈍角出隅部

妻壁端部の切断パネルの施工方法

● 胴縁の上に捨板金(現地調達)を取り付けて施工してください。

● パネルの端部はステンレスリング釘を使用して下地まで確実に留め付けてください。

● パネル間は10mm程度のすき間にバックアップ材を挿入し、マスキングテープで養生後、小口にシーリング同梱のプライマーを塗布し、シーリング処理を行ってください。

● 妻壁端部には、右下図のように、妻壁部補助胴縁が留め付けできるように、予め補助下地材を妻壁の勾配に沿って留め付けておく必要があります。(事前に元請け様と打ち合わせが必要となります。)

●妻壁部補助胴縁を補助下地材に固定して下さい。その際、通気を阻害しないように、縦胴縁との間にすき間(30mm以上)を確保して留め付けてください。(事前に元請け様と打ち合わせしておいてください。)

● 妻壁軒天部に通気見切り縁を使用して納める場合には、P.91を参照し防水に配慮してください。

妻壁部補助胴縁

補助下地材(妻壁部補助胴縁留付けのため)

縦胴縁

ステンレスリング釘

ベルパーチブリックタイプ

10

シーリング

バックアップ材

バックアップ材

縦胴縁18×45以上

捨て板金(現場調達)

ベースサイディング

透湿防水シート

化粧シーリング

59

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

工事名         邸 住所 チェック完了日   年  月  日INAX「ベルパーチ」工事チェックリスト<木造用>

※工事範囲は各現場毎に元請け様と確認してください。

チェック項目 チェック内容 不具合点および改善内容

判定 処理日

各材料は指定の品番か各材料が必要数量納入されているか適切な足場が設置されているか水道・電気設備は整っているか建ち通り下地の継目段差躯体、基礎部の継目段差軒天レベル開口部の水平レベルサッシや見切り等の部材は正しく取り付けられているかボルト等の出はないか、また下地の不陸はないか基準墨は出ているか配管設備等は設置してあるか柱・間柱の間隔は500mm以下か指定の防水紙を使用しているか横張りで下から張られているか重なり代は指定以上確保されているか 上下:90mm、出隅部:両側に柱幅ずつ (面材がない場合) 左右:一般部 1スパン、入隅部両側に1スパンずつ (面材がある場合) 左右:一般部 150mm、入隅部 両側に柱幅ずつサッシ周り等は、防水テープで密着されているか損傷箇所はないか。あれば補修すること。胴縁のサイズは 厚18×幅45mm以上か必要な箇所に幅広(90mm以上)の胴縁が使用されているか通気構法のための胴縁施工がされているか(土台・軒天・開口周り等)

土台水切り・バルコニー水切りは水平に取り付けてあるか指定のジョイナー、開口水抜き部材、捨て入隅等が適切に配されているか各胴縁ごとに所定の釘、ビスを使用して留め付けられているか釘、ビスの端打ち距離は25mm~35mmとしているかベースサイディングの継ぎ目に段差(2mm以上)はないかタイル取り付け時の不具合はないかベースサイディング切断面のほこりは除去されているかプライマー処理はされているか土台水切りとベースサイディング最下端との取り合いにシーリングしていないか出・入隅、開口周り、他部材との取り合い等シーリング処理は適切かタイルの割り付けは適切か接着剤の塗布量・塗布位置は適切か目地幅は適切か ブリックタイプ:2.5±1mm 、 目地詰めタイプ:7.5±3mmタイルの仕上り精度は良好か目地押さえはされているか、目地残りはないか洗い・酸洗いはされているかシーリング材は指定の材料・色を使用しているか

全体的な仕上げに不具合はないか残材処理・現場清掃はされているか工事完了報告書は作成・提出されているか

3mm以内かつ高さの1/1000以内一面:3mm以内2mm以内2mm以内2mm以内3mm以内

材料確認

足場の確認施設の確認

下地精度

下地状況

防水紙の施工

備考部材の取り付けベースサイディング取り付けベースサイディング施工精度

シーリング処理

タイル工事

目地詰め洗い化粧シーリング

備考

納まりの確認現場確認完了チェック

備考

工  事  前

工  事  中

工事後

胴縁の施工

工事店様名 チェック者 印

建設会社様名 確認者名 印

5.木造編 - 6 チェックリスト(木造用)

60

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

[鉄骨造建築用ベルパーチ]

 1 システム構成図 !"#!$ 2 適用範囲 !% 3 商品工構法仕様 !% 4 工程図 !& 5 施工手順 !'#(%   *H90通気金具の使用方法 (" 6 各部の納まり (&#)'  ・土台部 (&  ・軒天部 ('  ・出隅部 (!  ・入隅部 ((  ・オーバーハング部 ()  ・縦ジョイント部 (*#)+  ・開口部 )"  ・笠木部およびバルコニー床防水との取り合い部 )$  ・下屋部 )%  ・他部材との取り合い部 )&  ・鈍角出隅部 )'  ・妻壁端部の切断パネルの施工方法 )' 7 チェックリスト )!

6.鉄骨造編

,-,.//01111-23,.45-.623

[鉄骨造建築用ベルパーチ]

61

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

ベースサイディング(TBS-1SA)+ベルパーチブリックタイプ

6.鉄骨造編 - 1 システム構成図

606以下 H90通気金具

C-100×50×20×2.3

□-100×100×2.3

サッシ

透湿防水シート

捨て入隅50通気片ハットジョイナー

バルコニー水切り55

通気見切り縁

土台水切り55

ベースサイディング(TBS-1SA)

シーリング(TTS-2H)

接着剤(TTS-100)

長縦平

ベルパーチブリックタイプ

スペーサー10

通気ハットジョイナー

防水テープ

62

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

ベースサイディング(TBS-1SA)+ベルパーチ目地詰めタイプ

6.鉄骨造編 - 1 システム構成図

606以下 H90通気金具

C-100×50×20×2.3

□-100×100×2.3

サッシ

透湿防水シート

捨て入隅50通気片ハットジョイナー

バルコニー水切り55

通気見切り縁

土台水切り55

ベースサイディング(TBS-1SA)

シーリング(TTS-2H)

接着剤(TTS-100)

縦平

ベルパーチ目地詰めタイプ

スペーサー10

エキスパンションジョイント

通気ハットジョイナー

防水テープ

適用範囲2

商品工構法仕様3

63

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

6.鉄骨造編 - 2 適用範囲/3 商品工構法仕様

鉄骨造においてベルパーチシステム(窯業系ベースサイディング)は以下の条件で使用できます。■適用範囲高さ13m以下の建物に使用できます。一般地域・寒冷地域共に通気金具留め仕様による通気構法を採用ください。建物の層間変位角が1/200以下となるように設計してください。外張断熱工法の建物は適用外です。

■国土交通大臣認定〈防耐火構造の認定番号〉

(認定取得:NPO法人住宅外装テクニカルセンター)商品名 防耐火区分 認定番号 名称

TBS-1SA

準耐火構造1時間 ※ 不燃下地 QF060BE-9225 両面窯業系サイディング張/木造・鉄骨造外壁準耐火構造45分 不燃下地 QF045BE-9226 両面窯業系サイディング張/木造・鉄骨造外壁

防火構造 不燃下地 PC030BE-9202 窯業系サイディング表張/せっこうボード裏張 /鉄骨造外壁

※準耐火1時間とする場合は通気層内にファイアーストップ (INAX品番:K-FIS) を設置する必要があります。仕様の詳細については施工マニュアルを別途ご用意しております。

〈材料認定番号〉商品名 認定区分 認定番号 名称

TBS-1SA 準不燃材料 QM-0639 木質系繊維混入セメントけい酸カルシウム板

● 上記の防耐火認定情報は変更される場合があります。最新の情報はビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ(http://iinavi.inax.co.jp/kijunho/nk-top.php)」 をご確認ください。● 認定書(写し)は次のサイトよりダウンロードできます。なお、ダウンロードは建築確認申請を行う設計様、建設会社様ご自身で取得手続きを行ってください(ダウンロードサービスをご利用になる場合は簡単なユーザー登録が必要です)。・防耐火構造認定番号(国土交通大臣認定) ・・・ JTC(NPO法人住宅外装テクニカルセンター)サイト

(http://www.jtc.or.jp/tech/bango.html)・材料認定番号(国土交通大臣認定) ・・・ 弊社ビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ 」

(http://iinavi.inax.co.jp/kijunho/nk-top.php)

■商品工構法仕様鉄骨造におけるベルパーチシステムの標準的な仕様は以下の通りです。

項目 TBS-1SA適用タイル タイル形状 ブリックタイプ、目地詰めタイプ

厚さ板体 16mm(支持片を含む厚さ20.5mm)システム厚さ タイルの厚さ+31mm   *金具込みの厚さです

重量板体 20kg/ ㎡(25.5kg/ 枚)システム重量 タイル重量+20.5 kg/ ㎡  *目地詰めタイプの場合は目地材の重量が加算されます

下地

種類C型鋼 厚さ1.6 ~ 2.3mm  形状75×45×15mm以上 角型鋼 厚さ2.3mm  形状90×90mm以上 外壁を防火構造以上としなければならない場合は、鉛直荷重を負担する構造部材のC型鋼の厚さは2.3mm以上としてください。

ピッチ @606mm以下(目地詰めタイプはP.82参照)

たわみ量ブリックタイプ 風圧算定により、下地材のたわみ量が支持スパンの1/200以下の設計目地詰めタイプ 風圧算定により、下地材のたわみ量が支持スパンの1/300以下の設計

留め付け方法板体 通気金具 (K-HJ90T) 留めを標準とし、開口上下 ・軒天部等

金具留めできない部分はビス (F-TN60) 留め。タイル 支持片への引っかけ、および専用接着剤 (TTS-100) による留め付け

縦目地処理パネルジョイント部 専用ジョイナー (F-TJJTN) を使用し、シーリング (TTS-2H) 処理

タイルブリックタイプ 通常施工目地詰めタイプ 板体内にタイルを割り付ける。板間はシーリング処理

64

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

※この工程図は一般的な工程を示したものであり、工事責任区分を示したものではありません。※ 点線内は外壁工事の範囲外ですので建物毎の契約責任において予め責任区分を明確にしておいてください。

6.鉄骨造編 - 4 工程図

下地組(P65~66)

防水テープ・透湿防水シート張り付け(P68)

土台水切りの 取り付け(P67)

ベースサイディングの割り付け(P67)

ベースサイディングの加工(P69)

ベースサイディングの取り付け(P70)

ブリックタイプの場合 目地詰めタイプの場合

タイルの取り付け(P73)

各種金物(捨て入隅・見切り縁等)の取り付け(P69)

タイルの取り付け(P73)

目地詰め(P73)

化粧シーリング (P73)

開口部のタイル割り付け(P73)

タイル水平方向の割り付け(P73)

タイルの縦墨出し(P73)

接着剤塗布(P73)

点  検(P86)

シーリング(P72)

65

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

下地組● 必ず C型鋼などで下地胴縁を設けてください。躯体の柱や梁に直接ベースサイディングを取り付けることは避けてください。

● 胴縁は柱や梁に直接溶接せず、不陸調整をかねて胴縁用取り付け金物(Lアングル等)を介して取り付けてください。

● 胴縁のピッチは606mm以下とし、不陸は3mm以内としてください。

● 胴縁材は75×45×15×1.6mm~100×50×20×2.3mmのC型鋼をたわみを考慮して選定してください。 3.2mm以上の厚さになりますと、ビスの留め付けに手間がかかります。

● 胴縁材は風圧算定により支持スパンに対してのたわみ量が以下に示すようにしてください。

適用タイル 支持スパンに対するたわみ量ブリックタイプ 1/200以下目地詰めタイプ 1/300以下

● ベースサイディング縦ジョイント部の胴縁は巾90mm以上を確保してください。

● 開口部周りの下地材は、ベースサイディング留め付けの下地であるとともに開口部にかかる風圧も支えることになります。特に大型の開口部がある場合、その周りの下地材は独自に仕様を検討する必要があります。

C-100×50×20×2.3

606以下606以下

6.鉄骨造編 - 5 施工手順

606以下

胴縁用取り付け金物

606以下

通気ハットジョイナー

透湿防水シート

□-100×100×2.3

H90通気金具

金具同梱ビス

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベルパーチブリックタイプ

シーリング

66

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

2mm以内

溶接バリ

■下地の精度● 下地の面段差は2mm以内としてください。

● 溶接バリが出ないように、面一に仕上てください。

● 下地の建ちは3mm以内でかつ高さの1/1000以内としてください。

● 胴縁の曲がりは3mm以内とし、かつ胴縁の長さの1/1500以内としてください。

● 胴縁のねじれは1mm以内としてください。

● 下地の通りは3mm以内としてください。段差はスペーサー等で調整します。

6.鉄骨造編 - 5 施工手順

3mm以内、L/1500以内

L

スペーサー

3mm以内

3mm以内H/1000以内

3mm以内H/1000以内

1mm以内

窓サッシの選定

● 半外付けタイプ、もしくは外付けタイプをご使用ください。

● 内付けタイプでは持ち出し寸法が限定されるため、納まりません。

● 外壁の厚さ(ベースサイディング16mm厚、タイル厚、通気金具15mm厚)を考慮しサッシを選定してください。

● サッシのつばの立ち上がり寸法は25mm以上のものを使用してください。

● サッシ周りは、両面粘着の防水テープを用いて透湿防水シートと密着させてください。

● 幅500mm以上の開口上部のシーリングには、開口水抜き部材(F-WD)を使用して水抜き処理してください。(施工方法等はP.96-97を参照)

67

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

6.鉄骨造編 - 5 施工手順

ベースサイディングの割り付け■タイル垂直方向の割り付け● タイルの割り付けは、建物の主な軒天部(複数の場合は最も長く続く部分)を基準とします。

● 軒天際で平タイルを割り込む場合、ベースサイディング(TBS-1SA)のスタート位置は、軒天から70mm(タイル働き幅)の倍数とします。

● 軒天際を通気見切り縁で納める場合は、通気見切り縁分を下表のように考慮します。

軒天際の納め軒天からのベースサイディングのスタート位置

見切り縁なし 70mmの倍数

通気見切り縁ブリックタイプの場合 70mmの倍数+15mm目地詰めタイプの場合 70mmの倍数+10mm

※軒天レベルのオーバーハング部で垂壁用通気見切り縁を使用して縦曲 (標準品 ) で納める場合には、土台部のベースサイディングのスタート位置は通気見切り縁を使用する場合と同様です。

※通気見切り縁、垂壁用通気見切り縁の施工の詳細は、「部材の施工方法 」P.91-92を、納まりの詳細は納まり図P.46およびP.49を参照ください。

● 壁面の高さが高く、ベースサイディングの積み上げ段数が多くなると、製品および施工の誤差により割り付け寸法よりも若干大きくなることがあります。この場合、軒天部では縦平を使用した納まりとしてください。

■タイルとの位置関係● タイルの垂直方向の割り付けは、ベースサイディングの取り付け時に確定します。タイル毎に位置関係が変わりますので、割り付けに際し現場にて十分確認してください。

● ブリックタイプと目地詰めタイプはタイルの下端の位置が5mm異なるように設計されています。

土台水切りの取り付け● ベースサイディングの割り付けに従って土台水切り55(K-MA55)を取り付けてください。その際ベースサイディングの下端と土台水切りの間には10~15mmのす き間を確保し、かつタイルと土台水切りのすき間を10mm以上確保してください。

● 張り始めのH90通気金具を固定する際は長尺スターター(K-STL)を使用すると水平レベルを合わせた固定がしやすくなります。(長尺スターターの施工方法の詳細はP.95を参照)

スタート位置 スタート位置

軒天 軒天

56

24

60

10

49

72

320

310

5

70の倍数

0

56

24

60

10

49

72

320

50

軒天最下点 通気見切り縁

ベースサイディングスタート位置

70の倍数+10

70の倍数+15

10~15

10~15

10以上

H90通気金具

土台水切り55

長尺スターター

ベルパーチブリックタイプ

透湿防水シート

ベースサイディング(TBS-1SA)

●タイルの割り付け基準

●ベースサイディングのスタート位置 およびタイルとの位置関係<見切り縁未使用の場合>  <通気見切り縁使用の場合>

68

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

防水テープ・透湿防水シート張り付け

施工のポイント透湿防水シート・防水テープによる下地防水処理は、建物内部への水の浸入を防ぐ重要なポイントとなりますので、透湿防水シート・防水テープの施工は確実に行ってください。

90以上

90以上

防水テープ

透湿防水シート

透湿防水シート

1スパン以上

50以上

防水テープ

防水テープ

50以上

50以上 50以上

22

1

3

●開口部周り

●入隅部

● 防水テープは F-T50N または NYG 協会推奨品で幅50mm以上の両面粘着タイプのものを使用してください。

● 開口部周りや設備配管周りでは、透湿防水シートを張る前にサッシ枠や設備配管などに両面防水テープを貼り、透湿防水シートを密着させてください。防水テープは右図の順で貼り付けます。

● 開口左右の防水テープは、開口上部の防水テープより突出しないように貼り付けてください。

● 防水テープはローラーなどで圧着してください。特に、四隅の重ね部は入念に圧着してください。

● 透湿防水シートは、F-WまたはNYG協会推奨品を使用してください。

● 透湿防水シートの張り方は横張りを原則とし、下から順に張り上げてください。透湿防水シートの上下の重なりは90mm以上としてください。

● 透湿防水シートは、胴縁(C型鋼・角型鋼)の上に両面テープで留め付けてください。

● 左右の透湿防水シートを継ぐ際は、防水テープを使用してそれぞれの透湿防水シートを密着させてください。または、1スパン以上重ね代を取ってください。

● 入隅部では、特にすき間、破れなどの防水上の欠陥を生じさせないように二重張りとし、1スパン以上両方に重ねてください。

● 出隅部では通しで張ってもかまいませんが、透湿防水シートを継ぐ場合は右図のように100mm以上両方に重ねてください。

● 透湿防水シートは水切りの立ち上がりに被せてください。その際、透湿防水シートの下端が水切りの立ち上がり下端の上方15mm程度の位置にくるようにしてください。

● 透湿防水シートの下端は、風によるばたつき防止のため、両面防水テープを介して固定してください。(長尺スターターなどの長尺部材で押さえられる場合は必要なし。ただし、下屋部では防水上必要。)

●透湿防水シートはたるみのないように張り、万一破損した場合はその箇所から雨水が入り込まないように重ね張り、または防水テープで補修するなどの処置を行ってください。

 ベルパーチシステムでは、通常の風雨ではベースサイディングの合じゃくり部およびシーリングで雨水の浸入を防ぐことができます。 しかし、暴風時には壁面の内外で圧力差が生じるため、合じゃくり部や他部材との取り合い部等よりベースサイディング裏面に水が浸入することも考えられます。浸入した水が室内に入り込まないようにするのが透湿防水シ ート、防水テープです。 ベルパーチシステムでは上記のように“二重防水システム”を取り入れておりますので、漏水事故を避けるため、透湿防水シートおよび防水テープ工事は確実に行ってください。また、開口上部や土台水切り部等の水の溜まりやすい部分では、浸入した水が直ちに外部へ排出されるような構造としております。500mm幅以上の開口上部でシーリングを行う場合は、開口水抜き部材を使用してください。

6.鉄骨造編 - 5 施工手順

●出隅部  <継ぐ場合>□-100×100×2.3

防水テープ

サッシ

100以上

防水テープ

1スパン以上

透湿防水シート

透湿防水シート

透湿防水シート

透湿防水シート

90以上

606606

胴縁取付用金具

透湿防水シート

透湿防水シート

1スパン以上

1スパン以上

●出隅部 <継がない場合>

透湿防水シート

□-100×100×2.3

透湿防水シート

1スパン以上

1スパン以上

●一般部

□-100×100×2.3

防水テープ

サッシ

100以上

防水テープ

1スパン以上

透湿防水シート

透湿防水シート

透湿防水シート

透湿防水シート

90以上

606606

胴縁取付用金具

透湿防水シート

透湿防水シート

1スパン以上

1スパン以上

69

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

6.鉄骨造編 - 5 施工手順

各種金物 (捨て入隅・見切り縁等 )の取り付け●入隅部には、捨て入隅50をビスで留め付けてください。(P.77参照)

● 軒天部では通気見切り縁等を取り付け、通気を確保してください。

*)他にも各種金物を用意しています。各種金物の取り付 け方法・使用方法等の詳細は、「部材の施工方法(P.87~)」を参照ください。

ベースサイディングの加工

■切断について● ベースサイディングの切断には必ず防塵マルノコと切断定規を使用してください。

● 切断機は使用される電圧が低下すると十分な能力が発揮できません。電圧が低下している場合は、100Vに補正する昇圧機をご使用ください。

● 専用の切断刃をご使用ください。

34.1

● パネル裏面84.2

φ120

● 切り欠き部

板幅

板幅の1/2以下

開口部

■小幅物・切り欠きについて● 切断箇所が小幅物になると折れやすくなりますので、100mm以下とならないようにしてください。100mm以下の小幅物がでる場合は、切断して継ぎ張りをし、継ぎ手箇所は、通気ハットジョイナーを介してシーリング処理をしてください。

● 複雑な小幅物ができますと、施工能率も悪くなり、雨仕舞いも不完全になりやすいので、考慮して割り付けてください。

● 開口部周りの切り欠き部が、板幅の1/2以下になるようにしてください。切り欠きが1/2以上となる場合は切断して、継ぎ張りし、継ぎ手箇所は通気ハットジョイナーを介してシーリング処理をしてください。

● 給排水管の取り出し孔にはダイヤモンドコアドリルを使用してください。

● 排気口などの大きな円の場合はベースサイディングの裏側から何回かに分けて切り込みを入れ、孔開けを行ってください。孔開けの際には端材などで確認してからおこなってください。

■切断面の処理について● ベースサイディングの切断面でシーリング処理をおこなわない部分については吸水止めのため小口シーラー(F- SL)を塗布してください。

● ダイヤモン ドコアドリル

切断刃

ダイヤモンドチップソーFK-TIP100

● 小幅物

100mm以上

ベースサイディング

FK-TIP100

70

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

ベースサイディングの取り付け● ベースサイディングの取り付けには一般部および土台部共通のH90通気金具をご使用ください。

品名 品番H90通気金具 K-HJ90T

※H90通気金具は移動防止用部材が同梱されています。使用方法については次ページ「※H90通気金具の使用方法」を参照ください。

● H90通気金具は606mm間隔以下でC型鋼・角型鋼に留め付けてください。ベースサイディングの左右端部では必ず留め付けてください。

● H90通気金具の留め付けは同梱ビスで行ってください。金具一個につき一本のビスで留め付けてください 。

● 金具の使用量は4.8個/㎡となります。(C型鋼@500mmで算定)

● ベースサイディングは下方より上方へと目地ズレのないように留め付けを行ってください。

● 開口部上下、軒天部等で金具による留め付けができない場合は、スペーサー15(F-SP15)を介してドリルビス(F-TN60)で留め付けてください。

● この場合、ベースサイディング端からのビス留め位置は、水平垂直方向とも25~35mmとしてください。

● ジョイナーをはさみ込みながら、ベースサイディングを張り上げてください。

● ジョイナーにはシーリングのバックアップおよびベースサイディングの移動防止機能がありますので、下表の指定のものを必ず使用してください。

部位 ジョイナージョイント部 通気ハットジョイナー (F-TJJTN)開口周り、入隅部など 通気片ハットジョイナー (F-TJJTK)

● 設計上、割り付けが厳守される場合は、割り付けに合わせて水平墨を打ち、墨に合わせて微調整しながら張り上げてください。

● ベースサイディングの張り精度は±1.0mm/2m以内としてください。

● 出隅部ではベースサイディングの移動防止のため、ドリルビス (F-TN60) をベースサイディング1枚あたりに1本、スペーサー15(F-SP15)を介して留め付けます。(詳細はP.76参照)

ビス打ち位置

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベースサイディング(TBS-1SA)

H90通気金具

金具同梱ビス

C型鋼

C型鋼

ドリルビス(F-TN60)

スペーサー15

F-TN30 F-TN60

60930φ4

φ5

注意事項H90通気金具は必ず金具同梱ビスでビス留めしてください。釘打ち機による釘留めは施工後ゆるみやベースサイディングの剥落事故の可能性があります。

6.鉄骨造編 - 5 施工手順

金具同梱ドリルビス

19

φ4.4

金具同梱ビスC型鋼

H90通気金具

透湿防水シート

ベースサイディング(TBS-1SA)

71

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

※H90通気金具の使用方法

■ H90通気金具H90通気金具は金具代が15mmあるため、金具留め施工により通気層を確保できる通気金具です。H90通気金具本体と移動防止金具が同梱されています。移動防止金具は左右どちらかにセットして使用してください。

● 留め付け金具とともに、ジョイナーを併用して移動防止措置を行う必要があります。

■使用部位と使用部材使用部位 使用部材一般部 H90通気金具(K-HJ90T)

縦ジョイント部H90通気金具(K-HJ90T)+移動防止金具(金具同梱)通気ハットジョイナー(F-TJJTN)

出隅部H90通気金具(K-HJ90T)ドリルビス(F-TN60)

入隅部開口左右

H90通気金具(K-HJ90T)+移動防止金具(金具同梱)通気片ハットジョイナー(F-TJJTK)

※ 詳細な施工方法につきましては、各部の納まりを参照してください。

《H90通気金具施工のポイント》■ベースサイディングの左右端部での移動防止

 縦ジョイント部、入隅部、開口左右は、移動防止部材を使 用して、移動防止措置を行います。(出隅部はドリルビス(F-TN60)で留め付け移動防止を行います)

■ 施工方法● ジョイナーとの併用で確実な移動防止措置を行います。

●移動防止部材のガイドをベースサイディングの端部にフ ックさせ、H90通気金具を金具同梱ドリルビスで留め付けてください。

H90通気金具

移動防止部材

● H 90通気金具(K-HJ90T)を必ず使用してください 。留め付けの際には、金具1個につき1本ずつ金具同梱ドリルビスを使用してください。

6.鉄骨造編 - 5 施工手順

移動防止部材ガイドがフック

平パネル端部

72

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

シーリング● 防水処理のため、シーリングを縦ジョイント部、出入隅部、軒天部、サッシ周り、他部材 (クーラー、電気、水道、配管、換気口周り等 )との取り合い等に打設します。

● シーリング処理は、ジョイナーまたはバックアップ材を使用してください。三面接着を防ぎ、シールの耐久性と変形性能が向上します。

● 下表の箇所では指定のジョイナーを使用してください。

部位 指定ジョイナー縦ジョイント部 通気ハットジョイナー(F-TJJTN)開口周り、入隅部など 通気片ハットジョイナー(F-TJJTK)

● シーリング材は、指定の低モジュラス変成シリコン系シーリング材 (TTS-2H) を使用してください。

● 付属のプライマーをシーリング打設面に必ず塗布し、プライマーが乾燥 (30分以上 ) した後にシーリング処理を行ないます。(プライマーの塗布はシーリング打設の当日に行ってください。時間を置き過ぎるとホコリの付着や雨水によりプライマーの効果(接着増強)が薄れます。)

● シーリング打設後は必ずヘラ等で押さえが必要です。

● 幅500mm以上の開口上部のシーリングには、開口水抜き部材(F-WD)を使用して水抜き処理してください。 (施工方法等はP.96-97を参照)

● 土台水切り、バルコニー水切りとベースサイディングの取り合い部は、排水のためシーリングは行いません。ただし、バルコニー水切りとベースサイディングの取り合い部は、右下図のように、バルコニーのつけねから50mm程度バルコニー水切りの奥まで防水のためシーリングを充填してください。

● ベースサイディングの切断面でシーリング処理をおこなわない部分については、吸水止めのため小口シーラー(F-SL) を塗布してください。

注意事項● 接着剤(TTS-100)は、シーリング材としては使用できません。

● シーリング材には必ず専用シーリング材 TTS-2Hをご使用ください。プライマーも必ず付属のものをご使用ください。

● TTS-2Hはフィルムパックとなっており、施工には、同梱のホルダー・アダプター・ノズルが必要です。使用方法の詳細は同梱資料を参照してください。

●出隅部

●開口部

●縦ジョイント部

6.鉄骨造編 - 5 施工手順

防水テープ

通気片ハットジョイナーシーリング材(TTS-2H)

□-100×100×2.3

金具同梱ドリルビス

H90通気金具

透湿防水シート

金具同梱ドリルビス

H90通気金具

透湿防水シート

□-100×100×2.3

シーリング材(TTS-2H)

金具同梱ドリルビス

透湿防水シート

H90通気金具

□-100×100×2.3通気ハットジョイナー

シーリング材(TTS-2H)

●バルコニーのつけねでのシーリング箇所 (バルコニー水切りを使用した場合)

ベースサイディング

シーリング処理

バルコニー表側

シーリング

バルコニー水切り

50mm程度

73

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

6.鉄骨造編 - 5 施工手順

●目地詰めタイプの場合タイル水平方向の割り付け● 鉄骨造の場合、タイルの水平方向の割り付けは、目地詰めタイプ、ブリックタイプによって異なります。

● ブリックタイプのタイルを使用する場合は、板間にまたがってタイルを張ってもかまいません。

● 上記の他は、「5. 木造編 4施工手順」に準拠してください。

エキスパンションジョイント

目地材

ベルパーチ目地詰めタイプ

開口部のタイル割り付け● 「5. 木造編 4施工手順」に準拠してください。

タイルの縦墨出し● 「5. 木造編 4施工手順」に準拠してください。

● 「5. 木造編 4施工手順」に準拠してください。

接着剤塗布

● 「5. 木造編 4施工手順」に準拠してください。

● ただし、鉄骨造の場合は以下の点が異なります。

タイルの取り付け

目地詰め(目地詰めタイプ)

鉄骨造の場合のポイント● ベースサイディング縦ジョイント部はエキスパンションとなるので、絶対にセメントモルタル目地材は詰めないでください。

● 「5. 木造編 4施工手順」に準拠してください。

● ただし鉄骨の場合は以下の点がことなります。

鉄骨造の場合のポイント● 目地詰めタイプの場合、ベースサイディングの縦ジョイント部は、エキスパンションジョイントとなるので、タイル目地は化粧シーリング処理してください。

● 「5. 木造編 4施工手順」に準拠してください。

化粧シーリング

鉄骨造の場合のポイント● 目地詰めタイプのタイルを使用する場合は、板内割り付けとし、板間ごとにエキスパンションジョイントを設けてください。(P.80参照) 板間にまたがってタイルを張ると、タイルが割れる可能性があります。

74

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

土台部● 軒天際で平タイルを割り込む場合、垂直方向のタイル割り付けは70mm×N倍で軒天から割り出し、タイルの下端 (スタート位置)を決定します。

● 軒天際を通気見切り縁で納める場合は、通気見切り縁分を下表のように考慮します。

軒天際の納め 軒天からのベースサイディングのスタート位置見切り縁なし 70mmの倍数

通気見切り縁ブリックタイプの場合 70mmの倍数+15mm目地詰めタイプの場合 70mmの倍数+10mm

※ 軒天レベルのオーバーハング部で垂壁用通気見切り縁を使用して縦曲 ( 標準品 ) で納める場合には、土台部のベースサイディングのスタート位置は通気見切り縁を使用する場合と同様です。

● タイルの割り付けに合わせて土台水切り55(K-MA55)を取り付けてください。土台水切りとベースサイディングの下端には、10~15mmのすき間を設けてください。

● 土台水切りとベースサイディングの取り合い部は、排水のためシーリングはせず開けておいてください。

● ベースサイディングの切断面は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

●目地詰めタイプ

10~15

C-100×50×20×2.3

C-100×50×20×2.3

目地材ベルパーチ目地詰めタイプ

ベースサイディング(TBS-1SA)

透湿防水シート

接着剤

長尺スターター防水テープ※

土台水切り55

H90通気金具

●ブリックタイプ

10~15

透湿防水シート

ベースサイディング(TBS-1SA)

C-100×50×20×2.3

C-100×50×20×2.3

土台水切り55

接着剤

ベルパーチブリックタイプ

長尺スターター防水テープ※

H90通気金具

土台水切り55

ベルパーチブリックタイプ

長尺スターター

ベースサイディング(TBS-1SA)

透湿防水シート

H90通気金具

防水テープ※

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。長尺スターターなどで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

75

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

軒天部● タイル割り付けは最も長い軒天部を基準に割り付けます。

● 軒天とタイルの取り合いは、通気見切り縁(35・45)などを使用して納めます。軒天との取り合いがタイルの平物で取り付けられない場合は、縦平を使用してください。通気見切り縁(35・45)の施工方法については「部材の施工方法P.91」を参照してください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

●ブリックタイプ

通気見切り縁45

長縦平

接着剤

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベルパーチブリックタイプ

H90通気金具

小口シーラー

スペーサー10

ドリルビス(F-TN30)

ドリルビス(F-TN60)

スペーサー15

透湿防水シート

金具同梱ドリルビス

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

通気見切り縁45

ベースサイディング(TBS-1SA)

透湿防水シート

スペーサー15

スペーサー10

小口シーラー

長縦平

ベルパーチブリックタイプ

ドリルビス(F-TN60)

76

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

出隅部

●ブリックタイプ

● 出隅に使用する鋼材は、C型鋼を組み合わせるか、または角型鋼を用います。

● 出隅部のベースサイディングには、シーリング材(TTS-2H)を打設してください。また、シーリング打設部には必ず付属のプライマーを前もって塗布してください。

● 出隅部では移動防止のため、ベースサイディング1枚あたり1本ドリルビス(F-TN60)をスペーサー15を裏に介して留め付けてください。

シーリング

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1SA)

ドリルビス(F-TN60)

スペーサー15

H90通気金具

金具同梱ドリルビス

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

シーリング

□-100×100×2.3

透湿防水シート

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1SA)

H90通気金具

金具同梱ドリルビス

移動防止のためドリルビス(F-TN60)

77

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

入隅部● H90通気金具を取り付けできるように入隅部に胴縁を配してください。

● ベースサイディング取り付け前に、捨て入隅50(K-IK50)を取り付けてください。

● ベースサイディングはどちらか一方をのみ込ませ、シーリング処理を行います。打設部は必ずプライマーを塗布してください。

● タイルはどちらか一方をのみ込ませ、ブリックタイプは空目地、目地詰めタイプは化粧シーリング仕上げとします。

●ブリックタイプ ●目地詰めタイプ

ベースサイディングの移動防止(H90通気金具の使用方法はP.71参照)

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

シーリング

C-100×50×20×2.3

通気片ハットジョイナー

透湿防水シート

ベースサイディング(TBS-1SA)

金具同梱ビス

捨て入隅50

H90通気金具

ベルパーチブリックタイプ

目地材

ベルパーチ目地詰めタイプ

化粧シーリング

捨て入隅50透湿防水シート

通気片ハットジョイナー

ベースサイディング(TBS-1SA)

70程度C-100×50×20×2.3

金具同梱ビス

H90通気金具

シーリング

シーリング

H90通気金具

金具同梱ビス

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1SA)

通気片ハットジョイナー

透湿防水シート 捨て入隅50

C-100×50×20×2.3 70程度

部位:入隅部●H90通気金具に移動防止部材をセットし、移動防止部材のガイドをベースサイディングの端部にフックさせ 、ジョイナーの併用により確実に移動防止処置を行います。

●入隅部でのみ込み側の平パネルは捨て入隅とすき間を開けないように寸法取りし、施工してください。

78

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

オーバーハング部■バルコニー水切り55を使用する場合● オーバーハング部はバルコニー水切り55(K-MBA55)を用いて納めます。

●軒天からタイルが割り付けられない場合は、バルコニー水切り55とタイルの縦平を使用し、縦平のタイル下端を切断して納めます。

● バルコニー水切り55とベースサイディングとの間には10~15mm程度のすき間を設けてください。

● バルコニー水切り55とベースサイディング下端との間はシーリングしないでください。

● ベースサイディングの切断面には吸水止めのため小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

■垂壁用通気見切り縁 17使用例

■縦曲を使用する場合● オーバーハング部で縦曲を使用して納める場合は、必ず垂壁用通気見切り縁17・25(K-TMA17・25)を用いて納めます。垂壁用通気見切り縁(17・25)の施工方法については「部材の施工方法P.92」を参照してください。

● 縦曲は、ベースサイディング小口面と縦曲底面を同一の接着剤を用いて接着してください。

透湿防水シート

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベルパーチブリックタイプ

金具同梱ビスH90通気金具

バルコニー水切り55

軒天材

スペーサー10

ドリルビス(F-TN60)

スペーサー15

接着剤

ドリルビス(F-TN30)

防水テープ※

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。長尺スターターなどで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

H90通気金具

ベルパーチブリックタイプ

バルコニー水切り55

透湿防水シート 通気見切り縁45スペーサー10スペーサー15

ベースサイディング(TBS-1SA)

防水テープ※

●ブリックタイプ

軒天材

垂壁用通気見切り縁17

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベルパーチブリックタイプ

スペーサー15

スペーサー10

接着剤

透湿防水シート

接着剤

小口シーラー

防水テープ※

ドリルビス(F-TN30)

ドリルビス(F-TN60)

79

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

縦ジョイント部● ベースサイディングの継ぎ手部の胴縁は巾90mm以上を確保してください。● 板間には必ず通気ハットジョイナーを挿入してください。

■ブリックタイプ使用時● 縦目地が突き付けにならないよう、タイルを取り付けてください。

●ブリックタイプ

平断面図

部位:縦ジョイント部● H90 通気金具に移動防止部材をセットし、移動防止部材のガイドをベースサイディングの端部にフックさせ、ジョイナーの併用により確実に移動防止処置を行います。

ベースサイディングの移動防止(H90通気金具の使用方法はP.71参照)

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

金具同梱ドリルビス

ベースサイディング(TBS-1SA)

透湿防水シート

H90通気金具

□-100×100×2.3

ベルパーチブリックタイプ

通気ハットジョイナー

シーリング

通気ハットジョイナー

透湿防水シート

□-100×100×2.3

H90通気金具

金具同梱ドリルビス

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベルパーチブリックタイプ シーリング

80

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

縦ジョイント部■目地詰めタイプ使用時● 目地詰めタイプのタイルをご使用いただく場合は、ベースサイディングの縦ジョイント部をエキスパンションジ ョイントとしてください。したがって、タイルの割り付けは板内割り付けとなるため、下地組、ベースサイディングの割り付け等十分考慮した上でタイル割り付けを決める必要があります。

● 下図では、ベルパーチ(17mm厚)を使用した場合の割り付けおよび下地ピッチを例としてあげます。使用するタイルの厚さにより、出隅部分の下地ピッチを変更する必要がありますのでご注意ください。

48ベースサイディング(TBS-1SA)

2950シーリング

10 10シーリング

592 592592

2960

592526 592

C型鋼

619164

295010

切り物切り物

10

切り物切り物

106106107

曲り役物

50シーリング シーリング出隅

□-100×100×2.3

□-100×100×2.3

(割り付け例)■タイル割りを考慮した下地組例(タイル 17mm厚を使用した場合)

■下地組にタイル割りを合わせた例(タイル 17mm厚を使用した場合)

606 606 606 606 606 60650

1642517

出隅

曲り役物

185 141

71 2810

切り物切り物

シーリング□-100×100×2.3

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

シーリング

通気ハットジョイナー

ベルパーチ目地詰めタイプ

□-100×100×2.3

H90通気金具

透湿防水シート

ベースサイディング(TBS-1SA)

金具同梱ドリルビス

エキスパンションジョイント

81

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

開口部

■開口左上部

■開口右下部

開口水抜き部材

スペーサー15

H90通気金具

金具同梱ビス

ドリルビス(F-TN60)

防水テープ

シーリング

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベルパーチブリックタイプ長縦平

1~3

防水テープ

透湿防水シート

接着剤

通気片ハットジョイナー

通気片ハットジョイナー

■縦断面図

■平断面図

部位:開口部横● H90 通気金具に移動防止部材をセットし、移動防止部材のガイドをベースサイディングの端部にフックさせ、ジョイナーの併用により確実に移動防止処置を行います。

● 開口周りに使用する下地鋼材は、角型鋼を使用するなど、開口部にかかる風圧も考慮して設計します。

● サッシは半外付けまたは外付けとし、外装材の仕上がり厚を考慮し選定してください。

● 開口周りに防水テープを必ず施工し、下地鋼材、サッシ枠、透湿防水シートを密着させてください。

● ベースサイディングとサッシとの取り合いは通気片ハットジョイナーを入れシーリング処理を行いますが、開口幅500mm以上の開口上部では結露水の排水のため、開口水抜き部材を使用して水抜き処理をしてください。( 開口水抜き部材の施工方法はP.96-97参照 )

● 開口水抜き部材の背面には浸入水や結露水の排水を妨げないようにするため 、通気片ハットジョイナーを入れないでください。

● ブリックタイプの場合、タイルとサッシの取り合いは1~3mm程度のすき間を開け空目地とします。

ベースサイディングの移動防止(H90通気金具の使用方法はP.71参照)

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

ベースサイディング(TBS-1SA)

透湿防水シート

□-100×100×2.3

H90通気金具

防水テープ

通気片ハットジョイナーシーリング開口水抜き部材

C-100×50×20×2.3

ベースサイディング(TBS-1SA)

透湿防水シート

H90通気金具

防水テープ通気片ハットジョイナー

シーリング

透湿防水シート

□-100×100×2.3

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベルパーチブリックタイプ

防水テープ

H90通気金具

金具同梱ドリルビス

通気片ハットジョイナー

シーリング

※図は半外付けサッシの場合で記載しています。

82

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

笠木部およびバルコニー床防水との取り合い部● バルコニー、ベランダ等の手すり壁頂部は笠木(別途)をかぶせて納めてください。● 笠木は大きめに張り出すか、内側に傾斜させて、外壁に水が伝わらないようにしてください。● 笠木の下は、透湿防水シートをオーバーラップさせ、笠木取付金具位置に防水テープを捨て張りするとともに、通気にも配慮してください。

● 笠木取り合い部でタイル割りが合わないときは、長縦平(縦平)を切断して納めてください。● ベースサイディングの切断面は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

● 透湿防水シートは床防水立ち上がり上部に被せ、両面粘着タイプの防水テープで密着させてください。● 土台水切りは防水立ち上がりより上方に取り付けてください。● 防水テープおよび透湿防水シートは、水切りの下からのぞかないように施工してください。● 最下段の透湿防水シートの縦継ぎ手は、止水のため防水テープでつなぎ合わせてください。●土台水切りとパネルの下端で10~15mmのすき間を設定し、このすき間はシーリングでふさがないようにしてください。

笠木

小口シーラー

透湿防水シート

ドリルビス(F-TN60)

スペーサー15

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベルパーチブリックタイプ

接着剤

防水テープC-100×50×20×2.3

30以上

30以上

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

ベースサイディング(TBS-1SA)

ベルパーチブリックタイプ

C-100×50×20×2.3透湿防水シート(オーバーラップさせる)

防水テープ(笠木取付金具位置に捨て張り)

笠木

縦平

ドリルビス(F-TN60)

小口シーラー

スペーサー15

防水層

ベルパーチブリックタイプ

土台水切り55

透湿防水シート

防水テープ

ベースサイディング(TBS-1SA)

スペーサー15

透湿防水シート

ベースサイディング(TBS-1SA)

スペーサー15

ドリルビス(F-TN60)

接着剤

防水テープ

防水層

土台水切り55小口シーラー

C-100×50×20×2.3

ベルパーチブリックタイプ

83

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

下屋部● 下屋との取り合い部は、10~20mm程度のすき間を開けてください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。

●ブリックタイプ

C-100×50×20×2.3

透湿防水シート

スペーサー15

ドリルビス(F-TN60)

長縦平

小口シーラー野地板

屋根材

雨押え

接着剤

ベースサイディング (TBS-1SA)

10~20

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

防水テープ

雨押え

スペーサー15

ベースサイディング(TBS-1SA)

10~20

透湿防水シート

屋根材

野地板小口シーラー

長縦平

ベルパーチブリックタイプ

84

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

他部材との取り合い部● 他部材との水平ジョイント部は、中間水切り35・45を使用し、縁を切ってください。(中間水切り35・45の施工方法はP.93を参照)

● 他部材との縦ジョイント部は、縦見切り縁を使用して納めてください。縦見切り縁とベースサイディング、他部材とのすき間はシーリング処理してください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)は吸水止めのため、小口シーラー(F-SL)を塗布してください。■水平ジョイント部例

■縦ジョイント部例

●ブリックタイプ

●ブリックタイプ

C-100×50×20×2.3

ドリルビス(F-TN60)

スペーサー15

ベルパーチブリックタイプ

他部材

小口シーラー

金具同梱ドリルビス

見切り縁 (現調部材 )

縦胴縁

接着剤

ベースサイディング(TBS-1SA)

H90通気金具

※縦見切りとの取り合いで使用するタイルの種類によっては、縦見切りよりタイルが出る納まりとなります。その場合は別 途納まりを、ご検討ください。

ベースサイディングの移動防止(H90通気金具の使用方法はP.71参照)部位:縦見切り縁との取り合い部● H90 通気金具に移動防止部材をセットし、移動防止部材のガイドをベースサイディングの端部にフックさせ、ジョイナーの併用により確実に移動防止処置を行います。

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

見切り縁(現調部材)

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1SA)

他部材

縦胴縁

透湿防水シート

小口シーラー

H90通気金具

透湿防水シート

ベースサイディング(TBS-1SA)

□-100×100×2.3

通気片ハットジョイナー

縦見切り縁

他部材

シーリング

ベルパーチブリックタイプ

他部材

縦見切り縁

シーリング

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング(TBS-1SA)

通気片ハットジョイナー

シーリング

透湿防水シート

□-100×100×2.3

H90通気金具

金具同梱ドリルビス

85

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

鈍角出隅部

妻壁端部の切断パネルの施工方法

● 胴縁の上に捨板金(現地調達)を取り付けて施工してください。

● パネルの端部はH90通気金具で留め付けてください。

● パネル移動防止のため、パネル中央付近にドリルビス(F-TN60)を1本、スペーサー15を介して留め付けてください。

● パネル間は10mm程度のすき間にバックアップ材を挿入し、マスキングテープで養生後、小口にシーリング同梱のプライマーを塗布し、シーリング処理を行ってください。

● 妻壁端部には、右下図のように、妻壁部補助胴縁が留め付けできるように、予め補助下地材を妻壁の勾配に沿って留め付けておく必要があります 。(事前に元請け様と打ち合わせが必要となります 。)

● パネル移動防止のため、パネル中央付近にドリルビス(F-TN60)を1本、スペーサー15を介して留め付けてください。

● 妻壁軒天部に通気見切り縁を使用して納める場合には、P.91を参照し防水に配慮してください。

捨て板金(現場調達)

透湿防水シート

H90通気金具

金具同梱ドリルビス

ベースサイディング化粧シーリング

バックアップ材

シーリング

バックアップ材

スペーサー15

移動防止用ドリルビス(F-TN60)

10

6.鉄骨造編 - 6 各部の納まり

妻壁部補助胴縁(C型鋼)

縦胴縁(C型鋼)

H90通気金具

ドリルビス(F-TN60)(スペーサー15を介して固定)

86

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

各材料は指定の品番か各材料が必要数量納入されているか適切な足場が設置されているか水道・電気設備は整っているか建ち通り下地の継目段差躯体、基礎部の継目段差軒天レベル開口部の水平レベルサッシや見切り等の部材は正しく取り付けられているかボルト等の出はないか、また下地の不陸はないか基準墨は出ているか配管設備等は設置してあるか下地の間隔は606mm以下かベースサイディングの縦ジョイント部、出・入隅部等に適切な下地が配されているか指定の防水紙を使用しているか横張りで下から張られているか重なり代は適切か(上下:90mm以上、左右:下地1スパン以上、入隅部:両側に下地1スパン以上)サッシ周り等は、防水テープで密着されているか損傷箇所はないか。あれば補修すること。

土台水切り・バルコニー水切りは水平に取り付けてあるか指定のジョイナー、開口水抜き部材、捨て入隅等が適切に配されているか各下地ごとに所定の金具、ビスを使用して留め付けられているかドリルビス(F-TN60)の端打ち間隔は25~35mmかドリルビス(F-TN60)を使用する部分にスペーサーを使用しているかベースサイディングの継ぎ目に段差(2mm以上)はないかタイル取り付け時の不具合はないかベースサイディング切断面のほこりは除去されているかプライマー処理はされているか土台水切りとベースサイディング最下端との取り合いにシーリングしていないか出・入隅、開口周り、他部材との取り合い等シーリング処理は適切かタイルの割り付けは適切か接着剤の塗布量・塗布位置は適切か目地詰めタイプは縦ジョイント部でエキスパンションジョイントしているか目地幅は適切か ブリックタイプ:2.5±1mm 、 目地詰めタイプ:7.5±3mmタイルの仕上り精度は良好か目地押さえはされているか、目地残りはないか洗い・酸洗いはされているかシーリング材は指定の材料・色を使用しているか

全体的な仕上に不具合はないか残材処理・現場清掃はされているか工事完了報告書は作成・提出されているか

※工事範囲は各現場毎に元請け様と確認してください。

チェック項目 チェック内容 不具合点および改善内容

判定 処理日

3mm以内かつ高さの1/1000以内一面:3mm以内2mm以内2mm以内2mm以内3mm以内

材料確認

足場の確認施設の確認

下地精度

下地状況

防水紙の施工

備考

部材の取り付け

ベースサイディング取り付け

ベースサイディング施工精度

シーリング処理

タイル工事

目地詰め洗い化粧シーリング

備考

納まりの確認現場確認完了チェック

備考

工  事  前

工  事  中

工事後

工事名         邸 住所INAX「ベルパーチ」工事チェックリスト<鉄骨造用>

工事店様名 チェック者

建設会社様名 確認者名

チェック完了日   年  月  日

6.鉄骨造編 - 7 チェックリスト(鉄骨造用)

87

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

7.部材の施工方法

 1 副構成部材の施工方法 !!"#$  ・土台水切り55の施工方法 !!  ・通気土台水切り55の施工方法 !#  ・バルコニー水切り55の施工方法 #%  ・通気見切り縁(35・45)の施工方法 #&  ・垂壁用通気見切り縁(17・25)の施工方法 #'  ・中間水切り(35・45)の施工方法 #(  ・縦見切り縁の施工方法 #)  ・長尺スターターの施工方法 #*  ・開口水抜き部材の施工方法 #+"#$ 2 工具 #!

88

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

土台水切り55の施工方法

■接合● 接合は付属のジョイント部材を使用してください。先に取り付ける水切りの端部にジョイント部材を取り付けておき、後から取り付ける水切りを差し込みます。ジョイント部材は長物1本に対して1個同梱されています。

■端部処理● 水切りの端部にはエンドキャップを使用してください。

■割り付け● 土台水切り55は外装材の割り付けに合わせて取り付けてください。外装材の下端から40mm上がった位置に土台水切り55の上端を合わせると10mmのすき間ができます。すき間は10~15mm程度としてください。

■切断加工● 水切り部材の切断加工にはアルミ用チップソーを使用して切断してください。

■取り付け● 木造の場合は、土台に対しステンレスの釘・ビスを用いて500mm間隔以下で留付けてください。

● 鉄骨造の場合は、土台に対しステンレスのビスを用いて606mm間隔以下で留付けてください。

● 取り付け順序は出隅─出隅(入隅)─長物の順に取り付けてください。

● 土台水切り55は土台部に使用する水切り部材です。出隅部材・入隅部材も取りそろえています。

土台水切り55

土台水切り55出隅 土台水切り55入隅

ジョイント部材(同梱品) 土台水切り55用エンドキャップ

40

10

89

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

通気土台水切り55の施工方法● 通気土台水切り55は、土台部分に通気パッキンがあるときに使用する土台水切りです。水切りの下に通気孔が設けてあるため、通気を阻害しません。

■加工● 通気土台水切り55の加工は図の手順に従ってください。

■接合● 通気土台水切り55は右図のようにカットして、接合してください。

● 接合部分は重ね代30mm以上とし、水切り裏面への水の浸入を防ぐため重なり部分にシーリングを打ちます。

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

通気土台水切り55

土台水切り55用エンドキャップ

ベースサイディング(TBS-1NA)縦胴縁18×45以上透湿防水シート

通気土台水切り55

ベルパーチブリックタイプ

基礎パッキン

基礎

土台

●入隅部

裏側から外側に折り曲げて固定する

90゚

45゚

折り曲げるa

a

この部分にハサミを入れる

●出隅部

bbbb

折り曲げる

合わせ目に差し込む

90゚

90゚

45゚

■取り付け● 木造の場合は、土台に対しステンレスの釘・ビスを用いて500mm間隔以下で留付けてください。

● 鉄骨造の場合は、土台に対しステンレスのビスを用いて606mm間隔以下で留付けてください。

カット

カット

捨てシーリング

捨てシーリング 30mm以上

90

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

バルコニー水切り55の施工方法 ● オーバーハング部用の水切りにはバルコニー水切り55を用意しております。出隅部材・入隅部材も取りそろえています。

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

バルコニー水切り55

バルコニー水切り55出隅

バルコニー水切り55用エンドキャップ

バルコニー水切り55入隅ジョイント部材(同梱品)

■接合● 接合は付属のジョイント部材を使用してください。長物1本に対して1個、出隅および入隅に対してそれぞれ2個ずつ同梱されています。バルコニー水切りの場合、ジョイントプレートのスライドができませんのでプレートを固定して本体をスライドさせてください。

● ジョイント部のアルミ部材の切断面が汚い場合には同色のシーリング材で仕上てください。

■端部処理● 水切りの端部にはエンドキャップを使用してください。

■割り付け● バルコニー水切り55は外装材の割り付けに合わせて取り付けてください。外装材の下端から44mm上がった位置にバルコニー水切り55の上端を合わせると10mmのすき間ができます。すき間は10~15mm程度としてください。

■切断加工● 水切り部材の切断加工にはアルミ用チップソーを使用して切断してください。

■取り付け● 木造の場合は、躯体に対しステンレスの釘・ビスを用いて500mm間隔以下で留付けてください。

● 鉄骨造の場合は、躯体に対しステンレスのビスを用いて606mm間隔以下で留付けてください。

● 取り付け順序は、入隅(出隅)─長物─出隅の順に取り付けてください。バルコニーの形状によってはジョイント部材を使用できない場合があります。コーナー部と平部に段差ができないように注意してください。

ベースサイディング(TBS-1SA)下端

44

91

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

通気見切り縁(35・45)の施工方法● 通気見切り縁(35・45)(K-MAT35・45)は軒天で通気する場合に使用する見切り縁です。適切な形状のものを選ぶことによって25.5 ~ 45mmの厚さの外壁材に使用することができます。出隅部材・入隅部材も取りそろえています。

■接合● 見切り材のジョイントはジョイント部材を使用してください。

■端部処理● 見切り材の端部にはエンドキャップを使用してください。

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

スペーサー10

ドリルビス(F-TN30)

ドリルビス(F-TN60)

スペーサー15

ステンレスリング釘

ステンレスリング釘

●木造 ●鉄骨造 ●最上段を長縦平で納める場合

スペーサー10

ドリルビス(F-TN30)

ドリルビス(F-TN60)

スペーサー15

クリアランス(約5mm以上)

通気見切り縁35出隅 通気見切り縁35入隅

通気見切り縁45出隅

通気見切り縁45入隅

ジョイント部材(同梱品) 通気見切り縁用エンドキャップ

通気見切り縁3535

通気見切り縁45 45

品 名使用できるタイルの厚さの目安木造の場合 鉄骨造の場合

通気見切り縁35 13.5mm~23mm 13.5mm~14mm通気見切り縁45 24mm~27mm 15mm~24mm

* 最上段のタイルを長縦平で納める場合は約5mm以上のクリアランスを考慮してください。

■取り付け● 軒天の位置を確認し、取り付け用の墨を出してください。

● 木造の場合は、ステンレスの釘・ビスを用いて胴縁ごと(500mm間隔以下)に留付けてください。

● 鉄骨造の場合は、ステンレスのビスを用いて胴縁ごと(606mm間隔以下)に留付けてください。

施工のポイント軒の出が少ない場合や切り妻部で使用する場合は透湿防水シートを軒天部分に防水テープで密着する等の処置を講じてください。

●木造 ●鉄骨造

防水テープ

シーリング シーリング

防水テープ

透湿防水シート透湿防水シート

92

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

施工のポイント

垂壁用通気見切り縁(17・25)の施工方法● 垂壁用通気見切り縁(17・25)(K-TMA17・25)は垂壁など縦曲を使用して納める場合の通気見切り縁です。

● 縦曲の形状に合わせて、垂壁用通気見切り縁を選定してください。

透湿防水シートは垂壁の下端位置で切断してください。切断位置がこれより短か過ぎたり、また、反対に長過ぎても、通気を妨げたり漏水を招く恐れがあります。

■取り付け● 透湿防水シートは下地の下端まで確実に張り下げてください。

● 割付けを確認し、取り付け用の墨を出してください。

● 木造の場合は、ステンレスの釘・ビスを用いて胴縁ごと(500mm間隔以下)に留付けてください。

● 鉄骨造の場合は、ステンレスのビスを用いて胴縁ごと(606mm間隔以下)に留付けてください。

■接合● ジョイント部は、アルミ用チップソーを使用して精度良く切断して付きつけてください。出隅や入隅も留めに切断加工して納めます。

●出隅部

●入隅部

A

ステンレスリング釘

ステンレスリング釘

スペーサー15

ドリルビス(F-TN60)

スペーサー10

ドリルビス(F-TN30)

A

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

●木造 ●鉄骨造

カット

45゚

カット

45゚

垂壁用通気見切り縁17

垂壁用通気見切り縁25

17

25

品名使用条件:縦曲の内寸(右図A寸法 )木造の場合 鉄骨造の場合

垂壁用通気見切り縁17 ~ 29mm ~38mm垂壁用通気見切り縁25 30mm~37mm 39mm~46mm

93

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

中間水切り(35・45)の施工方法● 中間水切り(35・45)(K-TM35・45)は上下方向の取り合い部分に使用する部材です。適切な水切りを選ぶことによって25.5~45mmの厚さの外壁材に使用することができます。

名 称 使用できる外装材の厚さ中間水切り35 25.5mm~35mm中間水切り45 36mm~45mm

■取り付け● 中間水切りの位置を確認し、取り付け用の墨を出してください。

● 取付け用の墨をもとに胴縁毎にビスまたは釘で取り付けてください。

● 木造の場合は、ステンレスの釘・ビスを用いて胴縁ごと(500mm間隔以下)に留付けてください。

● 鉄骨造の場合は、ステンレスのビスを用いて胴縁ごと(606mm間隔以下)に留付けてください。

■接合● 中間水切りは右図のようにカットして、接合してください。

■加工● 中間水切りの加工は図の手順に従ってください。

●入隅部

●出隅部

90゚

45゚

折り曲げる

c

c

45゚

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

折り曲げる 裏側から外側に折り曲げて固定する

45゚

90゚a

a

bb

この部分にハサミを入れる

合わせ目に差し込む

90゚

カット

カット

外壁材

他部材

中間水切り35

25.5~35mm

外壁材

中間水切り45

他部材

36~45mm

94

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

縦見切り縁の施工方法● 他部材との取り合いを行う際に、縦ジョイント部において使用できる縦見切り縁(K-TMK)を用意しております。

■取り付け● 縦見切り縁の位置を確認し、取り付け用の墨を出してください。

● 取り付け用の墨をもとにビスまたは釘で留め付けてください。

■接合● 下の縦見切り縁の上端を切断して上の縦見切りに差し込んでください。

■端部処理● 縦見切り縁の端部にはエンドキャップを使用してください。

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

縦見切り縁

縦見切り縁用エンドキャップ

25

452045

カット

95

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

長尺スターターの施工方法● 長尺スターター(K-STL)は留め付け金具のスタート位置をきめるガイド用の金具です。

■取り付け● 長尺スターターを下地ごとに、ビスで留め付けてください。

● スターターに合わせてH90通気金具を留め付けます。

● 長尺スターターをビスで留め付けると、ビス頭が金具に干渉することがありますので取り付け位置に注意してください。

● ベースサイディングを土台水切りから10~15mm程度のすき間を設けて留め付けてください。

長尺スターター 長さ:1820mm

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

1820

50

5

10~15

ベースサイディング

土台水切り55

長尺スターター

H90通気金具

H90通気金具

長尺スターター

透湿防水シート

96

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

サッシ部に仮留めする両面テープ

商品名:開口水抜き部材品番 :F-WD材質 :ポリエチレン樹脂(スポンジ封入)

30

12

8

開口水抜き部材の施工方法開口水抜き部材はサッシ上部と外装材の間にシーリングを打設しても従来同様に排水機能を持たせ、且つ、外観を美しく、手軽に施工することを可能にした商品です。

■使用部位:幅500mm以上のサッシ上部

■取付個数:サッシ両端に1個ずつかつ900mmごと

■取付位置:サッシ両端と取り付け個数の均等割付

●一般 ●開口水抜き部材

■商品図

水抜き部材のマスキングテープ/シーリング終了後開口部のマスキングテープと合わせて剥す。

▼ ▲

●開口水抜き部材は幅が500mm以上の開口の上側でシーリングする場合に使用してください。 開口幅が500~900mmの場合は開口端部から50mm離した位置に1個ずつ、合計2個設置してください。 900mmを越える場合は開口端部から50mm離した位置に1個ずつ設置した上、水抜き部材の間隔が900mmを越えないような間隔で設置してください。

500mm未満

500~900mm

50 900mm 50900mm 50 50

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

開口水抜き部材 開口水抜き部材

施工のポイント開口水抜き部材の背面は浸入水や結露水の排水を妨げないようにするため、ジョイナー施工時に空けておいてください。

97

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

■取り付け方法1.両面テープの離形紙を剥がします。

2.ベースサイディング表面位置 (シーリング表面位置 )に 合わせて部材を貼り付けます。

3.マスキングテープを貼ります。

4.シーリング施工を行った後、マスキングテープを剥がします。

5.シーリング硬化後、タイルを施工し、サッシ上端とタイルの間はブリックタイプで1~3mm、目地詰めタイプで2~8mmのすき間を設け仕上りとします。

2~8mm

ベルパーチ目地詰めタイプ

シーリング開口水抜き部材

縦胴縁18×45以上

片ハットジョイナーS

サッシ

表面位置

片ハットジョイナーS

粘着テープ

離形紙を剥がす

マスキングテープ

マスキングテープを貼る

1~3mm

構成図

1~3mm

シーリング開口水抜き部材

縦胴縁18×45以上

サッシ

片ハットジョイナーS

ブリックタイプ長縦平

7.部材の施工方法 - 1 副構成部材の施工方法

●目地詰めタイプの場合●ブリックタイプの場合

98

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

釘打ち機

例● マキタ高圧エア釘打● マックスコイルネイラ

電動ドライバー(鉄骨用)

例● マキタ インパクトドライバ● 日立工機 インパクトドライバ

例● マキタ防じんマルノコ● 日立工機 集じん丸のこ

電動鋸 コーキングガンパテナイフヤスリ

スライド丸鋸 縦切定規横切定規

切断作業台 切断作業例

コーキングガン 押切りカッター 電動タイルカッター 電動ドリル

ドリル刃は磁器タイル 用をご使用ください。

金槌 ゴムゴテ 目地ゴテ スポンジブラシ

切断定規 ・作業台は合板等を使用して作 成してください。

パテナイフ

コーキングガン

ヤスリ

500

4503,030

■ベースサイディング工事に必要な工具

■タイル取り付けに必要な道具

7.部材の施工方法 - 2 工具

99

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

 1 注意事項 !""#!"! 2 構成材料 !"$#!"%  ・2-1構成部材一覧表 !"$  ・2-2ベースサイディング形状図 !"&  ・2-3タイル形状図 !"&  ・2-4構成部材形状図 !"' 3 外張り断熱編<木造> !"(#!&&  ・3-1システムの構成 !"(  ・3-2適用範囲 !")  ・3-3工程図 !!"  ・3-4施工手順 !!!  ・3-5各部の納まり !$!  ・3-6チェックリスト !&& 4 充填断熱編<木造> !&'#!'(  ・4-1システムの構成 !&'  ・4-2適用範囲 !&%  ・4-3工程図 !&(  ・4-4施工手順 !&*  ・4-5各部の納まり !&)  ・4-6チェックリスト !'(

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8.ベースサイディング1D

100

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 1 注意事項

● 「1.注意事項 1安全衛生作業における注意点」に準拠します。

● 「1.注意事項 2部材保管・納入時の注意」に準拠します。● ベースサイディング1D固有の注意点は以下の通りです。

◆ベースサイディング1Dに、銅屋根などの異種金属からの雨水が接触すると、電食が起こる場合があります。異種金属との取合いには十分注意してください。

◆積雪による側圧や、人がぶつかるなどの衝撃が加わる高さまでは補強のため胴縁を追加するなどの配慮をお願いします。

◆胴縁は必ず取り付けてください ● 「1.注意事項 3施工上のポイント」に準拠します。 ● ただし、外張り断熱の場合は必要な胴縁幅が異なる場合があります。

◆防水処理をしっかり行ってください ● 「1.注意事項 3施工上のポイント」に準拠します。

● 通気工法のポイントについては「4.共通編 1外壁通気構法のポイント」に準拠します。

-2.部材保管・納入時の注意1

-3.設計上の注意事項1

-1.安全衛生作業における注意点1

-4.施工上のポイント1

-5.外壁通気構法1

TBS-1D特有の注意事項TBS-1Dのコバ面で露出している断熱材は長期にわたり紫外線にさらされると劣化します。パネル施工時に、万一長期にわたり(3ヶ月以上)屋外保管された場合は、必ず10mm厚程度カットし、健全な部分を露出させて使用してください。著しく劣化した状態では、後工程であるシーリングとの接着性が阻害され、漏水等の危険につながります。

外壁を施工する上で、一般地・寒冷地共に外壁通気構法を標準仕様とします。

101

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 1 注意事項

● 「1.注意事項 5維持管理のポイント」に準拠します。

● 「2.注意事項 6免責事項」に準拠します。

-7.維持管理のポイント1

-8.免責事項1

-6.設計・施工における禁止事項1「1.注意事項 2設計・施工における禁止事項」に準拠します。ただし、ベースサイディング1Dでは以下の点が異なります。

●鉄骨造への施工 鉄骨造の建築物には施工できません。

●ベースサイディング1Dでの目地詰め ベースサイディング1Dでは目地詰めはできません。よって、目地詰めタイプのタイルは使用できません。

※ベースサイディング1Dは木造外張り断熱建築物への施工が可能です。

ベースサイディング1D

目地詰め

102

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 2 構成材料

-1.構成部材一覧表2タイル

品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考

タイル

ベルネスト 二丁掛ブリックタイプ BNST- ***二丁掛形状、その他役物 カタログ参照ベルパーチ テッセラ[ブリックタ

イプ] BRKW- ***ベルニューズ ブリックタイプ BRKN- ***

主要構成部材外壁としての品質・意匠・機能を維持するために必要な部材です。必ずご使用ください。

品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備 考

ベースサイディング ベースサイディング1D TBS-1D

ポリイソシアヌレートフォーム裏打ちガルバリウム鋼板3,030×350×10.5(総厚15.0)mm

8枚/梱

接着剤 タイル固定用接着剤 TTS-100 エポキシウレタン系樹脂 容量:320ml 20本/梱

留付ビス 木用ビス F-TP45 スチール+ジオメット処理 φ4.6×45mm 平頭 300本/梱

留付釘

CEリング釘50 50OR(700) ステンレス(SUS304) バラ釘 φ2.4×50mm 700本/梱

ステンレススクリュー釘 F-K50 ステンレス(SUS304) バラ釘 φ2.5×50mm 500本/梱

連結釘(斜め連結) 50MR ステンレス(SUS304) φ2.4×50mm 10巻/梱

連結釘(垂直連結・逆巻き) 50DR ステンレス(SUS304) φ2.4×50mm 10巻/梱

スターター スターター1D K-ST1D ガルバリウム鋼板 H=9mm L=3,030mm

ジョイナーハットジョイナーC F-TJC ガルバリウム鋼板 H=6mm L=2,000mm

ボンドブレーカー付き 20本/梱

片ハットジョイナーC F-TJCK ガルバリウム鋼板 H=6mm L=2,000mmボンドブレーカー付き 20本/梱

シーリング材 高耐候性シーリング材 TTS-2H 変成シリコーン系 低モジュラス容量:320ml プライマー付き 20本/梱

入隅材 捨て入隅50 K-IK50 ガルバリウム鋼板 L=3,050mm 5本/梱

副構成部材外壁としての品質・意匠・機能を補完するための推奨部材です。● 「3.構成部材 1構成部材一覧表」に準拠します。● ただし、長尺スターター(K-STL)、小口シーラー(F-SL)、は使用しません。● また、ベースサイディング1Dの場合は目地詰めは不可なので目地材は使用しません。● また、切断刃として、FK-TIP100は使用できません。下記の切断刃が使用できます。

品  名 品 番 仕  様 梱包形態 備  考工 具 HYBRIX用切断刃180 FK-HX180 外径 φ180mm  超硬チップソー 1枚/梱

103

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 2 構成材料

● 「3.構成部材 3タイル形状図」に準拠します。

-2.ベースサイディング形状図2

-3.タイル形状図2

形 状

品番:TBS-1D 材質:ポリイソシアヌレートフォーム裏打ちガルバリウム鋼板

384

働き幅 350

3030

70

70

70

94

働き幅 350

15

10.5

384

A部

B部

C部

24

46

10.5

94

1510.5

46

A部詳細 B部詳細 C部詳細

75°

104

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 2 構成材料

-4.構成部材形状図2主要構成部材

接着剤 シーリング材 金具品名 タイル固定用接着剤 高耐候性シーリング材 スターター1D

品番 TTS-100 TTS-2H K-ST1D

形状

40

20

9

容量:320ml アダプター1個同梱 容量:320ml プライマー1缶、アダプター1個、ハケ1本同梱 L=3030mm

用途 ベースサイディングへのタイル固定用接着剤 ベースサイディングの板間用シーリング材 TBS-1Dの張り始めスターター

仕様 エポキシウレタン系樹脂 変成シリコーン系 低モジュラス ガルバリウム鋼板

入数 20本/梱 20本/梱 10本/梱

留付部材(釘・ビス)品名 木用ビス CEリング釘50 ステンレススクリュー釘 連結釘(斜め連結) 連結釘(垂直連結・逆巻き)

品番 F-TP45 50OR(700) F-K50 50MR 50DR

形状

45 φ4.6

φ10φ 5

50

φ 2.4

50

φ 5.5

φ 2 .5 50φ 2.4

φ 5

50

φ5

φ2.4

φ4.6×45mm φ2.4×50mm バラ釘 φ2.5×50mm バラ釘 φ2.4×50mm 200本/巻 φ2.4×50mm 300本/巻

用途 TBS-1D留付ビス TBS-1D実部留付釘 TBS-1D実部留付釘 TBS-1D実部留付釘(釘打ち機用)

TBS-1D実部留付釘(釘打ち機用)

仕様 スチール+ジオメット処理 ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS304) ステンレス(SUS304)

入数 500本/梱 700本/梱 500本/梱 10巻/梱 10巻/梱

入隅材 ジョイナー品名 捨て入隅50 ハットジョイナーC 片ハットジョイナーC

品番 K-IK50 F-TJC F-TJCK

形状5050

8

486

568

6

L=3050mm ボンドブレーカー付き H=6mm L=2000mm ボンドブレーカー付き H=6mm L=2000mm

用途 入隅部の防水 TBS-1D用ジョイナー使用部位:縦ジョイント部

TBS-1D用ジョイナー使用部位:開口部、入隅部、軒天部等

仕様 ガルバリウム鋼板 ガルバリウム鋼板 ガルバリウム鋼板

入数 5本/梱 20本/梱 20本/梱

105

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 2 構成材料

副構成部材● 「3.構成部材 1構成材料形状図」に準拠します。● 切断刃(FK-HX180は下記を参照ください。

工具品名 HYBRIX用切断刃180

品番 FK-HX180

形状

φ180mm

用途 TBS-1D切断用

仕様 超硬チップソー

入数 1枚/梱

106

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

ベースサイディング1Dシステムは、ベルパーチの金属系下地材ベースサイディング1Dを使用したベルパーチシステムです。従来の窯業系下地材よりも軽量であり、構造体からの持ち出しが大きく強固な固定が難しい外張り断熱住宅に最適です。また、防耐火構造認定も取得しており、万が一の火災に対してもご安心してお使いいただけます。

■下地構成(斜視図) ■下地構成(鉛直図)

-1.システムの構成3

断熱材厚 X- ポイントビス パネリードⅡ+~30mm φ6.0×100以上 φ6.0×100以上~50mm φ6.0×120以上 φ6.0×110以上~70mm φ6.0×150以上 φ6.0×150以上

※1 胴縁留付ビス

※断熱材の厚さに合わせる調整ふかし材60幅程度

受桟留付ビス留付ピッチ500mm以内

留付ピッチ303mm以内

ふかし材留付ビス留付ピッチ500mm以内

留付ピッチ500mm以内

胴縁留付ビス ※1

受桟

胴差

断熱材

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

土台

受桟留付ビス

受桟

防水テープ

気密テープ

土台水切り55

受桟胴縁留付ビス※1

胴差

防水テープ

窓台

調整ふかし材60幅程度

胴縁留付ビス※1

胴縁留付ビス※1

断熱材

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

土台水切り55

土台

受桟防水テープ

受桟留付ビス

ふかし材留付ビス

※断熱材の厚さに合わせる

受桟留付ビス

107

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

■TBS-1Dシステム図

● システム重量と仕上り厚

タイル 接着剤 ベースサイディングシステム重量(kg/㎡) タイル種類による 0.5 4.0仕上がり厚(mm) タイル種類による - 10.5※システム重量および仕上がり厚は表中のタイル、接着剤、ベースサイディングの合計です。

ハットジョイナーC

縦胴縁18×45以上

サッシ

透湿防水シート

縦胴縁18×90以上

間柱

バルコニー水切り55

通気見切り縁

縦平ベルパーチブリックタイプ

土台水切り55

接着剤(TTS-100)

ベースサイディング1D

曲り

シーリング材(TTS-2H)

片ハットジョイナーC

断熱材

捨て入隅50

縦胴縁18×140以上

スターター1D

防水テープ

縦胴縁18×90以上

(断熱材厚が50mm超の場合は18×160以上)

108

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

■TBS-1Dシステム図(防耐火構造仕様)

● 防耐火構造とする場合は、以下のようにしてください。その他、詳細は認定書を参照ください。

防耐火区分 屋外側 室内側防火構造 9mm厚以上の構造用面材※ 12.5mm厚以上のせっこうボード

準耐火構造45分 9mm厚以上の構造用面材※ 12.5+9.5mm厚以上のせっこうボードの2重張り

※構造用面材としては、構造用合板を選定してください

構造用面材(厚さ9mm以上)※

せっこうボード(防火構造:厚さ12.5mm以上)      (準耐火構造:厚さ12.5+9.5mm以上)

109

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

-2.適用範囲3ベルパーチ1Dシステムは、外張り断熱工法において以下の条件で使用できます。

地上2階建て以下かつ高さ9m以下の、木造外張り断熱構造建物に使用できます。一般地域・寒冷地域共に胴縁仕様による通気構法を採用ください。

■国土交通大臣認定<防耐火構造の認定番号> (認定取得:アイジー工業株式会社)商品名 防耐火区分 認定番号 名称

TBS-1D(外張断熱)

準耐火構造45分

木造軸組 QF045BE-0191塗装溶融亜鉛めっき鋼板・イソシアヌレートフォーム・フェノールフォーム保温板表張/せっこうボード重裏張/木製軸組造外壁

木造枠組 QF045BE-0192塗装溶融亜鉛めっき鋼板・イソシアヌレートフォーム・押出法ポリスチレンフォーム保温板表張/せっこうボード重裏張/木製枠組造外壁

防火構造

木造軸組 PC030BE-0536塗装溶融亜鉛めっき鋼板・イソシアヌレートフォーム・フェノールフォーム保温板表張/せっこうボード裏張/木製軸組造外壁

木造枠組 PC030BE-0537塗装溶融亜鉛めっき鋼板・イソシアヌレートフォーム・押出法ポリスチレンフォーム保温板表張/せっこうボード裏張/木製枠組造外壁

※詳細については、弊社ビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ 」から認定書をダウンロードして確認してください。ただし、運用上、下記の点が異なるのでご注意ください。

<準耐火構造45分、防火構造の運用上のポイント>● 室内側の被覆は、準耐火構造45分の場合12.5mm+9.5mm厚以上、防火構造の場合12.5mm厚以上のせっこうボードを使用してください。

● 屋外側に9mm厚以上の構造用面材を使用してください。構造用面材としては、構造用合板を選定してください。● 断熱材は以下のものから選定してください。 ・ 押出法ポリスチレンフォーム保温板、硬質ウレタンフォーム保温板、イソシアヌレートフォーム保温板、フェノールフォーム保温板

● 防耐火認定情報は変更される場合があります。最新の情報はビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ(http://iinavi.inax.co.jp/kijunho/nk-top.php)」 をご確認ください。

● 認定書(写し)は上記のビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ 」よりダウンロードできます。なお、ダウンロードは建築確認申請を行う設計様、建設会社様ご自身で取得手続きを行ってください(ダウンロードサービスをご利用になる場合は簡単なユーザー登録が必要です)。

■建物・下地・タイル

建物構造 木造外張り断熱高さ 地上2階建て以下かつ高さ9m以下

下地

柱・間柱、スタッド(芯材)間隔 500mm以下

胴縁サイズ

一般部:18mm×45mm以上継ぎ手部、入隅部、開口部横等:18mm×90mm以上出隅部: 18mm×140mm以上(断熱材厚が50mmを超える場合は18mm

×160mm以上)間隔 500mm以下 {柱・間柱、スタッド(芯材)にビスで固定}

受桟 断熱材と同じ厚さの受桟を土台部、胴差部、梁・桁部、下屋部等(各階の上下端部)にビスで固定。

断熱材

材質: 押出しポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、イソシアヌレートフォーム、フェノールフォーム

厚さ: 15~ 70mm(必要な断熱材の厚さが70mmを超える場合は、充填断熱を併用してください)

適用タイル

ブリックタイプ ○目地詰めタイプ ×

※)表中  ○→適用可  ×→適用不可

110

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

※ この工程図は一般的な工程を示したものであり、工事責任区分を示したものではありません。※ 点線内は外壁工事の範囲外ですので建物毎の契約責任においてあらかじめ責任区分を明確にしておいてください。

-3.工程図3

ベースサイディングの加工(P116)

ベースサイディングの取付け(P116)

シーリング(P118)

タイル水平方向の割付け(P119)

開口部のタイル割付け(P119)

タイル縦墨出し(P119)

接着剤塗布(P120)

タイルの取付け(P120)

点検、清掃(P120)

構造体(P111)

受桟の取付け(P111)

断熱材張付け(P111)

ベースサイディングの割付け(P112)

土台水切りの取付け(P112)

防水テープ・透湿防水シートの張付け(P112)

胴縁の取付け(P113)

スターター・捨て入隅・見切り縁等の取付け(P115)

111

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

-4.施工手順3

構造体● 柱・間柱は、500mm以下の間隔で取り付けてください。

● 入隅部には胴縁が取り付けられるように、添え木または、追加間柱を設けてください。

● 追加間柱は、断熱材の厚さを考慮し、胴縁留付ビスが確実に留付けできるように取付位置を決めてください。

● 開口部の周囲に、断熱材と同じ厚さの調整ふかし材を取り付けてください。幅は60mm以上としてください。

● 調整ふかし材の留付けは次項の受桟と同様です。

● 調整ふかし材にサッシを取り付けてください。

施工のポイント● 管柱、間柱、通し柱、桁、胴差は外面合わせにして凹凸のないように調整してください。

● ボルト頭、補強プレート類は座掘して納めてください。

● 施工時および施工直後の構造体の挙動(沈み込み等)を考慮し、適切な養生期間を確保してください。

受桟の取付け● 断熱材と同じ厚さの受桟を、土台部、胴差部、・梁 ・桁部、下屋部等の各階上下端部に設置してください。

● 受桟の種類は、下表を参考に選定してください。受桟 一般部 胴縁を継ぐ場合厚さ(A) 断熱材と同じ厚さ

幅(B) 断熱材の厚さ×1.5倍かつ、45mm以上 90mm以上

※開口部周りの受桟は幅60mm以上としてください。  また、胴縁を継ぐ場合は90mm以上としてください。

● 受桟の留付けは、下表のビスを使用し躯体に定着させてください。断熱材厚さ 名称 サイズ

~50mm ・東日本パワーファスニング㈱ 「パネリードⅡ+」・若井産業㈱ 「X-ポイントビス」

φ6×100以上

~70mm φ6×120以上

● ビス留付間隔は500mm以下としてください。● ビスの選定は2社限定とします。

断熱材の張付け● 柱・間柱上に断熱材をすき間なく、釘などを用いて張り付けてください。断熱材の張り方は断熱材メーカーが指定する仕様に準拠してください。

● 断熱材の張付け後、継ぎ目に気密テープを貼り付けてください。気密テープの貼り方は断熱材メーカーが指定する仕様に準拠してください。

コンクリート基礎

間柱

土台

500以下500以下

添え木添え木

追加間柱

サッシ

調整ふかし材 60幅程度調整ふかし材 60幅程度※断熱材の厚さに合わせる

※断熱材の厚さに合わせる

幅(B)

厚さ(A)

気密テープ

テープを重ねない

断熱材

500以下

受桟留付ビス

受桟

土台

●構造体

●入隅部

●開口部

●受桟の選定

●土台部

112

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

ベースサイディングの割付け● 割付けは、建物の主な軒天部(複数の場合は最も長く続く部分)を基準とします。

● ベースサイディングのスタート位置は軒天から「70mmの倍数」とします。(スタート位置はスターター1Dの下端となります。)

● 軒天部で、通気見切り縁を施工し、平タイルで納める場合、ベースサイディングのスタート位置を「70㎜の倍数+15㎜」としてください。

軒天からスターター1D下端までの距離

通気見切り縁未使用の場合 70mmの倍数通気見切り縁を用いる場合 70mmの倍数+15mm

● 壁面の高さが高く、ベースサイディングの積み上げ段数が多くなると、製品および施工の誤差により割付寸法よりも若干大きくなることがあります。この場合、軒天部では縦平を使用した納まりとしてください。

● タイルの垂直方向の割付けは、ベースサイディングの取付け時に確定します。

● タイルとスターター1Dの下端の位置が5mm異なるように設計されています。

土台水切りの取付け● ベースサイディングの割付けに従って土台水切りを取り付けてください。

● スターター1D下端と土台水切りのすき間は 10 ~15mm とし、かつタイル下端と水切りのすき間を10mm以上としてください。

● スターター1D下端から40mm上がった位置に土台水切り55の上端をあわせると10mmのすき間が開きます。

● 土台-基礎間で床下換気を行う場合には、通気が確保されるように通気土台水切り(K-TK55)を取り付けてください。

防水テープ・透湿防水シート張付け● 「3.木造編 4施工手順 防水テープ・透湿防水シート張付け」の面材がある場合に準拠します。

● ただし、一般部での透湿防水シートの重なり代は、180mm以上としてください。

5

70の倍数

軒天最下点

53

スターター1D下端70の倍数+15

ベースサイディングスタート位置

10~15

スターター1D

土台水切り55

10以上

軒天

スタート位置

軒天

スタート位置

●タイルの割付基準

●ベースサイディングのスタート位置<見切り縁未使用の場合>   <見切り縁使用の場合>

113

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

胴縁の取付け

■胴縁の種類●胴縁は18mm厚以上としてください。

使用部位 厚さ 幅一般部 18mm以上 45mm以上

縦ジョイント部入隅部開口横

18mm以上 90mm以上

出隅部 18mm以上140mm以上

( た だ し 断 熱 材 厚 が50mmを超える場合は160mmとしてください)

施工のポイント①胴縁について・ JASS11に規定されているすぎ、まつ、べいつが、べいまつ、えぞまつ、とどまつをご使用ください。

! 警 告ラワン等の腐朽し易く、割れ易い材質のものは胴縁として不適当です 。サイディングの剥落事故を招く恐れがありますので、絶対に使用しないでください 。

・ 胴縁に使用する材料は、乾燥材を使用してください。②タイルの仕上りを美しくするためには、下地精度(胴縁面の精度)が大きく影響します。下地の不陸・突出物をパッキン材で調整してから施工してください。(下地の凹凸は2mm以内としてください)

■胴縁留付ビスの種類● ビスは、φ6以上の市販のものを使用してください。長さは断熱材厚により下表より選定してください。

※ 釘は抜けたり、たわみによる胴縁の下がりがおきる恐れがあるので、使用しないでください。

断熱材厚 若井産業㈱「X-ポイントビス」

東日本パワーファスニング㈱「パネリードⅡ+」

~30mm φ6.0×100以上 φ6.0×100以上

~50mm φ6.0×120以上 φ6.0×110以上

~70mm φ6.0×150以上 φ6.0×150以上

※ビスの選定は2社限定とします。

■胴縁の留付け● 留付ビスは303mmピッチ以下で、柱・間柱・スタッドに固定してください。また、受桟部にも留め付けてください。

● 縦ジョイント部の90mm幅胴縁のビス留めは、千鳥打ちとしてください。

気密テープ

透湿防水シート

断熱材

胴縁18×90以上

胴縁留付ビスφ6以上留付ピッチ303mm以下(千鳥打ち)

(縦ジョイント部)       

縦胴縁18×45以上

胴縁留付ビスφ6以上留付ピッチ303mm以下

土台

断熱材

胴縁留付ビス

受桟留付ビス

受桟

受桟

胴差

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

受桟留付ビス

胴縁留付ビス

114

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

■開口部の施工● 18×90mm以上の胴縁を断熱材厚さに応じたビスを使用して留め付けてください。

● 開口部は窓下の腰壁や窓上部の通気を確保するために、窓周りのベースサイディングの納まりを考慮しながら胴縁にすき間を設けて、放湿拡散が十分に行われるように配慮してください。

● ベースサイディングが開口部の上下で、割付幅100mm以下となる場合は、補強胴縁を取り付けてください。

■出隅部の施工● 18×140mm以上の胴縁を断熱材厚さに応じたビスを使用して留め付けてください。(ただし断熱材厚が50mmを超える場合は18×160mm以上としてください)

● 出隅部の胴縁を施工する際には、胴縁の開きを防ぐために、図のように追加でビスを斜め打ちをしてください。

■入隅部の施工● 18×90mm以上胴縁を断熱材厚さに応じたビスを使用して留め付けてください。

胴縁留付ビスφ6以上

ビス斜め打ち

縦胴縁 18×140以上(断熱材厚が50mm超の場合18×160以上)

ビス斜め打ち

縦胴縁 18×140以上(断熱材厚が50mm超の場合18×160以上)

透湿防水シート

透湿防水シート

添え木断熱材

縦胴縁18×90以上

透湿防水シート

柱添え木 断熱材

縦胴縁18×90以上

透湿防水シート

追加間柱

<割付幅が 100 ㎜以下となる場合>

30mm程度

30mm程度

30mm程度

30mm程度

開口部

開口部

胴縁18×90以上

胴縁18×90以上

115

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

スターター・捨て入隅・見切り縁等の取付け

■スターターの施工● 切断していないベースサイディングの下端にはスターター 1Dを施工し、ベースサイディングをスターター1Dに載せて張り上げてください。

● 留付けは、ベースサイディング1D留付け用の、ビスまたは釘を使用し胴縁毎に行ってください。

■入隅部の施工● 入隅部にはベースサイディング取付け前に、捨て入隅50を釘で留め付けてください。

■見切り等の施工● 必要に応じて、通気見切り縁・縦見切り縁などを取り付けてください。

■通気部材の施工● 「3.木造編 4施工手順 胴縁の取付け ■通気部材の施工」に準拠します。

スターター1D

土台水切り55

縦胴縁18×45以上

10~15

柱添え木

断熱材

縦胴縁18×90以上

捨て入隅50

透湿防水シート

116

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

ベースサイディングの加工

■切断● ベースサイディングの切断には必ず防塵マルノコと切断定規を使用してください。

● HYBRIX 用の切断刃(FK-HX180)または市販の金属サイディング用の切断刃をご使用ください。

■切り欠き部、小幅物● 切断した箇所が小幅物になると折れやすくなります。100mm以下の小幅が出る場合は切断して、継ぎ張りをし、継ぎ手箇所はジョイナーを介してシーリング処理をしてください。

● 複雑な小幅物ができると、施工能率も悪くなり、雨仕舞いも不完全になりやすいので、考慮して割り付けてください。

● 開口部周りの切り欠き部が、板幅の1/2 以下になるようにしてください。切り欠きが1/2 以上となる場合は切断して、継ぎ張りをし、継ぎ手箇所はジョイナーを介してシーリング処理をしてください。

■切断面の処理● ベースサイディングの切断面でシーリング処理を行わない部分については、切断面が目立つ場合、露出したウレタン部にプライマー処理後シーリング材を塗布してください。

注意事項施工現場でベースサイディング1Dを切断した際にでる切粉はサビの原因となりますので、ベースサイディング1Dに付いた切粉はハケ、ブロアーなどで取り除いてください。

ベースサイディングの取付け● 1 段目のベースサイディングはスターター1Dに載せて張り始めてください。

● 2段目以降はベースサイディング下端を下段のベースサイディングにかん合させて施工してください。

● 各段ごとに墨を出してズレていないか確認しながらベースサイディングを施工してください。ベースサイディングの働き幅は350mmです。

■ハットジョイナーの施工● ベースサイディングの縦ジョイント部にはハットジョイナーCを、開口部、入隅部および軒天部などには片ハットジョイナーCを釘留めしてください。

ハットジョイナーCの品番 F-TJC片ハットジョイナーCの品番 F-TJCK

ベースサイディング1D

スターター1D

縦胴縁18×45以上

●小幅物

100mm以上ベースサイディング

●切り欠き部

板幅

板幅の1/2以下

開口部

●ベースサイディングの張り始め

117

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

■ベースサイディングの留付け● 留付けには木用ビス(F-TP45)を用いてください。ただし、ベースサイディング実部(かん合部)の留付位置に限り、釘打ちも可能です。

ビスの品番 F-TP45釘の品番 50MR, 50DR, 50OR(700) ,F-K50

● ビス打ちは垂直方向(板幅)に対して実部(かん合部)に 1本、右図の支持片部に 2本留め付けてください。水平方向に対しては胴縁毎(500mmピッチ以下)に留め付けてください。

● 軒天部や開口上下などでベースサイディングを切断し、規定の位置でビス打ちできない場合は、右図のように支持片部に増し打ちしてください。

● 下地に不陸がある場合は、薄板などをベースサイディングの裏面に挟み込んで調整してください。

注意事項● ベースサイディングの特性上、端部での留付けが端すぎたり過度に締め付けることにより、支持片がつぶれたり跳ね上がることがあります。その場合、ビスの端打ちを広くし、留付ビスを緩め調整してください。

● 出隅部や縦ジョイント部では全段ビス留めしてください。

注意事項● 出隅部や縦ジョイント部では全段ビス留めにより端部の跳ね上がりを押さえてください。その際、ビス留めが端から離れすぎると押さえが効きません。

● 跳ね上がった状態では、タイル面で段差となります。● ただし、張り始めのお生ベースサイディングの支持片部最下段(スターター1Dの上側の支持片部)にはビス留めしないでください。ビス留めすると実部がつぶれてしまいます。

ベースサイディング1D

木用ビス(F-TP45)

ベースサイディング1D

木用ビス(F-TP45)

切断増し打ち

木用ビス(F-TP45)

支持片

実部は釘でも可

350

350

500500

実部にも留め付けるベースサイディング1D

基礎縦ジョイント部は支持片部全5段留め付ける

張り始めパネルの最下段の支持片部はビス留めしない

●縦ジョイント部の留付け●出隅部の留付け

<切断時の増し打ち>

●留付位置

118

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

シーリング● 防水処理のため、シーリングを縦ジョイント部、出入隅部、軒天部、サッシ周り、他部材(クーラー、電気、水道、配管、換気口周り等)との取合い等に打設します。

● シーリング処理は、ジョイナーまたはバックアップ材を使用してください。三面接着を防ぎ、シールの耐久性と変形性能が向上します。

● 下表の箇所では指定のジョイナーを使用してください。

部位 指定ジョイナー縦ジョイント部 ハットジョイナーC(F-TJC)開口周り、入隅部、軒天部 など 片ハットジョイナーC(F-TJCK)

● シーリング材は、低モジュラスの変成シリコン系シーリング材TTS-2Hを使用してください。

● 付属のプライマーをシーリング打設面に必ず塗布し、プライマーが乾燥(30分以上)した後にシーリング処理を行ないます。(プライマーの塗布はシーリング打設の当日に行ってください。時間を置きすぎるとホコリの付着や雨水によりプライマーの効果(接着増強)が薄れます。)

● シーリング打設後は必ずヘラ等で押さえが必要です。

● 幅 500mm以上のサッシ上部は結露水等の排出のため、開口水抜き部材(F-WD)を使用してください。(施工方法等はP96-97を参照)

● 土台水切り、バルコニー水切りとベースサイディングの取合部は、排水のためシーリングは行いません。ただし、バルコニー水切りとベースサイディングの取合部は、右下図のように、バルコニーのつけねから50mm程度バルコニー水切りの奥まで防水のためシーリングを充填してください。

注意事項● 接着剤(TTS-100)は、シーリング材としては使用できません。

● シーリング材には必ず専用シーリング材TTS-2Hをご使用ください。プライマーも必ず付属のものをご使用ください。

● TTS-2Hはフィルムパックとなっており、施工には、同梱のホルダー・アダプター・ノズルが必要です。使用方法の詳細は同梱資料を参照してください。

タイル支持部

ハットジョイナーC

シーリング材(TTS-2H)

タイル支持部

シーリング材(TTS-2H)

ベースサイディング1D

900mm程度 900mm程度

シーリング材(TTS-2H)

5050

50mm程度

ベースサイディング

シーリング処理

バルコニー表側

シーリング

バルコニー水切り

●出隅部のシーリング

●開口部のシーリング

●縦ジョイント部のシーリング

●バルコニーつけねでのシーリング箇所 (バルコニー水切りを使用した場合)

119

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

タイル水平方向の割付け● 「5.木造編 4施工手順 タイルの水平方向の割付け」に準拠します。

タイルの縦墨出し● 「5.木造編 4施工手順 タイルの縦墨出し」に準拠します。

開口部のタイル割付け● 「5.木造編 4施工手順 開口部のタイル割付け」に準拠します。

接着剤塗布● タイル用接着剤は専用接着剤(TTS-100)を必ず使用してください。

● TTS-100はフィルムパックとなっており、施工には同梱のホルダー・アダプター・ノズルが必要です。使用方法の詳細は同梱資料を参照してください。

● 接着剤のノズルを図のように 2方向から斜めに切り、コーキングガンを用いてベースサイディング支持片部(突出部)の下側に5mm程度盛り上がるよう接着剤を塗布してください。(溝幅が大きいタイルでは、さらに接着剤が必要になる場合があります)。使用量の目安は、1㎡当たり接着剤1.3 本程度です。

● ベースサイディング縦ジョイント部をまたがるタイルについては、支持片部(突出部)の上側にも必ず接着剤を塗布してください。その他でも、支持片へのタイルの引っかかりが甘い場合は、同様に塗布してください。

● 1 回の塗布面積は、接着剤の表面に皮膜が張る前(15分程度)にタイルが張り付けられる面積としてください。

● 接着剤塗布前にベースサイディングの表面が乾燥していることを確認してください。

● 土台部などのスターター位置では、スターター1Dに接着剤を塗布してください。

注意事項接着剤は、タイル全幅が確実に接着するよう、かすれなどがないように連続的に塗布してください。特に、支持片への引っかかりが少ない場合 ( 小幅の切り物や曲がり役物短辺などの施工)は注意してください。

タイル長さ

タイル長さ

接着剤(タイル一枚分) (支持片の上側)     

接着剤      (支持片の下側)

接着剤

スターター1D

●接着剤塗布

●スターターへの接着剤塗布

120

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

タイルの取付け● 「5.木造編 4施工手順 タイルの取付け」に準拠します。

● ベースサイディング1D特有の事項は以下に示します。

ベースサイディング1Dのポイント①ベースサイディングの特性上、躯体の不陸を拾いやすく、またタイルのバリなどで引っかかりが浅い場合があります。その場合は接着剤を支持片の上にも塗布してください。なお、縦平のタイルでは必ず支持片の上下に接着剤を塗布してください。また、縦平の裏足の段数全てに接着剤を塗布してください。

ベースサイディング1Dのポイント②溝幅が大きいタイルでは、裏足(下側)に接着剤がつきにくいことがありますので、タイルを下から押し上げるように引っ掛けてください。

点検・清掃● 施工箇所と図面を照合し、外観検査、清掃を行い、引き渡します。

補修方法● 「4.共通編 3補修方法」に準拠します。

● ただし、ベースサイディング1Dの場合は、タイル張り替え部のベースサイディング表面にプライマーを塗布する必要はありません。

接着剤接着剤

接着剤       (必要な場合のみ)

接着剤       (必要な場合のみ)

接着剤

121

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

-5.各部の納まり3

土台部● 土台部には受桟を設置し、胴縁は受桟を介して土台に留め付けてください。

● 軒天際で平タイルを割り込む場合、垂直方向のタイル割付けは70mm×N倍で軒天から割り出し、スターター1Dの下端位置を決定します。

● 軒天際を通気見切り縁で納める場合は、通気見切り縁分を下表のように考慮します。

軒天際の納め 軒天からのベースサイディングのスタート位置

見切り縁なし 70mmの倍数通気見切り縁 70mmの倍数+15mm

● タイルの割付けに合わせて土台水切りを取り付けてください。土台水切りとスターター1D下端には、10~ 15mmのすき間を設けてください。

● 土台水切りとスターター1Dの取合部は、排水のためシーリングはせず開けておいてください。

● タイル下端がスターター1D下端より約5mm下がります。

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。通気部材などで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

ベースサイディング1D

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

断熱材

土台

基礎

ベルパーチブリックタイプ

土台水切り55

スターター1D

受桟

基礎

土台

土台水切り55

スターター1D

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベルパーチブリックタイプ

断熱材ベースサイディング1D

10~15

接着剤(TTS-100)

スターター1D

防水テープ※

防水テープ※

胴縁留付ビス

受桟留付ビス

受桟

122

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

軒天部● 軒天部には受桟を設置し、胴縁は受桟を介して梁・桁または柱 ・間柱に留め付けてください。

● タイル割付けは、主な軒天部(複数ある場合は最も長く続く部分)を基準とします。

● 最上部のベースサイディングは、タイル割付けに合わせて切断して納めてください。

● 軒天とタイルの取合いは、見切り縁を使用するか、3mm程度あけて納めてください。

● 通気見切り縁を使用しない場合は、通気を確保するため、軒天に対して胴縁を先付けとし、軒裏・小屋裏換気がとれる納まりとしてください。

● 軒天との取合いがタイルの平物で納まらない場合は、縦平を使用してください。

<通気見切りにより換気を行なう場合>          <軒裏・小屋裏換気の場合>

縦胴縁18×45以上

受桟

断熱材

通気見切り縁

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ長縦平

軒天

ベルパーチ ブリックタイプ

長縦平

通気見切り縁

軒天

断熱材

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ長縦平

軒天

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ長縦平

軒天

シーリング材

片ハットジョイナーC

(TTS-2H)

胴縁留付ビス 受桟留付ビス

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

ベースサイディング1D

間柱

断熱材

受桟

間柱断熱材

受桟

桁受桟

胴縁留付ビス 受桟留付ビス

透湿防水シート

123

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

出隅部● 胴縁および胴縁留付ビスは断熱材の厚さに応じたサイズのものを使用してください。また、ビスは2列打ちとし、外側のビスは斜め打ちし柱に確実に固定してください。

● ベースサイディングの留付けは支持片部全段にビス留めしてください。

● ただし、張り始めのお生ベースサイディングの支持片部最下段(スターター1Dの上側の支持片部)にはビス留めしないでください。ビス留めすると実部がつぶれてしまいます。

● 出隅部には付属のプライマー塗布後、シーリング材(TTS-2H)を打設してください。

縦胴縁18×140以上

透湿防水シート

断熱材

ベースサイディング1D

木用ビス(F-TP45)

(断熱材厚が50mm超の場合18×160以上)

透湿防水シート

シーリング材(TTS-2H)

木用ビス(F-TP45)

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング1D

胴縁留付ビス

縦胴縁18×140以上(断熱材厚が50mm超の場合18×160以上)

縦胴縁18×140以上

シーリング

透湿防水シート

断熱材

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ

(TTS-2H)

(断熱材厚が50mm超の場合18×160以上)

木用ビス(F-TP45)

124

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

入隅部● 入隅には添え木を入れるか間柱を追加し、縦胴縁は幅広(90mm幅以上)のものを使用してください。

● ベースサイディング取付け前に、捨て入隅50(K-IK50)を取り付けてください。

● ベースサイディングはどちらか一方をのみ込ませ、付属のプライマー塗布後、シーリング材(TTS-2H)を打設してください。

● タイルはどちらか一方をのみ込ませ、空目地仕上げとします。

添え木

断熱材

縦胴縁18×90以上

捨て入隅50

透湿防水シート

片ハットジョイナーC

シーリング

木用ビス(F-TP45)

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング1D

添え木断熱材

縦胴縁18×90以上

捨て入隅50

片ハットジョイナーC

ベースサイディング1D

透湿防水シート

ベルパーチブリックタイプ

木用ビス(F-TP45)

シーリング材(TTS-2H)

(TTS-2H)胴縁留付ビス

125

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

オーバーハング部● オーバーハング部は水切りを用いて納めてください。

● バルコニー水切り55(K-MBA55)が使用できます。

● 縦曲 50を使用した納め方はできません。

● オーバーハング部には受桟を設置し、胴縁は受桟を介して躯体に留め付けてください。

● 軒天からタイルが割り付けられない場合は、バルコニー水切り55とタイルの縦平を使用し、縦平のタイル下端を切断して納めてください。

● バルコニー水切り55とベースサイディングとの間は10~15mmのすき間を設けてください。

● バルコニー水切り55とベースサイディング下端との間はシーリングしないでください。 切断せずにベースサイディングを取り付ける場合はあらかじめスターター1Dを取り付けます。

● ベースサイディングの小口面(切断面)が目立つ場合は、露出するウレタン部分にシーリング材(付属のプライマー塗装必要)を塗布してください。

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。通気部材などで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

軒天材

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

バルコニー水切り55

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ

木用ビス(F-TP45)

ベルパーチブリックタイプ長縦平

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ

ベルパーチブリックタイプ長縦平

バルコニー水切り55

切断小口にシーリング塗布

防水テープ※

防水テープ※

切断小口にシーリング塗布

軒天材

受桟

受桟

胴縁留付ビス

受桟留付ビス

10~15

126

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

縦ジョイント部● ベースサイディングの縦ジョイント部は、幅広(90mm幅以上)の胴縁を使用してください。

● 縦ジョイント部の90mm幅胴縁のビス留めは、千鳥打ちとしてください。

● 板間には必ずハットジョイナーCを挿入してください。

● ベースサイディングの留付けは支持片部全段にビス留めしてください。

● ただし、張り始めのお生ベースサイディングの支持片部最下段(スターター1Dの上側の支持片部)にはビス留めしないでください。ビス留めすると実部がつぶれてしまいます。

断熱材柱

ベースサイディング1D

ハットジョイナーC

縦胴縁18×90以上

透湿防水シート

木用ビス(F-TP45)

縦胴縁18×90以上

柱断熱材

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シートベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ

ハットジョイナーC

シーリング材(TTS-2H)

シーリング(TTS-2H)

ベルパーチブリックタイプ

断熱材柱

ベースサイディング1D

ハットジョイナーC

縦胴縁18×90以上

透湿防水シート

胴縁留付ビス※

127

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

胴差部● 胴差部には受桟を設置し、胴縁は受桟を介して胴差に留め付けてください。

受桟

断熱材

縦胴縁18×45以上

胴差

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ

受桟留付ビス

間柱

断熱材

胴差

受桟

透湿防水シート

胴縁留付ビス

128

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

開口部● サッシは半外または外付けとしてください。また、胴縁(18mm以上)と外装材(ベースサイディング10.5mm+タイル)の厚さを考慮しサッシを選定してください。

● 外装材の厚さ(ベースサイディング+タイル)は、特殊形状のタイル(テッセラ等)を除けば30mm程度となります。サッシの出が50mm以下の場合は、タイルの切断面が露出することがありますので注意が必要です。

● 開口部まわりには防水テープを必ず施工し、サッシ枠と透湿防水シートを確実に密着させてください。

● ベースサイディングとサッシとの取合いは片ハットジョイナー Cを入れてシーリング処理を行いますが、開口幅500mm以上のサッシ上部では結露水等の排出のため、開口水抜き部材を使用して水抜き処理をしてください。

● 開口水抜き部材の背面には浸入水や結露水の排水を妨げないようにするため 、片ハットジョイナーCを入れないでください。

注意事項● 防水上の問題より、内付けタイプのサッシは使用しないでください。

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

木用ビス(F-TP45)

断熱材

透湿防水シート

調整ふかし材

片ハットジョイナーC

開口水抜き部材

シーリング(TTS-2H)

防水テープ

片ハットジョイナーC

シーリング(TTS-2H)

調整ふかし材

断熱材

透湿防水シート

ベースサイディング1D

木用ビス(F-TP45)

防水テープ

129

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

● 開口上下のタイルは、縦平を切断して納めてください。

● タイルとサッシの取合いは1~3mm程度のすき間を開け空目地とします。

断熱材

調整ふかし材

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング1D

透湿防水シート

縦胴縁18×90以上

木用ビス(F-TP45)

シーリング材(TTS-2H)

片ハットジョイナーC

半外付サッシ

胴縁留付ビス

受桟留付ビス

1~3

開口水抜き部材

透湿防水シート

ベースサイディング1D

断熱材

ベルパーチブリックタイプ長縦平

ベルパーチブリックタイプ長縦平

縦胴縁18×45以上

受桟留付ビス

胴縁留付ビス

受桟留付ビス

胴縁留付ビス

防水テープ

シーリング(TTS-2H)

シーリング(TTS-2H)

半外付けサッシ

木用ビス(F-TP45)

防水テープ

調整ふかし材

片ハットジョイナーC

片ハットジョイナーC

10

130

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

バルコニー床防水との取合部● 受桟を設置し、胴縁は受桟を介して柱 ・間柱に留め付けてください。

● 透湿防水シートは床防水立ち上がり上部に被せ、両面粘着タイプの防水テープで密着させてください。

● 土台水切りは防水立ち上がりより上方に取り付けてください。

● 防水テープおよび透湿防水シートは、水切りの下から見えないように施工してください。

● 最下段の透湿防水シートの縦継ぎ手は、止水のため防水テープでつなぎ合わせてください。

● 土台水切りとパネルの下端で10~ 15mmのすき間を設定し、このすき間はシーリングでふさがないようにしてください。

ベースサイディング1D

受桟

透湿防水シート

ベルパーチブリックタイプ

土台水切り55

防水層

土台水切り55

防水層

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート縦胴縁18×45以上

ベルパーチブリックタイプ

防水テープ

ベースサイディング1D

10~15

断熱材

断熱材

切断小口にシーリング塗布

防水テープ

受桟留付ビス

胴縁留付ビス

縦胴縁18×45以上

受桟

131

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

下屋部● 下屋部には受桟を設置し、胴縁は受桟を介して柱 ・間柱に留め付けてください。

● 庇、下屋根との取合部は、10~20mm程度のすき間を開けてください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)が目立つ場合は、露出するウレタン部分にシーリング材(付属のプライマー塗装必要)を塗布してください。

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

透湿防水シート

アスファルトルーフィング

防水テープ

ベルパーチブリックタイプ

雨押え

透湿防水シート

木胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

木用ビス(F-TP45)

防水テープ

雨押え

アスファルトルーフィング

断熱材

断熱材

受桟

受桟留付ビス

ベルパーチブリックタイプ

胴縁留付ビス切断小口にシーリング塗布

受桟

10~20

132

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

他部材との取合部<上下張り分け>

● 他部材との水平ジョイント部は、中間水切り35・45を使用し、縁切りを行ってください。

<左右張り分け>

● 他部材との縦ジョイント部は、縦見切り縁を使用して納めてください。縦見切りとベースサイディング、他部材とのすき間はシーリング処理してください。

胴差

透湿防水シート

中間水切り35

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング1D

断熱材

他部材

縦胴縁18×45以上

受桟

2~3

ベルパーチブリックタイプ

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

縦胴縁18×90以上

片ハットジョイナーC

他部材

縦見切り縁

シーリング(TTS-2H)

断熱材

胴縁留付ビス

ベースサイディング1D

133

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 3 外張り断熱編<木造>

-6.チェックリスト3工事名         邸 住所

INAX「 ベルパーチ(ベースサイディング1D)」工事チェックリスト 【外張り断熱】

工事店様名 チェック者

建設会社様名 確認者名

チェック完了日   年  月  日

チェック項目 チェック内容 判定

不具合点および改善内容

処理日

工  事  前

材料確認 各材料は指定の品番か各材料が必要数量納入されているか

足場の確認 適切な足場が設置されているか施設の確認 水道・電気設備は整っているか

下地精度

建ち 3mm以内かつ高さの1/1000以内通り 一面:3mm以内下地の継ぎ目段差 2mm以内躯体、基礎部の継ぎ目段差 2mm以内軒天レベル 2mm以内開口部の水平レベル 3mm以内

下地状況

サッシや見切り等の部材は正しく取り付けられているかボルト等の出はないか、また下地の不陸はないか基準墨は出ているか配管設備等は設置してあるか柱・間柱の間隔は500mm以下か受桟・調整ふかし材は必要な部位・寸法・数量入っているか

防水紙の施工

指定の防水紙を使用しているか横張りで下から張られているか重なり代は指定以上確保されているか 上下:90mm 左右:一般部 180mm、入隅部 両側に柱幅ずつ、出隅部 両側に柱幅ずつサッシ周り等は、防水テープで密着されているか損傷箇所はないか。あれば補修すること。

胴縁の施工

胴縁のサイズは 厚18×幅45mm以上か必要な箇所(継ぎ手部、開口部、入隅部、出隅部に指定サイズの胴縁が使用されているか)通気構法のための胴縁施工がされているか(土台・軒天・開口周り等)

備考

工  事  中

部材の取付け 土台水切り・バルコニー水切りは水平に取り付けてあるか指定のジョイナー、開口水抜き部材、捨て入隅等が適切に配されているか

ベースサイディング取付け

取付けは、所定のビス(実部は所定の釘でも可)を使用し、所定の本数、位置で行われているか

ベースサイディング施工精度

ベースサイディングの継ぎ目に段差(2mm以上)はないかタイル取付け時の不具合はないか

シーリング処理

ベースサイディング切断面のほこりは除去されているかプライマー処理はされているか土台水切りとベースサイディング最下端との取合いにシーリングしていないか出・入隅、開口周り、他部材との取合い等シーリング処理は適切か

タイル工事

タイルの割付けは適切か接着剤の塗布量・塗布位置は適切か目地幅は適切か  2.5±1mm タイルの仕上り精度は良好か

備考

工事後

納まりの確認 全体的な仕上げに不具合はないか現場確認 残材処理・現場清掃はされているか完了チェック 工事完了報告書は作成・提出されているか

備考

※工事範囲は各現場毎に工務店様と確認してください。

134

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

ベースサイディング1Dシステムは、ベルパーチの金属系下地材ベースサイディング1Dを使用したベルパーチシステムです。従来の窯業系下地材よりも軽量であり、構造体への負担がより軽減されます。

■TBS-1Dシステム図

-1.システムの構成4

● システム重量と仕上り厚

(右項目の合計) タイル 接着剤 ベースサイディングシステム重量(kg/㎡) タイル種類による 0.5 4.0仕上がり厚(mm) タイル種類による - 10.5※システム重量および仕上がり厚は表中のタイル、接着剤、ベースサイディングの合計です。

ハットジョイナーC

縦胴縁18×45以上

サッシ

透湿防水シート

縦胴縁18×90以上

間柱

バルコニー水切り55

通気見切り縁

縦平ベルパーチブリックタイプ

土台水切り55

接着剤(TTS-100)

ベースサイディング1D

曲り

シーリング材(TTS-2H)

片ハットジョイナーC

捨て入隅50縦胴縁18×90以上

スターター1D

防水テープ

縦胴縁18×90以上

135

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

-2.適用範囲4

ベルパーチ1Dシステムは、木造の充填断熱工法において以下の条件で使用できます。

地上2階建て以下かつ高さ9m以下の建物に使用できます一般地域・寒冷地域共に胴縁仕様による通気構法を採用ください

■国土交通大臣認定<防耐火構造の認定番号>

(認定取得:アイジー工業株式会社)商品名 防耐火区分 認定番号 名称

TBS-1D(充填断熱)

準耐火構造45分

木造軸組 QF045BE-0168グラスウール充てん/塗装溶融亜鉛めっき鋼板・イソシアヌレートフォーム表張/せっこうボード重裏張/木製軸組造外壁

木造枠組 QF045BE-0167グラスウール充てん/塗装溶融亜鉛めっき鋼板・イソシアヌレートフォーム表張/せっこうボード重裏張/木製枠組造外壁

防火構造

木造軸組 PC030BE-0703グラスウール充てん/塗装溶融亜鉛めっき鋼板・イソシアヌレートフォーム表張/せっこうボード裏張/木製軸組造外壁

木造枠組 PC030BE-0704グラスウール充てん/塗装溶融亜鉛めっき鋼板・イソシアヌレートフォーム・構造用合板表張/せっこうボード裏張/木製枠組造外壁

※詳細については、弊社ビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ 」から認定書をダウンロードして確認してください。ただし、運用上下記の点が異なるのでご注意ください。

<準耐火構造45分の運用上のポイント>● 屋外側の構造用面材と充填の断熱材は以下のようにしてください。

防耐火区分 認定番号運用上のポイント

断熱材 構造用面材

準耐火構造45分

木造軸組 QF045BE-0168 グラスウールまたはロックウール厚さ100mm以上かつ密度10K以上 ―

木造枠組 QF045BE-0167 グラスウールまたはロックウール厚さ89mm以上かつ密度16K以上

構造用合板9mm厚以上

● 防耐火認定情報は変更される場合があります。最新の情報はビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ(http://iinavi.inax.co.jp/kijunho/nk-top.php)」 をご確認ください。

● 認定書(写し)は上記のビジネスユーザー向け情報サイト 「いいナビ 」よりダウンロードできます。なお、ダウンロードは建築確認申請を行う設計様、建設会社様ご自身で取得手続きを行ってください(ダウンロードサービスをご利用になる場合は簡単なユーザー登録が必要です)。

■建物・下地・タイル

建物構造 木造充填断熱高さ 地上2階建て以下かつ高さ9m以下

下地

柱・間柱、スタッド(芯材)間隔 500mm以下

胴縁サイズ 18mm×45mm以上(ただし、継ぎ手部、出入隅部、開口部横等は18mm×

90mm以上)間隔 500mm以下 {柱・間柱、スタッド(芯材)上に固定}

適用タイル

ブリックタイプ ○目地詰めタイプ ×

※)表中  ○→適用可  ×→適用不可上記条件を確認した上で、ベルパーチ1Dシステムを選定してください。

136

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

※ この工程図は一般的な工程を示したものであり、工事責任区分を示したものではありません。※ 点線内は外壁工事の範囲外ですので建物毎の契約責任においてあらかじめ責任区分を明確にしておいてください。

-3.工程図4

ベースサイディングの加工(P137)

ベースサイディングの取付け(P137)

シーリング(P137)

タイル水平方向の割付け(P138)

開口部のタイル割付け(P138)

タイル縦墨出し(P138)

接着剤塗布(P138)

タイルの取付け(P138)

点検、清掃(P138)

構造体(P137)

ベースサイディングの割付け(P137)

土台水切りの取付け(P137)

防水テープ・透湿防水シートの張付け(P137)

胴縁の取付け(P137)

スターター・捨て入隅・見切り縁等の取付け(P137)

137

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

-4.施工手順4

構造体● 「3.木造編 4施工手順 構造体」に準拠します。

ベースサイディングの割付け● 「8.ベースサイディング1Dシステムの施工 3外張断熱編 3-4施工手順 ベースサイディングの割付け」に準拠します。

胴縁の取付け● 「3.木造編 4施工手順 胴縁の取付け」に準拠します。

土台水切りの取付け● 「8.ベースサイディング1Dシステムの施工 3外張断熱編 3-4施工手順 土台水切りの取付け」に準拠します。

防水テープ・透湿防水シート張付け● 「3.木造編 4施工手順 防水テープ・透湿防水シート張付け」に準拠します。

● ただし、面材がある場合の一般部での透湿防水シートの重なり代は、180mm以上としてください。

スターター・捨て入隅・見切り縁等の取付け● 「8.ベースサイディング1Dシステムの施工 3外張断熱編 3-4施工手順 スターター・捨て入隅・見切り縁等の取付け」に準拠します。

ベースサイディングの加工● 「8.ベースサイディング1Dシステムの施工 3外張断熱編 3-4施工手順 ベースサイディングの加工」に準拠します。

ベースサイディングの取付け● 「8.ベースサイディング1Dシステムの施工 3外張断熱編 3-4施工手順 ベースサイディングの取付け」に準拠します。

シーリング● 「8.ベースサイディング1Dシステムの施工 3外張断熱編 3-4施工手順 シーリング」に準拠します。

138

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

タイル水平方向の割付け● 「5.木造編 4施工手順 タイルの水平方向の割付け」に準拠します。

開口部のタイル割付け● 「5.木造編 4施工手順 開口部のタイル割付け」に準拠します。

タイルの縦墨出し● 「5.木造編 4施工手順 タイルの縦墨出し」に準拠します。

接着剤塗布● 「8.ベースサイディング1Dシステムの施工 3外張断熱編 3-4施工手順 接着剤塗布」に準拠します。

補修方法● 「4.共通編 3補修方法」に準拠します。

● ただし、ベースサイディング1Dの場合は、タイル張り替え部のベースサイディング表面にプライマーを塗布する必要はありません。

タイルの取付け● 「5.木造編 4施工手順 タイルの取付け」に準拠します。

● ベースサイディング1D特有の事項は以下に示します。

ベースサイディング1Dのポイント●ベースサイディングの特性上、躯体の不陸を拾いやすく、またタイルのバリなどで引っかかりが浅い場合があります。その場合は接着剤を支持片の上にも塗布してください。

点検・清掃● 施工箇所と図面を照合し、外観検査、清掃を行い、引き渡します。

139

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

土台部

軒天部

-4.各部の納まり4

● 軒天際で平タイルを割り込む場合、垂直方向のタイル割付けは70mm×N倍で軒天から割り出し、スターター1Dの下端位置を決定します。

● 軒天際を通気見切り縁で納める場合は、通気見切り縁分を下表のように考慮します。

軒天際の納め 軒天からのベースサイディングのスタート位置

見切り縁なし 70mmの倍数通気見切り縁 70mmの倍数+15mm

● タイルの割付けに合わせて土台水切りを取り付けてください。土台水切りとスターター1D下端には、10~ 15mmのすき間を設けてください。

● 土台水切りとスターター1Dの取合部は、排水のためシーリングはせず開けておいてください。

● タイル下端がスターター1D下端より約5mm下がります。

● タイル割付けは、主な軒天部(複数ある場合は最も長く続く部分)を基準とします。

● 最上部のベースサイディングは、タイル割付けに合わせて切断して納めてください。

● 軒天とタイルの取合いは、見切り縁を使用するか、3mm程度あけて納めてください。

● 通気見切り縁を使用しない場合は、通気を確保するため、軒天に対して胴縁を先付けとし、軒裏・小屋裏換気がとれる納まりとしてください。

● 軒天との取合いがタイルの平物で納まらない場合は、縦平を使用してください。

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。通気部材などで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

<通気見切りにより換気を行なう場合>          <軒裏・小屋裏換気の場合>

基礎

土台

土台水切り55

スターター1D

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベルパーチブリックタイプベースサイディング1D

10~15

防水テープ※

通気見切り縁

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ長縦平

軒天

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ長縦平

軒天

シーリング材

片ハットジョイナーC

(TTS-2H)

桁 桁

140

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

出隅部

入隅部● 入隅には添え木を入れ、縦胴縁は幅広(90mm幅以上)のものを使用してください。

● ベースサイディング取付け前に、捨て入隅50(K-IK50)を取り付けてください。

● ベースサイディングはどちらか一方をのみ込ませ、付属のプライマー塗布後、シーリング材(TTS-2H)を打設してください。

● 入隅のタイルはどちらか一方をのみ込ませ、空目地仕上げとします。

● ベースサイディングの留付けは支持片部全段にビス留めしてください。

● ただし、張り始めのお生ベースサイディングの支持片部最下段(スターター1Dの上側の支持片部)にはビス留めしないでください。ビス留めすると実部がつぶれてしまいます。

● 出隅部には付属のプライマー塗布後、シーリング材(TTS-2H)を打設してください。

透湿防水シート

シーリング材

(TTS-2H)

木用ビス(F-TP45)

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング1D

縦胴縁18×90以上

添え木

縦胴縁18×90以上

捨て入隅50

透湿防水シート

片ハットジョイナーC

シーリング

木用ビス(F-TP45)

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング1D

(TTS-2H)

141

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

オーバーハング部

縦ジョイント部

● オーバーハング部は水切りを用いて納めてください。

● バルコニー水切り55(K-MBA55)が使用できます。

● 縦曲 50を使用した納め方はできません。

● 軒天からタイルが割り付けられない場合は、バルコニー水切り55とタイルの縦平を使用し、縦平のタイル下端を切断して納めてください。

● バルコニー水切り55とベースサイディングとの間は10~15mmのすき間を設けてください。

● バルコニー水切り55とベースサイディング下端との間はシーリングしないでください。

● 切断せずにベースサイディングを取り付ける場合はあらかじめスターター1Dを取り付けます。

● ベースサイディングの小口面(切断面)が目立つ場合は、露出するウレタン部分にシーリング材(付属のプライマー塗装必要)を塗布してください。

● ベースサイディングの縦ジョイント部は、幅広(90mm幅以上)の胴縁を使用してください。

● 板間には必ずハットジョイナーCを挿入してください。

● ベースサイディングの留付けは支持片部全段にビス留めしてください。

● ただし、張り始めのお生ベースサイディングの支持片部最下段(スターター1Dの上側の支持片部)にはビス留めしないでください。ビス留めすると実部がつぶれてしまいます。

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。通気部材などで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

バルコニー水切り55

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ

木用ビス(F-TP45)

ベルパーチブリックタイプ長縦平

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

切断小口にシーリング塗布

防水テープ※軒天材1

0~15

縦胴縁18×90以上

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ

ハットジョイナーC

シーリング材(TTS-2H)

142

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

開口部● サッシは半外または外付けとしてください。また、胴縁(18mm以上)と外装材(ベースサイディング10.5mm+タイル)の厚さを考慮しサッシを選定してください。

● 外装材の厚さ(ベースサイディング+タイル)は、特殊形状のタイル(テッセラ等)を除けば30mm程度となります。サッシの出が50mm以下の場合は、タイルの切断面が露出することがありますので注意が必要です。

● 開口部まわりには防水テープを必ず施工し、サッシ枠と透湿防水シートを確実に密着させてください。

● ベースサイディングとサッシとの取合いは片ハットジョイナー Cを入れてシーリング処理を行いますが、開口幅500mm以上のサッシ上部では結露水等の排出のため、開口水抜き部材を使用して水抜き処理をしてください。

● 開口水抜き部材の背面には浸入水や結露水の排水を妨げないようにするため 、片ハットジョイナーCを入れないでください。

注意事項● 防水上の問題より、内付けタイプのサッシは使用しないでください。

● 開口上下のタイルは、縦平を切断して納めてください。

● タイルとサッシの取合いは1~3mm程度のすき間を開け空目地とします。

10

ベルパーチブリックタイプ

ベースサイディング1D

透湿防水シート

縦胴縁18×90以上

木用ビス(F-TP45)

シーリング材(TTS-2H)

片ハットジョイナーC

半外付サッシ

1~3

開口水抜き部材

透湿防水シート

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ長縦平

ベルパーチブリックタイプ長縦平

縦胴縁18×45以上

防水テープ

シーリング(TTS-2H)

シーリング(TTS-2H)

半外付けサッシ

木用ビス

防水テープ

片ハットジョイナーC

片ハットジョイナーC

143

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

ポーチ柱部

笠木部およびバルコニー床防水との取合部

● ポーチ柱や袖壁は割付調整が行えないため取付けが困難となります。あらかじめ柱に補助材を打ち回し、仕上り厚さを調整してください。仕上り厚さは、タイルとベースサイディングの組合わせにより異なります。

■内寸法(補助材の外-外での寸法)の計算方法

内寸(補助材の外-外での寸法)(単位mm)216※1-(タイル厚+10.5※2)×2

※1 タイル仕上がり時の外-外での寸法※2 ベースサイディング1Dのベース厚(総厚-支持片

高さ)

<笠木部>

● バルコニー、ベランダ等の手すり壁頂部は笠木(別途)をかぶせて納めてください。

● 笠木は大きめに張り出すか、内側に傾斜させて、外壁に水が伝わらないようにしてください。

● 笠木の下は、透湿防水シートをオーバーラップさせ、笠木取付金具位置に防水テープを捨て張りするとともに、通気にも配慮してください。

● 笠木取合部でタイル割りが合わないときは、長縦平を切断して納めてください。

● 笠木天端部では防水について十分考慮し、透湿防水シートの固定にステープルなどは使用しないでください。

<バルコ二―床防水との取合部>

● 透湿防水シートは床防水立ち上がり上部に被せ、両面粘着タイプの防水テープで密着させてください。

● 土台水切りは防水立ち上がりより上方に取り付けてください。

● 防水テープおよび透湿防水シートは、水切りの下から見えないように施工してください。

● 最下段の透湿防水シートの縦継ぎ手は、止水のため防水テープでつなぎ合わせてください。

● 土台水切りとパネルの下端で10~ 15mmのすき間を設定し、このすき間はシーリングでふさがないようにしてください。

30以上

30以上

笠木(別途)

ベルパーチブリックタイプ

ベルパーチブリックタイプ縦平

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

土台水切り55

防水層

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート縦胴縁18×45以上

ベルパーチブリックタイプ

防水テープ

ベースサイディング1D

10~15

(笠木取付金具位置に捨て張り)

防水テープ

切断小口にシーリング塗布

木用ビス(F-TP45)

シーリング(TTS-2H)

内寸

内寸

透湿防水シート

補助材

木用ビス(F-TP45)

ベースサイディング1D

シーリング(TTS-2H)

べルパーチブリックタイプ曲

144

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

垂壁部

下屋部

● 上げ裏部には、平タイルを施工しないでください。

● 垂壁部は水切り納めとしてください。

● バルコニー水切り55(K-MBA55)が使用できます。

● 縦曲 50を使用した納め方はできません。

● バルコニー水切り55とベースサイディングとの間は、10~15mm程度のすき間を設けてください。 バルコニー水切り55とベースサイディング下端の間はシーリングしないでください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)が目立つ場合は、露出するウレタン部分にシーリング材(付属のプライマー塗装必要)を塗布してください。

● 庇、下屋根との取合部は、10~20mm程度のすき間を開けてください。

● ベースサイディングの小口面(切断面)が目立つ場合は、露出するウレタン部分にシーリング材(付属のプライマー塗装必要)を塗布してください。

※風による透湿防水シートのばたつき防止用です。通気部材などで透湿防水シートを押さえられる場合は必要ありません。

通気見切り縁

軒天

ベルパーチブリックタイプ

透湿防水シート

ベースサイディング1D

木用ビス(F-TP45)

バルコニー水切り55 バルコニー水切り55

縦胴縁18×45以上

シーリング塗布シーリング塗布

防水テープ※

10~15

透湿防水シート

木胴縁18×45以上

ベースサイディング1D

木用ビス(F-TP45)

防水テープ

雨押え

アスファルトルーフィング

ベルパーチブリックタイプ

シーリング塗布

10~20

145

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

他部材との取合部<上下張り分け>

● 他部材との水平ジョイント部は、中間水切り35・45を使用し、縁を切ってください。

<左右張り分け>

● 他部材との縦ジョイント部は、縦見切り縁を使用して納めてください。縦見切りとベースサイディング、他部材とのすき間はシーリング処理してください。

縦胴縁18×45以上

透湿防水シート

ベースサイディング1D

ベルパーチブリックタイプ

中間水切り35

他部材胴差

2~3mm

ベルパーチブリックタイプ

木用ビス(F-TP45)

透湿防水シート

縦胴縁18×45以上

縦胴縁18×90以上

シーリング(TTS-2H)

他部材

縦見切り縁 片ハットジョイナーC

ベースサイディング1D

146

注意事項

システムの構成

構成材料

共通編

木造編

鉄骨造編

部材の施工方法

ベースサイディング1D

8.ベースサイディング1D - 4 充填断熱編<木造>

-6.チェックリスト4工事名         邸 住所

INAX「 ベルパーチ(ベースサイディング1D)」工事チェックリスト 【充填断熱】チェック完了日   年  月  日

チェック項目 チェック内容 判定

不具合点および改善内容

処理日

工  事  前

材料確認 各材料は指定の品番か各材料が必要数量納入されているか

足場の確認 適切な足場が設置されているか施設の確認 水道・電気設備は整っているか

下地精度

建ち 3mm以内かつ高さの1/1000以内通り 一面:3mm以内下地の継ぎ目段差 2mm以内躯体、基礎部の継ぎ目段差 2mm以内軒天レベル 2mm以内開口部の水平レベル 3mm以内

下地状況

サッシや見切り等の部材は正しく取付けられているかボルト等の出はないか、また下地の不陸はないか基準墨は出ているか配管設備等は設置してあるか柱・間柱の間隔は500mm以下か

防水紙の施工

指定の防水紙を使用しているか横張りで下から張られているか重なり代は指定以上確保されているか 上下:90mm、出隅部:両側に柱幅ずつ (面材がない場合) 左右:一般部 1スパン、入隅部両側に1スパンずつ (面材がある場合) 左右:一般部 180mm、入隅部 両側に柱幅ずつサッシ周り等は、防水テープで密着されているか損傷箇所はないか。あれば補修すること。

胴縁の施工胴縁のサイズは 厚18×幅45mm以上か必要な箇所に幅広(90mm以上)の胴縁が使用されているか通気構法のための胴縁施工がされているか(土台・軒天・開口周り等)

備考

工  事  中

部材の取付け 土台水切り・バルコニー水切りは水平に取り付けてあるか指定のジョイナー、開口水抜き部材、捨て入隅等が適切に配されているか

ベースサイディング取付け

取付けは、所定のビス(実部は所定の釘でも可)を使用し、所定の本数、位置で行われているか

ベースサイディング施工精度

ベースサイディングの継ぎ目に段差(2mm以上)はないかタイル取付け時の不具合はないか

シーリング処理

ベースサイディング切断面のほこりは除去されているかプライマー処理はされているか土台水切りとベースサイディング最下端との取合いにシーリングしていないか出・入隅、開口周り、他部材との取合い等シーリング処理は適切か

タイル工事

タイルの割付けは適切か接着剤の塗布量・塗布位置は適切か目地幅は適切か  2.5±1mmタイルの仕上り精度は良好か

備考工事後

納まりの確認 全体的な仕上げに不具合はないか現場確認 残材処理・現場清掃はされているか完了チェック 工事完了報告書は作成・提出されているか

備考

※工事範囲は各現場毎に工務店様と確認してください。

工事店様名 チェック者

建設会社様名 確認者名

タ-MD137-15 2011.3.1

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